病気に関する英語表現100選|症状を正確に医師に伝える便利フレーズ集

2020年2月27日

病院の受付で書類にサインする女性

海外出張で大きく環境が変わると、急に具合が悪くなることがあります。少し休めば回復する程度なら良いですが、病気になって薬の購入や病院の受診が必要になった場合、英語学習の初心者にとって難しいのは、症状を的確に伝えることです。海外出張に行く前に、いざというときに備えて、あらかじめ病気に関する英語表現を頭に入れておきましょう。

この記事では、病院で具体的な症状を伝える際の英語フレーズについて詳しくご紹介します。

病気にまつわる基本表現

ベットの上で体調が悪そうな女性をイメージ

病気にまつわる基本フレーズ


「病気かな?」と感じたら、まずは「具合が悪い」と伝える必要があります。ここでは、「病気」にまつわる基本フレーズをお伝えします。

「病気」を表す基本の表現

sick、sickness

sickは「一時的な病気」を表す単語。一般的に「今日は体調が悪い」という意味で、具合が悪い時に広義で使われます。また、形容詞のsickを名詞にするときにはsickness「体調不調」という単語が用いられます。

例文

She is sick today.
彼女は今日体調が悪い

例文

He had a slight sickness.
彼は軽い体調不良だった

ill、illness

illはsickに比べて「より深刻で、慢性的な病気」を表す単語。入院するような状況で使われることが多いので、日常的に使うと相手から心配されてしまうこともあります。

単語としてもsickよりも少しフォーマルなもので、多少具合が悪い程度では使うことはありません。また、illはスラングだと「イケてる、ヤバイ、ぶっ飛んでる」という意味にも使われることもあります。

例文

He felt ill and was taken to hospital.
彼は病気で、病院に搬送されました

例文

That classic car is ill.
あのクラシックカーはすごくイケてる

disease

diseaseは「特定の病気や疾病、重病」などを指すときに使われる言葉。日常的に使われることは少なく、病院などで使われる単語とイメージすると良いでしょう。

例文

That singer died of heart disease
あの歌手は心臓病で亡くなった

病院を受診する際に具体的な症状を伝える英語フレーズ

症状が重いと、病院で治療を受ける必要があります。自分の症状を的確に伝えるための英語フレーズを覚えておきましょう。

風邪をひいたことを伝えるフレーズ

風邪をひいた時の表現

例文

I have a cold
私は風邪をひいています

例文

I caught a cold
風邪をひきました

単純に「風邪をひいている」という状況を表す際はhave a coldを、「風邪をひく」という変化を表す際にはcatch a coldというイディオムを用います。

熱っぽいとき

例文

I have a fever.
熱があります

例文

I feel feverish.
熱っぽいです

「fever」は数えられない不可算名詞ですが、「熱があります」と言いたいときには「a」が付き、可算名詞として扱われます。また、「fever」の後ろに「-ish」を付けると「~っぽい」という意味合いになります。

体がだるい

例文

I feel dull.
だるく感じます

例文

I'm not in the mood today.
今日は気分が乗りません

例文

I'm not feeling well.
具合が悪いです

例文

I feel sick/ill.
具合が悪いです

直訳は「病気な感じがします」で、「具合が悪い」という意味になります。「feel」を使わずに「I am sick.」とすると、具合が悪いではなく、すでに「病気です」という意味になるので、使う場面には注意しましょう。

例文

I’m in a bad condition.
今日は体調が悪い

体がだるい状況を表す表現は、上記のように実にたくさんの言い方が可能です。”in?形容詞?condition”で「~な状態」という意味を表し、形容詞の部分を活用させることで、症状の具体的な様子を伝えることができます。

咳が出る

例文

I have a cough.
咳が出る

例文

My cough won’t go away.
咳が止まらない

coughは「咳」という名詞はもちろん、”I cannot stop coughing”「咳が止まらない」のように動詞として使うこともできます。

喉が痛い

例文

I have a pain in my throat.
喉に痛みがあります

例文

I have a sore throat.
喉が痛いです

喉の痛みは「ache」ではなく「sore」を使います。「sore」は、ひりひりとした痛みがあるときによく使われる表現です。そのほか、「sore muscles(筋肉痛)」や「sore stomach(胃痛)」とも活用できます。

