英語の質問フレーズ|ビジネス会話やメールで使える例文40選

コミュニケーションは、質問する力がとても大切です。英語も日本語と同様、質問は会話をふくらませ、相手との距離を近づけるきっかけになります。初めは、自分から英語で話題を切り出すのは勇気がいるかもしれません。しかし、上手く会話が弾むと、もっと英会話を楽しみたいと、前向きに会話を続けられるようになるでしょう。
この記事では、英会話における質問の重要性、ビジネスパーソンが使いやすい質問フレーズをご紹介します。最初の慣れない段階だとなかなか思い通りに会話が進まないこともありますが、練習を重ねていくうちに全体の流れをつかめるようになります。今回ご紹介する例文集を参考にしながら、ビジネスシーンなどでも活用してみてください。

ミーティングスペースで商談中のビジネスマンたち

コミュニケーションは、質問する力がとても大切です。
英語も日本語と同様、質問は会話をふくらませ、相手との距離を近づけるきっかけになります。

初めは話題を切り出すのは勇気がいるかもしれません。
しかし、上手く会話が弾むと、もっと英会話を楽しみたいと、前向きに会話を続けられるようになるでしょう。

最初の慣れない段階だとなかなか思い通りに会話が進まないこともありますが、練習を重ねていくうちに全体の流れをつかめるようになります。

質問力を磨くと英会話が弾む

笑顔を交えた商談のイメージ
効果的に質問をすると、会話が弾み、相手との関係性が深められるとともに自分にとってためになる情報を得られます。
ビジネスでは、ちょっとした隙間時間に取引先の相手と話した内容から、仕事のヒントを得られることも少なくありません。

また、自分から質問をして、話題を提示すると、相手の返事が予測しやすくなるため、会話のキャッチボールに余裕が生まれます。

質問するときのポイント

疑問文には、オープンクエスチョン(open question)とクローズドクエスチョン(closed question)があります。
例文 YES/NOで解答
オープンクエスチョン What’s your interest ?
「興味のあることは何ですか?」 不可
クローズドクエスチョン Did you read this book?
「この本を読みましたか?」 可

濃密な会話を通して英語力を高めるには、内容を掘り下げられるオープンクエスチョンを使うと良いでしょう。
相手の生活や趣味、考え方など、その人のことをより深く知るためのオープンクエスチョンをメインに質問していくと、会話がスムーズに発展していくでしょう。

英語では、日常の何気ないテーマで雑談することをスモールトークと言います。
例えば、天気、スポーツ、エンターテインメント、趣味、旅行、仕事、時事などは、誰にとっても共通の話題になりやすいテーマです。

余裕を持ったコミュニケーションを取るために、自分が話しやすいトピックスについてストックし、関連する英単語を調べておくと安心です。

ビジネスで使える英語の質問

プレゼン中に質問

ビジネスで汎用的に使える質問フレーズとは?


では、ビジネスに関連する質問フレーズを見てみましょう。
初対面の相手に対する質問から電話でよく使われる表現まで幅広くお伝えします。

初対面の相手などとの挨拶

ビジネスの場で初対面の人に対して、まず次のように挨拶して、軽く自己紹介するのが一般的です。

【例文】
Nice to meet you.
初めまして。

How are you?
初めまして。

上記の2つのフレーズは英語を勉強し始めたばかりの頃に学びましたが、ビジネスの場でよく使われます。

「How are you?」に対しては、「I am fine. Thank you. And you?」と答えますが、ネイティブの方は「Good.」と短く答えることが多いです。

「Nice to meet you」の言い換えとして、「It’s an honor to meet you.」があります。

この言い換えを和訳すると、「お会いできて光栄です。」という意味になります。これは特別目上の方に対してしか使わないので、「Nice to meet you.」を覚えたほうが良いでしょう。

「How are you?」の似た表現として、次のような表現があります。

【例文】
How have you been?
最近どうですか?

How’s it going?
いかがですか?

How’s everything?
いかがですか?

上記のフレーズは「How are you?」と同じく「How」から始まりますが、使い方は「How are you?」と異なります。

この3つのフレーズは久しぶりに会う相手に挨拶する時だけ使う言葉です。

この3つの質問に対しては、「Great!」(いいです!)、「Doing well! (うまくやっています!)」、「Thank you for asking!(聞いてくれてありがとうございます!)」と答え、自分の近況を少し述べて、「And you?」(あなたは?)と聞き返すといいです。つまり、次のように答えるといいでしょう。

【例文】
Great! I’ve just returned from our summer vacation. How about you?
いいです!夏休みが終わって帰ったばかりです。あなたはどうですか?

自己紹介した後で仕事内容を尋ねる時は、次のように聞きましょう。

【例文】
What do you do?
何の仕事をしていますか?

