相手の英語が聞き取れなかった時の「聞き返し」フレーズ

2021年4月29日


相手の英語が聞き取れなかったとき、「どうやって聞き返したら良いか分からない」、「何度も聞き返すのは申し訳ない」といった理由で、その場を流していませんか?しかし、相手の話が分からないまま話を進めてしまうと、当然ながら後になって会話が成り立たなくなってしまいます。

そこでこの記事では、英語で相手に聞き返すためのフレーズをカジュアル、ビジネス、電話など、様々なシーンに分けてご紹介します。

“Pardon?"以外にも英語で聞き返す方法はたくさんありますので、ぜひ適当に流すことの無いよう、聞き返すスキルを身に付けましょう。

英語が聞き取れなかったとき

相手の英語が聞き取れなかったとき、皆さんならどうしていますか?おそらく「一度や二度は聞き返すことがあっても、それ以上は気まずくて聞き返せない」という方がほとんどなのではないでしょうか?

しかし、英語で聞き返すことは、決して失礼なことではありません。まずは英語で聞き返すことが必要となる2つのシーンをご紹介しましょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいて、分からなかった内容を相手に聞き返すことは非常に重要です。分からないまま話を進めてしまうと、自分の意図しなかったプロジェクトや契約が進行してしまう可能性も無くはありません。

実際のところ、ビジネスの場ではネイティブではない人々も多く、聞き取れなかったら再度質問することは当たり前です。同様に、相手の英語を聞き取れなかったネイティブはすぐに聞き返してくるため、聞き返すことは決して失礼なことではありません。

カジュアルなシーン

日常生活においても、相手に聞き返すことは大切です。例えば、「~しておいてね」と相手に言われた場合、意味の分からないまま適当に"OK"などと返してしまうと、後になって「どうしてやってくれなかったの?」ということになってしまいます。

特に英語初心者の場合、聞き取りに苦労することも多いでしょう。しかし曖昧な部分は適当に返さず、しっかりと意味を理解してから返事をすることを心がけてください。「何度も同じ聞き方をするのは気まずい」という方は、ぜひ以下でご紹介する様々なフレーズを前もって身に付けておきましょう。

聞き返す方法にもTPOに応じた聞き方が存在するため、シーンに応じた表現を用いることで相手の機嫌を損ねるリスクも回避することができます。

友達や家族などカジュアルに聞き返す

まずは、友達や家族など、日常的なシーンで聞き返すフレーズをご紹介します。これらはビジネスシーンでは好ましくない表現ですので、ビジネスシーンで英語を使うことを目標にしている方は参考程度に留めて下さい。

例文

Sorry?
ごめんなさい?

例文

Excuse me?
ごめんなさい?

“Sorry?"や"Excuse me?"などは、日本人にもお馴染みの表現でしょう。しかしこれらはいずれもカジュアルな表現ですので、ビジネスシーンには向いていません。友人などの話が聞き取れなかったときは、まずは"Sorry?"か"Excuse me?"と聞き返すことをおすすめします。

例文

I didn't hear you.
聞こえませんでした。

例文

I didn't catch that.
聞こえませんでした。

「聞こえませんでした」と言う旨を相手に伝える時は、上記のようにシンプルな文章を作って相手に伝えます。"catch" は「捕まえる」という意味がよく知られていますが、ここでは「相手の言うことを聞き取る」という意味として用いられています。

いきなりこうした文章を言うと、少し不自然な印象を与えかねませんので、困った様子を顔の表情として出したり、文章の前に "Sorry" をつけたりすると、聞き取れなかったということが相手に伝わりやすくなるでしょう。

例文

What?
何ですか?

例文

What did you say?
何と言いましたか?

例文

What's that?
何ですか?

例文

What was that again?
何ですか?

例文

Say that again?
もう一度言ってもらえますか?

例文

Come again?
もう一度良いですか?

疑問詞のWhatを用いれば、実に多様な文章を作ることができます。特に文末にagain「もう一度」を付けることによって、とても自然に相手に聞き返すことができます。"Say that again?"や"Come again?"は命令形のニュアンスが強いため、カジュアルシーンの中でも特に仲の良い友人などに限定してください。

ビジネスやフォーマルな場面で聞き返す

ビジネスやフォーマルなシーンでは、相手に悪印象を与えないよう、言葉遣いにも気を付けなくてはなりません。カジュアルなシーンで用いられる聞き返しのフレーズとは大きく異なりますので、使い分けに十分注意してください。

例文

Pardon?
すみません?

例文

Pardon me?
すみません?

例文

I beg your pardon?
すみません?

皆さんご存知の"Pardon?"は、カジュアルシーンよりもビジネスシーンなどで用いられる丁寧な表現。Pardonには「許し」という意味があることから、"I beg your pardon?"は直訳すると「あなたの許しを請えますでしょうか?」という意味になります。

最も一般的に用いられるのが"Pardon?"、最も丁寧な形が"I beg your pardon?"と覚えると良いでしょう。

例文

Could you repeat that?
もう一度繰り返していただけますか?

例文

Could you please say that again?
もう一度言っていただけますか?

例文

Would you mind saying that again?
もう一度言っていただけますか?

