食事の味を英語で伝えよう!「food」「dish」「meal」の違いとは?

食べ物に関する話題は、国籍が違えど尽きないもの。食事の味を伝えるフレーズは、英語にもたくさんあります。いつもgood「おいしい」ばかりを使っている方も、語彙力さえ増やせば英語で食事の感想を伝えることは決して難しくありません。この記事では、食事の味や食感を表す英語フレーズ、さらに万が一美味しくなかったときの上手な言い回しなどをご紹介します。

食べ物に関する話題は、国籍が違えど尽きないもの。食事の味を伝えるフレーズは、英語にもたくさんあります。

いつもgood「おいしい」ばかりを使っている方も、語彙力さえ増やせば英語で食事の感想を伝えることは決して難しくありません。

この記事では、食事の味や食感を表す英語フレーズ、さらに万が一美味しくなかったときの上手な言い回しなどをご紹介します。

ただ「おいしい」だけでなく、具体的にどうおいしいのかを説明すれば、作った相手も喜んでくれることでしょう。

ぜひ万国共通の話題でもある食事を通し、外国人との交流を深めてください。

食事の英語表現

食事に関する英単語としてはfood、dish、mealなどが挙げられますが、いずれも同じようで微妙にニュアンスが異なります。まずは3つそれぞれの使い分けをチェックしておきましょう!

foodは「食べ物」

foodは「食べ物」と訳されるように、食べることのできるもの全般を指す名詞。肉や魚といった食材だけでもfoodですし、具体的な料理もfoodに含まれます。

基本的に単数形で用いられることが多く、食事関連の単語としては最も汎用性が高いと言えるでしょう。

▼例文
Do you like Japanese food?
日本食は好きですか?

▼例文
She loves spicy food.
彼女は辛い食べ物が大好きです。

dishは「料理」

食事で連想する単語としては、dishを挙げる方も多いかもしれません。dishは「皿、食器」が本来の意味で、食事関連では「料理」を意味します。

言い換えると、具体的な料理を指すときにはdishを使うことができますが、foodのように食材のことは指すことができません。あくまで「お皿」に盛られる「料理」として認識しましょう。

▼例文
What’s your favorite dish?
好きな料理は何ですか?

▼例文
This is the main dish of the day.
こちらが本日のメインディッシュです。

mealは「食事」

最後のmealは食べることにフォーカスした単語であり、日本語では「食事」と訳されます。そのため、food「食べ物」やdish「料理」のように、具体的な食材や料理を指すことは基本的にありません。

▼例文
How many meals do you have in your country?
あなたの国では何回食事をしますか?

▼例文
They offer three-course meal at this restaurant.
このレストランでは3コースの食事が提供されます。

味の伝え方

それでは具体的に、英語で食事の味を伝えるフレーズをご紹介しましょう。味についての感想を伝える際は、まずは以下の3つのフォーマットを覚えることが大切です。

This is ~. 「これは~です。」
It’s ~. 「これは~です。」
It tastes ~ .「これは~味がします。」

どのフォーマットをとっても、基本的に意味の違いはありません。まずは1つどれかを選び、慣れてきたら2つ目、3つ目と使っていくと良いでしょう。

おいしいと伝える表現

「おいしい」と言うだけでも、実は英語には様々な言い方が存在します。下記のように微妙にニュアンスも異なりますので、簡単なものから徐々に使い分けていってくださいね。

英語 日本語
good おいしい
yummy(yum) おいしい
delicious おいしい
tasty 風味が良い
flavorful 風味豊かな
great すばらしい
excellent すばらしい
wonderful すばらしい
amazing 驚くほどにおいしい
delightful 心地よいほどおいしい
incredible 信じられないほどおいしい
divine 神がかっている

単語帳などを使っている方は、一度は見たことのある単語が多いのではないでしょうか?

yummy(yum)「おいしい」は日本ではあまり知られていないものの、英語圏ではあたりまえのように使う言葉。基本的に子供が使う単語ですが、大人でもカジュアルに使うことは可能です。

最後のdivine「神がかっている」はもともと宗教的な意味合いをもつ単語ですが、現在は女性を中心にスラング的に使われることの多い単語。やはりカジュアルシーンに限定されるので、フォーマルな場では控えた方が無難かもしれません。

他にも「おいしい」を表現するフレーズとしては、下記のような文章も便利です。

▼例文
I love it!
これすごくおいしいです!

▼例文
It is definitely one of the best!
これは間違えなく最もおいしい料理の一つです。

味を伝える表現

続いて、具体的に味を伝える表現をご紹介しましょう。以下でご紹介する単語を、先ほどの3つのフォーマットに入れるだけで、簡単に味について感想を述べることができます。

英語 日本語
sweet 甘い
sugary 甘ったるい
hot 辛い
spicy スパイスが効いている
fiery 舌が焼けるように辛い
salty しょっぱい
savory 香ばしい
sour すっばい
tart 酸味がある
bitter 苦い
fruity フルーティーな
juicy ジューシーな
oily 脂っこい
greasy 脂っこい
rich 濃厚な
heavy 重たい
mild マイルドな
plain あっさりした
refreshing さっぱりした

日本語でもそのまま使えるものから見たことないような単語まで、実に様々な表現があることがお分かりでしょう。

sugary「甘ったるい」はsugar「砂糖」から派生した単語。”-y”「~っぽい」が文末についているため「砂糖っぽい」という意味になり、「甘ったるい」と少しネガティブな意味合いで用いられます。

