SNSで使える!ネイティブが使う英語のネットスラング

2020年7月3日


SNSの普及に伴い、目にする機会が増えてきた英語のスラング。よく目にするけど意味はわからない、使うタイミングがわからないという悩みはもちろん、単純に数が多くて覚えられないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

この記事ではよく使われるスラングを種類ごとに詳しく解説します。スラングを身に付けることで、よりネイティブに近いSNSでの投稿ができるようになりますよ。

スラングとは?

スラングは、日本語で「俗語」を意味する言葉。コミュニケーションをとる中で使用される砕けた言葉で、日本でいう若者言葉や流行語、略語などに相当します。

使うタイミングに注意

カジュアルな表現であるスラングだからこそ、使うタイミングは非常に重要です。スラングの中には汚い意味や差別の意味を含むものもあるので、使う相手や状況などをしっかりと考慮する必要があります。

特にビジネスシーンで英語を使う機会がある方は、スラングは基本的にNG。日本でもビジネスシーンで「クソっ」や「マジ」なんて言いませんよね?あくまで親しい仲同士の言葉であるということを忘れてはいけません。

意味を100%理解してから使う

スラングを使う際には、意味を確実に理解してから使うということも大切です。特にあまり綺麗でないスラングを間違ったシーンで使ってしまうと、相手に悪印象を与えるだけでなく、トラブルの原因にもなりかねません。

特に覚えたてのスラングはむやみに使うのではなく、実際にネイティブがどのような文脈で使っているかなどをしっかり確認してから使うようにしましょう。

同じ単語でも複数の意味を持つことがある

例えば日本語の「ヤバい」という言葉は、もともと何か危機的な状況を示すための言葉でしたが、近年は何かを絶賛するときにも用いられますね。このように対極する2つの意味を持っている単語が英語にも存在します。

例えば英語のスラングとして有名なDamnは「クソッ」という意味が基本ですが、Damn goodで「マジ最高」といったニュアンスを持ちます。同様にCrazyも「狂っている」だけでなく「(狂っているくらい)ヤバい」というポジティブな意味で使われることがあります。

このような表現は、どのような文脈で使われているか、相手がどういった表情で使っているかに注目しなくてはなりません。逆に自分が使う際には、相手に誤解を与えないように用いることが大切です。

よく見るスラング

ここからは具体的に、よく使うスラングをタイプ別に紹介していきましょう。

省略した形

最初にご紹介するのは、通常書くと長くなる文章を、その頭文字をとって省略したタイプ。字数制限のあるSNSやメールなどで頻繁に用いられますが、逆に実際の会話で使われることはほとんどありません。

ASAP 「できるだけ早く」

As soon as possibleの頭文字を取ったもので、「できるだけ早く」以外にも「今すぐ」というニュアンスもあります。ASAPは会話の中で使われることもあり、その際には「エイサップ」のように発音します。

例文

Do your homework ASAP

今すぐ宿題をやりなさい

 brb「すぐに戻る」

Be right backの略で、チャット中に退席するときなどに用います。基本的にはトイレなど数分の退席を意味するので、あまり長時間の退席に使うことはできません。リモートでのビデオチャットなどでも使うことができますね。

例文

My son is back... brb.

息子が帰ってきた。すぐに戻るね。

 kmt「チッ」

Kiss my teethの略語で、「チッ」と舌打ちをするようなイメージのスラングです。kissという単語が入っていますが、決してロマンチックなスラングではなく、何かにいら立っている様子を示す表現です。

例文

Oh, I lost my key...kmt.

鍵を無くした、チッ。

 jk「冗談だよ」

Just kiddingの頭文字をとったもので、「j/k」とスラッシュを入れて表記することもあります。このkidは名詞では「子ども」という意味ですが、動詞だと「からかう、バカにする」という意味を持ちます。

例文

I passed the exam ! ...jk.

試験に受かった!...冗談だよ。

 lol「ウケる」

「大きな笑い声」を意味するLough out loudの頭文字を取ったもので、日本語の「(笑)」や「www」などに相当します。面白い度合いを強調するために「looooool」などと表現することも可能です。

例文

I had a fall on the frozen floor...lol.

地面が凍ってて転んじゃった(笑)

BTW「ところで」

By the wayの頭文字を取ったもので、話題を変える時に用いられます。「そういえば」というニュアンスとして覚えておくのも良いでしょう。文頭だけでなく文末に用いることもできます。

例文

Did you go for shopping yesterday, BTW?

そういえば、昨日買い物に行った?

ATM「今は」

「現時点で」という意味を持つAt the momentの略語。必ずしも堅苦しい内容ではなく、now「いま」に近いニュアンスで使われます。銀行のATMと混同しないように気を付けてください。

例文

We live in an apartment ATM.

いまはアパートに住んでいます。

OMG「なんてこった」

驚きを表す「Oh my god」や「Oh my goodness」の略語。悲しいことだけでなく、嬉しいことに対しても使うことができます。

例文

OMG. I won the lottery !

