英語メールの結び言葉で関係を円滑に!今すぐ使える結びフレーズ

2019年11月23日


メールにおいて、日本語同様英語にも結び言葉はあります。表現の仕方はひと通りではなく、相手との関係性や場面によって使い分けるのが作法です。たとえば、ビジネスの場面とプライベートとでは、表現方法が全く異なるでしょう。意図していなくとも、表現の仕方によっては失礼にあたることも出てきかねません。そこで以下では、場面ごとに使えるぴったりの表現を紹介していきます。

英語メールの結びには、相手への感謝の気持ちを

日本語のメールと同様に、英語のメールの最後には相手への敬愛や感謝の気持ちを添えるのが一般的です。日本のメールでは割愛されることもあるかもしれませんが、英語のビジネスシーンではこうした言葉はもはやマナー。無いと非常に失礼な印象を相手に与えかねません。

具体的に「~に対して」と明記する必要もないので、良い印象を与えるためにも必ず感謝の気持ちを添えるようにしましょう。

ビジネスやフォーマルに使える結び言葉

ビジネスシーンでは相手によって内容は異なる。普段からやり取りをしている相手とのメールでは、多少砕けた表現でも問題はありませんが、面識のない相手や上司の場合はフォーマルな表現を使う必要があります。

初めてのクライアントや上司に使う「Sincerely」

初めてやり取りする相手などに使う、きっちりとした表現です。yoursをつけて使う場合もあります。
「Sincerely」の前後に「yours」を付ける場合もありますが、この「yours」はもともと「あなたの家来、手下」といったニュアンスで使われていたものです。現在は「あなたのために」という丁寧な印象を与えるために添えられ、特に面識がある人に対して用いられます。

例文

Sincerely yours.
敬具

例文

With best wishes to you, Yours sincerely.
末筆ながら皆さまのご多幸をお祈り致します。

上記のように「Yours sincerely」とすることもできますが、「Sincerely yours」よりもやや堅い印象を与えます。取引先でも直接連絡を取っている人なのか、その人の上司などかなど、相手によって使い分けると効果的です。

丁寧な感謝の締め言葉「Best regards」

Sincerelyよりは砕けていますが、敬意を持った意味のある表現です。
もともとregardsは「敬意、好意」といった意味で、日本語の「よろしくお願いします」に相当すると考えて良いでしょう。

例文

Best regards.
よろしくお願いします。

例文

Please give my best regards to your wife.
奥様にくれぐれもよろしくお伝えください。

ややフォーマルな表現「Many thanks」

表現としては比較的カジュアルに感じられる文ですが、ややフォーマルな表現なので、比較的付き合いのあるビジネスパートナーなどに使うことが多いです。日頃の感謝を込め、伝えきれないほどの感謝という意味でこの表現を使います。

例文

Many thanks for your concern with me.
私のことを心配していただきありがとうございます。

「よろしくお願いします」のビジネス表現

「よろしくお願いします」は非常に便利な表現ですが、英語には「よろしくお願いします」にぴったり該当する言葉はありません。ここではシーン別に便利なフレーズをご紹介します。

「これからよろしくお願いします」

例文

Let’s keep(stay) in touch.
連絡を取り合いましょう。

例文

I look forward to working with you
一緒に働けることを楽しみにしています。

例文

I’m counting on you.
頼りにしています。

取引相手や仕事のパートナーなどに対して「これからよろしくお願いします」と伝えたい場合には、以上のような表現が考えられます。特に「連絡を取り合う」という意味のkeep(stay) in touchを使えば、「今後とも」というニュアンスを持たせることも可能です。

依頼をする場合の「よろしくお願いします」

例文

Thank you very much for your support(cooperation).
ご協力に感謝します。

例文

I would be grateful for your help.
お手伝いいただきありがとうございます。

例文

Your help would be very appreciated.
手伝いに心より感謝いたします。

相手に何かお願い事をしている場合の「よろしくお願いします」では、感謝の気持ちを伝えるのが分かりやすくて便利です。would be appreciatedのように受動態を使うことで、かなりフォーマルな印象を与えることも可能です。

確認を促す場合の「よろしくお願いします」

例文

Could you please~?
~していただけますか?