寒気がする

例文

I feel chill.
寒気がします

例文

I have chills.
悪寒がします。

chillは「肌寒い」という意味で天候にも使う単語ですが、体調になると「寒気がする」という意味として使うことができます。名詞だけでなく動詞としても使用可能です。

頭痛がする

例文

I have a headache.
頭が痛いです

例文

My head hurts.
頭が痛いです

「have a headache」で「頭痛がする」という意味になります。「ache」は、「headache(頭痛)」や「toothache(歯痛)」のように、しばしば体の部位に付いて「~痛」と表されます。「hurt(痛む)」を使うときは、痛い場所を主語にして活用します。風邪による頭痛でなく、頭を打って痛い場合も使えるフレーズです。

鼻水が出る

例文

I have a runny nose.
鼻水が出ます

例文

I have sinus problems.
鼻のあたりに問題があります

「run(走る)」という単語を使って、鼻水がズルズル出る様子を伝えることができます。”My nose is running.”とすることもできます。「sinus(洞」」は、鼻や鼻の奥を指すときに使われ、鼻炎の症状は、”sinus infection”となります。

消化器系の症状を説明する

腹痛がする(胃が痛い)

例文

I have a stomachache.
お腹が痛いです

例文

I have abdominal pain.
腹痛があります

「abdominal(腹部の)」は「abdomen(お腹)」の形容詞です。「pain」は、鋭い痛みを表すときによく使われます。

下痢、便秘をしている

例文

I am constipated.
便秘をしています

例文

I have a diarrhea.
下痢をしています

「constipation(便秘)」や「diarrhea(下痢)」は日常的によく使われ、diarrheaは「ダイエリィア」と発音します。婉曲的に言いたいときは、腸を意味する「bowel」を使って、「I have loose bowels.(腸がゆるい)」とも表現できます。

吐き気がする

例文

I feel like I'm going to throw up.
吐きそうです

例文

I feel sick.
気持ちが悪いです

例文

I puked.
嘔吐をしています

例文

I have heartburn.
胸やけがします

例文

I have a pain in my bowels
おなかの下(腸の辺り)が痛いです

「throw up」で「吐く、戻す」という意味です。カジュアルな表現に、「puke」があります。「吐いてしまった」という場合は、過去形にして「I threw up.」もしくは「I puked.」と活用します。

怪我をした

例文

I injured my foot.
足を怪我しました

例文

I have a pain in my back
背中に痛みがあります

例文

I sprained my ankle.
足首を捻挫をしました

例文

I broke my leg.
足を骨折しました

例文

I've rubbed the skin off
皮をすりむきました

例文

I got a cut on my knee.
膝をきりました

例文

I hit my foot on the door
ドアに足をぶつけました

例文

My ankle is swollen
足首が腫れています

例文

I have internal bleeding
内出血しています

怪我をした際には、具体的にどこを怪我したかを伝えなくてはいけないため、体の部位を覚えておくと便利です。injureという単語で、広い意味でケガしたことを伝えることは可能ですが、もっと細かい症状を伝えることができれば安心でしょう。

腰痛がある

例文

I have a pain in my lower back.
腰痛があります

例文

My back went out.
ぎっくり腰になりました

go outの直訳は「腰がいってしまった」で、「腰をやっちゃった」というフランクな表現です。

眼科系の症状を説明する

例文

I have a red eye.
目が充血しています

例文

My eyes are itchy.
目がかゆいです

例文

I injured my eye.
目を怪我しました

例文

I have a sty in my eye
ものもらいができました

例文

I got puffy eyes.
目が腫れています

例文

I got something in my eye.
目に異物が入りました

「充血している」はI have a red eye.「目が赤い」とシンプルに言い換えると簡単です。itchy「かゆい」という表現は虫刺されにも使うことができますので、ぜひ覚えておきましょう。

