日本でも会社の同僚同士で「休みの日何してる?」という質問することは多いですが、英語も決して例外ではありません。休みの日に仲間が何をしているか聞くことで、相手のことをより知れるだけでなく、英語に欠かせないスモールトークを楽しむことができます。
そこでこの記事では、休日に関する英語表現をまとめて解説したうえで、そのまま使える便利なフレーズもご紹介します。
いずれも簡単な表現が多く、これらの表現を身に付ければ英会話で相手との距離を縮めることができますので、英語初心者の方はぜひ参考にして下さい!
休日は「day off」
まず初めに、「休日」という意味を持つ英単語をご紹介していきましょう。holidayやvacationなど様々な単語が思いつくかと思いますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なるため、使い分けが必須となります。
day off
「休み」を意味する単語の中でも、最も一般的に使われるのがday offです。日本語でも「オフ」と表現することがありますが、英語ではday offとセットで表現します。
例文
休日は何をしていますか?
day offは個人的な都合による単発の休みという意味で、本来であれば仕事や学校がある日に取る休みのことを指します。そのため、社会人の方がとる有休や振休は、基本的にこのday offに該当すると言えるでしょう。ただし、場合によっては土日の休みを指すこともあり、休みが2日以上あればdays offと複数形で表記されます。
holiday
「休み」と聞くとholidayを思い浮かべる方が非常に多いかと思いますが、holidayは「祝日、休日」のように、社会全体の休みのことを指します。
例文
今日は国民の祝日です。
もし「休みの日は何していますか?」と聞きたければ、holidayよりもday offを用いるのが自然です。日本のゴールデンウィークやシルバーウィークのように祝日が続く場合には、限定的にholidaysと複数形にしても問題ありません。
vacation
日本語としてもお馴染みのvacation「バケーション」は、どこかに旅行したことが前提となる単語です。そのため、単なる休みというより、のんびりと過ごす華やかなイメージで使われる単語と言えるでしょう。
例文
私はハワイで夏季休暇を満喫しました。
もし数日間の連休をずっと家で過ごした場合には、このvacationという単語を使うことはできません。近年ではstay「~に留まる」とvacation「バケーション」を組み合わせたstaycation「家にいるバケーション」という造語も生まれていますので、併せて覚えておくと便利かもしれません。
break
同じく「休み」を表すbreakは、夏休みや冬休みなど、学期をはじめとする年間スケジュールの間に生まれる「小休止」という意味を持ちます。日本語では「タイムブレーク」という言葉が使われるように、何か連続しているものを一時的に絶つというニュアンスが込められています。
例文
夏休みは本当にたくさんの宿題がありました。
このbreakはholidayと同様、自分の意思で決めることができません。そのため、相手のプライベートとしての休日について聞きたいときは、迷わずday offを使うようにして下さい。
休日の出来事を尋ねる時
ここからは具体的に、休日について尋ねる英会話表現をご紹介していきましょう。「週末」について聞きたいのであれば、days offだけでなくweekendという単語を使うのもおすすめです。
例文
週末は何をしていましたか?
例文
週末はどうでしたか?
例文
良い週末でしたか?
いずれも疑問文の語順さえマスターしていれば、文法的には決して難しくありません。こうした文章さえ覚えておけば、holiday、vacation、breakにも応用することができます。
もっと詳しく聞く
会話をより広げたい時には、具体的な内容を聞いてみると効果的です。こうした会話を展開すれば、思わぬ形で共通の話題や趣味が見つかるかもしれません。
例文
どこに行っていたのですか?
例文
誰と行ったのですか?
例文
楽しかったですか?
例文
何が良かったですか?
