英文メールを「先生」宛に宛てて書く場合の書き方とは?


日本語で「先生」と言うと、教育現場で教壇に立つ「先生」から、年配の方に対する「先生」、まで幅広い職業や人を指しますが、英語にも同様に場面や相手に応じて一定のマナーが存在します。

敬称は名前に関する大切な部分。敬称を一つ間違えてしまうだけで、思わぬ形で相手に失礼を与えてしまうかもしれません。特に初対面の方や目上の方に失礼なメールを送ってしまうと、その後の人間関係に支障をきたす可能性も出てしまうので、相手に好印象を持ってもらえるよう、事前にマナーをしっかりと押さえておきましょう!

敬称をつけるルール

英語で敬称をつける際は、ラストネーム(ファミリーネーム)に付けるのが基本です。英語の名前では一般的に後ろの名前がラストネーム(ファミリーネーム)となりますので、そこを抜粋して敬称を付ければ間違えることも減るでしょう。

例 John Smith (ジョン・スミス)

Mr. Smith:ラストネーム(ファミリーネーム)のみの場合
(Mr.) John Smith:フルネームの場合

気を付けなくてはいけないのが、ラストネーム(ファミリーネーム)に敬称を付けることはあっても、ファーストネームに敬称を付けることはないということ。日本語でいきなり下の名前で呼ばれるのと同様に、非常に馴れ馴れしく失礼な印象を与えますので、くれぐれも注意しましょう!もしどちらがファーストネームでどちらがラストネーム(ファミリーネーム)なのか分からない場合は、フルネームで書くようにすれば失礼にあたることはありません。

また、フルネームに対して敬称を用いるのは間違いとは言い切れませんが、自然な表現とも言えません。実際に使われているケースも見受けられますが、特にネイティブに対しては不自然な印象を与えます。もしフルネームを用いる場合は敬称を省略しても失礼にはあたりませんので、そのままフルネームのみで宛名を書くと良いでしょう。

「先生」と呼ばれる相手に付ける敬称

それでは実際に、「先生」と呼ばれるような職業についている方に、どんな敬称を用いればいいのか。パターン別に解説していきましょう。

学校の先生

まず最も一般的な学校の先生ですが、「Teacher」という単語を使うことはまずありません。そのまま「Mr.」や「Mrs.」「Ms.」などを用いて呼ぶのが一般的で、名前だけで呼んでも良いとする先生もたくさんいます。初めは「Mr.」や「Mrs.」「Ms.」などをつけて呼べば間違いはないでしょう。

大学教授

一般的に大学教授に対しては「Professor~」という敬称が用いられます。簡略化した「Prof.~」という敬称も可能ですが、文頭などでは略さず「Professor~」と書くのが無難です。

博士・医者

医者や、大学の博士などに対しては「Doctor~」や「Dr.~」という敬称が用いられます。博士号を取得している教授に対して「Professor~」という敬称を用いると、相手に失礼だと思われても仕方ありませんので、可能であれば事前に確認しておくと良いでしょう。

Mr./Ms.の使い方

上記のような特定の敬称を持つ場合を除き、目上の人や初めての人に対してはMr./Ms.をつけて呼ぶのが一般的です。ただし、もしも「Dr.」や「Prof.」など肩書に応じた敬称をつける必要があると分かっている場合は、Mr./Ms.を使うと失礼になりかねないので、必ず適切な敬称を用いるようにしましょう。

改めてチェック!女性に対する敬称の使い分け

男性には「Mr.」という敬称を用いればまず問題はありませんが、女性に対しては婚姻状態に応じて適切な敬称を使い分ける必要があります。

既婚の女性:Mrs.
未婚の女性:Miss
どちらか分からない:Ms.

相手の婚姻状況を知っていれば使い分けることができますが、初対面ともなると分からないことがほとんどかと思いますので、どちらにも使うことのできるMs.を使うようにするのがおすすめです。発音は「ミズ」のような発音で、「ミス」と発音すると未婚女性を指すMissに聞こえてしまいますので注意しましょう。

相手の性別がまだ分からない時

直接相手に会ったことがない場合や、男女に共通して付けられる名前の場合など、相手の性別が分からない状況も出てくるかもしれません。その場合には「, Esq」という敬称を用いることができます。

Jackie, Esq

気を付けなくてはならないのが、他の敬称と異なり、「, Esq」は名前の後ろにもってくるという点。直前のカンマも忘れずに付けるようにしましょう。

宛名の書き方

英語でメールを書く際は、宛名に「Dear」を用いるのが最も一般的。「親愛なる」という意味からすると親しい間柄向けのような感覚もしますが、英語では初対面の人からフォーマルなビジネスメールにまで幅広く用いられます。個人に向けてか団体に向けてかなど、状況に応じて細かなルールが存在しますので、まずは基本的なルールを押さえておきましょう。

特定の人に向けた場合

宛先が特定の個人に限定される場合は、「Dear」の後に「Mr.」や「Dr.」など敬称を続けます。

一般的な呼称:Dear Mr. Smith,
フルネームの場合:Dear Jackie Smith,
医者に対する呼称:Dear Dr. Smith:
教授に対する呼称:Dear Professor Smith:

名前の直後には、忘れずに「,」か「:」を付け加えるようにしましょう。「,」の方がより一般的で、「:」はなんとなくフォーマルで堅苦しい印象を与えます。イギリスでは「:」が多用されるということもありますが、まずは「,」を使うようにしておけば問題ないでしょう。

特定の人以外に向けた場合

特定の人ではなく、部署や会社などに向けてDearを用いる際には、Dearの直後にそのまま名称を持ってくることが可能です。

顧客一般:Dear Customers,
役職名:Dear General Manager,
部署名:Dear Sales Department,

部署などもよく分からない場合にはTo whom it may concern「関係者各位」という表現も可能ですが、この場合は受け取る側も誰に向けてのメッセージなのか困惑してしまうこともあり、相手からの返事に時間がかかってしまうことも。確実に返事を受け取るためにも、できるだけ詳細に宛先を指定するのがおすすめです。

相手の名前が分からない場合

相手の性別は分かっているのに名前が分からないという場合には「Sir(s)」や「Madam(s)」といった表現を用いることも可能です。

男性に対して:Dear Sir,
女性に対して:Dear Madam,
男女共通:Dear Sir or Madam,
全体に対して:Dear Sirs and Madams,
全体に対して:Dear All,

もし性別が分からないという場合でも、「Dear Sir or Madam」とすることで幅広く対応することができます。こうした表現はどちらかと言うとイギリス英語で、アメリカ英語では「Gentleman」や「Ladies and Gentlemen」が用いられますが、いずれにしてもできるだけ詳細に宛先を指定するのがベターです。

また、「Dear All」というもっとシンプルな表現も可能。かなりラフなイメージを抱くかもしれませんが、実際のビジネスシーンでも多用される表現ですので、覚えやすければこちらを使っても良いでしょう。同様にDear everyoneという表現も用いられます。

結びの言葉も忘れずに

日本語では手紙を書く際に「敬具」と結びの言葉を添えることがありますが、英語のメールでも同様の表現がたくさんあります。日常的なメールでもこれがないと相手に与える印象も悪くなりかねませんので、慣れるまでは忘れないように意識することが大切です。

結びの言葉を用いる際のルール

結びの言葉を用いる際には、最後にコンマを付け、改行した後に自分の名前を記載するのが一般的です。下記の例を参考に、まずは自分なりの結びの言葉をフォーマット化しましょう!

Sincerely,
Taro Yamada

Sincerelyを用いる

Sincerely,
Sincerely yours,
Yours sincerely,

ビジネス英語において最も一般的な結びの一言がSincerely。「真心を込めて」というニュアンスを持ち、相手に誠実な印象を与えることができます。初対面の人に対しては、まずはこちらを使うのがおすすめです。

Regardsを用いる

Regards,
Best Regards,
Warm(est) Regards,
Kind(est) Regards,

Sincerelyに比べ、もう少しカジュアルな印象を与えるのがRegards。「敬意をこめて」というニュアンスで、すでに会ったことのある人や、長年の付き合いがある相手などに対して用いられます。

trulyを用いる

Very truly yours,
Yours very truly,

かなりフォーマルな印象を与えますが、truly「真に」という単語を用いることも可能です。弁護士などの間で用いられる表現なので、場合によっては堅苦しい印象を与えかねませんが、クレームの際の表現などにも用いられることがあります。

カジュアルな表現を用いる

上記以外にも、下記のような多様な表現を用いることも可能です。

All the best
Best wishes
Thank you for your consideration
Thank you in advance
Many thanks

決まりきったフォーマット以外にも、単純に「Thank you」という言葉を用いるのも一般的。中でもThank you in advanceは「前もってお礼申し上げます」というニュアンスで、ビジネス英語では頻出の表現です。

何度も顔を合わせ、親密な関係性を築くことができたら、「Thanks」や「Many thanks」といったカジュアルな表現を用いることも可能です。ある程度慣れてきたら、ぜひ相手に応じて様々なバリエーションを使いこなしてみてくださいね!

敬称一覧

人間関係を築いていくうえで、適切な敬称を用いることはとても大切。一度でも相手に失礼なメールを送ってしまうと、その後の関係に大きな影響を与える可能性も出てくるかもしれません。

省略形非省略形用途
Dr.Doctor医者や博士に対して
Prof.Professor教授に対して
Mr.mister男性に対して
Mrs.mistress既婚女性に対して
Miss-未婚女性に対して
※ 省略されていないのでピリオドは付けない
Ms.-女性全般に対して
※Mrs.とMissを合成してできた敬称で、省略されてはいませんがピリオドは付けます。
Esq.Esquire性別が不明の相手に対して
Sir-男性に対して
※ 省略されていないのでピリオドは付けない
Madam-女性に対して
※ 省略されていないのでピリオドは付けない

上記のまとめを改めて確認し、まずは自分なりの表現を定番化してしまうのがおすすめです。ある程度慣れてきて、相手とも良好な関係が築けてきたら、他のパターンに変えてバリエーションを増やしていくと良いでしょう。くれぐれも相手に失礼のないよう敬称を使い分け、ご自身のビジネス英語をスキルアップさせていってくださいね!

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