耳鼻科系の症状を説明する

例文

I have a stuffed up nose
鼻づまりがします

例文

I got a bloody nose
鼻血が出ました

例文

I have a singing in my ears
耳鳴りが止まりません

例文

I'm not hearing well.
耳がよく聞こえません

「耳鳴り」はhave a singingという非常にユニークな表現をします。同様にringingという表現も使えるので、英語のユーモアを感じることができるしょう。

皮膚科系の症状を説明する

例文

My back itches
背中がかゆいです

例文

I got a pimple.
できもの(ニキビ)ができました

例文

I got hives.
じんましんが出ました

「かゆい」という表現はitchyという形容詞の他に、実際にかゆい箇所を主語にして動詞として用いることもできます。

その他の症状を説明する

めまいがする

例文

I feel dizzy.
めまいがします

例文

My head is spinning.
頭がグラグラします

病気のときはもちろん、ジェットコースターなどに乗って目が回ったときにも使えます。「spin」を現在進行形にして、「頭が回っている」と表現することで、「めまいがする」という意味合いになります。

食欲がない

例文

I lost my appetite
食欲がありません

例文

I don't feel like eating today.
今日は食べる気がしません

食欲は英語でappetiteという単語を使うので、loose appetiteで「食欲を無くす」という意味を表します。また、feel like ~ingは「~したい気がする」という頻出表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。

動悸・息切れがする

例文

I have palpitations in my chest
胸の動悸がします

例文

I’m getting out of breath.
息切れがします

動悸はpalpitation、息切れはout of breathという表現を用います。普段なかなか使うことのない単語ですが、症状をお持ちの方は覚えておくと便利でしょう。

歯が痛い

例文

I have a toothache.
歯が痛いです

例文

I have a cavity.
虫歯があります

症状の理由が「虫歯」であることがわかっているときは、はっきりと伝えましょう。虫歯は「cavity」のほか、「Decayed tooth」と言います。

生理中だ

例文

She is on her period.
彼女は生理中です

「生理」は英語でmenstruationという単語を使いますが、これはどちらかと言うと医学用語。日常的にはperiod「期間」という単語を使って、遠回しな表現をします。

痛みの表現

痛みの表現の違い

痛みを表現する英語としては、代表的なものにpain、ache、hurt、soreなどが挙げられます。それぞれ微妙にニュアンスが異なりますので、イメージを掴んでおきましょう。

・pain:病気やけがによる、とても不快な痛み
・ache:体の一部において起こる、継続的な痛み
・hurt:ケガによる外傷
・sore:あざや炎症、筋肉痛など、体の内側に感じる痛み

例文

I have a pain in the stomach.
お腹が痛いです

例文

I have a headache.
頭が痛いです

例文

My leg really hurts.
足が本当に痛いです

例文

I have a sore throat.
喉が痛いです

痛み方の表現

痛みのニュアンスを表す形容詞は、日本語と同じように非常にバリエーション豊富です。何パターンか覚えておくだけでも、様々なシーンで活用できます。

例文

I have a chronic pain
慢性的に痛みます

例文

I have a terrible pain.
激痛がします

例文

I have a dull pain.
鈍痛がします

例文

I have a throbbing pain.
ズキズキ痛みます

例文

I have a pricking pain.
チクリと痛みます

例文

I have a stabbing pain
ヒリヒリと(刺すように)痛みます

例文

I have a splitting pain
ガンガンと痛みます。

旅先で病院にかかる際に使えるフレーズ集

海外旅行中に体調を崩した場合、ホテルで医師や救急車を呼んでもらったり、病院で症状を説明する必要が出てきます。ここではそのような緊急時に役立つフレーズをご紹介します。

ホテルで医師や救急車を呼んでもらう

例文

Could you please get me a doctor?
医師を呼んでもらえますか?

例文

Please call an ambulance.
救急車を呼んでください

医者や救急車をお願いする際は、現在の調子や状態についても一言添えると良いでしょう。

保険が使えるかどうかを確認する

例文

Could you check if my insurance is applicable?
保険が使えるか確認してもらえますか?

