英語で謝る時はTPOに応じて!場面別謝罪フレーズ

2021年2月19日


英語の謝罪表現と言えば、I'm sorry.(アイムソーリー)

この表現は誰もが知っている表現ですよね。

謝罪をするときは心から謝り、相手からの許しを請うことが目的です。
場面や状況によっては「I'm sorry.」では不十分な時があります。

謝罪には礼儀や誠実さを伝えることが最も重要です。
この記事ではTPOに応じた、適切な謝罪表現について解説をしていきます!

基本の謝罪表現

英語の謝罪表現の基本は「sorry」です。
とても一般的な表現なので、色々な場面で使える表現です。

「Sorry」を使った謝罪表現

「sorry」を使った謝罪表現の基本は「I'm sorry.」ですが、比較的軽いニュアンスの謝罪表現です。

例文

I'm sorry.
ごめんなさい。

実はそれゆえに、場面によっては相応しくないニュアンスの時も存在します。
同じ「sorry」を使った文章でも、形を変えることでそのニュアンスが変わります。

形を変えて丁寧さを出す

例文

I am sorry that I was late.
遅れてごめんなさい。

例文

I am sorry for the delay.
遅くなってしまい、ごめんなさい。

例文

I am very sorry about that.
それについては本当にごめんなさい。

同じ「sorry」を使った文章ですが、上から下にいくにつれ、謝罪のニュアンスが強まります。

例えば「I’m」「I am」は省略形かそうでないかのわずかな違いですが、省略形にしないほうが丁寧な印象を与えます。

また、「for」や「about」を使って何について謝罪しているかを明確にしたり、veryやdeeplyといった副詞を一言添えることで、より丁寧な謝罪を伝えることができます。

英語の場合、丁寧な表現になるほど文章が長くなる傾向があります。

「Sorry」以外の謝罪表現

では、次に「sorry」以外の謝罪表現についても触れましょう。

丁寧に伝える時

「sorry」以外では「apologize」「regret」という単語が一般的に用いられています。

どちらも「sorry」よりも改まった表現で、丁寧に伝えたい時、ビジネスシーンで使うのがふさわしい表現です。

謝罪の強さ

sorry apologize regret

例文

I apologize for the sudden change.
急な変更となり、申し訳ございません。

例文

I regret to inform you that the order has been canceled.
大変申し訳ございませんが、注文がキャンセルされたことをお伝えします。

「regret」は「apologize」よりもさらに深い謝罪の意を表したい場合に使われますが、どちらかと言うとビジネスメールにおいてよく使われる表現です。

どちらも非常に丁寧な印象を与えることができます。

「ちょっと失礼」を伝える時

また、謝罪ほどではありませんが「ちょっとすみません」という表現が日本語にありますよね。
英語にも同じニュアンスのものがあります。

具体的には狭いところを通る時、くしゃみをした時などに使われます。

例文

Excuse me.
失礼。

例文

Pardon me.
失礼。

謝罪をしているというよりは、口癖に近いニュアンスで使われる表現とされ、「Excuse me」の方が一般的ではありますが、「Pardon me」とすることでより丁寧な印象を与えることも可能です。

友達や家族など親しい関係での謝罪表現

友人や家族のように親しい間であれば、そんなときはシンプルに簡単な単語だけのラフな表現が使えます。

カジュアルな謝罪表現

とても仲の良い友人であれば、一言程度の謝罪表現でも問題はないでしょう。

例文

Sorry.
ごめん。

基本表現は「Sorry.」で問題ありません。

例文

My bad.
悪かった。

例文

My fault.
(私のせいで)ごめん。

例文

My mistake.
(私のせいで)ごめん。

これらの表現も砕けた表現で、「私のせいでごめんね」というニュアンスですが、「My bad.」は軽く、「My fault.」や「My mistake.」の方がやや丁寧なニュアンスです。

カジュアルだけど誠意を込めた謝罪表現

親しい間柄とは言え、しっかりと謝らないといけないこともあるでしょう。

その場合、「Sorry」だけではあまりにもラフすぎるときもあるので、その時は心を込めて謝りましょう。

例文

I'm so(really) sorry.
本当にごめんなさい。

例文

My apologies.
申し訳ありません。

例文

Will you forgive me?
許してくれますか?

