英語の名前の書き方ルール | 英名ニックネームの略し方一覧も紹介

2020年9月3日

署名欄に英語でサインする

英語での名前の表記方法は、中学校の一番最初で習いますが、意外としっかり覚えていないものです。実際に、自己紹介や英語での署名をする際に、正確なルールが分からなくなってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、英語での名前の書き方ルールを整理したうえで、英語名の略し方についても併せてご紹介します。名前を書く際に「あれ、どれが正しいんだっけ?」と困惑しないよう、しっかりと名前のルールを定着させておきましょう。

英語の名前の基本

英語で名前を表記する際は、「名・姓」の順で表記するのが基本となります。「姓」は英語でfamily name 、last name、surname、一方の「名」は first name、given name、personal nameと呼ばれます。例えばfamily nameは「家族の名前」、given nameは「与えられた名前」ということなので、意味をしっかり考えれば混同することも少なくなるでしょう。

固有名詞の場合には、頭文字は大文字で表記するというルールがありますので、以上のルールを踏まえると英語での名前表記は以下のようになります。

山田太郎Taro Yamada
田中愛子Aiko Tanaka

「姓・名」の順番で表記する場合

例外として、日本と同じように「姓・名」の順で表記することもあります。決して多くはありませんが、以下に代表的な3つのケースをご紹介します。

文献表記の場合

学術論文などの文献表記においては、姓を先に持ってくるのが一般的です。名前はすべて表記するのではなく、イニシャルだけに留められることも珍しくありません。また、姓の後にカンマを入れるのもポイントとなります。

John Smith:Smith, J.

歴史上の人物の場合

日本人の名前でも、歴史上の人物は「姓・名」の順で表記されるケースが多く見られます。他にも有名人などは母国の表記順を踏襲する場合もあるので、あくまで例外として覚えておくと良いでしょう。

豊臣秀吉:Toyotomi Hideyoshi

入国カード記入の場合

海外旅行をする際、目的地に到着する前に入国カードを記入する必要があります。欧米諸国の入国カードは「名・姓」の順で問題ありませんが、アジアの一部の国においては「姓・名」の順で記載することが求められるケースがあります。

ただし、その際には必ず”as shown in passport”「パスポートに記載されている通りに」と注意書きがしてあります。日本のパスポートの表紙は、上に姓、下に名が書いてあるので、そのまま「姓・名」の順番で書き写せば問題ありません。

この場合にも、必ず”Last name”や”First name”といった目印があるので、欄をしっかりと確認すれば間違えることはなさそうです。また、万が一間違えてしまったとしても、そのために入国を拒否されるなんてケースはまず考えづらいので、必要以上に心配する必要はありません。アジア圏を旅行する際には、念のため頭の片隅に入れておくことと良いでしょう。

姓名の順番を誤認されないために

ご紹介のとおり、英語圏では「名・姓」の順で表記するのが基本なので、「姓・名」の順で書くのはほとんど馴染みがありません。そのため、いきなり「姓・名」の順で書くと相手に誤解を与えることが多いので、もし日本語の語順通りで書こうとする際には、以下のような方法を用いるのが無難です。

注釈を入れる

一番簡単な方法は、日本語の語順であることを相手に直接伝える方法です。以下のような文章で注釈を入れることができますが、注釈を書くスペースがない時には避けた方が無難と言えます。

山田太郎:Taro Yamada(In Japanese name. The family name is Yamada.)

姓の直後にカンマを打つ

姓を先に配置する場合には、姓の直後にカンマ(,)を置くのが基本ルールとなります。先ほどご紹介した通り、これは論文の文献などでも実際に使われている表記なので、ぜひ覚えておきましょう。

山田太郎:Yamada, Taro

姓をすべて大文字で表記

シンプルな方法として、姓のみを大文字にする方法が挙げられます。大文字にすることで強調する役割位を果たし、「こちらが姓ですよ」という一つの目印になります。この場合も、姓のあとにカンマを打つことを忘れてはいけません。

山田太郎:YAMADA, Taro

イニシャルを使用する場合

姓名のいずれにおいても、イニシャル一文字だけで省略することが可能です。その際には、先頭の文字を大文字にし、ピリオド「.」を打つことが基本ルールとなります。

この場合のピリオドは、「後ろの文字を省略していますよ」というニュアンスを相手に提示することができます。「Mr.」(Misterの略)や「St.」(Saintの略)と同じように考えると、よりイメージしやすいでしょう。

Taro Y.

ただし、イニシャル表記を利用する場面は決して多くなく、求められない限りは通常どおりすべて表記するのが基本となります。

ミドルネームを入れる場合

日本人は基本的にミドルネームがありませんが、もし海外の方の名前を書く際には、ミドルネームにも配慮しなくてはなりません。

ミドルネームはその名の通り姓名の中間に置く名前のことで、英語の書類ではFirst name「名」とLast name「姓」の間にMiddle name「ミドルネーム」と表記されていることがほとんどです。ミドルネームがある方はMiddle nameの欄に書けば良いですし、日本人の名前であればMiddle nameの欄は空欄にして問題ありません。

ニックネームを使用する場合

親しい間柄であれば、ニックネームで相手を呼ぶこケースも多々あります。ニックネームで呼びあうのは仲が良いことの証でもあり、親しくなったら呼び方を相手に尋ねるのもおすすめです。その際にはこちらから自分のニックネームも併せて提示しておくと良いでしょう。

