英語検定3級に挑戦!必要な英語レベルと勉強方法を伝授

英語関連の資格といえば、英検Rを思い浮かべる人も多いはず。今回ご紹介するのは、中学生までに習得するレベルの英語力が求められる英語検定3級の試験の内容や学習方法についてです。筆記がメインの一次試験に加え、スピーキング力を判定する二次試験がある英検3級、合格に近づくための英検対策をお伝えします。英検受験者必見の英検合格に向けた学習方法、さっそく見ていきましょう。

英語関連の資格といえば、英検Rを思い浮かべる人も多いはず。英語学習初心者なら、最初の目標として狙いたいレベルが、英検3級です。

筆記がメインの一次試験に加え、スピーキング力を判定する二次試験があるのも英検3級の特徴です。この記事では合格に近づくための英検対策をお伝えします。

英検3級のレベル

英検3級に合格するのに必要な英語力は、一般的に中学校卒業レベルとされています。基礎英語の習熟度を測るテストとも言うことができますので、英語初心者の方でも合格するのは決して難しいことではありません。

必要とされる単語数はおよそ2100語で、身近な英語を理解できるレベルが目安とされています。合格正答率も65%と決して高くないので、英語学習の最初のステップとしてもおすすめです。

英語検定3級の試験構成

まずは英語検定3級で求められるレベルや試験の内容を確認していきましょう。

英検3級の試験内容はリーディング・ライティング・リスニングを評価する一次試験と、スピーキングを評価する二次試験の2部構成です。

一次試験

英検3級の一次試験は、筆記試験(50分)とリスニング(25分)に分けられます。

筆記試験はさらにリーディングとライティングに分けられ、出題形式としては空所補充問題や内容一致問題など、英検では定番のスタイルが採用されています。ライティング問題も日常に根差したテーマがほとんどで、語数も25~35語と非常にシンプル。形式に慣れてしまえば、決して回答できないことはありません。

リスニングは会話文の応答文選択、会話の内容一致問題、文の内容一致問題がそれぞれ10問ずつ、計30問出題されます。一文一文の文章も非常に短く、音声もゆっくり発音されますので、CD音源で繰り返し練習しておけば大きく点数を稼げることでしょう。

二次試験

面接は問題カードの音読、問題カードに関する質問(2問)、あなた自身に関する質問(2問)などから構成されています。

入室から退室までは基本的に決まりきったフローで行われるので、事前にシミュレーションを重ねることが合格への近道です。恥ずかしがらず、大きな声でハキハキと喋ることも、評価ポイントの一つですよ!

一次試験の傾向と対策をチェック!

まずは一次試験対策からスタートです。試験内容や勉強の進め方について、詳しくチェックしていきましょう。

一次試験の合格点

日本英語検定協会によると、英検3級の合格基準スコアは一次試験が1103点、二次試験は353点と発表されています。

ただしこの数値は合計得点ではなく、英検特有のCSEスコアによるもの。受験級に関係なく英検全体として算出された数値で、これにより他の級を受験した際に合格できていたかどうかなどが一目瞭然となります。

CSEスコアはしっかり基準を理解していないとイメージがつかみづらいので、単純にスコアで計算したい方は全体の65%を目標とすると良いでしょう。

一次試験対策

英検3級の語彙力は2100語程度

英検3級で特に必要なのが「語彙力」です。身近な話題で使われることの多い中学校卒業程度の単語レベルで、数で見るとおよそ2,100語。

英検はマークシート形式での出題のため、選択肢の単語をきちんと理解できていなければなりません。

また、英作文や長文読解でも、単語や熟語の意味がわからなければ進まないでしょう。英検3級程度の単語をしっかりと覚え、定着させることが、合格に近づく第一歩となります。

リーディング対策

英検3級のリーディングで合格点に達するには、まずは中学英語までの英文法をマスターすることが大切です。時制や受動態、比較級、関係代名詞など、苦手な項目がある方はまずその項目からしっかりと復習していきましょう。

文章としても身近なことに関する文章が中心となり、長文読解も学校やレストランなど日常生活に根差したトピックがほとんどです。文章の難易度は決して高くないので、速読力を身に付け、時間内に読み切ることを目標にしましょう。

ライティング対策

英検3級のライティング問題では、日常的な質問に対して自分の考えと理由を2つ述べるスタイルとなります。語数の目安は25~35語と指定されているので、多くの情報を盛り込もうとせずに、シンプルな文章を心がけることも大切です。