例文

Will my insurance cover all of the fees?
保険は適用されますか?

海外の医療制度は日本と違います。海外旅行保険に加入している場合でも、自分が加入している保険やプランが適用されるかどうか、あらかじめ確認しておくと安心でしょう。

かかりたい科を伝える

例文

I'd like to go to the general surgery.
外科へ行きたいのですが

例文

Where is the general internal medicine?
内科はどこですか?

万が一の時に備え、診療科の名称も覚えておきたいところです。general surgery「外科」、general internal medicine「内科」の他にも、neurology「神経科」、psychosomatic medicine「心療内科」、dermatology「皮膚科」、pediatrics「小児科」などが挙げられます。

医師にアレルギーや持病を説明する

例文

I am allergic to shellfish.
甲殻アレルギーがあります

「allergic to(アレルギー名)」は、アレルギーがあることを伝える際に使われる表現です。

例文

Do you have any allergies or chronic illness?
アレルギーか持病はありますか?

例文

I have allergic to wheat.
小麦アレルギーです

例文

I have diabetes.
糖尿病の持病があります

例文

I have high blood pressure.
高血圧です

持病は英語で「Chronic illness」や「chronic disease」といいます。病院で医師からアレルギーや持病について尋ねられたら、「I have allergic to(アレルギー名)」や「I have(病名)」を使ってください。ちなみに花粉症の場合は、一般的に「I have hay fever.」という表現が使われます。

持病の表現一覧

病名単語例文
アトピー性皮膚炎atopic dermatitisI have atopic dermatitis
花粉症hay feverI have hay fever.
白血病leukemiaI have leukemia.
心臓疾患heart diseaseI have heart disease.
腎臓疾患kidney diseaseI have kidney disease.
喘息asthma(名)
asthmatic(形)
I have asthma.
I am asthmatic.

医師の診断をもらう

例文

What’s wrong with you?
どうしましたか?

相手の不調を聞くときの定番表現。同様にWhat's the matter with you?というフレーズもよく使われますので、セットで覚えておきましょう。この場合のmatterは「問題」という意味を表します。

例文

On a scale of one to ten, how do you rate the pain?
10段階で評価すると、痛みはどのくらいですか?

海外の医師は、痛みがどのくらいのものなのか知るために、患者に1~10で痛みを評価するよう聞いてくることがあります。基本的には10が一番痛いという意味になるので、状況に応じて適切な数字を医師に伝えましょう。

例文

There’s nothing serious.
何も大したことはありませんよ。

例文

I suspect you have asthma.
喘息の疑いがあります。

例文

You have got the flu.
インフルエンザにかかっています

インフルエンザは「flu」というのが一般的ですが、よりフォーマルに「influenza」と表現することもあります。一般的な感染症のことは「infection」といいます。

例文

You need to take a rest.
安静にしていてください

例文

You need to be hospitalized.
入院が必要です

例文

You need an operation immediately.
すぐに手術が必要です

症状によっては入院や手術が必要になる場合もあるので、医師の診断をしっかり聞き取れるようにしましょう。

病気に関するその他の表現

他人も病気に関連した表現をご紹介します。日常的に使うことのできる表現も多いので、覚えとくと便利です。

例文

He sent a cold to me.
彼は私に風邪をうつした

例文

He is suspected of flu
彼はインフルエンザの疑いがある

例文

What's wrong with you?
どうしたの?

例文

Do you feel better?
回復した?

海外に行く前に、病気に関する英語表現を身に付けよう

病気に関する英語フレーズは、独特の単語や言い回しを覚えたり、不可算名詞に「a」をつけたりと、複雑に感じるかもしれません。まずは、「頭痛」や「腹痛」など、症状を表す単語を覚えたうえで活用方法についても習得し、スムーズに症状を伝えられるようにしておきましょう。海外で急に体調が悪くなったときに備えて、すぐに使えるようにしておくことが大切です。

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ライター:長坂ヒロ/1億人の英語編集部

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  • この記事を書いた人

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

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