英語の「こんにちは」「こんばんは」をネイティブは実際に何と言う?

2020年4月20日


英会話を始めると、誰もが必ず口にする挨拶、なんとなく「ハロー、ハウアーユー?」と口にして終わりになっていませんか?しかし、挨拶は場所や相手によってバリエーションが豊富。少し工夫できるだけでぐっと洗練された印象になります。出会い頭や別れの挨拶から、会話に繋げる一言まで。下の目次から気になる項目をクリックして、「挨拶」のあれこれを学んでいきましょう!

定番の挨拶を使いこなそう!

まずは幅広いシーンで使える定番の挨拶をご紹介していきます。相手との関係性やTPO
時・場所・状況)などを考慮しながら、失礼のない挨拶を心がけましょう。

一般的な挨拶

例文

Hello.
こんにちは

目上の人や友人など、幅広い相手に対して使うことのできる一番オーソドックスな挨拶。

例文

Hi.
こんにちは

Helloに比べると、ラフな印象を与える挨拶です。同僚や友人などには問題ありませんが、目上の人にはHelloを使うようにしましょう。

例文

How are you?
ご機嫌いかが?

「ご機嫌いかが?」と相手の様子を聞く定番の表現。日本語では相手の様子を聞くということはあまりないですが、英語では挨拶とセットで必ずと言って良いほど聞かれます。

返答の際は、(I’m) good「元気です」、Not too bad「まあまあかな」、(How about) yourself?「あなたは?」などと応対するのが一般的。学校で習ったI’m fine, thank you. And you?「私は元気です、あなたは?」という表現はほとんど使われることもありませんので、上記の表現を参考にして自然な受け答えを目指しましょう。

例文

Good morning.
おはようございます

Good afternoon.
こんにちは

Good evening.
こんばんは

HelloやHiの代わりに、以上のような表現を使うこともできます。時間帯に応じて使い分け、朝ならGood morning、昼以降ならGood afternoon、暗くなってからはGood eveningを用います。Good nightは「こんばんは」ではなく「おやすみ」という表現になってしまうので、注意してください。

親しい間柄への挨拶

例文

Hey!
やあ

既に何度も会っている友人や親友などに対して使う表現。くれぐれも目上の人などに対しては使わないよう注意してください。

例文

How are you going(doing)?
調子はどう?

How are youのあとにdoingやgoingを付けることで、「どうしている?」という“状況”をより強調することができます。ただしgoingやdoingを付け足す表現はオーストラリアやニュージーランドといったイギリス英語で使われる表現で、アメリカ英語ではほぼ使われません。

例文

How is it going?
調子はどう?

主語をyouではなくitにすることで、より物事にフォーカスして近況を聞くこともできます。この場合goingは省略することはできないので、セットで覚えましょう。

例文

How is everything (going)?

itのかわりにeverythingを使い、「物事全て」というニュアンスを持たせることもできます。

例文

How are things (going)?

同じくitではなくthingsと複数形にすることで、「物事全般」について聞くこともできます。この場合はthingsが複数形なので、be動詞はisではなくareと変化させなくてはなりません。

例文

What’s up?
最近どう?

What's new?
最近どう?

What’s happening?
最近どう?

いずれも「最近何か特別なことはあった?」と近況を聞く表現。upは何か新しいことが出てくる様子、newは文字通り新しいことを指しています。

What’s happeningは直訳すると「何が起きているの?」という意味ですが、相手の身の回りの状況を聞く表現となります。本当に「何が起きているの?」と聞きたいときはWhat happened?を使いましょう。

もしこのように聞かれた際は、Nothing (special)「特に」、Same as usual「いつもどおり」といった受け答えが適切です。

例文

Good to see you.
会えてうれしい

久しぶりに会う仲間や親友に対して、会えたことの喜びを伝える表現です。

例文

How was your day?
今日はどうだった?

一日の終わりに、感想を聞く表現。How was today?でも通じなくはありませんが、その人の一日について聞くという意味でもyour dayとするのが自然です。

例文

How have you been lately?
最近どうしてた?

今現在の様子ではなく、最近の近況を聞く表現。一定の期間の状態を聞いているので、現在形のHow are youを現在完了形のhave you beenに活用しなくてはなりません。

フォーマルな挨拶

例文

It’s a pleasure to meet you.
お会いできてうれしいです

I’m pleased to make your acquaintance.
お知り合いに慣れて光栄です

I’m delighted to see you again.
またお会いできて光栄です

いずれもビジネスシーンなどで使われる、かなりフォーマルな表現。もしこのように言われた場合にはLikewise「こちらこそ」と一言で返すことができます。同じくMy pleasure「喜びは私のものです」という表現で「こちらこそ」という意味を伝えることも可能です。

例文

Hello, how do you do?
こんにちは。ご機嫌いかが?

学校の教科書でHow do you do?「ご機嫌いかが?」という表現を習った方も多いと思いますが、この表現は日常ではまず使わないと思って良いでしょう。昔の貴族が使っていたような古い表現で、現在はフォーマルな場面でも使われることは稀です。

挨拶で失礼となるフレーズ

ここまで定番の挨拶表現をご紹介してきましたが、中には使い方を気を付けないと相手にとって失礼になってしまう表現もあります。以下のような英語が頭に浮かんできた場合には、必ず適切な形に直してから口に出すようにしましょう。

例文

What’s your name?
あなたの名前は何ですか?