自信のない難しい文法を使おうとするのではなく、基礎的な文章でも良いので、質問の主旨にしっかりと答えることを意識しましょう。

リスニング対策

英検3級のリスニングパートは3部構成。
第1部・第2部では、日常的な内容の対話形式
第3部は35語程度の文章
となっています。

英検3級で求められるのは、1語1句すべて完璧に聞き取ることではなく、聞き取れた音声から会話や英文のおおまかな意味をつかむこと。

英語特有のリズムやイントネーションに慣れるのが1番の近道です。問題集を購入するなら、CD付きのものがベスト。リスニング問題の音声を何度も聞き、

  • 文章を読みながらCDで追う
  • CDに遅れて発音するシャドーイングで正しい発音を覚える

という流れで、英語を耳からなじませていきましょう。

過去問で出題傾向を確認!

英検で活用したいベストな教材は、過去問です。予想問題ドリルを購入するのもいいですが、直近3回分の過去問が公開された英検協会のHPを活用することもできます。数回分の過去問に挑戦して傾向をつかみつつ、現在の力を確認してみましょう。本番が近づいたら試験と同じ時間内で行い、時間配分のコツをつかみます。

オススメ教材

英検3級合格に向けて、必要な語彙力を鍛えていきたいという方には「【音声アプリ対応】英検3級 でる順パス単 (旺文社英検書) (日本語) 単行本(ソフトカバー)」がおすすめです。

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過去5年分のデータに基づき、出題頻度の高い単語を順番に覚えることができるので、英検対策としては最も効率の良い勉強を実現することができます。無料音声をダウンロードすることもできるので、リスニング対策としても活用することができますよ。

語彙や文法など一通り対策ができたら、あとは「2020年度版 英検3級 過去6回全問題集 (旺文社英検書) (日本語) 単行本」でひたすら実践を積んでいきましょう。

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英検3級は出題形式が決まっているので、とにかく何度も繰り返して慣れることが合格への近道です。もちろん、一番最初に腕試しとして1年分解いてみるのも効果的ですよ。

二次試験の傾向と対策をチェック!

一次試験を突破すると、次は二次試験の面接です。面接対策は具体的にどうすればいいのか悩まないためにも、試験対策をチェックしていきましょう。

二次試験の流れと合格点を把握しておこう

英検3級の二次試験は、すべて英語の面接形式で行われます。

  • 面接会場に入る
  • 氏名や受験級の確認
  • 問題カードの黙読・音読
  • パッセージについての質問
  • イラストを見ての質問
  • 受験者に関する質問
  • 退室

以上が試験の流れです。
面接時間は10分程度、550点満点のうち合格基準スコアは353点です。一次試験を突破した英語力があれば、面接の難易度はそう高くありません。面接に気負いすぎず、試験に臨みましょう。

押さえておきたい面接のコツは

英語を読むのと話すのとは、大きな差があるもの。読めるけど話せない!という人も少なくないでしょう。英検3級の面接で押さえておきたいのは

  • とにかく簡単な英語で簡潔に
  • 大きな声でゆっくりと
  • 正しい受け答えよりも頑張って答える意欲を見せて
  • 聞き取れないときは黙り込まず素直に聞き返して
  • 相手に伝える気持ちを大切に!

といった点。積極的なコミュニケーションの意欲を見せることが大切です。パニックにならないよう、落ち着いて面接に臨むよう心掛けましょう。

バーチャル二次試験で模擬練習

二次試験が不安な方は、公式ホームページに掲載されているバーチャル二次試験を利用してみましょう!インターネット上で本番さながらの試験を模擬受験できるので、これを何度も繰り返しておけば当日の緊張もだいぶ和らぐことでしょう。

二次試験は入室から退室までの流れや会話がほぼ決まっているので、場面ごとの英文を覚えてしまえば英語初心者でも合格は決して難しくありません。ぜひ当日の流れが完全に身に付くまで、何度も模擬練習を利用してください。

高校受験までに取得しておくと有利となることも

先述した通り、英検3級は中学卒業程度のレベル。英検3級に合格すると中学生までの英語が理解できていることの証明になるため、高校受験までに取得できておくといいかもしれません。受験する学校によっては、英検を取得していることで内申点にプラスの加算があるところも。もちろん、高校入試の準備としても最適です。

傾向を知れば英検3級は怖くない!

英検3級対策で大切なのは、「傾向を知る」ことと「問題に慣れる」こと。一次試験においても二次試験においても、英検は問題形式がパターン化されています。そのため、過去問などを活用し傾向をきちんと把握しておくことが、英検攻略の第一歩!コツコツと地道な対策を積み重ね、英検3級合格を目指しましょう。

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