ただの「I'm sorry」ではなく、「so(really)」という強調をつけるだけでも印象は変わってきます。
ただし「so(really)」は強調の副詞としてはカジュアルな印象なので、目上の人やビジネスシーンでは不適切です。

ビジネスシーンでの謝罪表現

ここまでご紹介した謝罪フレーズはカジュアルな表現なので、ビジネスシーンには向きません。

社会人であればビジネスシーンで使う機会もあると思いますので、相応しい表現も押さえておくと良いでしょう。

ビジネスシーンで謝罪する時のポイント

  • 軽い表現は使わない
  • 省略形は使わない
  • 謝罪に関して具体的に述べる

ビジネスやフォーマルなシーンにおいては軽い表現や簡略化されたものは誠意がこもっていないという印象を与えてしまうのは、どの国でも変わりません。

TPOという言葉があるように、その時に応じた適切な表現というものがあります。
謝罪をしているつもりが相手の怒りを買い、更に事態が深刻になってしまっては意味がありません。

ここではビジネスシーンで適切な謝罪表現を紹介していきます。

同僚や上司など、社内の人への謝罪表現

まずは社内の人への謝罪表現を見ていきましょう。

同じ社内とは言え、同僚から上司まで関係性は様々。
目上の人に失礼のないよう、表現には気をつけましょう。

例文

I am sorry that I forgot to send the attachment.
ファイルを添付するのを忘れており、すみません。

例文

My apologies for my late response.
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。

例文

I apologize for the delay in replying to your email.
メールの返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。

前章で解説したように、「sorry」よりも「apologize」の方がより丁寧です。
上司に向けて、またはメールの送信先に上司が含まれる場合は「apologize」の方が適切でしょう。

また、謝罪の理由や問題の原因などを一緒に明記すると、誠実な印象を与える事ができます。

取引先など、社外の人への謝罪表現

取引先や顧客のような社外の人に対しては、特に丁寧な謝罪表現が求められます。

今後の関係性にも大きく影響しかねないので、堅苦しい文章が多くなりますが、それによってより深い謝罪の意を示すことができます。

例文

Please accept my sincere apologies.
心からのお詫びをどうかお受け取り下さい。

例文

Please allow me to apologize for the delay.
遅くなってしまったこと、どうかお詫びさせて下さい。

例文

I would like to express my regrets for he inconvenience.
ご不便をおかけしましたこと、心より反省しております。

直訳すると少々不自然な感じがするかもしれませんが、いずれもビジネスシーンでは定番の表現です。

特に自社に否があって相手に迷惑をかけてしまった際には、こうした形式ばった文章を心がけるようにしましょう。

より丁寧な謝罪をするためには

ビジネスシーンにおいては、特に今後の関係性にも大きく影響、場合によっては損失を生むことにもなりかねないので、誠意ある謝罪が大切です。

ただ謝罪をするだけでなく、その背景や今後の対応について触れることはとても大切なことですので、その表現も押さえておきましょう。

原因や状況の説明

まずは相手に迷惑をかけることとなった原因を伝える表現です。

あまり長くなると言い訳っぽく取られてしまうかもしれませんので、できるだけ要点をまとめてコンパクトに伝えるように意識してください。

例文

The problem(issue) was caused by~.
この問題は~により生じてしまいました。

例文

The defect was due to~.
この問題は~によるものでした。

「caused by~」や「due to~」は、問題の原因を明らかにする定番表現です。
同じように「because of」や「as a result」といった表現を用いても良いでしょう。