同様に、fiery「舌が焼けるように辛い」もfire「火」が派生した形容詞。とても辛いことを「燃えるように」と例えるのは、日本語も英語も一緒ですね。

▼例文
This clam chowder is so rich.
このクラムチャウダーはとても濃厚です。

▼例文
It’s too salty for me.
これは私からするととてもしょっぱいです。

▼例文
It tastes bitter .
これは苦い味がします。

食感の伝え方


味と並んで、食事の感想として欠かせないのが食感。英語ではtexture「食感」という単語が用いられ、食事や料理を評価する際の重要項目として考えられるのが一般的です。

食感に関する単語は、基本的に学校で習うことが少ないため、どのような単語があるか想像すらつかない方も多いことでしょう。

しかし、食感を表す英単語は非常にたくさんあり、ネイティブの間では頻繁に使われます。ぜひがんばって暗記して、実践的な英単語を身に付けてください。

英語 日本語
hard かたい
tough かたい
dry パサパサした
soft やわらかい
tender やわらかい
fluffy ふわふわした
crispy サクサクした
crunchy カリカリした
sticky ネバネバした
chewy 歯ごたえのある
gooey ねっとりした
grainy ザラザラした
smooth なめらかな
creamy クリーミーな
soggy ふやけた
watery 水っぽい
moist しっとりした
fizzy シュワシュワした

crispy「サクサクした」やcreamy「クリーミーな」などは日本でもお馴染みですが、その他は知らないものがほとんどでしょう。

fluffy「ふわふわした」はケーキやお菓子などに、sticky「ネバネバした」は納豆などに、fizzy「シュワシュワした」は炭酸飲料などに用いると便利です。

▼例文
This beef is perfectly tender.
この牛肉は完璧なほど柔らかいです。

▼例文
I’d like to drink something fizzy.
何か炭酸飲料を飲みたいです。

食事がまずかったとき

最後に、万が一料理があまりおいしくなかったときに使える便利なフレーズをご紹介します。あまりストレートに「おいしくない」と言うと、場合によって作った人の気分を害する可能性がありますので、状況に応じて上手に使い分けてくださいね!

おいしくないと伝える表現

まずは「おいしくない」と比較的ストレートに伝える表現をご紹介します。

レストランなどでは友人同士の会話なら問題ありませんが、店員さんに聞こえると良い気分はしませんので、TPOには注意が必要かもしれません。

英語 日本語
tastes bad まずい
OK まあまあ
not bad 悪くはない
different 変わった
interesting 面白い
bland 味がしない

2番目にご紹介したOKは、日本人の感覚からすると褒めているようですが、実は非常にネガティブな意味合いです。英語のOKは「まあ合格」といったニュアンスがあるため、日本語のようにポジティブな意味合いで使うことはできません。

他にもdifferent「変わった」、interesting「面白い」と言うことで、たとえおいしくなくてもできるだけポジティブなニュアンスを付け足すことも可能です。

▼例文
Actually, this tastes bad.
実際、これはおいしくありません。

▼例文
To be honest, this is not my cup of tea.
正直、これは私の好みではありません。

my cup of tea「私の紅茶」は、「私の好み」という意味合いを持つイギリス英語。いかにもイギリスらしい表現ですが、使いこなせると非常におしゃれですね。

遠回しにおいしくないと伝える表現

続いて、なるべくやんわりと「おいしくない」と伝えるフレーズをご紹介します。

作ってくれた人を傷つけず、なるべく遠回しに感想を言いたい時には、下記のような気遣いができると良いでしょう。

▼例文
I’m not a big fan.
あまり好きではありません。

直訳すると「私は大ファンではありません」という意味で、婉曲的に料理があまりおいしくなかったことを意味しています。

▼例文
Maybe you can add more salt.
もう少し塩を足すと良いかもしれません。

maybeは「ひょっとしたら」と極めて可能性の低い推測に使われる単語。心の中では「塩気が全然足りない」と思っていても、maybe「ひょっとしたら」を使えばやんわりと「塩気がもう少し欲しい」と伝えることができますね。

▼例文
It doesn’t work for me.
私にはいま一つです。

workは「うまくいく」という意味で、for me「私にとって」を文末に付け足すのがポイント。これにより、料理自体は良いけれど「私には」合わなかったと、自分にも非があるような意味合いになります。

▼例文
I think It’s too sweet for me.
これは私には甘すぎると思います。

こちらもfor me「私には」を付け足すのがポイント。さらに文頭にI think「私は思います」を付け足すことで、「甘すぎる」と断言するのを避けることができます。

特に海外のスイーツは、日本人からすると「歯が溶けそう」と思えるほど甘いものが少なくありません。そんな時は、日本人の「私からすると」という一言を添えるだけでも、相手に与える印象は大きく変わってきますよ。

まとめ

日常に深く根付いている「食事」ですが、意外と食事関連の単語は知らないものが多かったのではないでしょうか?

しかし、食事は話題としても非常にカジュアルなため、初対面の人同士でもテーマに上がることが多々あります。また、外国の方と一緒に食事をする機会があれば、食事の会話ができるかどうかで話の盛り上がりも大いに変わってくることでしょう。

good「良い」、bad「おいしくない」だけでは、食事に関する語彙としては不十分と言えます。基本フォーマットを身につけたうえで語彙を積み上げていくのみですので、ぜひこの記事を参考に、食事に関する表現の幅を広げてください!

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