直訳の「あなたは何をするの?」という意味から、「何の仕事をしていますか」という意味合いになります。

少し丁寧に聞く場合は次のように聞いてみましょう。

【例文】
May I ask what you do?
お仕事をお伺いしてもよろしいですか?

許可を取る「May I~」から始めることで、「よろしければ教えてほしい」というニュアンスが出ます。

おおまかに相手の職業について尋ねるときは、「What kind of work~」から始めましょう。

【例文】
What kind of work do you do?
どんな仕事をしているの?

職業を尋ねるときは、くれぐれも「What’s your job?(仕事は何だ?)」とは聞かないようにしましょう。
間違っているわけではありませんが、唐突で事務的な印象を与えます。
これから良好な関係を築きたい相手との会話には適さない表現です。

会議や商談の場

会議が始まる前に、会議事項を確認する場合は、次のように質問します。

【例文】
How you all received a copy of this agenda?
もう会議事項のコピーをもらいましたか?

会議事項の順番を確認したい場合は以下のように聞きましょう。

【例文】
Shall we take the points in this order?
会議事項の順番の通り、お話しましょうか?

順番を変更したい場合は、「I think it is better to talk about ~ first. Then ~. (まず?について話したほうが良いです。次に?)」というように提案すれば良いでしょう。

議中に意見と同意を求めたり、確認したりするのが大事です。

意見を求める

質問

【例文】
What do you think about this?
このことについてどう思う?

相手に意見を求めるときによく使うフレーズです。
注意したいのは「How do you think about~?」とはならない点です。
「How」は方法や手段について聞く疑問符のため、意見を聞く場面には適しません。

「What」を使った「~について何を考えますか」と表現することで、「~についてどう思いますか」という意味合いになります。

「How」を使う場合は、「How do you feel about ??」というフレーズを使いましょう。

そのほか、次のフレーズも重宝します。

【例文】
What’s your take on this?
これについてはどう思いますか?

「take」は名詞で「見方、見解」を意味しています。フォーマルすぎずカジュアルすぎず、ビジネスでも使いやすいフレーズです。また、次のように「take」を「view」に置き換えることができます。

【例文】
What’s your view on this?
これについてどう思いますか?

「view」は「take」と同じで、「見方、見解」という意味をしています。

フォーマルに、相手に意見を求める場合は、次のフレーズが有用です。

【例文】
What’s your position on how climate change affects the economy?
気候変動が経済に与える影響に関するあなたの意見は?

「position」 は「地位、職」のほか、「意見、見解」という意味があります。

意味は通じるものの、あまり使わないほうが良いフレーズに「What’s your opinion of his plan?(彼のプランについてどう考えますか?)」があります。

opinionは「意見」という意味がありますが、ネイティブスピーカーにとっては「思いつき」に近いニュアンスがあります。
そのため、質問された相手は、自分の考えに期待されていないと感じる可能性があります。真剣に相手の意見をヒアリングしたいときは、使わないほうが良いでしょう。

また、相手が自由に意見を述べられるように、次のように質問すると良いでしょう。

【例文】
What else would you like to add?
何か付け加えたいことがありますか?

回答

上記の質問によって、相手は既存の意見を補足したり、新たな意見を述べたりできます。

上記5つの質問に対して、「I think ?(私は?と思う)」や「I reckon ?(私は?と思う)」、「I argue ?(私は?と主張する)」といった動詞を活用し、次のように回答しましょう。

【例文】
I reckon that climate change aggravates the economy.
気候変動は経済に悪影響を与えると思います。

同意を求める

質問

【例文】
How do you like my suggestions?
私の提言はいかがでしょうか?

「How do you like ?」は「like」の意味と関係なく、「どうですか」という意味をしています。

この質問に対して、前述でご紹介した動詞「I think ?(私は?と思う)」や「I reckon(私は?と思う)」、「I argue(私は?と主張する)」を活用して回答すると良いです。

また、提案がいくつもある時、次のように質問し、相手に最善策を選んでもらうと良いでしょう。

【例文】
Which idea would you opt for?
どの提案を選択しますか?

「opt for」は「選ぶ」、「選択する」という意味です。

回答

上記のような質問を受けたら、次のように答えましょう。

【例文】
I think~’s idea is the best because~
~から、~さんの提案が最も良いです。

まず最も良い意見を明らかにしてから、理由を述べると、相手に分かりやすく自分の意見を伝えられます。

また、客観的に答えられるように、意見を述べる前に基準を明確にした方がいいです。

【例文】
Considering~, I reckon that~‘s idea is the best.
~を考えると、~さんの提案が最も良いと思います。

確認する

質問

まず、再度の説明が必要かどうかを確認しましょう。

【例文】
Is there anything you need clarification?
説明が必要なことがありますか?

