英語マスターと初心者との最大の違いとは?

英語をマスターしている人というのは、
どのような感覚で英語を話していると思いますか?

もしかして
同時通訳のように「超高速で英語を日本語に訳している」
と思ってはいないでしょうか?

実はそれは間違いなのです。

同時通訳の人は特殊なケースであって、
一般的に英語をマスターしている人は
「英語を英語のまま理解」しています。

そんなことは上級者の話だから私にはムリ?

いいえ、そんなことはありません。
今回は「英語を英語のまま理解」するための
簡単なトレーニングについてお話します。

挫折なしの英英トレーニング

例えば、日本語を日本語のまま理解している私たちは
「疲れた」という言葉を聞いたときに
ヘトヘトだったり、うなだれている状態をイメージします。

ところが、英語で「tired」と聞くと
多くの人は「疲れた」と日本語に訳してしまいます。

しかし、英語をマスターできている人は
「tired」と聞いたときに「疲れた」を介さずに
ヘトヘトの状態をイメージすることができます。

それが英語初心者と英語マスターの違いとなります。

そしてその「イメージ化」能力を高めるための方法について
藤田さんは著書『「超速」英語プログラム』のなかで
このように言っています。

イメージ化のトレーニングとして
最適なのは「単語」を使うことです。

おそらく英語書初心者に「文章」を持ってきて、
いきなり「イメージしなさい」と言ってもそれは難しいでしょう。

例えばある会社の有名な社長さんは英語をマスターするために、
机に「desk」、椅子に「chair」といった具合に付箋を貼り、
それを部屋の中のありとあらゆるものに貼り付けたと言います。

これは言語を介さずに英語を理解するという
一種の「イメージ化トレーニング」と言えるでしょう。

英語を英語でとらえる感覚を見つけるためには、
まず「英単語」をイメージするのが一番簡単なのです。

それでは、トレーニングの
具体的な手順について説明しましょう。

まず用意していただきたいのは「英単語帳」です。

昔、受験勉強で使った英単語帳など、
どんなものでもかまいませんので、
まずは英単語帳を用意てください。

そして、その中にある単語を20~30個、
自分の声でテープレコーダーに吹き込んでください。
(現時点でネイティブの発音である必要はないので
リラックスしてください)

単語帳に出てくる順に
20~30個を抜き出してもかまいませんが、
英語初心者にとって
一番イメージ化しやすいのは「名詞」だと思います。

ですから、例えば名詞だけを選んで
20~30個をピックアップしてもいいでしょう。

名詞だけを取り出してトレーニングする場合は、
名詞のトレーニングに慣れてきたら、
形容詞、動詞などのトレーニングに移行していきます。

いずれにしても英単語をテープレコーダーに吹き込んだら、
これらを日本語(文字)に訳さず、
聞いたら即イメージ化できるまでトレーニングしてください。

トレーニングといっても、1日5分ほどでかまいません。

20~30個の単語を完璧にイメージができるようになったら、
次の20~30個のトレーニングをします。

これを数日続けてみてください。

徐々に「英語をイメージ化する感覚」が
つかめてくるはずです。(個人差があります)

すごく簡単な方法ですが、1つだけ注意点もあるようです。

英語の学習法としてよく言われているのが
「英語を学ぶ時には、英和辞典を使ってはいけない」ということです。

英語をいちいち日本語に訳していると、
いつまでたっても英語を英語でとらえることができないため、
分からない単語が出てきたら
「英英辞典を使いなさい」と言われています。

こうした理論(学習法)からすると、
英単語を日本語訳化している「英単語帳」を使うのは
邪道だということになるでしょう。

たしかに、それは一理あります。

なぜなら、先ほどからお話しているように、
英語をマスターするためには「英語を英語でとらえる感覚」が
欠かせないからです。

英語をマスターするためには、
英語を聞いた時に、それを和訳(文字化)するのではなく
無意識にイメージ化(映像化)するまでに
能力を高めなければならないのです。

ですが、すでに日本語という言語を
身につけているあなたにとって、
日本語を介さず、いきなり「英語を英語でとらえる」ことは、
いくらなんでもハードルが高すぎると私は感じています。

実際、ハードルを上げることによって
英語の学習で挫折してしまう人を、私は何人も見てきました。

英和辞典ではなく英英辞典をがんばって使い続けたものの、
結局、挫折してしまったという経験が、あなたにはありませんか?

たしかに「英英辞典」を使う方法は
英語の学習法として正しい方法です。

ですが、それをいきなり
「英語のイメージ化」の要領が分からないうちにやってしまうと
おそらく大半の人が英語をマスターする前に
ギブアップしてしまうでしょう。

ですから、私の英語プログラムでは
まず英語のイメージ化がしっかりできるようになるまで
「日本語」を使ってもらいます。

「日本語」というハシゴは
ある程度英語に慣れてきた段階で
最終的に外してあげればいいのです。

まずは、英単語をイメージ化するトレーニングを
数日間続けてください。

日本語(文字)を介さず
英語を聞いて即イメージ化する感覚を
まずはしっかりつかんでください 。

いかがでしたか?

「英語を英語のまま」なんていうと、
カッコイイと思う反面、難しそうだと感じてしまいますが
この方法なら少しずつ出来るようになりそうですよね。

ぜひ、英語マスターへの道を
一歩ずつ確実に進んでいってください。

それでは、楽しんでネイティブへ!

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コメント

    • momo
    • 2018年 2月 28日

    単語のイメージ化 早速試します。
    自分の目に入るものを 全て英単語で言ってみるなんてのも 良いですかね?

      • 事務局
      • 2018年 2月 28日

      コメントありがとうございます。

      >自分の目に入るものを全て英単語で言ってみる
      それは英語のイメージ化とは逆でイメージの英語化ですけど面白いかもしれないですね。
      ただ、その時には「物→英語」が「物→日本語→英語」にならないように気をつけてくださいね。

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