英語の日付の正しい書き方 | 年・月・日・曜日を書く順番は?

仕事で書類やビジネスレターに日付を入れるとき、表記方法が分からず迷ってしまったことはありませんか? 英語での日付表記は日本語とルールが異なるため、初心者にとっては分かりづらいかもしれませんが、日付の表記はビジネスシーンでもよく使われますので、覚えて置くと良いでしょう。

カレンダーに印をつけるイメージ

英語の書類やメールに日付を入れるとき、表記方法が分からずに迷ってしまったことはありませんか?

英語の日付表記は日本語の場合とルールが異なるので、初心者には分かりづらいもの。

日付表記は日常的によく使うものですから、覚えておきましょう。

アメリカ式とイギリス式

英語の日付の書き方には「アメリカ式」と「イギリス式」があり、同じ英語圏でも表記の仕方が異なります。

また、カジュアルな場面で使える表記とフォーマルな場面で使う表記にも分かれているので、そのルールを最初に覚えてしまいましょう。

共通ルール

アメリカ式、イギリス式それぞれに共通するルールとして、以下の二つを覚えておきましょう。

  • 「年」は一番最後に書く
  • フォーマルな表記では「/(スラッシュ)」で区切らない

以上を基本ルールとして覚えておきましょう。
では、それぞれの表記の仕方についてご紹介します。

アメリカ式

アメリカ式の表記は

「月」「日」「年」

の順番に書きます。

例えば、2020年5月1日と表記する場合は以下のようになります。

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カジュアル 5/1/2020
フォーマル May 1st,2020

フォーマルな場面では

  • 月は英単語表記
  • 日付には「st」「nd」などの接尾辞をつける
  • 「年」の前に「,(カンマ)」をつける

と、上記3つを押さえてください。

アメリカ式を使う国

アメリカ、カナダ、ミクロネシア、マーシャル諸島

イギリス式

一方イギリス式の表記は

「日」「月」「年」

の順番に書き、「月」と「日」の順番がアメリカ式と逆です。

そしてアメリカ式と同様にカジュアル・フォーマルな場面での使い分けがあります。

【表記例】

カジュアル 1/5/2020
フォーマル 1st May 2020

フォーマルな場面で「/」を使用しないのはアメリカ式同様ですが、
イギリス式では「年」の前に「,」をつけないので気をつけましょう。

相手が良く知っている場合は、セミフォーマルな形式として、日付に接尾辞をつけずに数字だけで表記する形式もあります。

イギリス式の日付の読み方

表記では書かれていませんが、イギリス式の日付を読む時、「日」と「月」の間に「of」を入れて読みます。

  • 表記 1st May 2020
  • 読み方 1st of May 2020

イギリス式を使う国

ヨーロッパ各国、ロシア、中央・東南・西アジア、オセアニア、中南米、南アフリカ

年の読み方にはパターンがある

英語圏の場合はアメリカ式・イギリス式共に「西暦」のみを使います。
表記はシンプルですが、読み方にパターンがあるので気をつけましょう。

年の読み方パターンは全部で4つあります。
どれも「0」がどこに入るかによって変わります。

パターン読み方
西暦に「0」が含まれない場合199519 + 95
nineteen – ninety five
(ナインティーン ナイティファイブ)
※前2ケタと後2桁を分けて読む。
3、4桁目が「0」の場合190019 + 00
nineteen – hundred
(ナインティーン ハンドレッド)

※後半2桁を「hundred」と読む。

2桁目が「0」の場合20192000 + 19
two thousand – nineteen
(トゥーサウザン ナインティーン)

※「thousand」 を用いて区切る。

3桁目が「0」の場合190819 + 0 + 8
nineteen – o – eight
(ナインティーン オー エイト)

※「0」は「オー」と読む。

いずれの場合も、前半2桁と後半2桁を分けて考えるのが原則となります。「hundred」や「thousand」は決して難しくありませんが、3桁目が「0」の際に「オー」と発音するのは、慣れるまで難しく感じるかもしれません。

複雑に思えますが、基本的なルールですのでしっかり覚えましょう。

月の表記

月を表す名称は12個ですが、それぞれ正式と略式の表示方法があります。
フォーマルな表記の場合は正式表記を用いるようにしましょう。

フォーマル(正式表記)カジュアル(略式表記)
1月JanuaryJan.
2月FebruaryFeb.
3月MarchMar.
4月AprilApr.
5月MayMay(略さない)
6月JuneJun.(略さない場合もある)
7月JulyJul.(略さない場合もある)
8月AugustAug.
9月SeptemberSep.(Sept.と略される場合もある)
10月OctoberOct.
11月NovemberNov.
12月DecemberDec.

また、余談ですが月の名称はローマの神や皇帝などの名前に由来しているものがあり、その語源を知るのもとても面白いので、ちょっと疲れてきたら調べてみてはどうでしょうか?

