英語のスピーキング力が上達するおすすめの勉強法

日本人の英語学習者が必ずと言って良いほど苦労するスピーキング。実際、単語や文法は理解しているはずなのに、英語で上手に話すことができないとお困りの方も多いのではないでしょうか? 流暢な英会話を目指すには、事前の準備が必要不

日本人の英語学習者が必ずと言って良いほど苦労するスピーキング。実際、単語や文法は理解しているはずなのに、英語で上手に話すことができないとお困りの方も多いのではないでしょうか?

流暢な英会話を目指すには、事前の準備が必要不可欠。いざ英語を話すときになって「話すための英文」を考えているようでは、英会話をスムーズに運ぶことはできません。

この記事では、スピーキング力をつけるためにどのように勉強したらいいのか分からないという方のために、英語がパッと瞬時に出てくるための勉強法について詳しくご紹介します。

スピーキング力を上げるためには

英語のスピーキング力を上達させるには、正しい勉強法を継続的に続けることが肝心です。

英語の構文スピードを会話レベルにまで上げることができれば、スピーキングも自ずと向上するので、まずは正しい勉強法を理解しましょう。勉強法が正しくないと、いくら勉強してもスピーキング能力アップに繋がりにくくなってしまいます。

【構文力】アウトプット量を増やそう

スピーキング力を上げようと思ったら、とにかくアウトプット量を増やしていくことが大切です。インプットすれば勉強した気にはなりますが、それだけでは語彙力や文法力が付いても、スピーキングはあまり上達しません。

新しい文法や単語を覚えたら、実際にそれらを使って文章を書いたり発話したりすることで、アウトプットを繰り返していきましょう。アウトプットが十分に行えたら、再びインプット作業に戻り、同じ作業をひたすら積み重ねていくだけです。

一見単純作業の繰り返しに思えるかもしれませんが、アウトプットの積み重ねこそがスピーキング力アップの一番の近道です。アウトプットするとしないとでは大きな違いが出てしまうので、ぜひアウトプットを習慣づけていってください。

【発音】正しい発音を矯正

「単語や文法は良く知っているのに、スピーキングは苦手」という方のよくある傾向として、単語の意味を暗記しているだけで、発音やアクセントを意識できていないということが挙げられます。

どれだけ語彙数があっても、それを正しく相手に伝えることができなければ意味がありませんよね?ほとんどの単語帳には発音記号が記載されているので、単語を覚えたら正しい発音もセットで覚えることを習慣づけると効果的です。

「発音記号は難しくて苦手」という方は、英語の音声CDが付いている教材をを使ってみましょう。正しい発音を聞いて真似すれば、英会話で聞き取れる単語が増えるだけでなく、通じる英語を覚えることができます。どうしても日本語のカタカナ発音になってしまう方は、舌や口の動きを意識してみるのがおすすめですよ。

発音の矯正

英語には日本語にない発音が多いため、カタカナで発音しようとするのには無理があります。発音記号を覚えれば一番ですが、そうでなくても以下のような音に気を付ければ、発音は改善していくことが可能です。

【「L」と「R」】
どちらもカタカナでは「ラリルレロ」ですが、両者の発音は微妙に異なります。

「L」は舌を上の歯の裏に付け、はっきりと発音するのに対し、「R」は舌を口の奥から出すようなイメージで、音を閉じ込めるように発音します。「L」は頭に「ン」、「R」は頭に「ウ」を付けることを意識すると、両者の違いを簡単に習得することができますよ。

【「v」と「b」】
日本語では「v」を含む単語も「バビブベボ」で表記されることが多いですが、両者は完全に別物と捉えなくてはなりません。

「b」の発音は日本の「バビブベボ」とほぼ一緒なので問題ありませんが、「v」は「ヴァ・ヴィ、ヴ・ヴェ・ヴォ」のように、下唇を軽く噛んで発音するのがポイントです。

例えば服の「ベスト」を意味するvestは、発音としては「ヴェスト」が正解。日本語のように「ベスト」と発音すると、「一番、最良」を意味するbestと聞こえてしまいます。

【「th」と「s」】
上の歯と下の歯で舌を軽く噛みながら発音する「th」も、日本語にはない発音です。

例えば「思う」という意味のthinkを舌を噛まずに「シンク」と発音すると、「流し」を意味するsinkに代わってしまいます。慣れるまではなかなか発音が難しい「th」ですが、練習を繰り返せば文中でも自然に発音できるようになるでしょう。

【発声】文章が滑らかに出てくるように練習をする

文章をスムーズに発音するためには、とにかく日々の積み重ねが重要です。構文を習得するためには慣れが必要なように、発声も反復練習をひたすら繰り返していかないと習得することはできません。

ここで勘違いしてはいけないのが、スピーキングは相手に正確に伝えることが最大の目的で、早く発声することが目的ではないということです。もちろん早く発音できるに越したことはないのですが、スピードを求めるあまりアクセントやリズムを無視してしまっては本末転倒。初めのうちはゆっくりで構わないので、一つ一つの音や文章のリズムを意識してなめらかに発声することが最優先です。

正しい発音を少しずつ身に付けていけば、そのうち自然と文章にリズムが生まれ、発音スピードもアップしていきます。焦ることなく、確実にステップアップしていきましょう!

