音の繋がりを理解できれば英語リスニング力は確実に上がります!


リスニング能力の向上に欠かせないのが、音のつながりを理解するということ。英語では単語と単語が繋がって発音されたり、前後の音により発音が変化したりすることも多く、単語単体の発音を正しく理解していたとしても聞き取れないケースがたくさんあります。

こうした音の変化を理解できていないと、どうしても文章として英語を聞き取る力が伸びづらいので、この記事を参考に音が変化する仕組みを知り、原因を解消しましょう!

英語の音の変化

英語の文章では、前後の単語によって発音が変化してしまうということが頻繁に起こります。ここではその代表的な例を4つのパターンに分けてリストアップしましたので、まずはそれぞれの仕組みを理解しましょう。

リンキング:子音と母音が連結して違う音になる

前の単語の末尾の子音と次の単語の最初の母音が連結して違う音になる現象で、リンキング(リエゾン)と呼ばれます。これは英語で頻繁に見られる発音の変化ですので、必ず覚えておきましょう。これを意識することで、スピーキング力も飛躍的に向上させることができます。

リンキングが起こるのは主に2パターン。子音+母音の場合と、子音+子音の場合の両方が
考えられます。

子音+母音の場合

最も多いのが、前の単語の子音と後ろの単語の母音がくっついてしまうパターン。下記のような例が挙げられます。

d+母音

例:good at ~「~が得意だ」
発音:「グッダット」のようなイメージ

k+母音

例:look at ~「~を見る」
発音:「ルッカット」のようなイメージ

l+母音

例:fill out「記入する」
発音:「フィラウト」のようなイメージ

n+母音

例:as soon as ~「~するとすぐに」
発音:「アズスーナズ」のようなイメージ

r+母音

例:cheer up ~「~を応援する」
発音:「チアラップ」のようなイメージ

t+母音

例:a lot of ~「たくさんの~」
発音:「アラッダブ」のようなイメージ

子音+子音の場合

リンキングが起こるのは母音だけでなく、子音+子音というケースも存在します。下記にいくつか例をあげますので、代表的なものは覚えておきましょう。

d+y

例:Could you ~?「~してもらえますか?」
発音:「クジュー」のようなイメージ

k+y

例:thank you「ありがとう」
発音:「センキュー」のようなイメージ

t+y

例:I want you「君が欲しい」
発音:「アイウォンチュー」のようなイメージ

言われてみれば知っているというものがほとんどかと思いますが、まずはそのように感覚を掴むことが大切です。どんどんとバリエーションを増やしていって、徐々にリンキングを自分のものにしていきましょう。

フラッピング:母音に挟まれた「t」や「d」の音が変化する

続いて押さえておきたいのは「フラッピング」と呼ばれる現象。「t」や「d」が日本語の「ラリルレロ」に変化するような現象で、特にアメリカ英語では顕著な現象と言えるでしょう。Shut up「おだまり!」を「シャットアップ」ではなく「シャラップ」と発音するということは、多くの方がご存じなのではないでしょうか?

フラッピングが起こる要因は主に2パターン。母音と母音に挟まれている場合と、直前の母音にアクセントがついている場合に分類されます。

母音と母音に挟まれている場合

例:water「水」
発音:「ウォーラー」のようなイメージ

例:butter「バター」
発音:「バラー」のようなイメージ

直前の母音にアクセントがついている場合

例:party「パーティー」
発音:「パーリー」のようなイメージ

例:quarter「4文の1」
発音:「クオーラー」のようなイメージ

ちなみにイギリス英語の場合、地域差にもよりますがこうしたフラッピングが起こる単語はほとんどなく、その分「t」や「d」の発音が強くなります。アメリカ英語を学習したいという方は必ずマスターしたい発音ルールの一つです。

リダクション:発音しない、極めて弱く発音する

スペル上は存在するのに発音しない(極めて弱く発音する)「リダクション」というパターンもあります。こちらもかなり数が多いので、よく使われるものに絞って覚えていくと良いでしょう。

特定の音が消える場合

リダクションが起こる一つ目のケースは、特定の音に対して起こるパターンです。ここでは代表亭な例をいくつかご紹介します。

「h」

例:I think he is ~「私は彼は~だと思う」
発音:「アイスィンキーズ」のようなイメージ

「g」

例:walking「歩くこと、散歩」
発音:「ウォーキン」のようなイメージ

「d」

例:good job「よくやった」
発音:「グッジョブ」のようなイメージ

前置詞などが弱く発音される場合

リダクションが起こるもう一つのケースは、文の中であまり重要ではないパートに起こるパターン。特に前置詞に起こるケースが多く見られます。

「to」

例:You have to go「行かなくてはいけません」
発音:「ユーハフタ」のようなイメージ

「at」

例:look at that「あれを見て」
発音:「ルッカッザット」のようなイメージ

「it」

例:shake it「それを振って」
発音:「シェイキッ」のようなイメージ

「of」

例:kind of「~のような、~の一種」
発音:「カインダ」のようなイメージ

「and」

例:fish and chips「フィッシュアンドチップス」
発音:「フィッシャンチップス」のようなイメージ

「you」

例:I told you「あなたに言いました」
発音:「アイトールジュ」のようなイメージ

上記の例はほんの一例にすぎず、このリダクションという現象は英語の様々なシーンで起こります。実際、リダクションするかどうかは話し手が強調したいかどうかに左右される事が多く、文章の中でさほど重要でない部分に起こりがちな現象です。万が一リダクションの部分が聞き取れなくても、文章の大意を把握することは可能ですので、慣れないうちはこだわりすぎないほうが良いかもしれません。

