正しい英語の発音をする上で知っておきたい【発音記号一覧】

英語を正しく発音するための方法はいろいろありますが、その中で「発音記号を理解すること」も大切です。ここでは、英語の発音を伸ばす上で知っておきたい発音記号についてご紹介。発音記号についてのおさらいと、特に日本人が難しいと感じる傾向にある発音記号をピックアップします。英語の発音を学ぶ上での参考にしてみてください。

英語の発音記号とは

英語の発音記号について、改めて学んでいきます。発音記号をしっかり理解することで、英語の聞き取りがより効率よくなるでしょう。

発音記号とは何か?

発音記号とは、言葉の個々の発音を系統立てて表わすために作られた記号のこと。英語の辞書をひいたときに、単語(cat)のとなりに“ [/k æ t/]” というような記号が表記されていますが、これが発音記号です。この発音記号を見ながら単語を読むことでよりネイティブに近い発音ができるようになります。

「Jones式発音記号」とは

Jones式発音記号とは、日本で発行されている英和辞典などの中で多く使用されている発音記号のことです。Jones式は世界で主流の発音記号である国際発音記号(IPA)が基となっています。Jones式発音記号と国際発音記号では、あとの章で説明する母音の表記とアクセント表記がやや異なります。

発音記号とフォニックスの違い

最近の英語発音学習で注目されているのがフォニックスという英語学習のルールです。発音記号とフォニックスには以下のような違いがあります。

  • 発音記号での学習:決められている発音記号に沿って英単語を読む
  • フォニックスでの学習:英単語のスペル(綴り)と音をリンクさせる

フォニックスはアルファベットひとつひとつに音を割り振ることで発音しやすくします。例を挙げてみると、「a=ア」「b=ブッ」「c=クッ」と言うようにアルファベットに音がつけられています。ネイティブスピーカーは子どもの頃フォニックスの学習ルールを使って英語の発音を覚えているようです。
ただ、フォニックスのルールはアルファベット26文字に対して音をつけるルールを作成しているため、例外や特殊ルールも多く出てきます。フォニックスは発音を学ぶと言うより読み方の規則を学ぶものだという声もあります。
反対に、発音記号については純粋に発音を学ぶものであり、音ひとつに対して記号ひとつなので混乱がないという人もいるようです。日本人向けの辞書や単語帳などには発音記号一覧が記載されていることがほとんどなので、勉強しやすいと思うのかもしれません。

英語の母音、子音と一覧

英語の発音を学ぶ上で欠かせない、母音と子音。ここでは母音と子音について基礎から見ていきましょう。

母音とは

日本語の母音は「あいうえお」の5つ。それに対して英語は15の母音(vowels)があります。さらに、英語の母音は「短母音」「長母音」「複合母音」に分類されており、ある辞書では母音は23種類あるとも言われるほどです。
母音は喉の奥にある声帯を震わせて声を出し、かつ舌や唇がその声を妨げない音のこと。母音の発音記号には以下のようなものがあります。

/i/ /ʌ/ /u/ /eər/
/iː/ /əːr/ /uː/ /ɑːr/
/ɪ/ /ə/ /aɪ/ /ɔːr/
/e/ /ər/ /aU/ /Uər/
/æ/ /ɔː/ /oU/ /eɪ/
/ɑː/ /U/ /ɪər/ /ɔɪ/

R音性母音について

R音性母音とは、発声する際に子音にもある「R」の音を備えた特定の母音です。これはアメリカ英語特有の母音であり、イギリス英語にはありません。
発音記号に[ ɚ ]という記号を見たら、R音性母音が含まれた発音記号と見ていいでしょう。
単語例:hear [ híɚ ] 、hurt [ hˈɚːt ]、chart [ tʃάɚt ]

子音とは

英語の子音とは、口から音声を発する際に喉や舌、唇などの器官を使って音を出すものです。摩擦音、破裂音などは子音の特徴です。

子音の発音記号には以下のようなものがあります。

/p/ /n/ /dʒ/ /h/ /j/
/b/ /k/ /f/ /l/
/m/ /ɡ/ /v/ /r/
/t/ /ŋ/ /ʃ/ /w/
/d/ /tʃ/ /ʒ/ /hw/