日の表記・読み方

日付を表示するときは、数字に「st」や「nd」などの接尾辞を書いて書きます。
基本的には英語の序数と表現と読み方は同じです。

表記読み方
1日1stfirst
2日2ndsecond
3日3rdthird
4日4thfourth
5日5thfifth
6日6thsixth
7日7thseventh
8日8theighth
9日9thninth
10日10thtenth
11日11theleventh
12日12thtwelfth
13日13ththirteenth
14日14thfourteenth
15日15thfifteenth
16日16thsixteenth
17日17thseventeenth
18日18theighteenth
19日19thnineteenth
20日20thtwentieth
21日21sttwentyfirst
22日22ndtwentysecond
23日23rdtwentythird
24日24thtwentyfourth
25日25thtwentyfifth
26日26thtwentysixth
27日27thtwentyseventh
28日28thtwentyeighth
29日29thtwentyninth
30日30ththirtieth
31日31ththirtyfirst

曜日の表記

英語の表記はアメリカ式、イギリス式ともに共通して一番前に書きます。

  • アメリカ式 Friday,May 1st,2020
  • イギリス式 Friday,1st May 2020
曜日フォーマル(正式表記)カジュアル(略式表記)
日曜日SundaySun.
月曜日MondayMon.
火曜日TuesdayTue.
または「Tu.」「Tues.」
水曜日WednesdayWed.
木曜日ThursdayThu.
または「Thurs.」「Thur.」「Th.」
金曜日FridayFri.
土曜日SaturdaySat.

略式で表記している場合でも、発音は略しません。

略式で表記している場合でも、発音は略しません。

ビジネス上の日付表記例

ビジネスでレターを作成する際も、日付表記を忘れてはなりいません。メールであれば送信日付があるので不要ですが、自分でレターを作成する際にはいつ作成したかを明記するのがマナーです。

例えば契約書などの書類では、文末にサインとともに日付を記入するのが一般的です。だいたいスラッシュで3つの欄に分けられていることが多いので、それぞれのルールにのっとって正しく記入します。
【表記例】

25 / Apr. / 2020(イギリス式)
1 / May / 2020(アメリカ式)

数字だけの表記は誤解を招いてしまうこともあるので、月の部分はアルファベット表記を用いましょう。先ほどご紹介した略式表記で記入することも可能です。

英語の年度表現

基本的に年に関する表現は西暦を使って記載しますが、ビジネスや学校などでは、以下のような「年度」で記載することもあります。

Fiscal Year (FY)会計年度
Academic Year (AY)学年度
School Year (SY)学年度

【表記例】

FY2020
2020年会計年度

英語圏における年度は正確には決まっておらず、国によってさまざま。イギリスのように4月~3月の場合もあれば、アメリカのように10月~9月といった場合もあります。ビジネスシーンであれば、相手の国の年度がいつからいつまでなのかを確認しておくと良いかもしれません。

日付と前置詞の関係

英語では特定の日付を指定する際に「前置詞」をつけます。
ある特定の期間を指し示すために使用するのですが、あまり日本語では馴染みのない表現なのでちょっと難しく感じるかもしれませんが、実は覚えるのは簡単なのです。

「on」

特定の日付を指定する場合はこの「on」を使います。
【例】

  • on May 1,2020
    2020年5月1日に
  • on next Sunday
    次の日曜日に
  • on my birthday
    私の誕生日に

「on」の場合はこの日だけを指定している意味となります。
会議の予定などにはこの表現を使えばいいですね。

また、前置詞を使って表現する場合は、月の略式表記や日付の接尾辞を使うことはあまりなく、例のような使い方をするのが一般的です。

「in」

inは特定の日でなく、もう少し広い「期間」を指します。
【例】

  • in June
    6月に
  • in spring
    春に
  • in the middle of April
    4月中旬に

いくつかの「日」が集まっている「中」に、とイメージすると理解しやすいと思います。

「at」も1点を指し示すという点で使いますが、日付に限っては使うことはなく、特定の「時間」や「時期」を指す場合に使われます。
【例文】
It gets cold in winter
冬には寒くなります
【例文】
Let’s meet up at 8:00 in the morning
朝の8時に待ち合わせしましょう

迷いがちなこと

英語の日付を日常的に使っていると、以下のことで迷うことが度々あります。

日付に「the」はつける?

アメリカ式の英語の日付には「the」がついているときがあります。

  • August the 16th,2019
  • 今までつけていなかったけど、「the」を付けないのは丁寧じゃないのかな?と思ってしまいそうですが、用法としてはどちらも間違ってはいません。

    記述する際は一般的には省略、話し言葉としては含めることが多くありますが、とりわけ区別されているわけではありません。

    複数の日付や期間を指定するとき

    複数の日付を指定するときの基本形
    複数の日付を英語で書く場合は「,」でつなぎますが、最後の日の前だけ「and」でつなぎます。
    【例】
    March 17,18 and 19,2019
    2019年3月17日、18日、19日

    ※二日間の場合は「and」で繋げます。

    同じ年の中で日付を指定するとき
    同じ年で日付が離れている場合は、年の表記を最後にまとめることができます。
    【例】
    March 17 and April 19,2019
    2019年3月17日と4月19日

    違う年の日付を指定するとき
    年月から異なり日が離れている場合は全ての日付を書きます。
    【例】
    March 17,2018 and April 19,2019
    2018年3月17日と2019年4月19日

    【例文】
    He was absent from school on June 27 and July 6.
    彼は6月27日と7月6日に学校を休みました。

    【例文】
    This restaurant will be closed on May 3, 4 and 5.
    このレストランは、5月3日、4日、5日はお休みです。

    まとめ

    英語の日付の書き方はパターンが決まっているので、覚えるのは難しくありません。
    アメリカ式・イギリス式、カジュアル・フォーマルという違いはありますが、これを使い分けることで、相手に「きちんとしている」という印象を持ってもらえるので、海外の方とのやりとりが多い方はぜひ覚えておきましょう。

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