海外に薬の持ち込みはOK?注意点と渡航先で薬を購入する際のポイント

持病がある人はもちろん、風邪気味の人がビジネスやプライベートで海外に渡航するとき、薬を日本から持ち込みたいと考える人は多いでしょう。中でも毎日服用する薬については、海外滞在中も飲む必要があります。 では、そもそも日本の薬を海外に持ち込んだり、逆に海外で購入した薬を日本に持ち帰ったりすることは可能なのでしょうか。また、海外で突然体調を崩してドラッグストアなどに行ったときは、どのような点に注意して薬を購入すれば良いのでしょうか。
この記事では、海外渡航に関する薬の持ち込みや持ち帰りのポイント、現地で薬を調達するときの選び方をご紹介します。

【海外旅行で使える英語フレーズ関連記事】
お会計時の英語表現|もう緊張しない!英語で支払いをスムーズに
海外旅行の英会話をマスター!シチュエーション別おすすめフレーズ
英語で道案内するときのポイントと便利なシーン別フレーズ37選
英語で予約する!レストラン、ホテルに予約する際の電話&メール例文

海外への薬の持ち込み、持ち帰りのポイント

海外に薬を持参したいときは、薬ごとの持ち込み可否の確認や必要書類の準備など、事前の備えが大切です。常備薬が持ち込めない可能性もあるので、渡航が決まったら早めに必要なものを整理しましょう。

日本の薬は持ち込める?

基本的には、個人で服用する国内の薬は海外へ持ち込み可能です。持病で特別な薬が必要な人は、処方箋のコピーや英文の診断書、薬剤証明書を準備しておくと、確認を求められたときもスムーズです。特に、注射器が必要となる薬剤を使用する場合は必ず主治医に英文の証明書を発行してもらいましょう。

睡眠薬や医療用麻薬(がんなどの強い痛みに対する鎮痛剤)などには、渡航先で禁止されている成分が含まれていることがあります。禁止薬物の成分が入っていると、薬剤証明書があっても現地に持ち込むことはできません。知らずに持ち込んだ場合も処罰されるおそれがありますので、必ず成分を確認しましょう。

また、持ち込む量が多いと転売用と疑われ、入国時に尋問される可能性があります。「現地に住む友人に頼まれた」など、自分で服用する以外の目的で薬を国外に持ち出すことは避けたほうが賢明です。

空港での荷物検査では、保安検査員からスーツケースや持ち込み手荷物の中身について以下のように確認されます。保安検査員によって質問の仕方はさまざまです。意味がわからないまま、安易にイエス、ノーの返事をするのは避けましょう。

Is this your suitcase? Can I open it?
(これはあなたのスーツケースですか?開けてもいいですか?)

Can you please step over here?(ちょっとこちらに来ていただけませんか?)

What kind of medicine is this?(これはどのような薬ですか?)

Are these for your own use?(これらはあなたの個人消費用ですか?)

Do you have a doctor’s note?(医師の診断書は持っていますか?)

薬について答えるときの例文です。状況に応じて、以下のように説明しましょう。

Here is a note from my doctor.(これが主治医の診断書です)

It’s medicine for high blood pressure.(高血圧の薬です)

I am diabetic. This is insulin.(糖尿病を患っています。これはインスリンです)

This is for a cold.(風邪薬です)

This is a painkiller. It contains aspirin.
(これは鎮痛剤です。アスピリンが配合されています)

渡航先で購入した薬を日本に持ち帰れる?

逆に、帰国時に日本へ薬を持ち帰るときは何に注意をしたら良いのでしょうか。外国で購入した薬は、自己の疾病治療が目的の場合、基本的には手続きなしで持ち帰ることができます。ただし、テロ対策や密輸入防止を目的に持ち込み可能な量は決まっていて、市販薬、医薬部外品は2カ月分未満となっています。軟膏や目薬などの外用剤は、標準サイズで24個以内、処方箋薬は1カ月以内の量なら持ち込めます。
一方、睡眠薬や精神安定剤などの向精神薬は、自己疾病を目的とするときに許可されるケースもありますが、原則として持ち帰ることはできません。

海外渡航中に持ち込んだ薬を服用する際の注意点

海外に滞在中は環境が急変し、生活リズムが崩れることもあります。いつもの薬を服用できるからといって安心せず、次の注意点を守って快適に過ごしましょう。

服用するタイミングをあらかじめ確認しておく

渡航先では、時差により服用に適した時間がわからなくなるときがあります。毎食後3回の場合は8時間ごとに飲む、など事前に服用のタイミングを確認しておきましょう。糖尿病や血圧に関する薬を飲む際は、渡航前に主治医によく相談しておくことが大切です。

