【三人称単数】覚えてますか?三単現のルールと見分け方

2020年2月27日

中学1年で学ぶ「三単現」。学生の頃は「三単現のs」と呪文のように暗記したかもしれませんが、実践的な英会話では、三単現を完全に理解していないと、なかなかレベルアップすることができません。三単現は簡単なように見えて意外と複雑なので、英語学習の一番最初のハードルとも言えるでしょう。

そこでこの記事では三単現の基本ルールを改めておさらいします。今更と感じてしまうかもしれませんが、英語試験を考えている方にとって凡ミスは命取りに繋がりかねないので、ここで正しい知識を改めて押さえておきましょう。

三単現とは?

今回スポットを当てる「三単現」とは「三人称単数現在形」の略ですが、そもそも「三人称」とは、「単数」とは、「現在形」とは何かをしっかりと説明できるでしょうか?三単現の復習においては、まずこの文法的な定義をおさらいしておくことが大切です。

三人称とは?

「人称」とは会話に携わる人々の関係性を明確にするためのもので、一人称、二人称、三人称の3つに分類されます。

一人称わたし(話し手)
二人称あなた(相手)
三人称一人称、二人称以外の名詞全て

一人称はIやWe、二人称はYouというのは想像しやすいかと思いますが、三人称はそれ以外の名詞全てにあてはまります。人はもちろん、モノや生物などに対しても三人称が用いられますので、「わたし」、「あなた」以外はほぼ全て三人称だと言えるでしょう。

単数とは?

続いて「単数」とは、文字通り人や物が一つだけであることを表します。「複数」の対義語として区別されるので、人の場合は1人か2人以上なのかが判断ポイントとなります。

単数形複数形
一人称IWe
二人称YouYou
三人称He (She)They

現在形とは?

最後に「現在形」とは現在の事柄を示す時制です。時制は他にも過去形や未来形などが存在しますが、とにかく現在に話題がフォーカスしているかどうかが、現在形を使うかどうかの判断基準になります。

現在形過去形
一人称I amI was
二人称You areYou were
三人称He (She) isHe (She) was

「三単現」覚えてる?

それでは、具体的に三単現の用法について確認していきましょう。前述の通り、「三人称」、「単数」、「現在形」のすべてが揃って初めて三単現という文法が適用されます。

現在形に含まれるニュアンス

ここで多くの人がつまづきがちなのが、現在形の扱い方。文字通り「現在」のことを表す文法なのですが、「今~している」という意味を表す「現在進行形」という文法も存在しますね。

ポイントは、現在形では「安定して行継続的に行われる動作や状態」を表す文法であるということ。一時的な状況を表す現在進行形とのニュアンスの違いを把握しなくてはなりません。

現在形He is kind.
彼は親切です。
現在進行形He is being kind today.
彼は今日親切です。

例えばこちらの2文は同じような文章に見えるかもしれませんが、実はニュアンスが全く異なります。現在形を用いた表現は「彼は親切です」という彼の性格を示したものですが、一方で現在進行形を用いた表現は「彼は(一次的に)親切です」というニュアンスを表します。つまり、「普段は意地悪な性格なのに、今日に限ってなんか親切だよね」といった背景を読み取ることができ、「親切」なのはあくまで一時的な状態であることが読み取れます。

三単現の否定形と疑問形

三単現の肯定文には少しだけ複雑なルールがありますが(後ほど詳しくご紹介します)、否定形と疑問文はいたってシンプルです。以下に例文を紹介しますので、こちらはすぐに覚えてしまいましょう。

be動詞を用いた場合

人や物の普遍的な性格や状態を表す動詞はbe動詞と呼ばれ、主語がIならam、Youならare 、He(She)ならisが用いられます。

肯定形He is kind.
彼は親切です。
否定形He is not (isn’t) kind.
彼は親切ではありません。
疑問形Is he kind?
彼は親切ですか?

一般動詞を用いた場合

be動詞以外の動詞は全て一般動詞と言われ、人やモノの動作を表します。

肯定形She likes coffee.
彼女はコーヒーが好きです。
否定形She does not (doesn’t) like coffee.
彼女はコーヒーが好きではありません。
疑問形Does she like coffee?
彼女はコーヒーが好きですか?

三単現の文法

それではここからは、肯定文における三単現の文法ルールをじっくり解説していきます。

学生の頃に「三単現のs」という言葉を英語の授業で必ず聞いたことがあるかと思いますが、三単現では動詞の最後に「s」をつけるのが基本のルールです。ただsを付け足すだけのシンプルな作業ですので、まずはこの基本からしっかりとマスターしましょう。

一人称I like basketball.
私はバスケットボールが好きです。
二人称You like basketball.
あなたはバスケットボールが好きです。
三人称He likes basketball
彼はバスケットボールが好きです。

「es」をつける場合

ここからは基本ルールの例外にあたる項目を順番にご紹介していきますが、例外として一番多いのが、「s」ではなく「es」となる場合です。動詞の最後が「s」、「z」、「sh」、「ch」、「x」、「o」で終わる場合に、このルールが適用されます。