日本語でもたくや君が「たっくん」、のぞみちゃんが「のんちゃん」と呼ばれるように、英語の名前にも定番の省略形が存在します。特に長い名前は省略されることが多いので、以下のリストを参考に、定番のニックネームを覚えておくと良いでしょう。

主な英語名の短縮形

英名 省略名
Albert男性名Al(アル)
Alexander男性名Alex(アレックス), Xander(ザンダー), Xan(ザン)
Alexandra女性名Alex(アレックス), Ally(アリー)
Andrew男性名Andy(アンディー), Drew(ドリュー)
Ann / Anne女性名Nancy(ナンシー)
Anthony男性名Tony(トニー)
Arnold男性名Arnie, Arny(アーニー), Arne(アーン)
Arthur男性名Art(アート), Arty, Artie(アーティ)
Benjamin男性名Ben(ベン), Benji(ベンジー), Benny(ベニー)
Catherine女性名Cate(ケイト), Cathy, Cassie(キャシー), Cath(キャス)
Charles男性名Charlie, Charly, Charley(チャーリー), Chuck(チャック)
Christin / Christine女性名Chris(クリス)
Daniel男性名Danny(ダニー),Dan(ダン)
David男性名Dave(デイヴ), Davy, Davie, Davey(デイヴィ)
Diana女性名Di(ダイ)
Donald男性名Don(ドン), Donny, Donnie(ドニー)
Dorothy女性名Doll(ドール), Dolly(ドーリー、ドリー), Dor(ドア)
Edward男性名Ed(エド), Eddy, Eddie(エディ), Ted(テッド), Ned(ネッド)
Ellen女性名Nell(ネル)
Emma女性名Emmie, Emmy(エミー)
Eric男性名Rick(リック), Ricky(リッキー)
Geoffrey / Jeffrey / Jefferey男性名Geoff, Jeff(ジェフ)
Gilbert男性名Gil(ギル)
Henry男性名Harry(ハリー), Hank(ハンク)
Isaac男性名Ike(アイク), Zak, Zach, Zack(ザック)
Jacob男性名Jake(ジェイク)
James男性名Jim(ジム), Jimmy(ジミー)
Jennifer女性名Jen, Jenn(ジェン), Jenny, Jennie(ジェニー)
John男性名Jack(ジャック), Jacky, Jackie(ジャッキー), Johnny, Jonnie, Jonny(ジョニー)
Katharine / Kathleen女性名Kate(ケイト), Katie(ケイティ), Kathy, Kathie(キャシー)
Leslie男性名、女性名Les(レス)
Margaret女性名Maggi, Maggy(マギー), Meg(メグ), Peg(ペグ), Peggy(ペギー)
Martin男性名Marty(マーティー)
Mary女性名Polly(ポリー), Molly(モリー), May, Mae(メイ)
Michael男性名Mike(マイク), Mikey(マイキー), Mick(ミック), Micky, Mickey(ミッキー)
Mitchell男性名Mitch(ミッチ)
Nathan男性名Nate(ネイト), Nat(ナット)
Nicholas男性名Nick(ニック), Nicky, Nickie(ニッキー)
Nicole女性名Nicky, Nickie, Nikki(ニッキー)
Peter男性名Pete(ピート)
Raymond男性名Ray(レイ)

いきなりニックネームで呼んでも基本的には問題ないですが、場合によっては「馴れ馴れしい」と思われてしまうかもしれません。もし相手にニックネームで呼んでも良いか確認したい時には、以下のような例文を用いると便利です。

例文

What's your nickname?
あなたのニックネームは何ですか?

Do you mind if I call you Alex?
アレックスと呼んでも良いですか?

How can I call you?
何と呼んだら良いですか?

Please call me Toshi.
トシと呼んでください。

これからはローマ字表記は「姓名」の順に?

ここまで英語における日本人の名前の書き方をご紹介しましたが、実は2019年に興味深いニュースが流れました。それは、「2020年から日本人の名前は『姓・名』の順で表記する」というものです。

これは2020年に予定されていたスポーツの国際大会に向け、文部科学省が主導となって発表したもので、特例を除き日本人の名前は「姓・名」の順で表記すること、「名・姓」の順で表記する際には姓をすべて大文字で表記することを定めたものです。

日本ではもともと「姓・名」の順で名前を記載していましたが、明治時代の欧米第一主義の際に現在の「名・姓」スタイルが取り入れられました。中国や韓国ではずっと「名・姓」の順番を貫いていますが、この施策により、日本も従来の日本式に戻ることとなります。

実際に世間に浸透するのにはしばらく時間がかかりそうですが、参考までにこのような流れが日本でも起こっていることを頭に入れておくと良いでしょう。

まとめ

ご紹介した通り、英語の名前の書き方には一定のルールが存在しますが、理解をすれば決して複雑なものではありません。「名・姓」の順番を基本とし、特に公的書類などの大切なものはフルネームで書くことを意識すれば、基本的に問題ないでしょう。

海外旅行の際やビジネスシーンにおいて「あれ、どっちが先だっけ?」と困惑しないよう、ぜひこの記事を参考に英語の名前の書き方を改めて定着させてください!

  • この記事を書いた人
長坂 ヒロ

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~

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