日本人が苦手な「発音」を克服する方法
- 2018/3/8
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外国人に英語で話しかけたときに、
「?」という反応をされると焦りますよね。
何回言い直しても伝わらない・・・
日本人の英語の発音は悪いと言われていますが、
特に苦手な「音」が5種類あります。
それが、
LとR、SとTH、VとB、FとH、AとUの5つです。
残念ながら、この「5つの音」を
自然に使い分けられるようにならないと
英語マスターへの道はイバラの道となってしまいます。
でも安心してください。
今日ご紹介する藤永式の練習をすれば、
誰でも着実に上達することができます!
「5つの音」で英語回路の基礎を作る
それでは早速、藤永式の
「5つの音」トレーニングについて見ていきましょう。
―「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」より―
繰り返しますが、英語の学習は
まず耳(聴覚)から始めるべきです。といっても、いきなりリスニングをするのは無理。
まずは、英語を「音」としてとらえる
トレーニングから始めましょう。「音の違いが分かる耳」=「英語耳」を作ることで、
あなたの脳に、徐々に「英語回路」を作っていきます。さて、私の英語プログラムのSTEP1でやっていただくのは
「5つの音」の違いを聞き分けるトレーニングです。日本人に馴染みがあって、比較的聞き取りやすく、
しかも明確に違いが分かる音。それが、今からご紹介する「5つの音」です。
これは文字どおり、基礎中の基礎になりますが、
この5つの違いを聞き分けることができるようになると、
自然とその他の音の違いも聞き分けられるようになってきます。この不思議な連鎖反応は、
実際にトレーニングをやった人にしか分からない感覚ですが、
この感覚をつかむと、
今まで暗号にしか聞こえなかった英語を、
不思議なくらい聞き取ることができるようになってきます。この感覚をつかんでいただくために、
まずは5つの音に集中して聞き取りトレーニングを行ってください。
聞き取りトレーニングの手順
① CD教材などを使って、5つの音の違いを徹底的に聞き分ける。
② 録音機器に自分の声を録音し、しっかり発音ができているかを確認する。
③ 5つの音だけを意識して、お手持ちのDVDを1日20~30分観る。
③では、DVDを観ながら「5つの音」が出てきたと思ったら
その単語を書き出してみてください。
観終わったあとに答え合わせをしましょう。
ただし、ここでは「5つの音」の違い以外のスペルは
間違っていても気にしないことがポイントです。
それでは、今日はLとRの違いから見ていきます。
●「L」と「R」を聞き分ける
まずは「L」と「R」の違いからです。
この両者の違いを、はっきりと認識している人が
はたしてどれだけいるでしょうか?もちろん、英語をマスターしている人は
何の問題もなく聞き分けることができますが、
英語ができない人、苦手な人は、
この違いを聞き分けることがまったくできません。例えば「ライス大盛りください!」と言う時に、
これを「lice」と発音するのか、「rice」と発音するのかで、
その意味合いは大きく違ってきます。もちろん、私は日本人なので
「rice」=「飯」を指していることはすぐに分かるのですが、
英会話をしている時に「lice」と発音されると、
「rice」との違いに、ものすごく違和感を覚えます。ちなみに「lice」=「シラミ」、「rice」=「飯」のことです。
「英語耳」が身についている人にとっては、
この1語を聞いただけでも違和感を覚えますし、
自然と気持ち悪くなるのが分かるでしょう。この違和感は英語をマスターする上で、とても大切です。
たった1つのアルファベットの違いですが、
これをはっきりと聞き分けることができるようになると、
あなたの耳が徐々に英語に馴染んでいきます。まずは、この「L」と「R」の違いを、
しっかりと聞き取れるようにトレーニングをしましょう。「L」は舌を上あごにしっかりとつけて
「ルー」と発音します。これに対し「R」は舌は口の中のどこにもつけず、
「ラー」という要領で発音します。発音の前に小さな「ウ」をつけて、
「ゥラー」と言うと、比較的この音を出しやすくなるでしょう。ちなみに、ここでご紹介する「5つの音」の違いが
分からないうちは、先に進まないでください。例えば「私はLとRはダメだけど、FとHの音の聞き分けは得意です」
という人もいるかもしれませんが、
「英語をマスターする」という観点から言えば、
基本的に得意不得意があってはダメです。必ず、5つの音の違いを
聞き取ることができるようになってから、
次の「STEP2」に進むようにしてください。
何事も一気にやろうとすると挫折してしまいます。
なので、今回は『LとR』だけを練習してみてください。
遠回りにみえても一歩ずつ着実に進んでいくのが
英語習得の最短ルートです。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
それでは、楽しんでネイティブへ!
※「L」「R」を使った単語の例
Lの単語
lace (靴などの)ひも
land 土地
language 言語
last 最終の
law 法律
lean 寄りかかる
leg 脚
license 免許証
line 線
list 名簿
live 住む
local 地元の
leak 漏れる
luggage かばん類、手荷物
lunch 昼食
Rの単語
race 競争
random 手当たりしだいの
record 記録
region 地域
rude 無礼な
rent 賃貸料
robe バスローブ
rescue 救う
ripe 熟した
rob 奪う
rich 裕福な
ring 輪
rock 岩
round 丸い
rate 割合
コメント
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自分の歩幅にあった進め方ができそうで安心です。
やれそうな気持ちが湧いてきました。
コメントありがとうございます。
ぜひご自身のペースで無理なく進めていってくださいね。
藤永先生の御自分が苦労されたが故に発見されたより効果的な英会話にまつわる教えに、あ、そうか、と思わせられる点が多くあり、楽しく学ばせて頂いております。
斯くいう、私も、ネイティブスピーカーの早口、長文を聞き取る事が中々難しく、ニュースなどは未だに???です。
ニュースが聞き取れるようになるには、どういう所に集中して学んでゆけばよいのでしょうか?
宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
特にニュース用というのは無いそうですが、
やはり「5つの音」の聞き取りがポイントになるようです。
また、
https://english-for-japanese.net/NS/?p=209
↑こちらの記事にもあるように
ジャンルを絞るのも効果的みたいです。
ご参考になれば幸いです。