英語の褒め言葉と返し方|場面別フレーズ45選

2020年1月20日

オフィスでハイタッチする男女

褒め言葉はより良い人間関係をつくる潤滑油となり得ます。

英語圏の文化では子供のときから褒めて育てることを称賛する傾向が日本よりも強いため、ネイティブは皆、褒め上手です。

英語のさまざまな褒め言葉を学んで、褒め上手な人になりましょう。
この記事では、英語の褒め言葉についてご紹介します。

「褒める」を意味する単語

何かを「褒める」という意味で用いられる英単語は、主に「Praise」と「Compliment」の2種類。どちらも同じ意味を持つ類語ですが、「Praise」が主に行動や性格などに対して用いられるのに対し、「Compliment」は主に外見や身に付けているものに対して用いられます。

例文

The teacher praised me for my homework.
先生は私の宿題を褒めた

例文

He complimented on her new shoes.
彼は彼女の新しい靴を褒めた

たった一言で使える褒め言葉

GoodJobのハンドサイン

一言で褒めるときの表現とは?


上手に褒めようと難しく考える必要はありません。「いいね」「凄いね」と一言伝えるだけでも気持ちは伝わります。まずは褒める単語をたくさん身に付けて、組み合わせたり、文章の中に入れたりしながら、表現のバリエーションを増やしましょう。

例文

Great!
いいね!

最も一般的な褒め言葉です。日本語で言う「いいね!」という意味ですが、良いという意味の「Good!」よりも褒めている感じが伝わります。「Good」を使う場合は「Very good!」とするほうが良いでしょう。「Good」だけを使うと「まあまあだね」というニュアンスになってしまうことがあります。

例文

Nice!
いいじゃない!

良いという意味の単語で、やや軽い感じのニュアンスです。同僚や部下との気軽な会話で使いましょう。

例文

Excellent!
素晴らしいね!

「Great!」よりも褒める気持ちを強調する言葉です。ビジネスシーンでもしばしば使われ、上司から部下にかける言葉としても一般的です。

例文

Amazing!
凄いね!

驚きを交えた褒め言葉です。例えば、大きな商談をまとめることができた相手に対してなど、感心と同時に驚きの気持ちを込めて表現します。

例文

Fantastic!
嘘みたいだ!

基本的には「凄い」という感激の気持ちを表す言葉です。「凄い」を意味する他の言葉との違いをあえて挙げると、「fantastic」は日本語にもなっているファンタジーの形容詞型で、夢のような凄さに対する驚きを意味します。

例文

Incredible!
信じられない!

信じられないほどすごい、びっくりするほど素晴らしいという驚きとともに褒めたいときに使います。

場面別の褒め言葉

褒められて照れる男性

外見や内面を褒めるときは何て言う?


続いて、相手を褒めるフレーズを場面別に紹介していきます。

外見を褒めるとき

例文

I like your shoes.
あなたの靴、素敵ですね

この場合のI likeは「私は好きです」というよりも、「それいいね」といったニュアンスで用いられます。

例文

You're so handsome (cute).
あなたはとてもかっこいい(かわいい)ですね

You are ~という形で、直接的に相手を褒めるのも一般的です。男性を褒める際にはgood-looking「見た目が良い、イケメン」という単語も用いられます。

例文

The watch looks good on you.
その時計似合いますね

look good on ~は「~に似合う」という定番表現。「すごく似合うね」と強調したい時には、goodをgreatに変えることもできます。

例文

You look so gorgeous in the red dress.
その赤いドレスとても美しいですね

「look 形容詞 in ~」という形も、ぜひ併せて覚えてきたいところ。gorgeousは見た目が華やかで美しいことを表す形容詞です。

例文

You have such a great figure.
とてもスタイルが良いですね

このfigureは体型という意味で、男女問わずスタイルが良くセクシーであることを意味します。

内面を褒めるとき

例文

You are so kind (tender).
あなたはとても親切(優しい)ですね

内面的に優しい人に対しては、kindやtenderが用いられます。男性に対してはgentle「上品で心遣いができる」という形容詞を用いても良いでしょう。

例文

You’re very thoughtful.
あなたは思いやりがありますね(気が利きますね)

内面的な思慮深さや親切さなどを表すにはthoughtfulという単語がぴったりです。

例文

You are a very attractive person.
あなたは本当に魅力的な人ですね

外面的な魅力だけではなく、性格や人柄なども含めた内面的な魅力を表す単語がattractiveです。人を惹きつける魅力的な人というニュアンスなので、誉め言葉としては最上級ですね。

異性を褒める場合

褒められて喜ぶ女性

異性を褒めるときはどんなことを意識する?


