ビジネス英語で必ず必要になってくるのがディスカッション。海外では個々の意見を述べることが文化として根付いているので、英語を使って自分なりの意見を表現することがとても大切になってきます。
しかし、英語の聞き取りや簡単な会話はできても、ディスカッションやディベートのようなフォーマルな場を苦手とする人は少なくありません。こうした場ではある程度決まったフレーズを覚えて型にはめていくことで、自分の意見をスムーズに述べることができるようになりますので、ぜひこの記事を参考に頻出表現を身に付けていきましょう!
ディスカッションとは?
ディスカッションとはテーマや議題について、グループで話し合って結論を出すことです。
ディベートとよく混同されますが、ディベートは賛成と反対などに分かれ、お互いに議論を交わして勝敗を決めることです。
ディスカッションの目的は、より良い結論を導き出すこと。
積極的に意見を述べることがとても大事です。
日本人はディスカッションが苦手?
日本人はディスカッションが苦手と言われます。その理由は諸説ありますが、日本人は協調を重んじる国民性である上、「議論」に対して少々攻撃的なイメージを持っている人が多いようです。
同じ意見ではない相手を「敵」と見なし、相手側の意見を否定・非難することに陥りやすく、「良い結論を一緒に導き出す」という本来の目的から離れがちになるようです。
自分たちの意見を通すのではなく、お互いの意見を通してコミュニケーションをし、より良い着地を見つけることを、私たちは意識をしなければなりません。
意見を述べる際の基本的な構成
英語で意見を述べる際は論理的に簡潔に述べることがとにかく大事です。
英語で会話、論述する場合の構成は基本的に以下のような流れになります。
- 結論
- その理由、具体例
- 必要であればもう一度結論
日本語の場合、結論を最後に持ってくることが多いので、英語圏の人たちの会議では「何が言いたいのか伝わらない」と言うことになりかねません。
回りくどく伝えようとせず、簡潔に述べて、相手に一番大事なことを理解してもらうことを意識しましょう。
頻出フレーズ
それでは具体的に、ディスカッションやディベートなどでよく用いられる表現をご紹介していきます。場面ごとに分類していますのでシチュエーションに応じて例文を真似していきましょう。
挨拶・自己紹介
例文
お時間をいただき、ありがとうございます。
例文
私は(社名)の○○です。営業を担当しています。
例文
本日はお目にかかれて光栄です。
例文
今日は・・・についてお話ししましょう
例文
始めてもよろしいですか?
意見を切り出すとき
例文
一言よろしいでしょうか?
例文
ちょっとよろしいでしょうか?
例文
コメントを付け足してもよろしいでしょうか?
ここで用いられるMayは「~してもよい」という許可を表す助動詞。同様にCan Iという表現を用いることも可能です。
例文
邪魔してすみません。
例文
~に関しての意見をシェアしたいと思います。
ポイントはいきなり自分の意見から入るのではなく、まずは相手に発言の許可を得ることです。相手にとって印象の悪い切り出しをしないよう、十分に注意しましょう。
意見を述べるとき
例文
~だと思います。
例文
~だと思います。(断定的)
例文
~だと思います。(推測的)
例文
~と言いましょう。
自分の意見を述べるには、I think that~を用いるのが一番シンプル。もしそこに断定や推測の要素を付け足したければ、believeやguessという単語も使うことができます。I would sayというのは非常に丁寧な表現ですので、フォーマルなディスカッションなどには非常に便利な表現と言えるでしょう。
例文
私の意見では
例文
私の見解では
例文
私の知る限りでは
that節も用いずに、こうした決まり文句を覚えておくのも効果的です。ただし、かなりフォーマルな印象を与えますので、同僚との打ち合わせなどには不自然な印象を与えかねません。
賛成・反対を表明するとき
例文
私もそう思います。
例文
あなたの言う通りです。
例文
あなたの考えに同意します。
例文
私も同じ考えです。
例文
それは良い点をついていますね。
いずれも相手に同意する表現ですが、totally「完璧に」、completely「完全に」、mostly「ほぼ」、partly「部分的に」といった言葉を加えてあげれば、どの程度同意しているのかという度合いも説明することができます。シンプルにI'm with youという言葉をかけられるようになると、英語としてもハイレベルな印象を与えることができます。
例文
恐縮ですが、私は反対です。
例文
すみませんが、私は反対です。
例文
私は違う意見を持っています。
例文
あなたの言いたいことはわかりますが、~
例文
それも正しいかもしれませんが、~
相手の意見に同意できない時は、遠慮せずにその旨を伝えることが大切ですが、同時に角が立たないような言い方を意識することも大切です。いきなりI can’t agree with you.「私は同意できません」と言うのも間違いではありませんが、冒頭にI'm afraiidやI'm sorry but,などを付け加えるだけで、相手に与える印象は大きく異なってきます。
聞き逃した・詳しい説明が欲しいとき
例文
もう一度よろしいでしょうか?
