「No」と言わずに「No」を伝える。角を立てない大人のための「ソフトな英語主張術」

「英語はYES/NOをはっきり言う文化だから、ストレートに言わなきゃ」——。そう思って、相手の提案に対して “No.” や “I disagree.” とぶつけていませんか?実はこれ、ネイティブスピーカーからすると、非常にぶっきらぼうで、時には「攻撃的」にすら感じられる危険な話し方です。

日本語に「恐れ入りますが」や「せっかくですが」という言葉があるように、英語にも相手への配慮を示す英語 クッション言葉が存在します。今回は、円滑な人間関係を保ちながら自分の意思を通すための英語 断り方や、洗練されたビジネス英語 表現を徹底解説します。

1. 意見の対立を「知的な議論」に変える前置きの魔法

会議などで反対意見を言う際、いきなり本題に入るのはマナー違反です。まずは「相手の発言を理解した」というサインを出し、その後に「自分の視点」を添えるのが、大人の主張術です。これを「Yes, but法」の進化系として覚えましょう。

相手を尊重しつつ、異なる視点を提示する

以下のフレーズを使うことで、反対しているのではなく「議論を深めている」という印象を与えることができます。

【例文】
“I see your point, but I have a slightly different perspective on this matter.”
仰ることは分かりますが、この件に関しては少し異なる見解を持っています。

【例文】
“Correct me if I’m wrong, but shouldn’t we consider the budget first?”
もし私の勘違いなら正していただきたいのですが、まずは予算について検討すべきではないでしょうか?

2. 「No」を使わずに断る!相手を不快にさせない「英語 断り方」

相手の誘いや依頼を断る際、最も避けたいのは “No, I can’t.” という突き放した表現です。英語 断り方の極意は、「感謝 + 理由 + 残念な気持ち + 代案」の4ステップを意識することにあります。

「やりたいのは山々ですが」を伝えるクッション

断る理由の前に、ポジティブなニュアンスを挟むだけで、受ける印象は180度変わります。

  • I’d love to, but…(ぜひそうしたいのですが、あいにく……)
  • I’m honored, but…(光栄ですが、あいにく……)
  • That sounds great, but…(それは素晴らしいですね、ただ……)

【例文】
“I’d love to help you with the report, but I’m currently tied up with another project.”
レポートのお手伝いをしたいのは山々なのですが、あいにく今は別のプロジェクトで手が離せないんです。

NGな断り方(冷たい) プロの断り方(ソフト) ポイント
I can’t go. I’m afraid I won’t be able to make it. I’m afraidで「残念ながら」を添える
No, that’s impossible. To be honest, that might be a bit difficult given our timeline. To be honestで「率直に言うと」と前置き

3. 相手のメンツを保つ「ビジネス英語 表現」のクッション術

ビジネスの現場では、相手の間違いを指摘したり、厳しい要求をしたりしなければならない場面があります。そんな時こそ、英語 クッション言葉の出番です。言葉の角を丸く削り、本質的なメッセージだけを丁寧に届けましょう。

言いづらいことを伝える時の定番フレーズ

「これから少し耳の痛いことを言いますよ」という予告をすることで、相手に心の準備をさせることができます。

【例文】
“With all due respect, I don’t think that’s the most effective strategy.”
失礼ながら(お言葉を返すようですが)、それが最も効果的な戦略だとは思いません。

【例文】
“Just to be on the same page, could you clarify what you mean by ‘urgent’?”
認識を合わせるために確認したいのですが、「至急」というのは具体的にいつまでを指していますか?

4. 自分の意見を「確信」ではなく「提案」として響かせる

「これは〜だ!」と断定すると、相手は反論しづらくなり、威圧感を与えてしまいます。語尾や助動詞を少し工夫するだけで、同じ内容でも「柔軟な提案」に聞こえるようになります。

「断定」を避けるための「ぼかし」言葉

  • It seems to me that…(私には〜のように思われます)
  • I was wondering if…(〜してはどうかなと思っていたのですが)
  • Perhaps we could…(おそらく、〜することもできるのではないでしょうか)

【例文】
“It seems to me that we need more data before making a final decision.”
最終決定を下す前に、もう少しデータが必要なように思われます。

5. まとめ:ソフトな主張が「信頼」を生む

英語は直球の言語だと思われがちですが、実際には相手との距離感や状況に応じた、非常に繊細な「配慮の言葉」に満ちています。単に情報を伝えるだけでなく、相手を尊重する姿勢を見せることで、ビジネスの場でのあなたの信頼は格段に向上します。

■今回の重要ポイント要約

  • クッション言葉を添える: “I’m afraid” や “I see your point” で衝撃を和らげる。
  • 「No」を避ける: “I’d love to, but…” を使い、前向きな姿勢は見せつつ断る。
  • 代案をセットにする: できないと言うだけでなく、「代わりにこれならできる」を提示する。
  • 断定を避ける: “It seems to me” などを使って、相手の意見が入る余地を残す。
  • 目的を忘れない: 主張の目的は「勝つこと」ではなく、良好な関係を保ちながら「目的を達成すること」。

今日から会議やメールで、まずは一言 “I understand your situation, but…” と添えてみてください。その一工夫が、あなたの英語を「ただ通じる英語」から「心を動かす洗練された英語」へと進化させてくれるはずです。

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