職場の同僚、プライベートであれ褒めるときに気を遣いたいのが、異性に対しての褒め言葉。
文化の違いもあるので、こちらが褒めていると思っていても相手にとっては侮辱的だったり、不快に感じたりすることもあります。

特に身体の特徴などの外見や、セクシャリティに関する褒め言葉はNGです。

男性から女性を褒める場合

先述したように文化や美の基準が異なっていることもあるので、初対面から外見を褒めることは避けるほうが無難です。
国によっては親密な関係でない限り、相手の外見を褒めることは失礼にあたるとされています。

親密な関係でないかぎりは、相手の内面や行動、頑張っていることについて褒めると良いでしょう。

例文

I love your positive attitude.
あなたの姿勢が好きです

外見ではなく、内面や姿勢を褒めるのも良いです。ポジティブな性格を褒める時の表現です。いつも前向きに頑張っている女性には、さらに前向きになるきっかけを与えることにもなりますね。

例文

The earrings look good on you.
イアリングとても似合ってるね

持ち物や服のセンスいいことを褒められるのも嬉しいですが、その人に似合っているという褒め言葉はまた嬉しいものです。

女性から男性を褒める場合

例文

Wow, you are very strong!
すごい力持ちですね!

男性は頼られると嬉しくなります。重いものを持ってくれたり、力仕事に取り組む際などに言いましょう。

例文

You are so fun to be with.
一緒にいるととても楽しいね

同じ時間を楽しく共有できていると言われるのも大変嬉しいですね。動詞の「enjoy」を用いても良いですが、「fun」を使っても例文のように表現することができます。但し、「fun」の形容詞である「funny」は「ちょっと変で面白い」という意味合いにもなり得るので使い方には注意しましょう。

例文

The tie looks very good on you.
ネクタイ似合ってるね

仕事、プライベートを問わず、服装について褒められるのも嬉しいですね。ネクタイに限らず、シャツ、アクセサリーなど適宜変えて表現しましょう。

例文

You’ve got the gift.
すごい才能だね

能力を褒めるフレーズです。「gift」は才能と言っても、先天的な、神様から授けられた才能という意味合いです。言い過ぎも問題ですが、褒め言葉としてはとてもよい表現です。

子供を褒めるときのフレーズ

欧米文化では、小さい子供をしっかり褒めてあげることも大切とされています。外国人の友人や知人に子供がいる時には、ぜひ以下のような言葉をかけてあげましょう。

例文

Clever!
お利口さんだね

一番シンプルに子供を褒めてあげるには、一言でcleverという単語を用います。cleverは「賢い、賢明だ」という意味の形容詞なので、「お利口さんだね」と子供を褒めることができます。

例文

How smart!
なんてお利口さんなの

How ∔ 形容詞は「なんて~なの」という意味を表す感嘆文。非常にシンプルな構文で子供を褒めることができます。

例文

You did it!
やったね!

子供が何か成し遂げた時に使える表現。didの所に強くアクセントを置くのがポイントです。同様にYou made itという表現も覚えておきましょう。

例文

You’re getting better.
良くなっているよ

子供は成長を褒められると嬉しく感じるもの。Get better「よくなっている」という表現を用いて、子供を褒めてあげましょう。You’re improvingという表現もよく使われます。

例文

You really worked hard.
よくがんばったね

大人に対しても仕事終わりなどに良く使う表現、何かに一生懸命頑張った相手をねぎらう表現です。

例文

You are very good at drawing.
お絵描きが上手だね

good atは「~が上手」という意味の定番表現。後ろには動名詞か名詞を持ってくることがポイントです。

部下や同僚を褒めるときのフレーズ

褒めるときのフレーズは一言で褒める単語を基にして作るものが多いので、褒める単語自体を押さえてしまえば比較的容易にマスターできます。ここでは部下や同僚に対して、仕事の成果を褒めるときに使えるフレーズをピックアップしました。

例文

Good work!
良い仕事でしたね!

