【リスニング力向上】ディクテーション対シャドーイング 効率的なのは?

2020年1月28日

英語のリスニングの勉強法としてよく知られている「ディクテーション」と「シャドーイング」。どちらもリスニング力向上には非常に有効ですが、実は効果に違いがあることはあまり知られていません。

そのため、「リスニングを向上させたいけれど、どちらの方法で勉強したらいいのか分からない」と迷っている読者の方も多いかと思います。そこでこの記事では、ディクテーションとシャドーイングについて、その目的や効果の違いを詳しく解説。ご自身が具体的にどのようにリスニング力を向上させたいのか、その目的に応じて適した勉強法を取り入れるようにしましょう!

ディクテーションとは?

ディクテーションとは、スクリプトを見ずに音声を聞き、聞こえたとおりに英文を書き取っていく勉強法です。

ディクテーションの目的と効果

ディクテーションの目的は、聞き取れない箇所を洗い出し、聞き取れるように補強をしていくこと。

一通り英文を自分なりに書き出し、後でスクリプトと照らし合わせていけば、自分の弱点を明確にすることができます。あとはスクリプトと見比べながら何度も聞き、さらに慣れてきたらスクリプト無しでも全文が理解できるまで繰り返し聞きましょう。その際、ただ目で追って聞くだけでなく、文章の内容を理解しながら聞くことがポイントです。

この一連の作業を繰り返していけば、聞き取れる箇所が自ずと増えていき、文章全体としての繋がりも理解できるようになります。

シャドーイングとは?

「シャドーイング」という方法は同時通訳者のトレーニングに使われていたもので、音声を聞きながら聞こえてきた英文と同じように発話していく勉強法です。

シャドーイングの目的と効果

シャドーイングの目的は、リアルタイムで英文の内容を理解しながら発話していき、識文能力を高速化していくこと。

多少分からない単語や文法があってもとにかく聞こえた通りに声に出すことで、英語独特のリズムを身に付けることができます。

シャドーイングの効果

スクリプトと見比べたら、今度は英文の内容をじっくり理解するようにしましょう。一度完璧に内容を理解してから再びシャドーイングすることで、英文の理解スピードがグッと高まり、英語でのコミュニケーション能力が飛躍的に向上します。

また、シャドーイングはイントネーションやアクセントが自然と身に付くので、スピーキング力の向上にも絶大な効果をもたらします。

リスニングに効果があるのは?

効果の有無を考えるには、まずそれぞれの勉強法の目的を考えることが大切。ディクテーションは「聞き取れない語を洗い出し、聞き取れるようにすること」、シャドーイングは「聞き取りながら英文を理解するスピードをあげること」が、一番の目的となります。

英語初心者はディクテーション

英語学習の初心者の方は、まずはディクテーションから始めることをおすすめします。聞き取れなかった箇所を徐々に潰していけば、自分の弱い音を克服することができ、スペルと発音もリンクできるようになるでしょう。

また、書き取りをすることで英文の構文や言い回しが身に付き、ライティング力も自ずと向上していきます。聞き取り力の地盤をしっかり固めることができるので、リスニング勉強の最初のステップには最適です。

シャドーイングは基礎のリスニング力がついてから

ある程度聞き取りができるという方はシャドーイングから始めても問題ありません。ただし初心者の方がいきなりシャドーイングから始めようとすると、英会話のスピードに付いていけなかったり、内容を理解するための語彙力が足りなかったりします。

シャドーイングは英語を聞き取る力が大前提になるので、リスニングや理解力に自信のない初心者の方は、いきなり手を出さないほうが無難かもしれません。

目的によって最適な勉強法は異なる

ディクテーションやシャドーイングという同じ作業であっても、目的によってベストな勉強法は異なります。例えば試験対策なのか、英会話の力をあげるためなのか等によって勉強法は異なりますし、当然英語学習レベルにも左右されます。

まずはディクテーションで丁寧に英語を聞く力を延ばし、シャドーイングで英会話の土台を作っていくという大前提を意識すると良いでしょう。

ディクテーション&シャドーイング学習のコツ

簡単と思える程度のレベルから始める

「リスニングを向上させよう!」と思い立ったら、ついつい高い目標を掲げて難しい教材からスタートしてしまう方も少なくないかと思いますが、ディクテーションやシャドーイングはちょっと簡単と思えるくらいの教材から始めるのがおすすめです。

理由はシンプルで、あまりにも難しい文章だと、どれだけリスニング練習を重ねても聞き取れない理由を識別するのが困難だからです。理解度としては全体の7~8割ほどが分かる状態で練習していくことがおすすめですので、初めのうちはあまり背伸びせず、徐々にスキルアップしていくことを意識がけましょう。あまりにも内容が難しすぎると、モチベーションを維持するのも難しく、途中で投げ出したくなる原因にもなりかねません。

慣れてきたら速度を調整する

ご紹介した方法で一通りディクテーション、シャドーイングが終わったら、速度を上げて聞いてみるのも非常に効果的です。内容を全部理解できたはずなのに、1.5倍にしたら分からなくなったとしたら、その部分はまだ完全に聞き取れていない証拠。最後にもう一度繰り返すことで定着を図ることができます。

予め1.25倍や1.5倍速の音声が収録された教材もありますし、なくても手持ちのCDプレイヤーなどで倍速再生をすることは可能かと思います。これに慣れると通常の英語が遅く感じ、より聞き取りやすくなるという効果も得られますので、ぜひ最後のおまけとして取り入れてみてください。

まとめ

ディクテーションとシャドーイングはどちらもリスニング勉強法としては非常に効果的で、どちらが優れているということはありません。

大切なことは自分が「どんな目的でリスニングを伸ばしたいのか」、「リスニングを伸ばしてどんなシーンで活用したいのか」を明確にし、それに適した勉強法を選択することです。

もしどうしてもそれが分からない場合は、試しに両方やってみて、自分に合っているなと感じた方法を採用してみるのも良いでしょう。

ぜひこの記事を参考に、それぞれの目的や効果をよく理解して、自分にぴったりのリスニング勉強法を選択してくださいね!

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  • この記事を書いた人
長坂 ヒロ

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~

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