英語「受動態」は難しくない!パターンを覚えて使えるようにしよう!

受動態は高校で勉強する文法項目であり、日常生活でもビジネスの場面でもよく使われます。用法は簡単で、一度覚えてしまえば活用も難しくありません。
この記事では、まず受動態の概念や能動態との違いを説明したうえで、具体的な文法ルールをご紹介します。受動態の基本は全て網羅していますので、ぜひ受動態をマスターしましょう。

英語の受動態とは?

受動態になるとどう変わる?

受動態は、「~する」という能動態を「~される」という受け身に変換するための文法項目です。基本的には決まりきったフォーマットに則って文の要素を入れ替えていけば、簡単に受動態を作ることができますので、まずはその基ルールを習得しましょう。

例文

【能動態】
He broke this window.

彼はこの窓を割った

【受動態】
This window was broken by him.

この窓は彼によって割られた

例文

【能動態】
She washed these dishes.

彼女はこれらのお皿を洗った

【受動態】
These dishes were washed by her.

これらのお皿は彼女に洗われた

どちらも文章が示す内容は同じですが、文章の主語を入れ替えるだけで「~される」というニュアンスが生まれました。これが受動態の基本と言えますので、まずはこの概念をしっかりと理解しましょう。

受動態の基本文法

受動態の基本的な構文は以下の通りです。

基本形

主語+ be 動詞+動詞の過去分詞+by+行動する人物。

例文

【能動態】
My teacher praised me.

先生は私を褒めた

【受動態】
I was praised by my teacher.

私は先生に褒められた

この文章を例にとると、能動態の文章では目的語であったme「私」が主語のIとなり、過去形のbe動詞was、praiseの過去分詞praisedがその後に続きます。最後に「~によって」という意味のbyに動作の主体であるmy teacherを付け足せば、いとも簡単に受動態が完成します。

過去分詞とは?

受動態をマスターするうえで避けて通れないのが過去分詞です。過去分詞とは英語における動詞の変化形の一つで、「~された」という受け身のニュアンスを表すことができます。基本的には動詞の末尾に「ed」を付け足すことで過去分詞系を作ることができますが、中には不規則のものもあります。以下に代表的な例を挙げますので、ぜひ参考にしてください。

【規則動詞】

原形過去分詞
walkwalked
washwashed

【dのみ付ける場合】

原形過去分詞
likeliked
livelived

【yで終わる動詞の場合】

原形過去分詞
子音+yの場合studystudied(※yをiに変えてedを付ける)
母音+yの場合playplayed(※yの後にそのままedを付ける)

【cで終わる動詞の場合】

原形過去分詞
picnicpicnicked
panicpanicked

※cで終わる動詞は、kを付けてからedを付け足します。

【不規則動詞】

原形過去分詞
buybought
dodone
keepkept
makemade

他にも不規則動詞としてはbecome、begin、choose、drink、feel、leave、run、think、writeなどが挙げられます。これらの活用は覚えるしか方法はないので、過去形とセットにして効率よく暗記しましょう。

受動態の時制

have、has、had以外の助動詞が付く場合

主語+助動詞+be +動詞の過去分詞+by+行動する人物。

例文

This apple might be eaten by a rat.
このリングはネズミに食べられたかもしれません。

mightは「~かもしれない」という助動詞。助動詞の直後にbe、動詞の過去分詞をもってくることで、「~されたかもしれない」という受動態のニュアンスを表すことができます。

have/has/hadが付く場合

主語+have/has/had +been +動詞の過去分詞+by+行動する人物。

例文

This car has been repaired by John.
この車はジョンさんによって修理されたことがあります。

現在完了形のhave/hasや大過去のhadをセットにして受動態を作るときは、have/has/hadの直後にbeenを付け、その後に過去分詞形を持ってきます。

進行形の場合

主語+be動詞+being +動詞の過去分詞+by+行動する人物。

例文

The room is being cleaned now.
この部屋は現在掃除されています。

be動詞にbeingとing形を続けることで、現在進行形と受動態を組み合わせることもできます。「現在~されている」と、今まさに起こっている状況を伝える時には便利な表現です。

受動態の否定文

受動態の否定文を作るのはすごく簡単。be動詞の直後にnotを付け足すだけで否定文にすることができます。

例文

【肯定文】
This window was broken by him.

この窓は彼によって割られた

【否定文】
This window was not (wasn’t) broken by him.

この窓は彼によって割られたのではありません

受動態の疑問文

受動態で疑問文を作る場合は、be動詞を文章の先頭に持ってくれば完成です。通常の疑問文を作る場合と作り方は似ていますね。

例文

【肯定文】
This window was broken by him.

この窓は彼によって割られた

【疑問文】
Was this window broken by him?

この窓は彼によって割られたのですか?

群動詞の受動態

受動態で少しだけ厄介なのが、前置詞や副詞などがセットになった「群動詞」の存在です。群動詞は一つの単語ではなく複数の単語がセットになったものなので、イディオムに近いと考えることもできます。

例文

【能動態】
They laughed at me.

