「乾杯」は英語で何て言う?挨拶やスピーチを頼まれたときのコツ

グローバル化が進む現代では、英語を母国語とする取引先や同僚らと酒席を共にする機会がいつ訪れるとも限りません。英語文化の習慣でも、日本と同様に、酒席の前には簡単な挨拶をしたり乾杯をしたりします。急にスピーチを求められても焦らないように、酒席で使える英語表現を覚えておきましょう。
この記事では、乾杯をする際の英語表現と乾杯時に行う英語のスピーチについてご紹介します。

「乾杯!」の表現の仕方

「乾杯!」にはいろいろな表現がありますが、マナーは日本と同じです。乾杯の声が上がったら、自分も「乾杯!」と言ってグラスを合わせましょう。

乾杯を表す英語

Cheers!

最も一般的な乾杯です。カジュアルな飲み会であればみんなのグラスが揃ったところで声を掛けます。また、ややフォーマルな席でスピーチを頼まれた場合も、スピーチをしてから最後に「Cheers!」とグラスを上げることに違和感はないでしょう。他のゲストも掛け声に合わせてグラスを上げてくれるはずです。使うときは複数形の「s」を付けます。

Toast!

焼いたパンのトーストと同じ単語です。「Toast!」と言って乾杯します。乾杯のフレーズにはよく使われますが、一つの単語だけで使う場合は「Cheers!」のほうが一般的です。「toast」は単数形で使います。

乾杯するときのフレーズ

Let’s make a toast.(乾杯しましょう)

「toast」は、このように文章の中に入れて使われるほうが多い単語です。フォーマルにもカジュアルにも使えます。単語の前に「a」を入れるのを忘れないようにしましょう。「a」がないと、パンを焼いてトーストを作るという意味になってしまいます。

Bottoms up!(飲み干して!)

ショットグラスで乾杯するときによく使われます。「Cheers!Bottoms up!」などと合わせて使われることも一般的です。フォーマルな席には向かない掛け声ですが、会社内や仲間内などの飲み会では場を盛り上げてくれるでしょう。

Cheers to XXX!(XXXに乾杯!)

「to」を使って「XXXに乾杯!」という表現を作ります。結婚式ならXXXのところに「the happy couple」として「幸せなお二人に乾杯!」、人の名前を入れれば「XXXさんに乾杯!」、会社でのプロジェクトが成功したときなら「to our success!」として「僕たちの成功に乾杯!」となります。

Here’s to you ! (君に乾杯!)

「Cheers to (人の名前)!」と同じ意味になります。「you」を「us」にして、「私たち(の成功、将来)に乾杯!」として使うこともできます。

Raise a glass.(グラスを上げてください)

フォーマルな席でも使える表現です。みんながグラスを上げるまで待ってから、「Cheers!」などと続けるのが一般的です。

ビジネスシーンの乾杯で使えるフレーズ

歓迎会や祝い事など会社行事の酒席で使える乾杯のフレーズをご紹介します。突然、乾杯の音頭を頼まれたときに慌てないためにも、覚えておくと良いでしょう。

乾杯を頼まれたとき

乾杯の大役を頼まれたらひと言スピーチをしてから乾杯の音頭を取りましょう。

Could I have everyone’s attention?(皆さん、ご注目いただけますか?)

スピーチを始めるときやお知らせがあるときに使えるフレーズです。カジュアルな場でもフォーマルな席でも、会場がざわざわしているときに使えます。

みんなの注目が集まったら、乾杯に入る前に前フリの文章を入れます。

Thank you very much for coming today.(本日はお越しいただきまして、ありがとうございます)

We are gathered here together.(皆さん、お揃いですね)

新入社員の歓迎会なら、ここで一言触れます。

Today we have good reason to celebrate. XX, e-commerce specialist is joining our team.(今日はお祝いをする良い理由があります。EコマースのスペシャリストであるXXさんが入社しました)

I’m pleased to introduce the newest member of our team, XX. (新しい仲間、XXさんを紹介します)

前フリのあとは、いよいよ乾杯の音頭です。

Let’s drink to a bright future.(明るい未来へ乾杯しましょう)

May I ask you to join me in a toast to success, good health, and an another amazing year ahead!(成功と健康、来るべき素晴らしい年に向けて、私と共に乾杯してください!)

この例文で、「An another amazing year ahead」は、4月や9月、新年など、会社の年度の区切りが良いときに使うのが適切です。

乾杯を依頼するとき

自分が率先して乾杯の音頭を取るより、上司らに頼んだほうが適切なときもあります。誰かに乾杯をお願いするときは、日本語と同じく、ほぼ決まったフレーズがあります。

Mr. XX, will you make a toast?(XXさん、乾杯の音頭をお願いできますか?)

会社の同僚や上司などに乾杯の音頭を頼むときに使える丁寧な依頼です。ほぼ定型のフレーズですので覚えてしまいましょう。

May I ask you to propose a toast?(乾杯の音頭をお願いできますでしょうか?)