「Good」のところを「great」や「fantastic」などの単語に変えることもできます。一方、同じく仕事という意味の「job」に変えて「Good job!」とすると意味は同じになりますが、ニュアンスはやや異なります。「Good job!」は物事を完遂したことに対する褒め言葉ですが、「Good work!」はもっとプロセスに焦点を当てて褒めているフレーズです。

例文

You did a wonderful job!
素晴らしい仕事でしたよ!

「wonderful」を「great」や「fantastic」に変えて使用できます。今頑張っている状態を褒めたい場合は進行形にして「You are doing a wonderful job!」とします。

例文

This is really well done.
これは本当に素晴らしい仕上がりですね

褒める相手が部下であれば、「Well done!」(良いね!)として使っても良いでしょう。「done」のところには、動詞の完了形が入ります。例えば、何か文書を作成してもらったり、まとめてもらったりしたときは「This is really well written/summarized.」と言えば、「これはよく書けている/まとめられている」という意味になります。

例文

Hats off to you.
脱帽です

文字通り、ハット(帽子)をオフする(脱ぐ)ということで、敬意を示すフレーズです。日本語と同じニュアンスで使用し、同僚や部下を褒めるときに使います。

例文

I was very impressed with your work.
あなたの仕事にはとても感心しました

「impress」は感銘を与えるという意味で、「be impressed」と受け身で使うことが多い単語です。同じ単語を使って「Impressive work!」(素晴らしい仕事ですね!)として使うこともできます。

また、褒め言葉を伝えた後の言い回しにもさまざまな表現があります。褒めた後で下記のような表現を加えれば、さらに相手を鼓舞できるでしょう。

例文

Keep up the good work.
引き続き頑張ってください

直訳は「良い仕事を続けてください」です。つまり「今の感じでよろしく」というニュアンスで、「このまま頑張れ」と言いたいときに使えるフレーズです。同僚へというよりも、部下に対しての褒め言葉と言えます。

例文

I’m counting on you.
頼りにしています

同僚にも部下にも使える褒め言葉です。「count」(数える)という単語を使い、頭数に入れることができるという意味合いから来ているフレーズです。

例文

Good hustle!
よくやった!

思った通りの結果が出なくても、努力を評価したいときの褒め言葉です。海外のスポーツ中継を見ていると、コーチが選手に向かって時々使っているのがわかるでしょう。

例文

I knew you could do it!
君ならできると思っていたよ!

任せたプロジェクトをやり遂げたときなどに使います。初めにプロジェクトを任せるときや途中でつまずいているのを見たときなどは、現在形にして「I know you can do it.」とすると、「君ならできるよ」という励ましの言葉となります。

例文

I think you've got it now.
もう大丈夫だね

「やり方はわかったようだね」「もう大丈夫だね」という意味で使います。このフレーズを伝えることによって、相手の努力を認め、満足できるレベルの一定の成果を上げてくれたことを褒める言葉となります。

褒められたときの返し方

自分が褒められたときはどう返せば良いのでしょうか?褒めてくれた人との関係をより円滑にするためにも、「Thank you」だけで終わらない英会話のフレーズを身に付けましょう。

褒められたときはどう返す?

褒められたときの返事は、素直に喜んで褒め言葉をいただいたことに感謝するか、謙遜して答えるかです。一部では「アメリカでは素直に受けることが一般的ですが、イギリスでは謙遜する人が多い」と言われることがあります。とはいえ、反応は人それぞれなので、一概に国ごとにまとめることはできません。そのためどちらか一方だけを言うのではなく、感謝や喜びの気持ちを伝えてから謙遜のフレーズを言うと、円滑なコミュニケーションができるでしょう。

素直に喜ぶときの表現

例文

Thank you for your compliment.
褒めてくださってありがとうございます

褒められたことを素直に受け取る言葉です。「compliment」は「称賛」という意味の単語です。「Thank you for praising me.」として、「褒める」という意味の「praise」を使うこともできます。どちらも前置詞は「for」を使います。

