「チェキラ」が分かれば英語が分かる!
- 2018/2/15
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英語をマスターするための
重要な要素として『リンキング』があります。
これは、特定の単語が繋がることによって
別の発音になるシステムです。
例えば、
「check it out」
チェック イット アウト→X
チェキラ →◯
「get up」
ゲット アップ→X
ゲロッパ →◯
などは有名なリンキングなので
皆さんご存知だと思います。
フランス語だと『リエゾン』といって
普通に教わることなのですが、
英語学習ではあまり挙がってきません。
でも、仮に
学校のテストで100点が取れる人でも
このリンキングされた音を理解できないと
ネイティブと会話をしたときに
「え、何って言ったの?」
となってしまいます。
今回は、そんな重要なのに学ぶ機会の少ない
『リンキング』についてお話します。
日本人はリンキングが得意??
リンキングには厳密なルールはありません。
その言語を使う人たちが長年かけて
より喋りやすいように最適化していった結果です。
「じゃあ、非ネイティブには難しいのでは?」
そう思うのは当然です。
でも、実は日本人はリンキングの達人です。
「パリピ」
「チョベリバ」(古い^^;)
などはもちろん、
スーツを表す「背広」という言葉は
イギリスの高級紳士服店街
「サヴィル・ロウ(Savile Row)」
から転じたとも言われています。
さて、才能は充分だと分かったところで
『なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?』から
藤永式のトレーニングを紹介します。
●リンキングは必ずマスターできる
英語耳を強化するのと同時に
やっていただきたいのが、
リスニング、スピーキングに欠かせない
「リンキング」の習得です。ここでは、リンキング習得を
超速で実現させるための
とっておきの方法をお教えしましょう。最初に断っておきますが、
リンキングをマスターするのに、王道はありません。語彙力を強化するのと同様に、
1つ1つの積み重ねが大切になってきます。ですが、心配はいりません。
逆に言えば、
「ここはこういうふうに音がつながるんだ」
という経験を積み重ねていけば、
リンキングは必ずマスターできます。リンキングを習得するために大切なのは、
「ここはこういうふうに音がつながるんだ」と、
まずはしっかり認識すること。たいていの人は、
「音のつながり」=「リンキング」を
意識すらしていません。だから、いつまでたっても
リンキングをマスターすることができません。私がこれからお伝えするのは、
「音のつながり」を認識するための方法です。この方法を使えば、誰でも簡単に
「音のつながり」=「リンキング」を
認識することができます。●リンキングを超速でマスターする方法
とはいっても、
私がオススメする方法はシンプルで、
決して難しい方法ではありません。まず、自分で用意した教材のCDを流してください。
CDは書籍の付録でも、何でもかまいません。
そして、1文を聞いた後に、
単語をすべて書き出してみましょう。ここでも、つづりは無視してください。
間違っていてもかまいません。
ここで重要なのは、
あなたが書き出した単語の数です。書き出した単語がいくつあるのか
、単語の数を数えてみましょう。そして、自分の答えと
実際の単語数がきっちり合っているのかを
チェックしてみてください。これでおしまいです。
「えっ、これだけ?」
ひょっとしたら、
あなたはそのように思ったかもしれません。そう、これだけです。
でも、この作業はリンキング習得にとても効果的です。
なぜ、こんな作業をするのか?
具体例で説明しましょう。次の例文を見てください。I couldn’t get out of bed for a while.
(私はしばらくベッドから出られなかった)ちなみに、「couldn’t」はリンキングではありません。
厳密に言えば、
「could」と「not」で単語数は2つですが、
これは1つとカウントしてください。そう考えると、この英文の単語数は9つです。
さて、ここからがポイントなのですが、
ネイティブが会話をする際には、1つ1つの単語を
丁寧に発音することはしません。必ず、音と音をつなげて発音します。
上記の文章でいえば、
「get out of」はリンキングで
「ゲラウロブ」と発音されます。つまり、単純に聞こえる音を書き取ったとしたら、
上記の文章は「get out of(ゲラウロブ)」が
1つの単語に聞こえ、単語数は7つとカウントされ、
実際の文章と単語数が合わなくなるはずなのです。日本人は
どうしても英文の意味を考えてしまいがちですが、
再三「意味は無視をして、とにかく聞き取った音を
書き出してください」と口をすっぱくして言っているのは、
英語を単純に音としてとらえなければ、
トレーニングの効果が出ないからです。繰り返しますが、今の段階では、
単純に英語を「音」としてとらえるだけでいいのです。●リンキングが自然と浮かび上がる
上記の点を踏まえた上で、
もう一度CDを聞いてみましょう。「リンキング」でつながっている単語は、
たいてい1つの単語に聞こえます。先ほどの文章で言えば、「ゲラウロブ」です。
書き出す際はつづりを無視して、
「geraurobu」といった形でかまいません。実際の単語はバラバラなのに、
つながって聞こえる部分があれば、
それは「リンキング」です。そうした部分があれば、
リンキングノートを1冊作って、
1つ1つメモしておきましょう。「ここはこう発音するんだ」という発見の積み重ねが
リンキングマスターへの近道です。私の知るかぎり、
「リンキング」を勉強できる教材はほとんどないので、
自分でコツコツやるしかありません。しかし、こうした1つ1つの積み重ねは
着実にあなたの力になるはずです。1日5~10分でかまいませんので、
ぜひ地道にトレーニングを続けてください。
いかがでしたか?
『リンキング』なんていうと難しそうですけど
このトレーニング方法なら
簡単にレベルアップできそうですね。
ちなみに、最近の若者の日本語には
「かまちょ」→かまって頂戴
「イケボ」→イケメンボイス
「フロリダ」→風呂に入るから離脱する
「リアタイ」→リアルタイム
などなど、たくさんの略語があります。
それらを覚えるよりは、
リンキングを覚えるほうが簡単だと思います(笑)。
それでは、楽しんでネイティブへ!
コメント
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リンキングは最も苦手な部分です
一応やってみようとは思っていますが、こんなやり方でOK?
半信半疑です
タクシー乗務員で時々アメリカ人を乗せてます。
今年から米軍再編でアメリカ人も増えてます。
アメリカ人の英会話を聞いたり会話したりしてるとリンギングで言ってて分からない場合もよくあります。
BS放送やラジオ、洋楽を聴きながら自分も発音をマネてます、地道にやってます。