英語もカレーも一晩寝かせるのがポイント!?
- 2017/12/28
- Books
- 5 comments
日本風のカレーを簡単に美味しくするコツ
何だか知っていますか?
そう、一晩寝かせることです。
時間をおくことで熟成されて美味しくなりますよね。
「あれ?私は英語学習のサイトを見ているハズなのに?」
そう思うかもしれませんが安心してください。
実は英語の習得と美味しいカレーには共通点があるんです。
今回お伝えする話を聞いてもらえれば
最も効率的に、あなたの脳に
英語を染み込ませることができます。
ぜひ、活用してください。
英会話スクールの落とし穴
英語の学習といえば、
多くの人があげるのが英会話スクールです。
ネイティブの講師とマンツーマンで
コミュニケーションを取れて
英語がすごく上達しそうなイメージですよね。
でも実は、ほとんどの方には
英会話スクールは向いていません。
これはもちろん、
「日本語風の英語でも分かったフリをしてくれる」
ということもありますが、それ以上の問題があります。
「なぜ、留学生の99%は
英語ができないのか?」(藤永丈司 著)
には、このように書いてあります。
決定的な弱点。それは、
インプットとアウトプットを同時に行う点です。詳しく説明しましょう。
ここでもう一度、赤ちゃんが言語を習得する過程を
思い浮かべてみてください。赤ちゃんが言語を習得する際には、必ず
「言語をしゃべらない期間」が存在しますよね?実は、この期間を言語学では
「サイレント・ピリオド」と言います。例えば、赤ちゃんは生まれてすぐに
「お父さん」「お母さん」などとは言いません。一定の沈黙期間、つまり言語をインプットする期間を経て
次第にアウトプット(= 発語)をするようになる。これが、言語習得の自然な流れでしょう。
これに対し、英会話スクールはどうでしょうか?
例えば
「How are you ?(元気?)」というフレーズを覚えさせ、
その場ですぐに「Fine!(元気だよ!)」と発語させます。留学も同様です。まわりの人たちと会話をするためには、
インプットもそこそこに、強制的にアウトプットを
するしかありません。つまり、留学も英会話スクールも、
ともに言語を習得する上で必要不可欠な
サイレント・ピリオドを作ることができないのです。インプットとアウトプットを同時に、
延々と繰り返すしかありません。たしかに覚えたフレーズをその場その場で使えば、
さも英語で会話をしている雰囲気を味わえることでしょう。1つ1つのフレーズを暗記するたびに、
英会話が上達しているように感じるかもしれません。でも、それは錯覚にすぎません。
たしかに、インプットしたフレーズをその場で
アウトプットしながら覚えていくという勉強法は、
一見効率よく見えます。しかし、言語習得の自然な流れからすると、
サイレント・ピリオドを作らない勉強法は、
いかに逆行したものであるかが
お分かりいただけるのではないでしょうか?再三お話をしていますが、英語をマスターしたいのであれば、
言語習得の自然な流れを無視してはいけません。言語習得に適した自然の流れを無視して勉強をしても、
時間と労力がかかるだけで、
思ったほどに成果は出ないものなのです。
では、どのようにすれば
サイレント・ピリオドを作れるかというと・・・
ポイントはインプットからアウトプットするまでに
時間を空けるようにすることです。
例えば、CD教材で学習をする場合
藤永さんはこうしろと言っています。
はじめは和訳を見てかまいませんので、
和訳で英文の内容を理解し、
イメージを頭の中に作ってください。イメージがしっかりできたら、
再度CDの音声を聞きながら、
そのイメージをリンクさせていきます。英語を聞いたら即イメージ化できる感覚を、
ここでつかんでください。さて、ここからがポイントなのですが、
ここまででその日の学習は終わります。終わりにして、一晩寝てください。
ここまでがインプットになります。そして、次の日はアウトプットです。
ICレコーダーなどに自分の声を吹き込んだりしながら、
CDの音に少しでも近づけるように、音読しましょう。今では笑い話ですが、私自身、英語をマスターするために、
のどが擦り切れ、声が出なくなるまで
音読のトレーニングをしたこともあります。さすがに、そこまでやる必要はありませんが、
音読を繰り返すことは
英会話をマスターするために欠かせません。この際も、単に単語や英文を発音するのではなく
リンキングなどを意識しながら行っていきます。さて、もうお分かりでしょうか?
サイレント・ピリオドを作る方法。
それは、一晩寝ることで
インプットとアウトプットを意識的に分ければいいのです。
藤永さんはこの方法を使って指導したおかげで
数多くの人たちに英語をマスターさせることができたそうです。
子供に教えるときにも、
「まだ喋っちゃダメ!」といって
喋りたい欲求を一時的に我慢させていたと言います。
そうしたほうが
結果的に最速で英語を習得できる
生徒さんが多かったというから驚きです。
いつまでも旧時代的な学習方法ではダメということですね・・・。
いままでムダな努力をしてきたと思うと悲しくなりますが、
これからはぜひ「サイレント・ピリオド」を意識して
学習してみてください。
きっと効果テキメンなハズです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
NS6担当者様へ
お久しぶりです。毎回メール楽しみにしています。
インプット~~サイレントを経て~~アウトプットへ、最高の流れですね。
全ての言語習得に通じる方法ですね。
今迄はインプットばかり行って頭が飽和状態になっていました。
少しずつ、効率良く身に付けていきたいと思います。
サイレント・ピリオッド
目からウロコです。インプットして蓄積されたものがないと、アウトプットも適当なものに
なってしまいますね。最近読んだ本で東大を首席で卒業した人の勉強方法を、これもなるほどと思ったのですが、
一冊の本を7回読むというものです。しっかり読むのではなくさらさらと読んでいくと7回読むころには全体を網羅できて試験にどの問題がでてもわかるようです。
この方法とサイレント・ピリオッドを組み合わせれば英語も楽しく克服できるのではと思いました。