英語を英語のまま理解する『イメージ化』の極意
- 2018/4/26
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藤永式の英語習得では、
『単語の暗記』はしません。
それは、なぜか?
いわゆる単語の暗記というのは、
『英単語』と『日本語』を対に記憶することです。
そして、その反応スピードを速くすることで
英語がスムーズに理解できるという考えですよね。
しかしそれは、とても不自然なことで
『学校のテスト』という限られた場でしか
意味を成しません。
英語を英語のまま理解する。
今回はそのための
スモールステップをご紹介します。
英語のイメージ化とは?
ぜひ、
↑こちらの記事も見ていただきたいのですが、
『単語』とは、そのもの自体を指すわけではありません。
抽象化された概念を指すのが『単語』です。
なので、例えば
「Book」と「本」では指しているものが違うはずなのです。
だから、まずは
日本語と英語を1対1翻訳することは
不可能だと理解してください。
それを乗り越えるための方法が
イメージ化です。
はじめは意識してイメージを浮かべる必要がありますが
藤永式のトレーニングを取り入れると
無意識にイメージで理解できる、
いわゆるネイティブな状態になれます。
『なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?』より
●イメージ力を強化するさらなる秘訣
名詞、形容詞、動詞などの「単語」を
イメージ化できるようになってきたら、
次のステップで文章全体をイメージ化できるように
「前置詞」のトレーニングに入ります。下記の英文を見てください。
① There is a book on the box.
(箱の上に本が1 冊あります)② There is a book in the box.
(箱の中に本が1 冊あります)③ There is a book under the box.
(箱の下に本が1 冊あります)④ There is a book by the box.
(箱のそばに本が1 冊あります)⑤ There is a book in front of the box.
(箱の前に本が1 冊あります)⑥ There is a book behind the box.
(箱のうしろに本が1 冊あります)それぞれ似たような文章が並んでいますが、
注目してほしいのは「前置詞」です。これを日本語に訳すのではなく、
頭の中でイメージ化してみてください。日本の英語教育の弊害で「on」=「~の上に」、
「under」=「~の下に」など、
前置詞を何でもかんでも日本語訳しようとしますが、
それではいつまでたっても英語は身につきません。再三お話ししているように、
大切なのはイメージ化する能力です。名詞、形容詞、動詞などと同じように、
前置詞についても、その違いを
しっかりイメージ化できるようにしてください。ここで大切なのは、位置関係です。
例えば、前置詞を変えるだけで、
「リンゴがテーブルの上(on)にある」
「リンゴがテーブルの下(under)にある」といった
まったく正反対の文章を対比することで、
より鮮明に頭の中でイメージしやすくなります。前置詞は、イメージ化にとって
最適なトレーニングだと言えるでしょう。
前置詞というと難しそうな気がしますが、
このように進めるとイメージが鮮明になりますよね。
続いて、具体的なトレーニング手順です。
●自然と日本語に訳す必要がなくなる
具体的なトレーニング方法を説明しましょう。
お手持ちの英語の参考書などから
「前置詞」を含んだ文章を抜き出し、
それを自分でICレコーダーに吹き込んでください。この時、トレーニングの効果を最大限に高めるため、
できるだけ英文の和訳は見ないようにします。「前置詞」を含んだ文章であれば何でもかまいませんが、
例えば次のように、前置詞だけを変えた文章があれば理想的です。① A bee is fl ying around the table.
(ハチがテーブルのまわりを飛んでいます)② A bee is fl ying above the table.
(ハチがテーブルの上を飛んでいます)③ A bee is fl ying below the table.
(ハチがテーブルの下を飛んでいます)④ A bee is fl ying toward the table.
(ハチがテーブルに向かって飛んでいます)⑤ A bee is fl ying near the table.
(ハチがテーブルの近くを飛んでいます)⑥ A bee is fl ying from the table.
(ハチがテーブルから飛び立っています)こうした前置詞を含んだ文章のイメージを、
位置関係などを意識しながら、頭の中に作ってみましょう。もし、ICレコーダーで英文を聞いてみて
「何を言っているのか分からない…」
「まったくイメージがわかない…」ということになったら、
その時にはじめて和訳を確認してみてください。文章と和訳を見てから、
先に頭の中でしっかりと
自分なりのイメージを作ってしまいましょう。イメージができたら、再度IC レコーダーの音声を聞き、
英語を聞いて即イメージ化する感覚をつかんでください。このSTEP3の段階で大切なのは
「英語を聞いて即理解できる能力」ではありません。それよりも大切なのは
「英語を聞いてイメージするクセ」をつけることです。なぜなら、このクセがつけば
「日本語に訳さなければ英語を理解できない…」という負のスパイラルから
徐々に抜け出すことが可能になるからです。訓練を重ねれば、そのうちに意識しなくても、
英語を聞いてイメージ化できるようになるでしょう。ぜひ、ここで
「日本語を使わずに英語をイメージ化する感覚」をつかんでください。
いかがでしょうか?
これは前置詞が指している場所を
イメージできるようになるのが主の目的ではありません。
「英語→日本語」という無意識のクセを壊して
英語を英語のままイメージとして理解するクセをつけるものです。
1日5分ほどでも続けると
驚くほどの効果が出てきますので
ぜひ試してみてください。
それでは、楽しんでネイティブへ!
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