英語の「つなぎ言葉」を理解しよう!よく使う「つなぎ言葉」の一覧

英会話において、前後の文章をつなぐ「つなぎ言葉」は非常に大切です。 つなぎ言葉を使えば、次の言葉を選ぶ余裕も生まれますし、「まだ発言が続く」というニュアンスを相手に示すことができます。さらに会話にちょっとしたニュアンスを

パズルをつなぐイメージ

英会話において、前後の文章をつなぐ「つなぎ言葉」は非常に大切です。

つなぎ言葉を使えば、次の言葉を選ぶ余裕も生まれますし、「まだ発言が続く」というニュアンスを相手に示すことができます。さらに会話にちょっとしたニュアンスを付け足すこともできるので、言い回しを覚えておくと英会話のレベルもグンとアップするものです。

この記事では、英会話をスムーズに運ぶための、便利なつなぎ言葉をご紹介します。つなぎ言葉がワンパターンにならないよう、色々なパターンを覚えていきましょう。

つなぎ言葉とは

まず最初に、「つなぎ言葉」とは何かという概念からご紹介します。

「つなぎ言葉」はその名の通り、文章と文章を繋ぐ言葉のことで、英語では filler「間をつなぐ表現」 と呼ばれます。

文法的には接続詞や感嘆詞などに該当しますが、日本語でいう「えー」や「まあ」などとイメージすると分かりやすいでしょう。

つなぎ言葉がもたらす3つの効果

つなぎ言葉には、文と文をつなぐ以外にも、様々な効果があります。ここでは、つなぎ言葉によって得られる3つの効果についてご紹介しましょう。

会話の主導権を握ることができる

文と文の間に何もしゃべらないと、まだ会話の途中だとしても「もう話が終わった」と思われてしまい、相手が発言してしまうことがあります。つなぎ言葉を口にしておけば、「まだ文章は終わっていない」「まだこれから話します」という意思を相手に示すことができるので、まだ話が続くのであれば、何かしらつなぎ言葉を使っておくと会話の主導権を握ることができます。

話を展開させる

つなぎ言葉を使うことにより、単純に文章を羅列するのではなく、文章に意味を持たせ展開させることができます。聞いている側としても、つなぎ言葉によって「次はこんな内容が来る」という予想を立てることもできるので、より英会話がスムーズに進みやすくなるでしょう。

英会話の印象をアップできる

つなぎ言葉を使うと、英会話の印象もかなり良くなります。

例えば、つなぎ言葉を使わずにただ次の文章を考えている人がいれば、「まだ話が続くのかな?」と相手に疑問に思われてしまうことも珍しくありません。特に英会話においては「間」を嫌う人も多いので、つなぎ言葉を使わずに沈黙が続くと、どことなく気まずい雰囲気に「なってしまいます。

つなぎ言葉は使いすぎると相手に悪い印象を与えることもありますが、いわば「会話の潤滑油」のような役割を担ってくれるため、覚えておくと英会話のレベルも一気に伸ばすことができるでしょう。

よく使う「つなぎ言葉」

つなぎ言葉として用いられるのは、前後の文脈や展開に合わせた接続詞や、これから話す文にかかる副詞的・形容詞的な表現が一般的です。ここからは具体的に、どんなつなぎ言葉が存在するのか、シチュエーション別に代表的なものをご紹介していきましょう。文章の内容や繋がりを意識して、適切なつなぎ言葉を選ぶよう意識してみてください。

並列の接続詞「それで」

”and,so,therefore”

文章の流れに左右されず、そのまま会話を進められるつなぎ言葉。前文の因果関係や時間的前後関係など、様々なシーンで活用できる汎用性の高さも大きな特徴です。特にthereforeは「それゆえ」という意味で、前後の因果関係に重きを置いた表現となります。

【例文】
We are Japanese and came to UK for sightseeing.
私たちは日本人で、観光でイギリスに来ました。

He didn’t work properly. Therefore, he got fired.
彼はちゃんと働かなかった。それゆえ、彼は解雇された。

逆説の接続詞「しかし」

”but,although,however”

前後の文の内容が対立するときや、展開が逆転する時に使うつなぎ言葉。逆接は意外な展開を見せるので、相手の興味を引く効果もあります。althoughはthoughに言い換えることもでき、理由を示す文節に置かれるため、注意が必要です。

【例文】
I was very tired, but I had to do washing.
Although I was very tired, I had to do washing.

私はとても疲れていたが、洗い物をしなくてはならなかった。

前の文を説明する接続詞「なぜなら、なので」

”because,as,”

先に話した結果に対して、具体的な理由を述べるときに使うつなぎ言葉。becauseは英会話でも頻出なのに対し、asは書き言葉で用いられることが多い接続詞です。

【例文】
I like him because he is always kind.
彼はいつも親切なので、私は彼が好きだ。

We should postpone the event as it is raining.
雨が降っているので、イベントを延期しなくてはならない。

要約・言い換えの接続詞「つまり、結局」

”in short,in a word,that is”

同じ内容を違う表現で言い換えたり、話を要約したりする時に使うつなぎ言葉。会話やプレゼンテーションの終盤に、話をまとめる際に使うと便利です。また、英作文で用いる際には、文末の要約として用いるのが定番です。

