外国人と一緒に働く機会があるなら、食事に誘うことでお互いの親睦を深めることができます。食事の時間を共有することで、お互いのことを話す機会を作ることができるので、今後のコミュニケーションを円滑にすることも期待できるでしょう。
この記事では、どうやって誘えばいいか分からないという方のために、英語で人を誘う際の便利なフレーズをご紹介します。ぜひこの記事を参考に、外国人の同僚や取引先の方を食事などに誘ってみましょう。
同僚や友人を誘う場合
まず最初に、同僚や友人といった身近な人を誘う際に使える表現をご紹介します。比較的ラフな表現ですので、ビジネスシーンに限らず日常的にも使うことができます。
食事に誘う場合
最も一般的なのが、仕事のある平日に相手をランチに誘うというケースでしょう。いきなり「ランチ行きませんか?」と聞くのではなく、「予定があるのか」、「誰と行くのか」、「どこに行くのか」などを事前に伝えると、丁寧な印象を与えることができます。
例文
今日のランチ空いてますか?
例文
今日一緒にランチでもどうですか?
grabはcatchに近い意味で、「~をつかむ」という動詞。grab a biteは直訳すると「一噛みを掴む」という意味ですが、転じて「ちょっと食べに行く」というニュアンスで使われます。このgrabを使いこなすと英語の印象もだいぶアップしますので、ぜひ覚えておきましょう。
例文
先週オープンしたイタリアンレストランに行くのはどうですか?
例文
今日ジョンと一緒にランチするんだけど、一緒にどうですか?
feel like to ~ingで「~したいと思う、気がする」という意味のイディオム。
飲みに誘う場合
仕事終わりに飲みに誘うのも、交流を深めるためには非常に効果的です。普段の職場では見られない「オフ」の一面を見ることができるかもしれませんね。
例文
今夜飲みに行くけどヒマですか?
例文
私たちと一緒に飲みにいきませんか?
例文
一緒に飲みに出かけましょう!
A beer or twoは直訳すると「ビール1、2杯」という意味ですが、転じて「どこか楽しい場所に出かける」というニュアンスもあります。
例文
今夜飲みに行きましょう!
どれだけラフな飲み会であっても、できるだけ事前に詳細を伝えると良いでしょう。どこでやるのか、どんなお店か、何時からか、誰が来るのかなどを伝えると、相手も判断しやすくなります。
食事以外のイベントに誘う場合
平日に限らず、週末にイベントなどに誘うこともあるでしょう。お互いの共通の趣味などがあれば、その話題を通して互いの交流を深めることもできます。
例文
今週末、何か予定はありますか?
例文
週末に会いませんか?
Why don’t weは直訳すると「どうして~しないのですか?」という意味ですが、転じて「~しましょう!」という誘い文句としても使えます。
例文
国立美術館に行きませんか?
be interested in は「~に興味がある」というイディオム。Are you interestedでももちろん問題ありませんが、Wouldを使うことで丁寧な印象を相手に与えることができます。
例文
来月音楽フェスに行く予定ですが、一緒に行きませんか?
Would you like to ~?は「~したいですか?」という意味で、英語で誰かを誘う際の最もポピュラーな表現です。丁寧な表現なためどんな相手に対しても使うことができるので、ぜひ覚えてしまいましょう。
外国人は「オン」と「オフ」の区別をしっかりしている人が多いので、いくら仕事仲間だからと言っても「オフ」の時間に仕事の話をするのは好まれません。プライベートの時間を一緒に楽しむことに専念し、お互いの「オフ」の時間を意識しましょう!
取引先やゲストを誘う場合
一方、ビジネスの取引先などを食事に誘う場合、なるべく丁寧な表現を心がけなくてはなりません。ここでは直接会って誘う場合と、事前にメールなどで誘う場合の2パターンに分けてご紹介します。
直接会って誘う場合
直接会って相手を誘う場合は、まずは相手のスケジュールの有無を確認しなければなりません。初対面の相手をいきなり食事に誘うのはなかなか難しいので、既に顔を知っている相手に限定したほうが良いでしょう。
例文
この後私たちと夕食はいかがですか?
例文
もしこの後ヒマなら、ご一緒に夕食へ出かけませんか?
shall weは「~しませんか?」と丁寧に誘う際の便利フレーズ。Let’sと言うよりもフォーマルな印象になります。
事前にメールなどで誘う場合
初めて会う方や、大事な取引先などを誘う場合には、事前にメールでその旨を伝えておけば間違いありません。あくまでビジネスシーンですので、フォーマルな文章を心がけましょう。
例文
会合の後で夕食にお誘いしたいのですが。
例文
会合の後で夕食にご一緒できたら、大変嬉しく思います。
例文
日本にいる間に、何か食べてみたいものはありますか?