例文

Thank you, that means a lot to me.
ありがとうございます。その言葉に救われます

日本語に直訳すると「私にとって大きな意味を持ちます」となり、少し回りくどい表現ですが、ネイティブはよく使う言い方です。関係代名詞の「that」が指すものはシチュエーションによって変わりますが、賛辞をいただいた返事として使うと、褒め言葉に対する感謝の気持ちを表現できます。

例文

Thank you. I'm flattered, especially coming from you!
ありがとうございます。あなたに言われると、本当に光栄です!

素直に喜ぶと同時に、褒めてくれた相手のことも褒める返し方です。尊敬する同僚や先輩に褒め言葉を言われたときなどに使えます。

謙遜する場合の表現

例文

Thank you. You're too kind.
ありがとうございます。あなたは優しすぎますよ

「褒められるに値しないのに、優しすぎるから褒めてくれたんですね」という謙遜を表すフレーズです。

例文

That is kind of you to say so, but it was really a joint effort by everybody.
優しい言葉をありがとうございます。でも、チームが一体となって努力した結果です

前半は、「Thank you」だけでも良いですが、このフレーズはよく使われますので、覚えておいたほうが良いでしょう。前半部分は「そう言ってくださるあなたは優しいです」が直訳です。「kind」を「nice」と変えることもできます。

例文

Thank you, but I’m still learning.
ありがとうございます。でも、まだ勉強中です

このようなフレーズは日本語でも謙遜の意味でよく使いますが、日本語のように「いいえ」「いやいや」という否定の言葉は入りません。謙遜する場合も、褒めてくれたことに対しては「Thank you」と入れましょう。

例文

You’re just saying it.
口先だけでしょ

普段から仲の良い同僚に使える少しジョークを交えた返しの表現です。このほか、似たような意味のフレーズに「You’re just being polite. 」(社交辞令でしょ)という返しもあります。これらのフレーズを言った後でも、「But, thank you.」 と付け、ありがとうという気持ちをきちんと返しましょう。

褒め言葉をきっかけに会話を拡げる

褒めるだけでなく、褒めることをきっかけにして会話を発展させられるようになると、よりコミュニケーションを深めることができます。

相手の仕事を褒めて会話を拡げる
相手の仕事内容を褒めるた時は、「どうやって仕事をしたのか」、「どんなことを意識したのか」などと相手の成功要因を探ってあげると、会話もより発展します。会話の最後に改めて相手を褒めることで、お互いにとって気持ちの良い会話にすることができますので、ぜひ褒めた後の展開を意識してみましょう。

謙遜する相手に対して

仕事の功績を褒めて、もし相手が謙遜した場合には、お世辞ではないことを伝えることも重要です。せっかくの誉め言葉もお世辞と思われてしまっては逆効果にもなりかねないので
、 I'm not flattering you「お世辞ではありませんよ」と一言付け加えても良いでしょう。

逆に自身が褒められた場合には、素直に「Thank you」と伝えるようにしましょう。日本人は褒められると謙遜することが多いですが、特に褒めるのが当たり前の欧米人からは誤解されてしまうこともしばしば。胸を張って「Thank you」と言うことで、会話もスムーズにすることができます。

褒め上手、褒められ上手になろう

人を褒めるだけでなく、褒められることが苦手という人もいると思います。英語圏ではさらっと人を褒めることが習慣化されているため、「ありがとう」と素直に答えられる人も多いようです。英語には「difficult to please」(喜ばせるのが難しい人)という表現があります。気難しい人や何をしても喜ばない人のことを指しますが、職場の「難しい人」にならないためにも、褒め上手、褒められ上手を心がけてみてはいかがでしょうか。
うまく言葉が出てこないときには、Facebookの親指を上にあげる「いいね!」のポーズがおすすめです。「Thumbs up (Good job!)」を意味するポーズで、親指を上げるだけで褒めている意図が伝わります。

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ライター:長坂ヒロ/1億人の英語編集部

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  • この記事を書いた人

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~
ぶら~りブラジル

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