【例文】
In short, he doesn’t like me anymore..
要するに、彼はもう私のことが好きじゃないんだ。

In a word, I cannot accept that offer.
一言でいうと、私はその提案を受け入れることはできません。

”after all,in the end,finally” 「結局」

結論を述べるときに使うつなぎ言葉。前に述べた内容を総括する役割を持ち、話したいことを再度まとめることができます。

【例文】
After all, it was a failure.
結局、それは失敗だった。

In the end, the company went bankrupt.
結局、その会社は倒産した。

比較・選択の接続詞「または、あるいは」

“or”

相手に選択肢を提示するときに、よく使われるつなぎ言葉。A and Bは「AとBの両方」であるのに対し、A or Bは「AかBのどちらか」というニュアンスになります。

【例文】
We can go to the beach tomorrow, or we can stay at home as well.
明日ビーチに行くこともできますし、家にいることもできます。

話を切り替える接続詞「ところで」

”by the way”

話題を切り替えるときに使うつなぎ言葉。会話の途中ではなく、一回話が落ち着いたタイミングで用いるのが一般的です。

【例文】
By the way, did you watch that movie?
ところで、あの映画を観ましたか?

文脈関係なく使える「つなぎ言葉」

ここまで、場面ごとに便利なつなぎ言葉をご紹介しましたが、会話の中で適切なつなぎ言葉がすぐに出てこないということも、十分に考えられるでしょう。

そこでここからは、どんなシーンでも応用できる便利なつなぎ言葉をご紹介します。日本語の「えーっと」「ほら」「何と言うか」といった意味に該当するため、覚えておくと様々なシーンで活用することができます。

ただし、あまり使いすぎると話が苦手という印象を相手に与えることもありますので、特にフォーマルな場面やプレゼンの場では、使う頻度にも注意が必要です。

”well” 「えーと」

次の文章の内容を考える際に使うことのできる、定番の表現。次に何を言いたいかを組み立てるだけでなく、「よし」と話をまとめるタイミングで使うこともできます。

日常会話はもちろん、フォーマルな場面で用いても全く問題ありません。ただし、使いすぎには注意が必要です。

”kind of” 「まあ、なんていうか、ちょっと」

はっきりと言い切るのではなく、語気を和らげたいときに使うことのできる表現。YesかNoがはっきりしない場合に、「そんな感じかな」と曖昧な返事をすることができます。

全く同じ意味で用いられる”Sort of”も、ぜひ一緒に覚えておくと便利です。ただし、いずれも使いすぎると「はっきりしない」という印象を与えかねないので、やはり使いすぎには注意しましょう。

”like” 「みたいな感じ」

うまく説明できない場面や、言葉に詰まった場面などに、間を埋めるために使われるつなぎ言葉。カジュアルなシーンでは非常によく使われるため、覚えておくと英会話においても非常に役立ちます。

同じlikeを用いた”It’s like~”という表現も非常に一般的に使われ、「言い換えるとこんな感じ」というニュアンスを示すことができます。

”you know” 「ほら、ねえ、でしょ」

言い表しにくい言葉を述べるときや、相手の共感を求めるときなどに使うつなぎ言葉。実際、ネイティブでも口癖のように使う人も多いですが、あまり使いすぎると不快に思う人も少なくありません。

文面的には「知ってる?」という意味ですが、相手に知っているかどうか返答を求めているわけではないので、相手が”you know”と言っても丁寧に返事をする必要はありません。

”I mean” 「つまり」

自分の話の内容を言い換える際に使える便利な表現。割と文脈に依存せずに使うことができるので、日常会話で使うネイティブもたくさん見られます。使いすぎると、自分の言いたいことがうまく整理できていない印象を与えかねないので、注意してください。

他に使えるつなぎ言葉

つなぎ言葉として使うことのできる表現は、他にもたくさんあります。一挙まとめてご紹介しますので、ぜひ使えそうなものはピックアップしてください。

意味役割
actually実際のところ前に述べた内容を補強する役割を持つ
alsoまた文を並列させる
anywayいずれにしても話題の視点を変える
besidesさらに情報を追加する
except~を除いて例外を挙げる
especially特に文章の内容を際立たせる
even though~にもかかわらず逆接
for exampleたとえば例を挙げる
for instanceたとえば例を挙げる
furthermoreさらに情報を追加する
in contrast対照的に文と文を対比させる
in general一般的に前に述べた内容を補強する役割を持つ
in other wordsつまり文の内容を言い換える
instead代わりに代替案を提示する
in summary要約すると文章をまとめる
meanwhile一方で文と文を対比させる
moreoverさらに情報を追加する
neverthelessしかし逆接
nowそれで話題を転換させる
obviously明らかに前に述べた内容を補強する役割を持つ
of courseもちろん前に述べた内容を補強する役割を持つ
otherwiseそうじゃないと前の文章の結果を述べる
on the other hand一方で文と文を対比する
sinceそれゆえ理由を述べる
thenそれで時系列的に述べる
while一方で文と文を対比する
yetしかし逆接

まとめ

つなぎ言葉は便利なだけでなく、会話中に使うことでこなれた感じを演出することもできます。文と文との間に何も言わないのと、つなぎ言葉を使うのとでは、相手に与える印象も大きく変わってくるので、つなぎ言葉を使えるかどうかが英会話の一つのポイントになってくると言っても過言ではありません。

ただし、ご紹介した通り使い過ぎると悪い印象を与えてしまうこともあるので、注意が必要です。それぞれのつなぎ言葉の正しい使い方をマスターして、ぜひ英語での表現の幅を広げましょう!

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