「今の仕事では英語を使わない」という人も、会社の事業成長とともに「急に海外出張に行くことになった」「海外の顧客にアプローチする必要が出てきた」など、急に海外事業とかかわりを持たなければならなくなるケースもあります。
この記事では、そんなときでも英語でスムーズに自己紹介するために使える英会話フレーズの例文をご紹介します。
英語の自己紹介のポイント
最初の挨拶は相手の印象を大きく左右します。
相手の目を見て、ゆっくりはっきりと自己紹介しましょう。いざ英語で自己紹介をするときに頭が真っ白にならないために、定型のフレーズをストックし、暗唱しておくと良いでしょう。
自己紹介時の基本的なトピック
- あいさつ
- 名前
- 会社名(ビジネス)
- 会えた喜び
- 仕事内容(ビジネス)
- 職位(ビジネス)
注意点としては、宗教や人種に関する内容は避けることです。センシティブな内容のため、触れないほうが良いでしょう。
英語が不得意なことを前置きする場合
もしあまり英語が得意でない場合は、その旨を相手に伝えておくだけで英会話のハードルを下げることができます。何も言わないとネイティブに話すのと同じスピードで会話が進み、全くついていけなくなってしまいますので、最初に一言断りを入れておくのがおすすめです。
例文
すみませんが、私は英語が得意ではありません
I’m afraid I’m still learning English. Could you speak slowly?
英語はまだ勉強中なので、ゆっくりしゃべってもらえますか?
取引先への自己紹介
挨拶する、名乗る
相手と目が合ったら、まずは「Hi.」と挨拶しましょう。
「ハイ!」とはっきり発音します。「ハアイ」と伸ばすとカジュアルな印象になるので注意しましょう。
例文
初めまして。ABCカンパニーの小林一平です。お会いできて嬉しいです
例文
初めまして。ABCカンパニーの小林一平と申します。お目にかかれて幸いです
「Pleased to meet you.」を使うと、より丁寧な印象を与えます。
一言添えるだけでなく、しっかりと握手することも忘れずに行いましょう。
長くて発音しにくい名前の場合は、呼び方を短くして伝えるのも良いでしょう。
外国の人にとっても異国の人の名前は覚えづらいので、自己紹介の時に呼び名を提示してあげられると親切です。
例文
私のことをリョ-と呼んで下さい。
また、相手に名前を認識してもらたり、聞き漏れを防ぐために、名前を二度繰り返すのも効果的です。
現場のスタッフ同士で名乗る場合はファーストネームだけか、フルネームで名乗るのが一般的ですが、目上の人に自己紹介をする際はフルネームで名乗るようにしましょう。
例文
私は一平です。小林一平です
会えたことの喜びを伝える
そして、「よろしくお願いします」の意味を込めて、「Nice to meet you.」や「Pleased to meet you.」と続けます。次のような表現も使われますので、押さえておきましょう。
例文
お会いできて嬉しいです
例文
お目にかかれて光栄です
例文
初めまして。ご一緒にお仕事ができるのを楽しみにしています
例文
一緒にお仕事させていただけることを光栄に思います
会社の紹介をする
会社の紹介をする際は、そのまま「Our company」を主語とするのではなく、We「私たち」
を主語にすると自然です。
例文
私たちはウェブマーケティングの会社です。
例文
私たちはLEDライトを生産しています。
例文
日本各地に事務所があります。
例文
私たちは50年の歴史があります。
担当している仕事の内容を伝える
例文
人事グループに所属しています
例文
経理を担当しています
例文
A製品の製造を担当しています
また、「in(~の中で)」や「a member of~(~の一員)」などの表現を使い、仕事内容を伝えることもできます。
例文
私の仕事は小売業です
例文
私は物流部門のメンバーです
「work for?(~に勤める)」「work in?(~で働いている)」を使っても、担当職務を伝えられます。「work for?」と「work in~」を使いわける際は「work for+事業名」「work in+部署名、部門名」と覚えておきましょう。
例文
私は製造業で働いています。
例文
開発部に勤めています
自分のポジションを伝える
自分の職位や役職名を伝える場合には、「I am~(職位)」や「in charge of~(~を担当している)」などが使われます。
例文
人事担当の責任者です
例文
私は社長です
例文
私は営業部門の本部長です
例文
私は社長で、以前は人事部門の責任者でした
会う前にメールや電話でやりとりをしていた場合
例文
こんにちは。やっとお会いできて嬉しいです
もし、以前に会ったことのある場合は次のように言うこともできます。
例文
お久しぶりです。
例文
お元気にしてましたか?