→I’m Taro Yamada. May I ask your name?
私は山田太郎です。あなたの名前を聞いても良いですか?

相手の名前を聞く際は、まず先に自分を名乗ることが優先です。自分が誰かも言わずに名前を聞くのは失礼にあたりますので、くれぐれも注意してください。May I ask~は「~を聞いても良いですか」という丁寧な表現です。

例文

Who are you?
あなたは誰ですか?

→What's your name again?
お名前を宜しいでしょうか?

→Who am I speaking to?
どちら様ですか?

「あなたは誰?」を英語に直せと言われたら、おそらく多くの方がWho are you?を思い浮かべるかと思います。しかしこの表現を直接ネイティブに使うのはNG。非常に乱暴なニュアンスに捉えられ、大変な失礼にあたります。

もし聞きたい際は「誰」ではなく「名前」を聞くようにしましょう。again「もう一度」を付け足せば「なんでしたっけ?」と柔らかく聞くことができるのでおすすめです。また、電話越しの場合にはWho am I speaking to?という表現が定番ですので、ぜひ覚えておきましょう。

例文

How old are you?
あなたは何歳ですか?

→May I ask how old you are?
何歳か聞いても良いですか?

→Do you mind if I ask your age?
年齢はおいくつですか?

海外では、文化的な違いから年齢を聞くことはあまりないですが、もし聞く場合には以上のように言い換えましょう。Do you mind~?は直訳すると「~するのを気にしますか」という意味ですが、相手の許可を請う際の定番表現です。

挨拶から会話を拡げる表現

簡単な挨拶を済ませたら、早速会話に入っていきます。何か特定の話題があればそのまま会話をスタートさせることができますが、もし話すことも特にないという場合には以下のようなトピックをふってみましょう。

天気の話題

挨拶と言えば、切っても切り離せないのが天気の話題。相手との会話の切り口や、その場の雰囲気を和ませるための話題としても、天気の話題は最適です。

基本的に天気は「It’s ~,today」(現在形)、「It will be ~,tomorrow」(未来形)、「It was ~,yesterday」(過去形)というフォーマットで簡単に表現することができます。sunny「晴れ」、rainy「雨」、cloudy「曇り」以外にも様々な天気用語があるので、たくさん覚えておくと話も弾みやすくなります。詳しくは「天気の話は世界共通!天気を表す英語を覚えて会話の幅を拡げよう!」にまとめてありますので、ぜひ参考にして下さい。

相手について褒める

相手の服装や身なりを褒めるのも、会話の出だしにはぴったりです。海外では相手の身なりを褒めるというのは非常に一般的なので、恥ずかしがらず相手を褒めてみましょう。

例文

It looks great on you
すごくお似合いですね

That really suits you.
すごくお似合いですね

You look awesome with that.
すごくお似合いですね

いずれも相手の衣装を褒める表現で、itやthatをshirt「シャツ」、shoes「くつ」、hairstyle「髪型」など、具体的な物に置き換えることもできます。もし相手に褒められた場合にはthank you「ありがとう」と素直に返しましょう。日本の感覚で「そんなことないよ」、「いや全然」などと謙遜してしまうと、相手の誤解を招いてしまうかもしれません。

別れ際の挨拶

例文

Goodbye
じゃあね

別れ際に使うことのできる、最もシンプルな表現。byeだけでも問題ありません。

例文

See ya.
また

See you later.
またね

See you soon.
また近いうちに

See you around.
またね

See you on Monday.
また月曜日に

同じくSee youも別れ際では定番のフレーズ。youをyaにしてカジュアルな印象を出したり、later、soon、aroundなどで「また」というニュアンスを含ませることもできます。もし次に会う日が決まっている場合には、onを使って「また~に」と言っても良いでしょう。

例文

Talk to you later.
またね

Talk to you soon.
また近いうちに

いつもと変わった挨拶をしたいときには、talk to you「話す」を使うのもおすすめです。直訳すると「また話そう」という意味ですが、必ずしも「話す」ことを意味しているわけではなく、シンプルに「またね」というニュアンスで使われます。

例文

Have a good day.
よい一日を

Have a good afternoon.
よい午後を

Have a nice weekend.
よい週末を

Enjoy the rest of your day
今日の残りも楽しんでね

単純な挨拶だけでなく、こうした表現を付け足せば英語の印象も上がります。特に金曜日にはHave a nice weekend「よい週末を」という表現を非常によく使うので、覚えておくと良いでしょう。もし相手にこのような言葉をかけられたときにはYou, too「あなたも」と一言返すだけでOKです。

ハロー以外の挨拶表現をどんどん実践していこう!

初めのうちは基本的なもので構わないので、自然と口から出るようになるまで何度も実践しましょう。そのうち慣れてきたら新しい表現を使い、徐々に挨拶に関する表現の幅を増やしていくのがおすすめです。挨拶はほぼ毎日、しかも一日で何度も練習することができるので、上達のスピードも必然的に早くなりますよ。

ぜひこの記事を参考にして、英語での挨拶表現をスキルアップさせてくださいね!

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長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~
ぶら~りブラジル

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