彼らは私を笑った

【受動態】
I was laughed at by them.

私は彼らに笑われた

文法ルールに違いはありませんが、群動詞の場合は全てセットで移動させるのが原則です。この場合はlaugh atで「~を笑う」という一つの塊ですので、そのままbe動詞wasと前置詞byの間に持ってきます。最初のうちは不自然に感じるかもしれませんが、まずはセットを崩さないことを意識がけましょう。

群動詞は他にも、look up to 「~を尊敬する」、make fun of 「~をからかう」、make use of 「~を利用する」、put off 「~を延期する」、speak to 「~に話す」、take care of 「~の面倒をみる」などが頻出です。

目的語が2つある場合の【能動態⇒受動態】

能動態のセンテンスは目的語が2つある場合で受動態に変更される時、2種類のセンテンスに変更することができます。よりわかりやすく説明するために、下記の例文を見てみましょう。

例文

Somebody gave the police the information.
誰かが警察に情報を提供しました。

このセンテンスに目的語「the police」と「the information」があります。よって、上記の構文を用いてこのセンテンスに受動態に変更すると、バリエーションが2つ出てきます。

例文①

The police was given the information (by someone).
警察は情報を提供してもらいました。

例文②

The information was given to the police (by someone).
この情報は警察の手に入りました。

例文①では、警察が主語となっているため、「警察がもらった」ということが強調されます。それに対して、例文②では、情報が主語となっているため、「情報が手に入った」ということが強調されます。そこで、目的語の二つある能動態のセンテンスを受動態に言い換える時、何を強調したいのか考えましょう。

また、上記の例文のように、「by someone」や「by him」など行動を起こす人物が特定できない場合に、「by + 行動する人物」を省略することができます。

受動態の前置詞

「by」を使う場合

前述のとおり、受動態ではほとんどの場合byを前置詞として使います。byには「~によって」という意味が込められていますので、受動態の一番オーソドックスな前置詞だと言えるでしょう。

「by」以外を使う場合

ただし、受動態の前置詞は必ずしもbyなのかと言うと、そうとも限りません。of、from、atといった他の前置詞を用いることもありますので、知っておくと良いでしょう。

例文

This chair is made of wood.
この椅子は木から出来ている

Wine is made from grapes.
ワインはブドウから作られる

特に「~から作られる」という意味のmade of、made fromの使い分けは頻出です。見ただけで原材料が分かるものにはof、原材料が形を変えて作られている場合にはfromが用いられ、情報や知識ではなく見た目がとにかく大切になります。ワインはブドウから作られるというのは情報としては常識かもしれませんが、見た目だけではぶどうから作られているとは分かりづらいためfromが用いられています。

受動態と能動態の用法の違い

受動態は下記2つの場合に、よく使われます。

1.行動をする人物が不明、又は重要ではない

例文

My wallet was stolen in the robbery.
私は盗難事故で財布を盗まれました。

上記の例文では、財布を盗んだのは泥棒しかないため、行動を起こした人物の情報が重要ではないと考えられます。もしくは、財布を盗んだ人物が特定できなく、その人物の情報を言及しないため、受動態を使います。

2.発言者が不明、もしくは権威が高くない

例文

【受動態】
It is said that excessive intake of sugar leads to diabetes.

過量の糖分摂取は糖尿病につながると言われています。

【能動態】
Someone says that excessive intake of sugar leads to diabetes.

誰かは過量の糖分摂取は糖尿病につながると言っています。

この二つの例文を比べれば、例文⑥のほうが一般論のように聞こえて、例文⑦は発言者を特定していないように感じられます。よって、例文⑦より、例文⑥のほうが客観的だと思われます。発言者が不明、もしくは権威があまり高くない場合、言論の客観性を引き上げるために、受動態を使いましょう。

受動態にすると不自然になる場合も

日本語としては受動態になりそうな表現でも、能動態のほうが自然な文章もあります。

例文

【能動態】
I cooked this.

私がこれを作った

【受動態】
This was cooked by me.

これは私に作られた

例えばこの文章の場合、「私が作った」という文章の内容は一緒ですが、受動態の文章はなんだか不自然な印象を受けるでしょう。文章的には間違っていなくても、受動態にすることで不自然に聞こえてしまうこともあるので、能動態と受動態のどちらがより自然かを考えることも大切です。

まとめ

受動態に関する様々なルールをご紹介しましたが、まずは基本さえしっかりと覚えてしまえば、受動は決して難しいものではありません。徐々に慣れてきたら不規則な過去分詞や群動詞などを覚えていき、徐々に表現の幅を増やしていくと良いでしょう。

受動態はビジネスシーンなどのフォーマルな場面では特に重宝され、作文と会話の表現の幅を広げてくれる便利な表現です。ぜひ今回の記事を参考に受動態をマスターし、よりネイティブらしい表現を身に付けてくださいね。

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