例文
私たちはあなたに会えなくて寂しかったです。
商談前のスモールトークは潤滑油に
また、日本だとすぐにプレゼンテーションなどに入ってしまいがちですが、初対面でも共通しやすい話題で少し盛り上がってから本題に移るのが海外流のマナーです。
ビジネスミーティングなら、「How’s your business?」(仕事の調子はどうですか?)など仕事の話題もできますし、週明けのミーティングでは「How was your weekend?」(週末どう過ごしました?)と聞かれることも少なくありません。
他にも映画や天気、時事ニュースなど、仕事関連以外の話題などです。
例文
今日はとても暑いですね。
例文
最近お仕事の方はどうですか?
例文
週末はいかがでしたか?
例文
あなたの趣味は何ですか?
例文
旅行は好きですか?
「I like your tie.」(素敵なネクタイですね)など、相手が身に着けているものを褒めるというのもよくあるパターンです。褒められて嬉しくない人はいないので、その後の会話も弾みます。
また、誕生日など相手の基本情報をさり気なく聞き出せるのもスモールトークの強みです。慣れていけば、相手との関係性をより親密に深めることができます。
取引先などに人を紹介する場合
上司や同僚、他社の人など、自分以外の人を紹介するフレーズも覚えておきましょう。
例文
彼は私の上司(同僚)です。
例文
「彼女が来週以降経理担当になる予定です」
例文
「こちらはXYZ社の花子さんです」
海外における名刺交換のマナー
続いては、海外における名刺交換のマナーを押さえておきましょう。日本とは作法が若干異なるので、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
まず押さえておきたいのは、海外では名刺交換よりもとにかく挨拶を大切にするということです。初めて会う方にはしっかりと挨拶をし、場を和ますようなスモールトークを交えましょう。握手も重要度が高いので、男女問わず握手を忘れてはいけません。
名刺交換のタイミングは、これと決まっているわけではありません。名刺交換をしないということも珍しくはないので、相手が渡して来たらこちらも渡すくらいに考えても良いでしょう。もしこちらから渡したいときは、自己紹介のタイミングで渡すのがおすすめです。
日本では相手より下手から渡したり、机の上に置いたままにするなどの作法がありますが、海外ではこのような文化は存在しません。難しく考えず、ラフなイメージで捉えてくださいね。
別れ際の一言
最後には、会えたことへの喜びや感謝を相手に伝えると、印象も良くなります。
例文
お会いできてよかったです。
Thank you very much for coming.
お越しいただき、ありがとうございます。
例文
これからどうぞよろしくお願いします。
新しい職場での自己紹介
転職初日は緊張するものですが、笑顔で前向きな気持ちで臨みたいものです。
まず担当の方に紹介されたら、笑顔で皆さんと視線を合わせます。その後、挨拶をして名前と配属先をはっきり言いましょう。
例文
おはようございます。鈴木亮太と申します。
例文
この場に居ることができてとても嬉しいです。
例文
マ-ケティング部で働くことになりました。
例文
その分野において6年の経験があります。
出身地や趣味などについて話す時は、あまりカジュアルになり過ぎないように周りの雰囲気をみて話すようにしましょう。
出身地
例文
現在は東京に住んでいますが、生まれは大阪です。
年齢・生年月日
例文
私は1990年の1月1日に生まれました。30歳です。
趣味
「趣味」という意味の単語は何種類かありますが、どの単語を使うかによってニュアンスも異なってきますので、使い分けが重要です。
hobby | ちょっとしたスキルや知識などが必要な趣味(スポーツや絵画など |
---|---|
pastime | 余暇や空き時間を過ごすための趣味(読書や娯楽など) |
interest | 興味や関心という意味で、広範囲の趣味 |
例文
映画を観ることとゴルフをすることが好きです。
家族構成について
例文
私は独身です
例文
私は家で猫を飼っています
例文
私は結婚していて、子供が二人います。
最後の締めくくりとして以下のように言います。
例文
皆さんと一緒にお仕事するのを楽しみにしています。
例文
ありがとうございます。
質問をするとき
続いては、自分から相手に質問をするときのフレーズをご紹介します。直接的な表現を避けることで、丁寧な言い回しを意識することが大切です。また、質問する意思を前もって伝えておくのも効果的でしょう。
例文
いくつか個人的な質問をしても良いですか?