例文

We are currently looking into the problem.
現在、問題を調査しております。

もし原因がよく分からない場合には、取り急ぎ「現在調査中」の旨を相手に伝え、まずは一刻も早く謝罪するのが効果的です。

責任の所在

英語で謝罪する際は、責任の所在を明確にすることも大切です。
場合によっては「(自分のせいじゃないけど)ごめんなさい」と聞こえてしまうこともあるので、まずは自分に否があることを認めたうえでお詫びするようにしましょう。

例文

We apologies for the damaged package.
パッケージが欠損しており、大変申し訳ございません。

例文

We have full responsibility for that.
すべての責任は私たちにございます。

取引先などに謝罪する際は、基本的に「Sorry」は相応しくありません。

「Sorry」はカジュアルである以外にも、必ずしも自分に責任があるとは限らず、「(とりあえず)ごめんなさい」というニュアンスを持ってしまうからです。

自社の否によって相手に迷惑をかけた場合には、責任が自分にあることを認めたうえで謝罪することができる「apologize」や「regret」を用いるようにしましょう。

対処法や解決法の説明

最後に、謝罪をしたうえでの今後の対処法や解決法について解説します。

損害を被ってしまった相手にとっては、まず目前にある不都合を取り除きたいわけなので、それを解決するための提案をすることはとても大事です。

例文

We will happily offer you some discount.
よろこんで割引させていただきます。

例文

We will immediately resend the product.
すぐに商品を再送いたします。

例文

What we can offer is~.
私たちが提案できることは~です。

まずは上記の表現などを用いて、お詫びとして何ができるのかを提示することが大切です。この内容に具体性を持たせることで、取引先も納得してくれる可能性が高くなるでしょう。

例文

I can promise you that~.
~をお約束いたします。

例文

We will make sure not to let this happen again.
こうしたことが二度と起こらないよう十分に気を付けます。

例文

Unfortunately, we are not able to~.
恐縮ですが、~は致しかねます。

今回の反省を今後にどう生かすのかを明記するのも好印象です。もしあまりにも不利な話を持ちかけられた場合には、対応が不可である旨もはっきり伝えてください。

謝罪のポイント

言い訳をしない

まずこちら側に非があることがハッキリしている場合は、それを認めて謝罪をすることで誠意を伝えます。

こちら側が不利にならないようにあれこれ言い訳をしてしまいたくなりますが、それはかえって相手の印象を悪くする可能性が高いでしょう。

原因・責任・対策をしっかり伝える

そしてなぜそれが起きてしまったのか、原因や責任の所在、今後の対策についてしっかりと伝えることで、問題に誠実に向き合っていることを伝えることができます。

同様のことを繰り返さないという姿勢が、今後の関係性にも関わります。

相手へのフォローをしっかりする

現時点で相手側が被っている不都合をどのようにするかもしっかり伝えます。

原因~対策までの対応もとても重要ですが、今は不都合を被っている相手が目の前にいます。
まずは相手に対してのフォローをどのようにするのかを伝えるようにしましょう。

謝罪表現はTPOで使い分けよう

定番の「Sorry」以外にも、謝罪に使うことのできる様々な表現をご紹介しました。
使う単語や表現によって、謝罪の丁寧さや深刻さといったニュアンスが大きく異なることがお分かりいただけたでしょうか。

日本語も同様ですが、やはり謝罪はいかにTPOをわきまえて使い分けるかが重要となってきますので、普段ビジネスで英語を使う機会がある方は、ぜひこの記事を参考に謝罪に関する便利な表現を身に付けてください。

何よりも大切なことは、謝罪の気持ちを真摯に伝えるということです。

どれだけ英語が上手でも伝え方ひとつで相手に与える印象は異なってしまうので、ぜひ心をこめた謝罪を心がけ、万が一のトラブルを上手に回避していきましょう。

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1億人の英語 編集部

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長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
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