相手に丁寧にお願いをする“Could you ~?"や"Would you ~?"を使えば、文章で相手に聞き返すことができます。"Can you~?"や"Will you~?"でも意味は通じますが、こちらはカジュアルな表現ですので、過去形の"Could"か"Would"を用いるようにして下さい。

“Would you mind ~ing"は直訳すると「あなたは~することを気にしますか?」という意味で、相手にへりくだってお願いをする際の表現となります。

電話・オンライン会議などで聞き返す

電話越しでのコミュニケーションは、対人以上に聞き取るのが困難に思えることでしょう。電話やオンライン会議には「ならでは」の聞き返し方法もあり、テレワークなどの需要が高まった今日では、必要不可欠なスキルと言えます。

例文

I can't hear you well.
よく聞こえません。

例文

I can hardly hear you.
よく聞こえません。

例文

Can you hear me?
聞こえますか?

相手の声が良く聞こえない時は、hear「聞こえる」という単語を用いて作文します。もしビジネスシーンやフォーマルなシーンであれば、"Can"を"Could"に変えたり、冒頭に"I'm sorry"などを付け足すと安心です。

例文

There is a lot of noise.
雑音がすごいです。

例文

We have a bad connection.
接続が悪いです。

例文

We have bad reception.
電波が悪いです。

例文

Can you hang up and call me again?
一旦電話を切って、またかけ直していただけますか?

回線のトラブルなどで使える例文としては、以上のようなものが挙げられます。receptionは「受け入れ、接待、ホテルのフロント」といった意味をもつ多義語ですが、電話の場合には「電話、受信状態」という意味を持ちます。

同様に、noise「雑音」、connection「接続」、hang up「電話を切る」などの表現も覚えておくと、日常生活においても役に立つでしょう。

意味が理解できなかったときに聞き返す

「相手の発言自体は聞き取れたのに、相手が一体何を言いたいのか分からない」という経験はありませんか?

そういった時には、「もう一度言っていただけますか?」ではなく、「どういう意味ですか?」と聞く必要があります。そうすることで相手は別の言い方で意図を説明してくれるため、相手が何を言おうとしていたのか、文章の意味を理解できるようになるでしょう。

例文

I don't understand.
意味が分かりませんでした。

例文

I don't understand what you mean.
あなたが何を意味しているか分かりませんでした。

例文

I don't get it.
意味が分かりませんでした。

例文

I don't think I'm following you.
あなたの話に付いていけません。

例文

I didn't quite get that.
よく分かりませんでした。

例文

What do you mean?
どういう意味ですか?

例文

What do you mean by that?
それはどういう意味ですか?

understand「理解する」を用いることで、「意図や主旨が分からない」ということを相手に伝えることができます。同じくmean「意味する」を使えば、相手は別の言い方で文章の趣旨を説明してくれるでしょう。

こちらも「いきなり相手に聞きづらい」という時には、冒頭に"I'm sorry"を付け足すことによって、印象を和らげることができます。

ピンポイントで聞き取れなかったときに聞き返す

「相手の文章をほとんど聞き取れたけど、肝心なところが聞き取れなかった」ということも出てくることでしょう。その場合には、主に以下の2通りの方法で聞き返すことができます。

疑問詞を使う

例文

I went to the French restaurant with Anna yesterday.
昨日アナと一緒にフレンチレストランに行きました。

例えば、相手が上記の文章を話してきたと仮定しましょう。この場合、聞き取れなかった場所に応じて、下記の通りに聞き返すことができます。

・"I"しか聞き取れなかった
→You did what?「何をしたのですか?」

・"the French restaurant “が聞きとれなかった
→You went where?「どこに行ったのですか?」

・"Anna“が聞きとれなかった
→With who?「誰と行ったのですか?」

・"yesterday “が聞きとれなかった
→You went when?「いつ行ったのですか?」

・"French “が聞きとれなかった
→What restaurant?「何のレストランですか?」

聞き取れなかった場所に応じて疑問詞を使えば、上記の通り簡単に聞き返すことができます。本来であれば疑問詞は文頭にくるものですが、聞き返すときには相手の文章を繰り返すことが優先されるため、文末にもってきても問題ありません。

聞き取れなかった場所を伝える

一部だけ聞き取れなかった場合には、具体的に「ここが聞き取れませんでした」と相手に伝えることも可能です。

例文

I don't get the last part.
最後の部分が聞き取れませんでした。

例文

I didn't understand the first word.
はじめの単語が聞き取れませんでした。

例文

I missed the middle part.
真ん中の部分を聞き逃しました。

部分を表す単語としては、first「最初」、middle「真ん中」、last「最後」などが挙げられます。「聞き逃す」という意味を出したい時には"miss"と言う単語を覚えておくと良いでしょう。

まとめ

相手に聞き返すときは、"Pardon?"以外にも様々な言い方ができることがお分かりいただけたでしょう。しかし、フレーズによっては使うべきシーンが限られている表現もあり、TPOに応じて適切に使い分けることが大切です。

聞き返す表現をたくさん覚えておくと、英会話のバリエーションが増えることはもちろん、何度も聞き返すことにもそれほど抵抗を感じなくなります。ぜひこの記事でご紹介したフレーズを身に付け、相手の発言の意図が理解できるまで何度でも聞き返してみましょう。

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長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~
ぶら~りブラジル

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