おすすめのスピーキング勉強法

それではここから具体的に、スピーキング力を伸ばすための勉強法を解説していきます。まずはどんな形でも良いので、英語を話す習慣をつけることから始めてみてください。慣れてきたら、発音やアクセントを意識し、日記などの長めの文章をスピーキングするのがおすすめです。

日常英会話のフレーズを練習する

最もシンプルで実用性も高いのが、日常でよく使うフレーズをドラマや映画、Youtubeなどの動画で学ぶという方法。自分が実際に使うシーンを想像しやすいので、そのまま暗記することですぐにアウトプットへと進むことができます。

いきなり英語の動画を見るのは難しいという方は、英語学習者向けにネイティブが発信しているYoutubeチャンネルを参考にするのも良いでしょう。もちろん、日本人が易しく英文を解説していく日本語の動画でも問題ありません。

まずは短文から徐々に習得していき、ある程度定着してきたらディクテーションを行ってみるのもおすすめです。

ディクテーションとは

「ディクテーション」はスピーキング向上に非常に効果的な勉強法。リスニングで聞こえてきた英語を文字にして書きとり、すべて終わったら本文と見比べることで、自分が聞き取れなかった単語や発音をチェックしていく方法です。

ディクテーションは綴りや発音の知識も付けることができるので、リスニング力やスピーキング力だけでなく、語彙力や構文力も伸ばすことができます。英語学習者にとっては定番中の定番とも言える勉強法なので、詳しい方法を知りたい方は『【リスニング力向上】ディクテーション対シャドーイング 効率的なのは?』を参照してください。

独り言を英語でスピーキング

日常生活の中でふと頭に浮かんだことを英語で口に出してみるのも、スピーキング力アップにはおすすめの勉強方法です。「今日は楽しかったな」といった感想はもちろん、「目の前を車が走った」などの日常のふとした出来事を頭の中で作文してみてください。

日頃から英語で構文することで、語順の感覚や理解力が身につくだけでなく、英文を発声する瞬発力を鍛えることができるのも大きな魅力です。瞬時に英語に変換する能力は英会話能力に直結してきますので、たかが独り言と言えど、効果は非常に大きいと言えるでしょう。

音読をしよう

長文読解などで用いる教材を、実際に声に出して音読してみるのも非常に効果的です。特に文章の意味ごとに区切りを入れる「スラッシュリーディング」を音読に応用させれば、英語特有のリズムを自ずと身に付けることができます。

長文読解の教材には音読用のCDが付属していることも多いので、その都度音声を止めながら聞こえたとおりに発音する「リピーティング」を実践してみるのも良いでしょう。聞き取れなかった箇所をチェックすることで、自分が理解できていなかった箇所が浮き彫りになります。

ある程度上達してきたと感じたら、ボイスレコーダーなどで自分自身の発音を録音してチェックするのもおすすめです。慣れないうちは英語を声に出して読むのが恥ずかしく感じられることもありますが、それも慣れの問題。ぜひ恥ずかしがらず自信を持って英語を音読してみてください。

シャドーイングで初心者からステップアップ

聞こえてきた文章を追いかけるようにそのまま口に出す「シャドーイング」も、スピーキング向上には絶大な効果を誇るでしょう。もともと同時通訳者のトレーニング法として生まれたメソッドですが、リスニングやスピーキング習得に効果抜群と、英語学習者の間では絶大な支持を得ています。

シャドーイングは音声を聞いた直後に発音するという性質から、正しい発音が最も身に付きやすい人気の勉強法。初めのうちはついていくのが難しいので、音声速度を少し下げてシャドーイングするのがおすすめです。

スピーキング力以外にもリスニング力や語彙力など、総合的な英語スキルを鍛えることができるので、気になる方は『【リスニング力向上】ディクテーション対シャドーイング 効率的なのは?』を参照してください。

まとめ

発音が日本語と大きく異なることや、学校教育で文法や読解力が重視されるという性質があることから、日本人のほとんどが何かと苦労しがちなスピーキング。短期間で劇的に改善させることは難しいので、正しく勉強方法を理解したうえで日常的に継続していくことが一番の近道です。

スピーキングは週に1回まとまった勉強をするよりも、毎日少しずつ積み重ねていく方がより大きな効果を期待することができます。一気に伸ばそうとするのではなく、日々少しずつ伸ばしていくことをイメージしてくださいね。

ページ上部へ戻る