こちらも疑問詞の用法をマスターしていれば、質問することは決して難しくありません。「誰と」と聞きたい時には、文末にwithを持ってくることを忘れないようにしましょう。
質問の回答例
続いて、もし休日について他の人から聞かれた際の解答例をご紹介します。自分から具体的に「~に行った」などと詳しい話をすれば、相手も話を広げやすくなります。
例文
良い週末でした。
例文
悪くはありませんでした。
例文
忙しくて休めませんでした。
例文
何もできませんでした。
例文
家にいました。
例文
家事に追われていました。
例文
買い物に行きました。
例文
ランチ(ディナー)に出かけました。
例文
友達と出かけました。
いずれも一問一答形式なので、簡単な回答で問題ありません。何もしなかった場合でも、I stayed at home.「家にいました。」、I was too busy to take a rest.「忙しくて休めませんでした。」などと、なるべく具体的に説明するようにしましょう。tooo~to…は「~すぎて…できない」という重要表現です。
また、go out「出かける」という表現は休みについて説明するときに特に便利ですので、ぜひ活用してみてください。
回答に対する反応
もしご自身から休みについて質問した場合には、相手の回答に対してもしっかり反応してあげましょう。
例文
それは良いいですね。
例文
それは残念ですね。
例文
羨ましいです。
例文
私もいつか行って(やって)みたいです。
例文
今度誘ってください。
もし相手の回答に興味が湧いたら、「私も~してみたい」などと伝えておくと、いずれ誘ってもらう機会があるかもしれません。休みの日を一緒に過ごすことができれば、互いの仲も一気に縮まり、ビジネスでの関係も円滑に進めることができます。
休日の予定を聞く時
休日の過ごし方を聞く表現は、他にも様々なパターンが考えられます。ここでは特に便利な表現をピックアップしてご紹介しましょう。
例文
お休みは何をする予定ですか?
例文
今週末は何をする予定ですか?
- Nothing.
特に予定はありません。
What are you up toは「何をしていますか?」と聞くカジュアルな表現。「今何している?」というニュアンスが強いですが、近未来の予定を聞く表現としても使うことができます。ネイティブの間では非常によく使われるので、使いこなせるようになると英語レベルもグンと上がります。
例文
休日はいつも何をしていますか?
- I usually stay at home.
だいたいは家にいます。
usuallyを入れるだけで「いつも、普段は」というニュアンスを付け足すことができます。「いつも」と聞くとalwaysを使いたくなってしまいますが、alwaysは行動として常にという意味なので、休みの日の内容を聞くには相応しくありません。
例文
休日は何をするのが好きですか?
- I like to go out with my family.
家族とお出かけに行くのが好きです。
具体的に何をするのが好きなのかを聞くと、話も展開しやすくなります。共通の趣味が見つかれば、互いにお出かけして仲を深める機会も生まれるでしょう。
例文
休みの日に~するのは好きですか?
- Yes, I do.
はい、好きですよ。
もっと具体的に「~をするのが好き」と聞くのも良いかもしれません。この場合には、相手を誘おうとしている意図が込められます。
例文
暇なときは何をするのが好きですか?
例文
趣味は何ですか?
- I like to play basketball.
バスケットボールをするのが好きです。
相手の趣味を聞く表現としてはWhat's your hobby?「趣味は何ですか?」を学校で習いますが、この表現は直接的すぎるため英語ではあまり好まれません。What do you like to do in your free time?「暇なときは何をするのが好きですか?」と少し遠回しに聞いた方が、英語としてはより自然です。
国によって違う!?余暇の過ごし方
余暇や休日に対する考え方は国によっても異なり、特に日本の働き方は海外の方にとって驚きの対象になることも珍しくありません。例えば日本の有休消化率は50%以下と先進国の中で最低クラスですが、フランス・スペイン・ドイツなどでは有休消化率は100%が当たり前です。
中でもフランスは休みをはじめとする労働環境に非常に「ストイック」な国であり、賃金底上げのためのストライキやサボタージュが行われることも日常茶飯事。ライフワークバランスも、極めてライフへの比重が高い国と言えるでしょう。
フランスに限らず、欧米諸国では3~4週間のバカンスをとるのが一般的で、人々はこのバカンスのために働いていると言っても過言ではありません。例えばフランスやイギリスでは、バカンス明けにどのくらい日焼けしているかが社会的ステータスになるほど、バカンスの過ごし方は重要視されています。
また、日本の休みの特徴としては、祝日が非常に多いという特徴が挙げられます。日本の祝日の数は2021年現在16日で、これは世界でもトップクラス。欧米諸国では祝日の日数が1桁の国がほとんどです。これは「働き過ぎる日本人は祝日にしないと休まない」として、ジョークのネタにされることも少なくありません。
日本と欧米諸国の労働観を比較する表現として、よく以下のような対比がなされます。
【欧米諸国】work to live「生きるために働く」
【日本】live to work「働くために生きる」
近年は「働き方改革」として多少の変化は見られますが、それでも日本の「休み」は世界的に見ると少ないもの。残業時間も世界的に見ると圧倒的に長く、karoshi「過労死」という単語は、日本の労働観のシンボルとして、英単語としても広く使われるようになりました。
日本の労働環境や労働観を英会話に取り入れると非常に盛り上がりますので、ぜひスモールトークのネタとして取り入れてみてくださいね。
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