会社の幹部クラスや同席した取引先などにお願いしたいときに使える丁寧な依頼です。「make a toast」ではなく「propose」(プロポーズ、提案する)を使うと丁寧さが伝わりやすいでしょう。

Mr. XX, would you please lead us in a toast?(XXさん、乾杯の音頭をお願いします)

この例文も丁寧な言い方です。「lead us」の直訳は「導いてもらえますか?」という意味で、具体的には「乾杯のご発声を」ということになります。

ほかの人が乾杯するときに盛り上げる表現

乾杯の掛け声をほかの人に任せるときは次のように引き継ぎます。

Let me ask Mr. Smith to join us for a toast!Please come up on the stage, Mr. Smith!
(スミス氏に乾杯の音頭をお願いしようと思います。スミスさん、ステージに上がってください!)

ステージに誰かを呼び込むときは「come up on the stage」、前に出てきてほしいときは「come up to the front」です。後半は「Mr. Smith, please!」だけでも大丈夫です。

そのほか、カジュアルな社内の歓迎会で砕けた雰囲気で行きたいときは、次のようなフレーズで場を盛り上げましょう。

Let’s not stand on ceremony tonight.(今夜は無礼講で行きましょう)

Let’s just have a good time.(楽しいひと時を過ごしましょう)

乾杯のスピーチを頼まれたら

事前にスピーチを頼まれたら、あらかじめ言いたいことをまとめ、繰り返し練習しておくことが大切です。メモを見なくてもスラスラと言えるくらいにしておけば、本番でも参加者とアイコンタクトを取りながら話ができる余裕が生まれるでしょう。

スピーチをつくるときのコツ

スピーチは1分から3分くらいでまとめます。英語のスピーチは3部構成が基本で、導入(introduction)、中身(body)、結論(conclusion)となります。
3分間スピーチの場合は、導入30秒、中身2分、結論30秒程度の割合が一般的です。ただし、3分間というと聴衆の中には長く感じる人もいますので、慣れないうちは1分間スピーチから始めるのが良いでしょう。
具体的な流れは、まず必要最低限の自己紹介(部署と役職など)から始め、乾杯の趣旨を「導入」で述べます。「中身」ではエピソードや抱負、「結論」で前向きな言葉とともに乾杯の挨拶を入れます。
エピソードは場の趣旨によって変わりますが、どのような場でも謙虚すぎる言葉を並べたり、マイナスの印象を与えたりするものは避けましょう。特に、歓迎されている側であれば、日本風の「勉強させていただく」「まだまだ勉強不足ですが」などの言葉は自信がないと受け取られてしまう可能性があります。
また、スピーチ文を作成したら声に出して読んでみましょう。声に出すと発音に自信がない単語がはっきりとわかります。スピーチが長くなりそうなときは、必要に応じてカンペを用意するのも良いでしょう。キーワードを書いたフラッシュカードなども助けになります。

スピーチに使えるフレーズ

Let me introduce myself.(自己紹介をさせてください)

自己紹介を始めるときに使うフレーズです。

My name is XX. I’m the manager of the Sales Department.(私の名前はXXです。営業部長です)

自分の役職を説明するときは、「I’m the 役職 of the 部署名.」となります。

Thank you for making time in your busy schedule.(お忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます)

アカデミー賞の授賞式などを見てもわかるように、まずは「Thank you」と伝えることが礼儀です。自分が歓迎されている場合は「Thank you so much for welcoming me today.」(本日は歓迎いただき、ありがとうございます)なども使えます。

中身の部分は、 歓迎されている側であるなら楽しみにしているという趣旨を伝えると良いでしょう。

I’m really excited to work with you.(みなさんと一緒に働けることをうれしく思います)

「work with you」はややカジュアルな言い回しです。堅めにしたいときは、「I’m really excited to be a part of the team.」などが良いでしょう。

結論では、締めとして抱負や将来の展望などを伝えます。

I appreciate it if you guys could give me any advice or support. (アドバイスとサポートをよろしくお願いします)

日本語ではご指導・ご鞭撻となりますが、英語ではあくまで対等な立場で話します。

We are all excited to have you on board and look forward to your successes here at YYY Company.(あなたを私たちの会社に迎えられてうれしく思います。YYY社でのあなたの成功を楽しみにしています)

歓迎している立場からの例文です。「on board」は船に乗るという語源から、同じ会社や仲間になったという意味になります。

乾杯シーンで大切なのは、文法の正確さより明るさ

乾杯の音頭を取るようなシチュエーションは多くの場合、祝い事があるときなので、英語の文法の正確さを必要以上に気にしすぎるよりも、場を盛り上げる明るさのほうが大切です。緊張感のあるミーティングのような席とは異なり、少し砕けた場ですから、乾杯後は緊張せず、積極的に参加して良い人間関係が築けるように、楽しく飲んでコミュニケーションを取るのが良いでしょう。

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