日本に住んでいる外国人ではなく、一時的に日本を訪れる外国人の取引先であれば、こうした表現も非常に便利です。Japanの部分をOsakaやFukuokaと変えれば、「その土地の名物料理で何か食べてみたいものはありますか?」というニュアンスを出すこともできます。
直接会ってから「この後どうですか?」と誘うのももちろん可能ですが、できることなら「今度お会いする際、ご一緒にお食事でもいかがですか?」とメールで事前に伝えておくのがベターです。いきなり誘うと相手にとって失礼にあたることもあるので、必ず相手の時間をもらっているということを忘れないようにしましょう。
お店を決めるとき
自分でお店を考えて決めるのも良いですが、せっかくなら相手の好きな食べ物やお気に入りのレストランなどを聞いておくのも良いでしょう。特にアレルギーや食べられないものがあれば、そうしたレストランは避けなくてはなりません。
例文
どんな料理が好きですか?
例文
夕飯はどんなものが良いですか?
fancyは「~したい、~が欲しい」という意味で、wantと同じ意味を持つ動詞です。ただしイギリス英語ですので、アメリカ人に対して使うと混乱を招いてしまうかもしれません。
例文
何か嫌いなものはありますか?
don’tの代わりにcannotを使うこともできますが、cannotはアレルギーなどで全く食べられないものという意味で、don’tの方が単純に「嫌いな物」というニュアンスを出すことができます。
例文
何かアレルギーのある食材はありますか?
「~に対してアレルギーがある」という時は、be allergic toというイディオムを使います。
例文
おすすめのレストランはありますか?
例文
おすすめの天ぷらのお店を知っています。
例文
このお店はどうですか?ここの寿司はすごく美味しいみたいです。
相手に「おまかせします」と言われることもあるかと思いますが、その場合はなるべくメニューが多いレストランを選ぶのがおすすめです。良かれと思って高級寿司屋に招待しても、相手が生魚を食べないというケースもよくあります。「おまかせ」と言われても、相手の好き嫌いだけは忘れずに確認しておきましょう。
集合場所を決めるとき
レストランが決まったら、待ち合わせの日時や場所を決めましょう。電話番号など、当日の連絡先を事前に伝えておくことも大切です。
例文
7時ちょうどに待ち合わせましょう。
in sharpは時間を表す表現で「~時ちょうど」という意味。o’clockと同義で用いられます。
例文
お店で待ち合わせしましょう。
meetだけでも「会う」という意味になりますが、meet upとすることでより「待ち合わせる」というニュアンスを出すことができます。店内で待ち合わせるのか、店の前(in front of the restaurant)で待ち合わせるのか、誤解のないように伝えましょう。
例文
6時ちょうどに大手町駅まで迎えに行きます。
「迎えに行く」という表現にはpick upという熟語を使います。目的語のyouはpickとupの間に入りますので、注意が必要です。
例文
念のため、私の携帯番号は090-1234-5678です。
Just in caseは「念のため」という意味の便利な表現。
例文
もし遅れるようなら、メッセージを送ってください
textは動詞として「メッセージを送る」という意味で使うことができます。
スマートフォンがあればとっても簡単な待ち合わせですが、携帯の連絡先を知らなかったというケースも珍しくありません。当日になって焦ることのないよう、必ず事前に連絡先を聞いておきましょう。共通のSNSがあれば、SNS上で友達になっておけば安心ですね。
英語で相手を食事に誘う時は段階を踏もう!
相手を食事などに誘う場合の便利な英語表現をご紹介しましたが、外国人の相手を食事に誘う際はいきなり誘うのではなく、段階を踏んで誘うのがポイントです。
ご紹介した通り、「スケジュールが空いているか確認する」、「何をするのか伝える」、「参加意思を聞く」という3つのステップをまずは自分の中で整理し、具体的に「〇〇日空いてる?」、「〇〇と食事に行くんだけど…」、「参加しない?」という3つの項目を英語にしていきます。慣れないうちは当記事でご紹介した表現を自分なりのフォーマットにするのも良いでしょう。
日本人の相手を何かに誘う際は様々な形があるかと思いますが、外国人の相手を誘う際は何をするのかを明確に伝えるのが大切。ぜひこの記事を参考に英語で相手を食事などに誘い、円滑なコミュニケーションに役立てて下さいね!
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