例文
もう一度繰り返してもらえますか?
例文
もう少し詳細をいただけますか?
例文
~についてもう少し説明してもらえますか?
相手に発言を繰り返してほしい時にはPardon?やSorry?などと簡単に済ませることもできますが、フォーマルなディスカッションの場では文章で聞き返すのがベター。最初うちはPardon?だけで問題ありませんが、徐々に慣れてきたら文章で聞く癖をつけましょう。また、お願いするときにはCan you~?と言うことももちろん可能ですが、Could you (please)~?とすることでかなり丁寧な文章にすることができます。
質問を募るとき
例文
何か質問はありますか?
例文
質問があれば、遠慮せず聞いてください。
例文
質問に喜んでお答えします。
Feel free to~は「自由に(遠慮なく)~する」というイディオム。同様にplease do not hesitate to ask me「ためらわずに(遠慮せずに)聞いてください」という表現とセットで覚えのがおすすめです。
意見を求めるとき
例文
どう思いますか?
例文
あなたの意見を聞いても良いですか?
例文
あなたの意見を聞かせてください
例文
何か考えはありますか?
例文
新しいアイディアも歓迎です。
一番シンプルかつ、直接問いかけるような形で相手の意見を請うことができるのがWhat do you think?という表現。日本語の「どう」という部分につられてHowとしないよう注意が必要です。何に対しての意見なのかを明確にするためには、about「~について」やregarding「~に関して」という表現を用いると便利でしょう。
意見を再確認するとき
例文
~ということですか?
例文
あなたが言っているのは~ということですか?
相手の発言の意図や趣旨が分からなかった際には、的外れな発言をしないようにまずは意見を再確認することが大切。聞き返す前にSorry, I didn't understand well「すみません、ちょっと分からなかったのですが」などと付け加えるのも良いでしょう。
具体例を挙げるとき
例文
例えば
例文
例えば
例文
例を挙げると
自分の意見を言う時に、大きな後ろ盾のような役割を果たすのが具体例の存在。よりイメージしやすい例を引用することで、自分の意見をよりクリアに相手に理解してもらえるようになります。
結論をまとめるとき
例文
結論として
例文
手短にまとめると
例文
要約すると
例文
要点をまとめると
例文
ディスカッションをまとめたいと思います。
一通り自分の発言が終わったら、最後に改めて自分の意見を述べると、確実に自分の意見を伝えることができます。冒頭にIn conclusion「結論として」などという一言を追加するだけで、相手に「これからもう一度結論を言いますよ」というニュアンスを伝えることができるので、相手にとっても親切な表現になるでしょう。
ディスカッションを締める
例文
本日は以上です。
例文
ディスカッション結論づけましょう。
例文
ディスカッションを終わりにしましょう。
例文
全部網羅したかと思います。
ディスカッションやディベートを終えた際には、締めの言葉として以上のような表現を使うと良いでしょう。wrap upは何かを「終える」という意味の熟語表現です。
例文
本日はご参加ありがとうございます。
例文
お時間ありがとうございました。
例文
次のディスカッションは水曜日です。
例文
次回までにこの資料に目を通してください
ディスカッションが終了したら、参加への感謝の言葉を添えると良いでしょう。また、次回の予定や、次回までのお願い事についてアナウンスすることも忘れずに。期限を表す表現にはby (by the time)「~までに」やprior to「~に前もって」などを用いるのがおすすめです。「~までに」という日本語につられてtillやuntilを使わないよう、注意してください。
相槌
例文
そうですね
例文
なるほど
例文
その通りです
例文
まさにその通りです
例文
なるほど。
例文
それは正ですね
例文
素晴らしい
例文
興味深い
相手の話に相槌を打つ方法としてもっともシンプルなのがUh-huhというものですが、こればかりを繰り返していると、「本当に聞いているのか?」などと相手にとってあまり良くない印象を与えかねません。上記リストを参考に様々な相槌を織り交ぜることで、相手の意見に同意しつつ、「しっかり会話を聞いているよ」というニュアンスも伝えることができます。また、「まさにその通りです」と相手に同意するときは、Exactlyの代わりにDefinitelyやAbsolutelyなどを用いても良いでしょう。
頻出フレーズを覚えて、活気あるディスカッションを!
相手の意見に同意したり、時には反対意見を述べたり、さまざまな表現を身に付けることでディスカッションをはるかに活発に、有意義にすることができます。この記事でご紹介した通り、頻出の言い回しやイディオムはほぼ決まり切っているので、まずはシンプルなものから身に付けていき、慣れてきたら徐々に新しいものを定着させていきましょう。
初めのうちは相槌を打ったり会話を進行させることに精一杯になってしまったりするかもしれませんが、それも経験をつめばすぐに解決されるはず。まずはコミュニケーションを円滑に行うための表現を定着させて、ご自身のビジネス英語をどんどんスキルアップさせていきましょう!
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