子音を単独で発音するのは英語ならではです。なぜなら日本語は子音のあとに必ず母音が続くため。子音を単独で発音するには訓練が必要ですが、理解を深め繰り返し練習をすることでよりネイティブの発音に近づくことが可能になるでしょう。

子音単独の音の例:travel(/trǽvəl/)、class(/klæs/)

特に間違いやすい英語の発音記号一覧

ここからは、英語の発音で日本人が特に間違えやすいものをご紹介します。逆に言えば、間違えやすい単語をしっかり理解することでネイティブの英語の聞き取り方もアップするでしょう。

子音「シ」の使い分けに気をつける

子音「シ」の発音は大きく2種類あります。

「S」
歯を閉じた状態で口をイーッと左右に開き閉じた歯から息を出すように「スィー」と発音します。
単語例:sea, see, sit, sing

「∫」
歯を閉じるのは「S」と一緒ですが、舌の両端を奥歯につけ、少し口をすぼめながら「シュ」というように発音します。
単語例:she, shine, ship

「l」と「r」問題

英語の発音で多くの人が難しいと感じるのが「l」と「r」の使い分けではないでしょうか。

「l」
舌先は上の前歯の裏側につけます。そのまま、「ラリルレロ」と発音。英語を母国語とする人たちは、lを発音する前に舌先を上前歯の裏につけた状態で「ルーライトゥ(light)」というようにルとラをつけるように少しためを作る場合もあります。
単語例:light, glass, live

「r」
舌の両側は奥歯にセット。その状態で「ラリルレロ」と発音してみましょう。この発音は日本語ではなかなかないため難しいと感じる人が多いかもしれません。訓練あるのみですが、初めの内はこれも「l」と同じように「r」の前に少しためを作るようにしてみると、ネイティブに近い発音になります(「ゥゥゥロード(road)」)。
単語例:road, rice, right

英語特有の発音「th」

「Thank you」や、「There you go」など、英会話の中で「th」を使う機会も多く出てきます。そのようなときにきれいに「th」を発音できるとさらに自信がつきますよ。

「θ」
舌の先を歯で軽く挟みます。そのまま歯から舌を引き抜くようなイメージで「ス」と発音してみましょう。
単語例:thank, thrill, Thursday

「ð」
θと同じく舌の先を歯で挟みましょう。そしてそのまま歯から舌を滑らすように「ズ」と発音します。
単語例:there, with, although

英語を正しく発音するためのコツ

ここまでは発音記号一覧や母音・子音について説明しましたが、それらを踏まえ正しく英語を発音するコツをご紹介します。

発音記号を活用する

単語帳や一部の英和辞典などには、単語・発音記号・カタカナ表記がセットになって記載されています。単語にカタカナが表記されている場合、できればそのカタカナは参考にせず、発音記号を見ながら覚えるようにしましょう。カタカナ表記はどうしても日本語に近い音になってしまうからです。英語の中には日本語にはない音が存在します。その音をむりやり日本語のカタカナを使って当てはめるとネイティブの発音とは違う発音を覚えてしまうからです。できるだけカタカナ表記ではなく発音記号を活用して発音を学びましょう。

難しいと思う発音を繰り返し練習する

発音記号を学んでいく中で、「これは難しい…」と言う発音に出会うこともあるでしょう。特に日本語にはない発音は慣れるまで時間がかかるかもしれません。苦手な発音に立ち向かうには何度も繰り返し練習することが大切。単語帳やノートなどに難しい発音を書き出して、気付いたら繰り返し練習するようにしましょう。

動画サイト、ドラマ、ニュースなどの活用

生きた発音を聞くのはネイティブスピーカーが話している様子から学ぶのがおすすめです。海外ドラマや映画、ニュースなどを見ながらネイティブの発音を真似してみましょう。また、動画サイトで日本人が説明する「発音上達法」などを参考にしてみるのもおすすめです。

発音記号を理解してスピーキング力をアップする!

きれいな英語の発音をする上で発音記号を学ぶことは重要なポイントです。英語には日本語にはない発音がいくつかあり、多くの人はこの発音でつまずいてしまいます。まずは母音・子音の発音記号を理解し、その上で自分が苦手とする発音や間違いやすい発音が何かを知り、その発音を繰り返し練習していきましょう。きれいな発音をすることはリスニング力とスピーキング力の向上にきっとつながるはずです。

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