「clarification」は「clarify」の名詞で、「清めること」、「説明」、「解説」という意味を示しています。
そのほか、次のフレーズも重宝します。

【例文】
Do you have any questions having to do with the content of this meeting?
今回の会議について、何か質問がございますか?

回答

もし不明な点があったら、次のように確認しましょう。

【例文】
I don’t quite follow you. What exactly do you mean?
あなたの意見についていけますが、ご意見は実はどういうことですか?

日本語の場合、まずお伺いを立ててから聞くことが多いのですが、英語の場合はそれを述べません。また、次のように聞くこともあります。

【例文】
You did say ~, didn’t you?
あなたは~と言いましたよね。

この質問は、発言の再確認をする時に聞きます。
「did say」は強調のニュアンスを含んでいます。
最後の「didn’t you?」は付加疑問文で、確認のニュアンスをさらに強めるという役割を果たしています。

個人的な質問をする場合

ビジネスの場面以外でも、食事や休憩などの時、相手の趣味や関心事について聞くチャンスもあると思います。その場合、以下のように聞くと良いでしょう。)

【例文】
What do you usually do after work?
仕事が終わった後の時間に何をしていますか?

What do you do on weekends?
週末は何をしていますか?

What do you do in your free time?
時間があるときは何をしていますか?

「趣味」を「hobby」と記憶している人も多いはずです。
そのため、趣味を聞くときは「What’s your hobby?」となりそうですが、このフレーズはあまり使いません。

「hobby」はネイティブスピーカーにとって、絵画や書道、車修理など、本格的で専門的な趣味をイメージさせます。
そのため、気軽に仕事終わりや週末にしていることについて聞きたいときは、上記のようなフレーズが適切です。

【例文】
What kind of food do you like?
食べ物は何が好きですか?

What do you like to eat?
何を食べるのが好きですか?

What’s your favorite food?
好きな食べ物は何ですか?

「好きな食べ物」と聞いたらfavorite foodと英訳する方が多いと思いますが、もっとシンプルに「何が好き?」という意味でlikeを使うこともできます。また、最後の文章は何か特定の食べ物を聞いているのに対し、最初の2つはジャンルなど幅広い意味での好みを聞いています。

【例文】
What’s your favorite movie?
好きな映画は何ですか?

What kind of movie do you like?
どんな映画が好きですか?

好きな映画を聞く際は1つ目の文章で問題ありませんが、2つ目の文章だと映画のジャンルを聞くことになります。もし聞かれた際には、love-romantic movies「恋愛映画」、Sci-Fi movies「SF映画」、horror movies「ホラー」といったジャンル名で答えましょう。

取引先の企業との電話で使える質問文

続いて、取引先に電話をかけたときに頻出する質問を見ていきましょう。

担当に取り次いでほしい時

【例文】
Could you put me through to Ms. ○○?
○○さんにおつなぎいただけますか?

Can you put me through to Mr. ○○ in sales, please?
営業部の○○さんをお願いできますか?

これらの表現は電話の取り次ぎをお願いするときに有効なフレーズです。
「put me through to~」の後に転送する相手の名前や部署名を入れて伝えましょう。

伝言・折り返しの連絡が欲しい時

相手が不在のときは、電話口の人へ以下のように伝言を依頼しましょう。

【例文】
May I leave a message?
伝言をお願いできますか?

I’d like to leave a message.
伝言を残したいのですが

折り返しの電話を依頼するときは以下のように伝えます。

【例文】
Could you tell him to call me back?
お電話いただけるようお伝えいただけますか?

この後、「My number is 03-1234-5678.(電話番号は03-1234-5678です)」、または、「He has my number.(私の電話番号はご存じです)」と伝えるとスムーズです。

相手の声が聞き取りづらい時

電話中に、相手の声が聞き取りにくい場合は以下のようにお願いしましょう。

【例文】
Could you speak more slowly, please?
もう少しゆっくりお話しいただけますか?

Could you speak a little louder, please?
もう少し大きな声でお話しいただけますか?

質問力を磨いて、英語のトークをもっと円滑に

質問は会話を円滑にし、互いの距離を縮める大切なツールです。

日本人同士なら簡単にできる気さくなスモールトークも、海外の人を相手にすると身構えてしまうかもしれません。
事前にいくつか英会話フレーズをストックしておくと、会話の糸口を見つけやすくなります。

また、転職面接における対策ポイントとして、予測できる質問に対する回答例文集をいくつか用意しておくと、余裕を持った答え方をすることができます。

本番の面接を受ける前に、オンライン英会話サービスを活用し、ネイティブの先生と面接の練習をしたほうが良いでしょう。

面接の練習で新しい単語と出会った時、先生に聞いたり、辞書で調べたりすると、語彙力が高まりますよ。

ビジネスシーンだけでなく、日常英会話でも質問をしていくことで人間関係の構築にもつながります。質問力を向上させ、中身のある英語のトークを楽しみましょう。

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