ウィーキング:音がほぼ消えてなくなる

最後にご紹介するのは、語尾の子音がほとんど発音されなくなる「ウィーキング」という現象。前の単語の末尾が子音の破裂音で、次の単語の最初が子音の場合などに起こる現象です。

「b」

例:climb「登る」
発音:「クライン」のようなイメージ

「d」

例:bed「ベッド」
発音:「ベッ」のようなイメージ

「g」

例:dog「犬」
発音:「ドッ」のようなイメージ

「k」

例:sick「病気」
発音:「シッ」のようなイメージ

「p」

例:cup「カップ」
発音:「カッ」のようなイメージ

「t」

例:wait「待つ」
発音:「ウェイ」のようなイメージ

ウィーキングが起こるケースは他にもたくさんありますが、完全に音が消えてしまうかと言うと必ずしもそうとは限りません。英語で考えてもWeakingは「弱くする」という意味のため、音を消すのではなく飽くまで弱くするということがこの現象の基本です。

また、文章のトーンや話し手によっても弱める度合いは様々で、しっかりと細かく発音してくれるネイティブもいます。肝心なのは発音がほぼなくなったり弱くなったりするケースがあるということを知っておくことなので、まずは以上のような例を確認し、実践を積んでいきましょう。

効果的な勉強法

ここまで「リンキング(リエゾン)」、「フラッピング」、「リダクション」、「ウィーキング」という4つの発音ルールをご紹介しましたが、理屈で理解しても実際に聞き取れるようになるには時間がかかるもの。ここではこれら4つのルールを習得し、リスニング能力を一気に向上させるために効果的な方法を2つご紹介しますので、どんどんと実践を積んでいきましょう!

ディクテーション

まず一つ目にご紹介するのは、聞こえた音声を全て英語で書き出して、音声を正しく識別できているか確認する「ディクテーション」という方法。紙&鉛筆と音源さえあれば、どこでも練習することのできるシンプルな方法です。とても地道な方法に思えるかもしれませんが、リスニング能力の向上には絶大な効果を発揮します。

英文はナチュラルスピードのものか、今の自分のレベルよりも少し易しめのものを選ぶのがおすすめ。自分なりに全て英文を書き出したら、原文と見比べてどこが聞き取れなかったかをチェックしてみましょう。聞き取れなかった部分を確認すれば、きっと今回ご紹介した4つの発音ルールがどこかに含まれているはずです。聞き取れなかった部分は繰り返し何度も聞いて、声に出して真似してみると、こうした4つの発音ルールにも徐々に慣れて聞き取れるようになるでしょう。

シャドーイング

もう一つご紹介するのは、聞こえてくる音声を真似して声に出す「シャドーイング」という方法。聞こえてきた音声を聞こえたとおりに口に出すだけなので、音源さえあれば気軽に練習することができます。声を出せないような状況でも、口の動きをイメージするだけで同様の効果を得ることができます。

英文は、ある程度内容が理解できる初級レベルのものから始めるのがおすすめ。初めのうちはどんな単語を発音しているのか聞き取れなくても、とにかく真似して声に出してみましょう。後でその単語を確認すれば、どうして聞き取れなかったのかが分かるだけでなく、正しい発音を自然と身に付けることができます。発音を正確に真似することで、音の変化への認識能力もアップしますので、今回の4つの発音ルールを実践していくには非常に効果的です。

まずはルールを理解して、実践あるのみ

「今まで何度もリスニングを練習してきたのに、なかなかリスニングが向上しなかった」という方は、今回ご紹介した4つの発音ルールをよく理解していなかったということが一つの原因として考えられます。言い換えれば、これらのルールは英語学習者がつまづきがちな項目ではありますが、しっかりとルールを把握して繰り返し実践を重ねていけば、やがて飛躍的にリスニング能力を向上させることが可能なのです。

ポイントは話し手が文中のどこを強調しているかということ。強調する部分=相手に伝えたい部分ですので、相手の話の強弱にも注目しながら、ぜひこれらのルールにも慣れていきましょう。

「まずは英語で話せるようになりたい!」
「英語は何となくわかるけど話そうとすると頭が真っ白…」

という人は「たった3か月で英語で日常会話ができる!?英語を話せるために重要なこと」という記事も参考にしてみましょう!
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