「キャッチボール」は海外では通用しない!?

こんにちは『時事ネタ英語』担当の古山です。

今年メジャーリーグに移籍した大谷選手が、
連日の活躍を見せていますね!

毎日のようにニュースで取り上げられ、
日本だけでなくアメリカでも大いに注目されています。

しかも、先月はなんと月間新人MVPを獲得しました!

これは日本人としても嬉しい限りですよね。
今後の活躍に、さらなる期待が高まります。

さて、日本において
野球は国技のひとつとして多くの人に愛されていますが、
野球に使用されるほとんどの言葉は
和製英語だということはご存知でしたか?

今回は野球の本場、
アメリカで使われている野球英語をご紹介します。

メジャーリーグの試合は
日本でもたびたび放送されているので、
テレビでメジャーの試合を観るとき、
もしくは実際に現地へ観戦に行ったときの
参考にしてみてください。

野球で使用される基本的な英語

1.キャッチボール

これは、野球経験者はもちろんのこと
あまり野球に詳しくない一般の人でも
使うことの多い言葉ではないでしょうか。

実は、アメリカでは
「キャッチボール」を表す言葉は異なり、
“Play catch”と表現します。

ですので、
英語でキャッチボールしたいことを表現したいときは、

●Let’s play catch./「キャッチボールしよう。」

と誘ってみてください。

2.ホームベース

ホームベースとはバッターボックスの真ん中にある
五角形の白い板のことですね。

野球をしている人であれば
「ホームベース」と言う人がほとんどですが、
アメリカでは”Plate”と言われています。

“Plate”自体が「板」といった意味を持っているので、
このように使われていると考えられています。

3.ゲームセット

実はゲームセットも和製英語なのです!

アメリカでは、試合が終わったとき

●That’s the ballgame!/「試合終了!」

と表現されます。

ちなみに、アメリカを含む海外において
「ゲームセット」はゲームに使う道具一式を指しており、
意味がかなり異なるので注意してください。

4.クリーンナップ

クリーンナップとは、
野球の打順において3番、4番、5番にあたる
バッターの総称を意味しています。

基本的には、
走者をホームにかえす
優れたバッターが並んでいることが多いです。

クリーンナップはアメリカでも通用するのですが、
メジャーリーグでは4番バッターにしか当てはまりません。

海外では「クリーンナップ」のことを
“Heart of the order”と表現するので注意しておきましょう。

5.ヘッドスライディング

ヘッドスライディングは、
セーフかアウトか微妙なタイミングになりそうなときに
ランナーが頭から飛び込んで、
間一髪セーフを狙うことを指します。

アメリカでは、このようなプレーを
“Diving”「飛び込む」と表現します。

非常にシンプルで使いやすいですね。

6.ファインプレー

実は「ファインプレー」も正しい英語ではありません。

ファインプレーとは、
捕れなさそうな打球を
飛び込んでキャッチしたときなどに使われます。

一見すると英語だと勘違いしてしまう人も多いですが、
アメリカでは選手が素晴らしいプレーをしたとき、

●Beautiful catch!
●Nice play!

などと表現します。

野球のテレビ中継で使われる英語

1.さあ振りかぶって…

これは、テレビ中継を観ているとき
もしくはラジオで野球を聞いているときに
よく耳にする言葉ですよね。

ピッチャーが投げる動作に入ったときに
よくこの言葉が用いられます。

英語では、

●Here comes a pitch./「さあ振りかぶって…」

と表現します。

2.入ったー、ホームラン!

ホームランが入ったときは、

●See ya!/「入ったー、ホームラン!」

と表現されます。

ボールに対して「バイバイ」という意味と、
外野手に向かって「捕れないよ」といった意味が込められています。

ちなみに”Good-bye, baseball”と言うこともあるので、
あわせて覚えておいてください。

3.これはきわどい!

判定がセーフかアウトか微妙なときは、

●It’s a bang-bang play!/「これはきわどい!」

と表現することが可能です。

ここで使用されている”bang”とは、
鉄砲の発射音やドアの「バタン」といった擬音語として使われています。

おまけ:声援を送りたいときに使える英語をご紹介

テレビの前、もしくはスタジアムに行けば
選手に声援を送りたくなるようなときもあるはずです。

ここでは、そんな時に使用できるフレーズをご紹介します。

ぜひ参考にして、どんどん英語で声援を送ってみましょう!

●Attaboy!/「いいぞ!」(”That’s a boy”の省略形です)
●Charge!/「行けー!」
●That’s it!/「よっしゃ!」
●Strike him out!/「三振にしてしまえ!」
●Really time!/「反撃していこう!」
●Come on!/「何やってるんだ!」
●Disaster!/「最悪だ!」

英語でそのまま通じそうな野球用語も、
アメリカでは別の言葉で表現されているものがほとんどです。

ぜひ参考にして、
テレビでメジャーリーグが放送されていたとき、
もしくは実際に現地で観戦したときに役立ててみてくださいね!

それでは、また次回!

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