英語学習が継続できない理由 | 勉強法が合っていないかも!?
英語は全く分からないけど、話せるようになりたい! と思っている日本人はどのくらいいるのでしょうか。 英語が話せるようになれば、コミュニケーションが取れる人が増えるわけですから、仕事の幅が広がり、海外旅行にも気兼ねなくいけ
英語は全く分からないけど、話せるようになりたい!
と思っている日本人はどのくらいいるのでしょうか。
英語が話せるようになれば、コミュニケーションが取れる人が増えるわけですから、仕事の幅が広がり、海外旅行にも気兼ねなくいけるようになるので世界が広がるのは当然のことですよね。
そんなことが分かっていながらも、英語がどうしても身につかない…。
英語力がなかなか上がらずに悶々としている皆さんにお届けしたいことがあります。
英語ができない理由
日本人の英語力はアジア諸国の中でも最低レベルと言われています。
英語を公用語としていない韓国や中国、台湾、ベトナムなどと比べても、その力の差は歴然、なんとも悲惨な結果を残しています。
なぜ日本人はこうも英語が苦手な人が多いかその理由を考えたことはありますか?
大きく分けて3つの理由があると考えています。
根本的に文の構造が異なる
まず英語と日本語は根本的にその文章の構造や性質が異なります。
例えば語順。
日本語が
と話すのに対し、
英語は
と話すので、根本的に語順が違います。
また、発音の仕方も全く異なるため、日本人にとって英語の発音を聞き取るのは、とても難しいことなのです。
読み書き中心の学校教育
中学~高校で6年も英語を学んでいるにも関わらず、英語が苦手なのはその学校における教育内容にも理由があると言われています。
主に学校教育では「文法」「単語」などの「読み書き」中心で、「話すこと」「聞き取ること」に対する教育は全くと言っていいほど足りていませんでした。
そのため、文法では理解できているのに、聞き取ったり話したりすることがほぼできないという状況を生んでいます。
英語の必要性がなかった
また、日本は島国で他国と海を挟んでいることもあり、日常的に外国人と接する機会があまり多くなく、自国内だけで経済やコミュニケーションが完結していた環境があります。
そのため、英語を必要とする機会があまりなかったことも私たちが英語を話せないことに繋がっていると言われています。
日本人が英語を習得するのに必要な学習時間
英語の必要性が高まっているとは言え、英語が苦手な日本人にとって「英語を話せるようになる」ことはそう簡単なことではありません。
米国国務省の付属機関、FSI(The Foreign Service Institute:外務職員局)が調査したデータでは、
英語のネイティブスピーカーが他言語を習得するのに必要な時間を、難易度別にカテゴリ分けした結果、日本語はもっとも最難関であるカテゴリーⅣに分類されました。
つまり、英語話者にとって日本語はとても難しい言語だということです。
ちなみにその学習時間はなんと約2,200時間と言われています。
それほど英語と日本語はかけ離れた存在、つまりは我々日本人にとっても英語は最難関の言語であるとも言えます。
日本人が英語を習得するための学習時間は約3,000時間必要と言われています。
学校教育における英語学習の時間は中学・高校の6年間で800時間に満たないため、約2,200時間も足りていない、ということになります。
英語学習は継続が最重要
英語を学ぶためには、約2,200時間もの時間が必要と言われていますから、効率的な勉強法を選んだとしても、それなりに長い時間をかけなければいけないことは明白です。
だからこそ、英語学習は「継続」をすることがとても重要だと言っても過言ではありません。
どんなに高価な教材やレッスンを受けたとしても、継続がなければ全く身につきません。
これから英語を学ぼうとする人は、まず「継続できる」ことを念頭にしていきましょう。
継続するポイント
「2,200時間」というと、途方もない時間に聞こえますが、
これを実際に生活に取り入れるとどんな感じになるのでしょうか?