例文

Thank you very much for your consideration
ご理解いただきありがとうございます。

例文

Your kind understanding and cooperation are greatly appreciated.
ご理解とご協力に心より感謝いたします。

メールや資料などの確認をお願いしたい場合には、依頼を表すCould you please~?を用いるのがおすすめです。Can you~?はカジュアルな表現になってしまうため、ビジネスシーンで使うことはおすすめできません。

形式的な「よろしくお願いします」

例文

Thank you.
ありがとうございます。

例文

Thank you in advance.
前もってお礼申し上げます

例文

I appreciate it.
感謝いたします

特にお願いすることはなどがなくても、経企的な〆として「よろしくお願いします」と伝えたいときには、シンプルにThank youを使いましょう。in advance「前もって」を付け足したり、appreciateと丁寧な単語で言い換えたりすることも可能です。

カジュアルな結び言葉

よりカジュアルな結びの言葉を紹介していきます。

カジュアルな結び言葉の代表格「Thank you」

ごく一般的な感謝の気持ちを述べる言葉ですが、親しい間柄や同僚に対して利用するには問題はありません。もっとも、ビジネスシーンで用いるのはそっけない印象を与えかねません。仮にこの表現を使う場合には「thank you for~」と続ける形で、何に対しての感謝かを明確にすることでよりフォーマルかつ丁寧さを感じられる表現となります。使い方に注意しましょう。

例文

Thank you for your cooperation.
皆様のご協力に感謝いたします。

友人に使う砕けた表現の「Cheers」

「またね」の意味を持つイギリス英語のいわゆるスラングです。親しい間柄の友人などに対して、軽い感謝の気持ちを示す場合などに使います。また、イギリススラングなので、イギリス英語圏外の人ではあまり使われていません。

相手の体を気遣う「Take care」

日本語でも聞く表現ですが別れ際に「元気でね」という場合の表現です。一般的な表現で「さよなら」の代わりに使われます。

例文

Take care and and enjoy your holiday!
元気に休みを楽しんでね。

気軽なあいさつではなく、本当に相手の体調面を気遣う時は「Take care of yourself」という表現を使うことができます。「Take care」と混同して言ってしまうと、言われた方はびっくりしてしまいますので、言い間違えには注意が必要です。

ビジネスメールで使うことのある「See you around」

基本的にはカジュアルな表現ではありますが、「Thanks」よりも親しみを込めた表現です。同僚や友達などに対して使うことが多いです。
ニュアンスとしては「またね」、「じゃあね」という意味で、この場合のaroundは「どこかで」といったニュアンスです。ビジネスメールで使っても決して失礼な印象にはなりませんが、上司や取引先には使ってはいけません。一般的には近い将来に会う予定がある友人などに使われるケースが一般的です。

例文

I'll send a message next week. See you around.
また来週メールします。また今度。

しばらく会わない人への「All the best」

いわゆる「ご多幸をお祈りしています」というニュアンスにあたる表現です。フォーマルな表現として使うことも可能ですが、より親しみを込めた言い方です。信頼関係ができている相手に対して伝えるのによい表現です。

例文

I wish you all the best.
あなたの人生に幸あれ。

締めの前にもう一文

締めの一言の前に、もう一文付け加えるのが一般的なコミュニケ―ションです。日本語のメールの場合でも同じような表現がありますが、英語だとどういった表現が適当か、以下で紹介していきます。

感謝やお詫び

改めて相手に感謝やお詫びを最後に伝える際に一言付け加えるのが作法です。

例文

Thank you once again for your visit.
最後に重ねて来社に感謝申し上げます。

例文

I apologize for the inconvenience.
ご不便をおかけし申し訳ありませんでした。

相手を気遣う

季節の変わり目における体調への気遣いを示す一文や、質問を受け付けますといった一言もよく使います。

例文

Take good care of yourself when the seasons change.
季節の変わり目に十分お気を付けください。

例文

Please feel free to contact us.
お気軽にお問合せください。

念押し

相手方に何かをお願いしている場合に、お願い事の念押しを丁寧にするような表現です。

例文

Just to make sure, I would like to know your opinion again.
念のためあなたの見解を再度知りたいです。

例文

Would you send me your documents for confirmation again?
確認のために書類を送ってもらえますか。

例文

Be sure to finish your work by the end of this month.
月末までに仕事を終えてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。ビジネスにメールは付き物ですが、ビジネスのスタートがメールであることは数多くあります。その時の印象により、その後取引が継続されるかが決まってくることもあるでしょう。ファーストインプレッションを大事にというように、相手へのちょっとした気遣いなどがメールにあると、今後の良好な関係の基礎にもなるはずです。とはいえ、丁寧な表現や配慮のある表現を英語ですることは簡単でないはずです。今回紹介をした表現は、どれもすぐに使うことのできるものばかりです。たかがメールの一文と思わず、使い方・表現を覚えて、実際に使うことで慣れていきましょう。

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ライター:長坂ヒロ/1億人の英語編集部

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  • この記事を書いた人

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
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