英語マスターと初心者との最大の違いとは?
- 2018/2/8
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英語をマスターしている人というのは、
どのような感覚で英語を話していると思いますか?
もしかして
同時通訳のように「超高速で英語を日本語に訳している」
と思ってはいないでしょうか?
実はそれは間違いなのです。
同時通訳の人は特殊なケースであって、
一般的に英語をマスターしている人は
「英語を英語のまま理解」しています。
そんなことは上級者の話だから私にはムリ?
いいえ、そんなことはありません。
今回は「英語を英語のまま理解」するための
簡単なトレーニングについてお話します。
挫折なしの英英トレーニング
例えば、日本語を日本語のまま理解している私たちは
「疲れた」という言葉を聞いたときに
ヘトヘトだったり、うなだれている状態をイメージします。
ところが、英語で「tired」と聞くと
多くの人は「疲れた」と日本語に訳してしまいます。
しかし、英語をマスターできている人は
「tired」と聞いたときに「疲れた」を介さずに
ヘトヘトの状態をイメージすることができます。
それが英語初心者と英語マスターの違いとなります。
そしてその「イメージ化」能力を高めるための方法について
藤田さんは著書『「超速」英語プログラム』のなかで
このように言っています。
イメージ化のトレーニングとして
最適なのは「単語」を使うことです。おそらく英語書初心者に「文章」を持ってきて、
いきなり「イメージしなさい」と言ってもそれは難しいでしょう。例えばある会社の有名な社長さんは英語をマスターするために、
机に「desk」、椅子に「chair」といった具合に付箋を貼り、
それを部屋の中のありとあらゆるものに貼り付けたと言います。これは言語を介さずに英語を理解するという
一種の「イメージ化トレーニング」と言えるでしょう。英語を英語でとらえる感覚を見つけるためには、
まず「英単語」をイメージするのが一番簡単なのです。それでは、トレーニングの
具体的な手順について説明しましょう。まず用意していただきたいのは「英単語帳」です。
昔、受験勉強で使った英単語帳など、
どんなものでもかまいませんので、
まずは英単語帳を用意てください。そして、その中にある単語を20~30個、
自分の声でテープレコーダーに吹き込んでください。
(現時点でネイティブの発音である必要はないので
リラックスしてください)単語帳に出てくる順に
20~30個を抜き出してもかまいませんが、
英語初心者にとって
一番イメージ化しやすいのは「名詞」だと思います。ですから、例えば名詞だけを選んで
20~30個をピックアップしてもいいでしょう。名詞だけを取り出してトレーニングする場合は、
名詞のトレーニングに慣れてきたら、
形容詞、動詞などのトレーニングに移行していきます。いずれにしても英単語をテープレコーダーに吹き込んだら、
これらを日本語(文字)に訳さず、
聞いたら即イメージ化できるまでトレーニングしてください。トレーニングといっても、1日5分ほどでかまいません。
20~30個の単語を完璧にイメージができるようになったら、
次の20~30個のトレーニングをします。これを数日続けてみてください。
徐々に「英語をイメージ化する感覚」が
つかめてくるはずです。(個人差があります)
すごく簡単な方法ですが、1つだけ注意点もあるようです。
英語の学習法としてよく言われているのが
「英語を学ぶ時には、英和辞典を使ってはいけない」ということです。英語をいちいち日本語に訳していると、
いつまでたっても英語を英語でとらえることができないため、
分からない単語が出てきたら
「英英辞典を使いなさい」と言われています。こうした理論(学習法)からすると、
英単語を日本語訳化している「英単語帳」を使うのは
邪道だということになるでしょう。たしかに、それは一理あります。
なぜなら、先ほどからお話しているように、
英語をマスターするためには「英語を英語でとらえる感覚」が
欠かせないからです。英語をマスターするためには、
英語を聞いた時に、それを和訳(文字化)するのではなく
無意識にイメージ化(映像化)するまでに
能力を高めなければならないのです。ですが、すでに日本語という言語を
身につけているあなたにとって、
日本語を介さず、いきなり「英語を英語でとらえる」ことは、
いくらなんでもハードルが高すぎると私は感じています。実際、ハードルを上げることによって
英語の学習で挫折してしまう人を、私は何人も見てきました。英和辞典ではなく英英辞典をがんばって使い続けたものの、
結局、挫折してしまったという経験が、あなたにはありませんか?たしかに「英英辞典」を使う方法は
英語の学習法として正しい方法です。ですが、それをいきなり
「英語のイメージ化」の要領が分からないうちにやってしまうと
おそらく大半の人が英語をマスターする前に
ギブアップしてしまうでしょう。ですから、私の英語プログラムでは
まず英語のイメージ化がしっかりできるようになるまで
「日本語」を使ってもらいます。「日本語」というハシゴは
ある程度英語に慣れてきた段階で
最終的に外してあげればいいのです。まずは、英単語をイメージ化するトレーニングを
数日間続けてください。日本語(文字)を介さず
英語を聞いて即イメージ化する感覚を
まずはしっかりつかんでください 。
いかがでしたか?
「英語を英語のまま」なんていうと、
カッコイイと思う反面、難しそうだと感じてしまいますが
この方法なら少しずつ出来るようになりそうですよね。
ぜひ、英語マスターへの道を
一歩ずつ確実に進んでいってください。
それでは、楽しんでネイティブへ!
コメント
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単語のイメージ化 早速試します。
自分の目に入るものを 全て英単語で言ってみるなんてのも 良いですかね?
コメントありがとうございます。
>自分の目に入るものを全て英単語で言ってみる
それは英語のイメージ化とは逆でイメージの英語化ですけど面白いかもしれないですね。
ただ、その時には「物→英語」が「物→日本語→英語」にならないように気をつけてくださいね。