Can I ask your name?
お名前は何ですか?
Where are you from?
出身地はどこですか?
What do you do?
お仕事は何をしていますか?
What do you like on your days off?
趣味は何ですか?
Could you please let me know your age?
年齢はおいくつですか?
Are you married?
結婚はしていますか?
Do you have children(brothers / sisters)?
お子様(兄弟 / 姉妹)はいますか?
質問がプライベート過ぎたかな?と言う時は…
基本的に初対面の人に対して、あまりパーソナルな領域に踏み込んだ質問は避けた方が良いでしょう。
日本と海外ではどこからがパーソナルな領域なのかが違うことも多く、判断しにくいところもありますが、人種や宗教などは当然のことながら、人によっては仕事や家族のことも踏み込まれたくない場合もあります。
もし万が一、質問した直後に「あ、ちょっと踏み込みすぎたかな…?」と言う時は、質問の後に「if I may ask.」と付け加えると、和らぐでしょう。
例文
差し支えなければお聞きしたいのですが、どんな仕事をしているのですか?
もし、自分が質問された時、「個人的だから答えたくないな」と思った時は、以下のように答えると良いでしょう。
例文
それはプライベートな質問なので、答えたくありません。
入社面接の場での自己紹介
入社面接の際は、これまでの経歴や会社で活かせる強みなどついてアピールします。
自己紹介をする際には、以下のような言葉を添えます。
例文
自己紹介をさせてください
Let me tell you about my career.
私の経歴についてお話しさせていただきます
続いて、大学や企業など、過去に経験してきたことをアピールしましょう。
例文
私はABC大学で経済を専攻しました
I'm in charge of the sales department at ABC company.
私はABC社で営業を担当しています
I’m good at marketing.
私はマーケティングが得意です
最後に、その会社にとって自分が役に立つということや抱負などをアピールしましょう。
例文
お役に立てると確信しております
I'd love to improve my marketing skill with you.
あなた方とともに、マーケティングをスキルアップしたいと思います
プレゼンテーションの場での自己紹介
プレゼンテーションの始めの部分ではプレゼンテーターとして挨拶をしなければなりません。
まずは参加していただいた皆様に感謝の言葉を述べます。
自信を持って参加者の目を見て、笑顔ではっきりと伝えましょう。
例文
皆様おはようございます。(場所)までようこそ。
例文
本日はお越しいただいてありがとうございます。
挨拶が終わったら、自己紹介とプレゼン内容を話します。
例文
(社名) 社営業部課長の鈴木亮太と申します。
例文
皆様にプレゼンをさせていただく機会を持てて嬉しく思います。
例文
本日は弊社の新商品についてお話をさせていただきたいと思います。
例文
もしご質問があればプレゼンの途中でも遠慮なくお聞きください。
例文
質問がございましたら、最後に皆さんの質問にお答えさせて頂きます。
プレゼンを成功させるために、スタ-トの挨拶と自己紹介は自信を持って堂々としましょう。事前に上記の会話例を参考に定型フレ-ズを作り、何度も練習をしておくと効果的です。
事前にポイントを整理し、印象に残る自己紹介を
英語での自己紹介は気が重い、という人もいるかもしれません。しかし、伝えたいことを整理して臨めば、必ず理解してもらえます。自分の名前や部署名、企業名はもちろん、仕事内容、会社の事業内容についても文章にまとめ、実際に発音して練習してみましょう。その際、日本でよく使われる、回りくどい表現や謙遜表現などの曖昧な表現は、誤解を招くことがあるので控えましょう。
事前準備を十分に行い、堂々とはっきり自己紹介することで、相手に好印象を与えられるはずです。
外国人のパートナーが欲しいと思ったことはありますか?
国際恋愛・結婚をする人が増え、今ではそれほど珍しいことではなくなりました。外国人の人との出会いは文化的な視野が拡がるだけじゃなく、人生の選択肢を拡げてくれることもあります。
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