原形三人称単数
願うwishwishes
捕まえるcatchcatches
修理するfixfixes
行くgogoes

例文

I go to office by train.
私は電車で通学します

He goes to office on foot.
彼は歩いて通学します。

語尾の「y」を「i」にして「es」をつける場合

続いて気を付けなくてはならないのが、動詞の最後が「子音?y」で終わる場合。子音とは母音(a, e, i, o, u)以外のアルファベットを表します。

原形三人称単数
泣くcrycries
否定するdenydenies

例文

I sometimes cry.
私はときどき泣きます。

He cries a lot.
彼はたくさん泣きます。

一方、yの直前のアルファベットが母音の場合は、そのままsを付けるだけで問題ありません。

原形三人称単数
遊ぶplayplays
買うbuybuys

不規則なパターン

最後にご紹介するのは、上記のいずれにもあてはまらない不規則なパターン。ここで覚えるべきは「does」と「has」の2種類です。

原形三人称単数
するdodoes
持っているhavehas

例文

I have a dog.
私は犬を飼っています。

She has a cat.
彼女は猫を飼っています。

You have a beautiful bag.
あなたは美しいカバンを持っています。

He has a big car.
彼は大きな車を持っています。

三単現か区別がつきにくいもの

最後にご紹介するのは、三単現にすべきかどうか迷ってしまいがちな表現。あくまで「三人称」、「単数」、「現在形」にあてはまるかどうかを判断基準にするのが基本です。

人称が複数のもの

人称が複数になっていれば、それはもちろん「三単現」には該当しません。以下のような表現は人称は2人以上ですので、間違えないように気を付けましょう。

例文

They like baseball.
彼らは野球が好きです。
Some people go for shopping on Monday.
月曜日に買い物に行く人もいます。

Both Tokyo and Osaka are famous in other countries.
外国では東京も大阪も有名です。

peopleだけを見ると一般名詞だから三人称単数だと感じるかもしれませんが、peopleは「(複数の)人々」という意味の名詞ですので、あくまで複数形として活用しなくてはなりません。また、Both A and Bは「AもBも両方」という意味で、必ず複数形を伴うイディオムとなります。

andかorか

2つ以上の登場人物が出てくる際には、対象の人物が1人なのか2人以上なのかによって単数か複数かを判断します。

例文

John and Mary live in Japan.
ジョンもメアリーも日本に住んでいます。

John or Mary lives in Japan.
ジョンかメアリーのどちらかは日本に住んでいます。

上の文章ではJohnとMaryの両方が文章の主語となるので、複数として文章が構成されます。
それぞれが三人称の固有名詞なので、条件反射的に「三単現だ!」と勘違いしてしまいがちですが、この場合はJohnとMaryという2人以上の人物がandで結ばれているので複数形となります。

一方下の文章ではorが用いられているので「ジョンかメアリーのどちらか一方」が主語となります。2つ以上の名前が出てくるので複数形と勘違いされる方も多いかと思いますが、あくまで主語となる人物は1人ですので、動詞のliveにも三単現のsが適用されます。

必ず三人称単数を用いるもの

指す人物やモノに関係なく、文法的に必ず三人称単数になる表現も存在します。以下のような表現は必ず三人称単数になりますので、全て暗記してしまうと良いでしょう。ただし過去形や未来形の場合には「三単現」とはなりませんので、時制にはくれぐれも注意が必要です。

例文

Everyone (Everybody) loves Mt.Fuji.
みんな富士山が大好きです。

Everything is essential in this world.
この世のものはすべて必要不可欠です。

Each dish has different colors.
それぞれお皿ごとに色が違います。

Another friend comes for dinner
もう一人友人が夕食に来ます。

Nobody (No one) speaks ill of her
彼女の悪口を言う人はいません。

Nothing is important than health.
健康より大切なものはありません。

Every、Each、Another、Noなどは必ず三人称単数になる代表的な単語ですので、指している内容が複数だからと言って複数形にしてはいけません。条件反射的に三人称単数を使えるように練習しておきましょう。

ルールを覚えて三単現をマスターしよう!

三単現の基本は「三人称」、「単数」、「現在形」ですので、それが一つでも外れてしまうと今回ご紹介した三単現のルールは適用されません。三単現を使うべきかどうか迷ってしまったら、まずはこの基本に立ち返って、すべての条件を満たしているかどうかを確認しましょう。

三単現の条件を満たしていることを確認したら、あとは基本的に動詞の最後に「s」を付け足すだけです。例外のパターンもこの記事では紹介しましたが、いずれもルールはシンプルですので、すんなりと例外ルールを適用できるまで繰り返し練習しましょう。

慣れないうちはその都度頭で考えなくてはならないかもしれませんが、繰り返すことでやがて体に染みついてきます。英会話を実践するための最初の一歩とも言えますので、ぜひ今回の記事を参考に、三単現の基本をマスターしてくださいね!

  • この記事を書いた人
長坂 ヒロ

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

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