ちょっと挑戦的なタイトルですが、
Appleはリンゴではありません。
「何を言っているんですか!
Appleはリンゴに決まってるじゃないですか!」
こう思う人は、いままで学校の勉強を
頑張ってきた人だと思います。
多くの日本人は英単語をたくさん勉強してきましたが
英語で日常会話もおぼつかない人ばかりです。
今回はその理由と解決策を紹介します。
Appleの本当の意味
良く考えてみてください。
Appleというのは、
「野球ボールやソフトボールほどの大きさで
上と下が少し窪んでいて
赤だったり緑だったりの色の皮があって
中は薄い黄色で少し固めの果物」
のことですよね?
ここでは、便宜上文字で表しましたが
あなたがイメージしてくれているであろう
その果物がAppleなワケです。
実はここに
日本人が義務教育で相当な数の単語を記憶しているのに
英語での日常会話すらおぼつかない理由、
そして正しい英単語の覚え方の秘訣があります。
英単語を2万5000語以上も習得しているという藤永さんは
「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」でこう言っています。
私の妻は、息子の洗濯物をタンスに入れるのに、
よく私を使います。
子供からは「ママの操り人形」と言われていますが…。
それはさておき、例えば居間でくつろいでいると
「子供のパンツをタンスの2段目に入れて!」
という声が飛んできます。ところが、
そう言われても私はいつもピンときません。なぜなら、物覚えが悪く
「子供のパンツ?どこだっけ?2段目だったかな?」
などと考えてしまうのです。何度も繰り返しても、そんな感じです。
そんな私ですが、いざタンスの前に行けば、
自然とどこに何が入るのかを思い出すことができます。「そうそう、パンツは2段目だったな。靴下は3段目で…」
と、どこに何が入っているのかを思い出すことができるのです。なぜ、私はタンスの前に立つだけで、
どこに何が入っているのかを思い出すのでしょうか?それは私が頭の中で「どこに何が入るのか?」を、
記憶を再現するように理解しているからです。だから、子供のタンスの前に行きさえすれば、
それを条件反射的に思い出すことができるのです。つまり、無意識のレベルで記憶がよみがえる感覚です。
妻から言われた時は分からないけれど、
タンスの前に行きさえすれば分かる。もうお分かりだと思いますが、
英語で大切なのはこの感覚です。私はこれを「フラッシュバック」とよんで
英語習得に活かしていますが、
このフラッシュバックの感覚こそ、
落ちこぼれの私が数多くの英単語を習得し、
英語をマスターできた秘訣なのです。今、仮に
「じゃあ、あなたが覚えている2万5000語の単語を書き出して」
と言われても、私は書き出せません。極端に少なくして、100語と言われても、
すぐには出てこないでしょう。正直、私の頭の良さはそんなものです。
しかし、フラッシュバックの力を応用すれば
「今は分からないけど、目の前に行けば分かる」
というタンスの例と同じように、
英語に触れた瞬間、2万5000語の「意味」「発音」「文脈」などが、
すべて頭の中によみがえるのです。
たしかに、本来の意味や状況から離れた「単語の意味」を
大量に覚えていても役に立たないですよね。
でも、どうすれば
「フラッシュバック」を活用することができるのでしょうか?
続いて藤永さんはこう言っています。
私は英単語を、単体で頭から出すことができません。
これはどういうことかというと、
つまり「英語を単語で覚えていない」ということです。では、どうやって覚えているのか?
実は、私は単語を「英文のかたまり」で記憶しています。
「単語を覚えるより、英文を覚える方が難しいよ!」
そう批判が飛んできそうですが、
ちょっと待ってください。それは誤解です。たしかに、単純に英文を丸暗記するのであれば、
英単語を単体で覚えるよりもはるかに難しいでしょう。しかし、覚え方を少し工夫するだけで、
実は単語を単体で覚えるよりもはるかに簡単に
英語が脳に吸収されていきますし、
フラッシュバックさせることも簡単になります。~中略~
私の8歳の息子が、まだ小さいころにテレビを見ながら
「パパ、何か微妙な感じだね」と言ったことがあります。おそらく漫画やアニメで
「何か微妙な感じだね」という言葉を覚えて、
それがどんな場面で使われるのかを思い出して言ったのでしょう。このように、子供は
言語を習得していく際に、単語を単体で覚えようとはしません。無意識的にせよ、
常にどんな状況で使うのかを考えながら、言葉を覚えていきます。これに対して、大人はどうしても、言葉を
「単語」「熟語」「文法」といった形で整理し、
分類して習得しようとします。
藤永さん自身も、始めのころは
自分の状況や気持ちを英語で表現するように
していたみたいです。
その中で分からない表現があれば、
あとで辞書で調べていたそうです。
やはり、言語習得の自然な流れを再現するのが
ポイントということですね。
ぜひあなたも「フラッシュバック」が起きるような
単語の覚え方を試してみてください!
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