例えば1日2時間、学習のための時間を確保するとします。
約3年後には英語を話せるようになっている、という計算となります。
約3年という期間もなかなか大変ではありますが、絶対に不可能というわけでもない事も分かります。
しかし、毎日2時間ですから継続がとても大事なことも同時に分かりますね。
ではこの約3年間、勉強を継続するためにはどのようなことを意識していけばよいのでしょうか。
目的・目標を明確にする
まずは「なぜ英語学習をしたいのか」、その目的を明確にしましょう。
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- 英会話ができるようになりたい
- 英語の資格試験で良い結果を出したい
- 就職や転職、昇進試験で良い結果を出したい
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など色々動機はあると思います。
その目的によって、どんな学習が必要になるか方針が決まります。
そしてその目的が決まったら、次は目標を立てましょう。
目標とは「具体的に達成すべきゴール」のこと。
例えば「1年後のTOEICでスコア200UP」など、
目に見えて分かりやすい目標を立てます。
そうすることで学習の計画が立てやすくなります。
自分の英語力を理解する
次に自分の英語力がどのくらいのものかを把握しましょう。
実力と目標までのギャップがどのくらいかを知ることで、必要な勉強量が把握できます。
ギャップが大きい場合は、そこまでの目標を少し細かく区切って設定するほうが良い場合もあるからです。
どのくらい英語力があるのかは、なるべく客観的に判断できた方が良いでしょう。
TOEICなどの英語の資格試験を受けてみるも良し、英会話教室やNHK出版などが実施している無料の英語力テストをいくつか受けてみる、という方法もあります。
レベルに合った学習法を選ぶ
自分の英語力が把握できたら、そのレベルに合った学習法を選ぶようにしましょう。
初心者にありがちな失敗として、自分の実力よりもはるかにレベルの高い教材を選んで、解けずに挫折。
結局継続ができない、というパターンです。
英語学習においては、「大は小を兼ねる」ことはありません。
難しい問題に取り組むのは、中高6年間に学ぶ基礎がしっかりできてから。
中高のカリキュラムに自信がない人は、まず中高で学ぶ文法や単語をしっかりとおさらいしましょう。
英語学習のための時間を確保する
そして継続に大事な、忘れてはいけない要素がこれ。
「英語学習の時間を確保すること」
初心者が続かないもう一つの要因として、「英語学習が習慣づいていない」ことが挙げられます。
英語の学習は日々のルーティンの中に入れてしまうようにするのが継続のコツです。
仕事から帰ったら、寝る前の時間を必ず勉強に当てる…など、勉強の時間帯を決めてしまうのが良いでしょう。
定期的に英語力をチェック
学習を継続する過程で、自分の英語力を定期的にチェックするようにしましょう。
試験などを受けて、どの部分が得意で苦手かを把握しておけば、今後の学習計画を立てるときの参考になります。
また、試験の期間に合わせてスケジュールや計画を立てる、というのもモチベーション維持には良い要素となります。
英語学習初心者は基礎を固めよう
英語が苦手、という人はまず基礎を固めるところから始めましょう。
話題になっている聞き流しや海外留学は、中高6年間の学習を理解している人には効果があるものの、それが自信ない人にとってはまだ早すぎます。
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- 英語の構造(文法)を理解する
- 英語学習を継続する習慣をつける
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ことを念頭に始めると良いでしょう。
英語で躓きがちな動詞と接続詞
中高では様々な文法を学びましたが、文法を理解するにあたって比較的躓きがちなのが、「動詞」と「接続詞」です。
「あれ?これってどう変化するんだっけ?」
「どれが適切なものか判断できない…」
という理解不足が、文法理解の不十分さに繋がっています。
継続する癖をつけることが英語力アップの近道
英語学習は地道な努力が求められる学習です。
色々な学習法がありますが、「楽をしながら英語が身につく」ものは今のところありません。
着実に一つずつステップを上がっていくためには、何よりも「継続する」ことが大事です。
「継続」することで、「英語力が上がっている」ことを実感する時が必ず訪れます。
まずは手軽に「続けやすい」勉強法を選んでみることをオススメします。