薬は小分けにしておく

荷物が紛失したときのために、常備薬はスーツケースだけでなく少量を機内持ち込み用の手荷物に入れておきましょう。液体状の薬を機内に持ち込む際は、小さなボトルの薬を用意するなど、液体物の手荷物規制量を超えないように気をつけましょう。

各国の情報を確認しておく

厚生労働省検疫所で、各国で必要な持ち物リストが確認できます。また、各国の注意点も掲載されているので、目を通しておきましょう。特に衛生状態が日本と比べて悪い国では、薬を水道水で飲んだら水にあたってしまった、ということも考えられるので事前に情報を調べておくことは大切です。

海外で薬を購入、服用する際のポイント

手持ちの薬で対応できなかったり、使い切ってしまったりした場合は、現地で薬の購入が必要になります。その場合のポイントをお伝えします。

渡航前に各国の薬事情を確認する

先進国では、問題なく医薬品を入手できると考えて大丈夫です。ただし、日本製の薬の販売はほとんどありません。
途上国の場合は、よく輸入品が販売されていますが、中には偽の薬が販売されているケースもあり、用心する必要があります。あまりにも安すぎる商品やバラ売りされているもの、個人で販売している薬を購入することは避けましょう。
購入時は商品名の表記に誤りがないか、説明文が添付されているかを確認の上、必ずレシートをもらうようにすると、後で確認が必要になったときに安心です。
各国の大使館のホームページから、現地の医療事情に関する情報を得られることもあるので事前に確認しておきましょう。

旅行会社やホテルの受付で相談する

具合が悪いときは、担当の旅行会社に相談する方法もあります。現地に事務所があったり係員がいたりする場合もあるのでチェックしておきましょう。
また、ホテルに滞在する場合は、ホテルの受付に相談することをおすすめします。受付にコンシェルジュがいる場合は薬の手配までしてくれる可能性があります。薬を購入したい場合は、ホテルの受付で信頼できるドラッグストアの場所を確認すると安心です。

商品は成分名から探す

薬局では、薬剤師に症状を伝えて適した薬を探してもらうか、自分で薬の成分名を見て購入します。
薬剤師に相談したいときは、fever(熱)、nausea(吐き気)、chills(寒気)など体の不具合を伝えるための英単語を予習しておきましょう。
自分で選ぶ場合は、成分名で探すのが一番です。例えば、解熱剤でよく使用されるのはアスピリン(aspirin)です。また、鎮痛薬で使われる成分には、アセトアミノフェン(acetaminophen、別名パラセタモール:paracetamol)やイブプロフェン(ibuprofen)などが挙げられます。

服用する量に注意する

薬を購入したら、服用方法に目を通しましょう。日本と同様の薬でも、国によって服用量が異なるということがよくあります。パッケージには成人の平均体重に合った量が記載されていることが多く、日本人は比較的体が小さかったり、体重が軽かったりするので量の調整が必要です。例えば、年齢ごとに服用量が記載されている場合、12歳から18歳、18歳以上に分けられていることがあります。18歳以上であっても、痩せ型で小柄な人の場合は12歳から18歳の量で服用したほうが良い場合があります。判断に迷う場合は、ドラッグストアにいる薬剤師のスタッフに相談してみましょう。

海外への薬の持ち込みは、万が一に備えて万全の準備を

海外への渡航が決まったら、旅先での不調や発病に備え、常備薬を準備しておくことが大切です。英文の薬剤証明書を携帯し、自分でも英語で説明できるようにしておくと、入国時も現地でも安心して対応できます。薬で症状が治らない場合は、現地の医師にどのような薬を服用したのかを伝えなければならないケースも出てきます。そのためにも症状を説明できる英語力や薬に関する最低限の語彙力が必要です。
静養していても回復しない、医者に見せたほうが良いと感じたときは、すぐホテルや薬局のスタッフに相談し、症状によっては病院の受診も検討しましょう。

【海外旅行で使える英語フレーズ関連記事】
お会計時の英語表現|もう緊張しない!英語で支払いをスムーズに
海外旅行の英会話をマスター!シチュエーション別おすすめフレーズ
英語で道案内するときのポイントと便利なシーン別フレーズ37選
英語で予約する!レストラン、ホテルに予約する際の電話&メール例文

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ページ上部へ戻る