なんてこった!宝くじに当たった!

音が短縮した形

複数の発音が一つに短縮することで生まれたスラングもたくさんあります。SNSやメッセージなどでは簡略化されることがほとんどなので、ぜひ元の単語や意味を押さえておいてください。

gonna「~するつもり」

going toの発音が短縮したスラングで、カジュアルな場面では必ずと言って良いほど使われます。洋楽を聞いてもよく耳にする単語なので、馴染みのある方も多いでしょう。近い未来の予測や意思を述べる際に用いられます。

例文

It’s gonna rain tomorrow.

明日は雨が降る。

wanna「~したい」

want toの短縮形で、「~したい」という欲望や意思を表す表現です。こちらもgonnaと同様にカジュアルなシーンでは必ずと言って良いほど短縮されますが、ビジネスメールなどでは避けた方が無難です。

例文

I wanna study in UK.

イギリスで留学したい。

gotta

こちらはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、have got toが短縮したスラングです。「~しなければならない」という意味を持ちますので、have toと同じように考えると良いでしょう。

例文

I gotta go now.

もう行かなくちゃ。

coz, cuz, b/c「なぜなら」

理由を表す接続詞Becauseの省略形で、スラングでは上記のように3つの形が使われます。Becauseの略ということさえ分かれば、意味は難しくありません。

例文

I like him coz he is so handsome.

彼はとってもイケメンだから好き。

kinda「ちょっと、何と言うか」

Kind ofが短縮してできたスラング。Kind ofは直訳すると「~の種類」という意味ですが、口語では「ちょっと」、「そんな感じ」といったニュアンスで用いられます。YesかNoかはっきりしない時や、返答に困ったときに使うと便利な表現です。

例文

I'm kinda tired.

なんだか疲れたな。

sorta「ちょっと、何と言うか」

こちらもKindaと同様で、Sort ofが短縮してできたスラングです、意味や用法はKindaと同じと考えて問題ありません。

例文

Did you like the movie? - Sort of.

その映画気に入った? - まあまあかな。

音から派生した形

続いては、音の類似性から派生したスラングを紹介します。笑い声や発音をそのままアルファベットにしているので、おおよその意味は推測することができます。

kkk

「ククク」と笑った時の音を表すスラング。同様にhaha「ハハ」というスラングも広く使われています。

例文

So cute! kkk

可愛いね(笑)

u

人称代名詞のyou「あなた」を意味するスラング。“you”の発音と類似していることから。“u”が当て字として使われています。

例文

I love U

愛してる

be動詞の“are”を意味するスラング。こちらも“are”の発音との類似性から“r”が当て字として使われています。

例文

Remember u r special to me.

君は僕にとって特別だってこと忘れないで。

OIC

一見何を意味しているか分かりづらいですが、そのまま発音するとOh I see.「なるほど」の当て字になっていることが分かります。

例文

OIC. That’s why you hate him.

ああなるほど。だから彼のことが嫌いなのね。

CUL

こちらも発音してみるとCUの部分がSee you「またね」の当て字であることが分かりますね。最後のLはlater「あとで」を表しています。

例文

Let’s meet up at 11:00 at the restaurant. CUL.

それじゃあ11時にレストランで!またね。

見た目から派生した形

最後にご紹介するのは、見た目から派生したスラング。日本文化の「顔文字」に相当するので、文字をよく見れば意味が分かるようになっています。ただし日本の顔文字とは異なり、90度右に回転させなければいけないのがポイントです。

:)

人が笑っている様子を表す顔文字。セミコロン「:」と右カッコ「)」を組み合わせることで簡単に作ることができます。

XD

XとDで何かを略しているかのようにも思えますが、こちらは人が笑っている様子を表しています。目の部分が「X」になっていることで、「:)」よりも笑いの度合いを強調することができます。

:(

何かにガッカリしている様子を表す顔文字。セミコロン「:」と左カッコ「(」で作ることができます。

>:(

がっかりを表す「:(」の頭に「>」を付けると、何かに怒っている表情を作ることができます。よく見ると「>」の部分が眉間のしわのようになっていることが分かりますね。

英語の顔文字には、他にもたくさんの種類が存在します。もっといろいろ見てみたいという方は『日本とは全く違う!顔文字を使って英文メッセージを表情豊かにしよう!』
も併せて参考にしてください。

まとめ

この記事ではスラングの代表的なものをご紹介しましたが、スラングは他にもたくさんあるうえに、日々どんどんと新しく生まれ変わるものです。すべてを熟知するというのはなかなか難しいことではありますが、SNS以外でも洋画や海外ドラマなどでスラングを学ぶことはできますので、ぜひネイティブらしいスラングもどんどん身に付けてくださいね。

ただし、正しい意味を把握したうえで、使っても良い相手やタイミングを理解することも求められるのもスラングの特徴です。くれぐれも目上の人やビジネスシーンなどでは使わないように気を付けましょう!

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  • この記事を書いた人

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~
ぶら~りブラジル

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