友人が落ち込んでる時は…相手を慰める英語フレーズ33選

この記事では、相手を励ましたり慰めたりする英語フレーズを、シーン別に33個ご紹介します。状況に応じてフレーズを上手に使い分け、相手との親睦や交流を深めてください。

外国人の友人や知人ができると、時には落ち込んでいる相手を慰めたり励ましたりするシーンも出てくるでしょう。そんな時、英語で励ますフレーズを知っておけば、咄嗟のシーンでも落ち込んだ相手を元気づけることができます。

そこでこの記事では、相手を励ましたり慰めたりする英語フレーズを、シーン別に33個ご紹介します。状況に応じてフレーズを上手に使い分け、相手との親睦や交流を深めてください。

「落ち込む」は英語で何と言う?

そもそも「落ち込む」は英語で何と言うのか、最も一般的な表現を2つご紹介しましょう。

depressed

「落ち込む」という心情をダイレクトに表現するのがdepressed。depress自体は「~を落ち込ませる、落胆させる」という意味の他動詞であり、人が主語になる場合にはdepressedと受身形が用いられます。

【例文】
He is depressed.
彼は落ち込んでいる。

【例文】
She got really depressed.
彼女は本当に落ち込んだ。

Be動詞+depressedで「落ち込む」という状況を表すことができますが、「落ち込んだ」と気持ちの変化を強調したい時はgetなどを使うのがおすすめです。depressedの代わりにdisappointed「がっかりした」などで代用しても良いでしょう。

feel down

depressedよりも少し遠回しに、かつより自然に落ち込んでいる様子を表すのがfeel downです。文字通りfeel「感じる」、dowm「下がる」という意味で、「気が滅入っている」というニュアンスを持ちます。

【例文】
I’m feeling down.
私は気が滅入っている。

落ち込んでいる度合いは”depressed”よりも軽いため、相手に「落ち込んでいる」ことを伝える際は、まずは”depressed”ではなく”feel down”を用いるのが無難かもしれません。同じ”feel”を使った表現として、”feel low”や”feel blue”と言い換えることもできます。日本語でも「ブルーな気分」などと言うように、”blue”は気分が落ち込んでいる様子を表します。

失敗した人を励ます場合

落ち込んでいる相手を励ます際にどのような英語フレーズが便利なのか、ここからはシーン別にご紹介しましょう。まずは、何かに失敗してしまった人を励ますフレーズです。

【例文】
No worries.
心配ありません。

【例文】
It’s okay.
大丈夫ですよ。

【例文】
Everyone has their bad days.
誰にだって悪い日はあります。

【例文】
Tomorrow is another day.
明日は明日の風が吹きます。

【例文】
Better luck next time.
次はもっと上手くいきます。

【例文】
Take it easy.
気楽にいきましょう。

上記は、特定のシーンに限定されることなく、幅広い意味で相手を励ますことのできる便利フレーズです。特に”No worries”や”It’s okay”は文章自体も簡単であるため、相手を励ます言葉としてまずは覚えておくと良いでしょう。

日本語では「ドンマイ(Don’t mind)」という言葉が使われますが、これは英語では不自然な表現。英語では”Never mind”や”Don’t worry”などと言い換えてください。

失恋で傷心している人を励ます場合

「恋人と別れた」、「告白したのにフラれてしまった」といった恋の悩みは万国共通。相手が失恋によって落ち込んでいる場合には、相手を慰めつつも「他に良い人いるよ」、「私が味方だよ」などと励ましてあげると喜んでもらえます。

【例文】
There are other fish in the sea.
海には他の魚がいますよ(他に良い人がいますよ)。

【例文】
Time heals all wounds.
どんな傷も時間が癒してくれます。

【例文】
Move on.
次へ行きましょう。

【例文】
I’m on your side.
私はあなたの味方です。

【例文】
I’ve got your back.
あなたには私がついています。

【例文】
I support you no matter what.
何があってもあなたを支えるます。

“There are other fish in the sea.”は英語ならではのユニークな表現。海の中に数えきれないほどたくさんの魚がいるように、「きっと他にも良い人がいるはずだよ」と励ます比喩表現です。

“I’ve got your back.”は直訳すると「私はあなたの背中をとりました」という意味ですが、「あなたには私がついています」という意味を持ちます。I’m on your side.
私はあなたの味方です」と同義の表現として、ネイティブの間では頻繁に用いられます。

相手の気持ちに同調する場合

相手を励ます際は、ただ「大丈夫だよ」と伝えるのではなく、時には相手に同調することも必要です。相手の気持ちを推し量ったり、同情したりすることで、相手の悲しみも癒えることでしょう。

【例文】
I’m sorry to hear that.
それはお気の毒に。

【例文】
That’s too bad.
それはお気の毒に。

【例文】
Oh, you poor thing.
なんて可愛そうに。

【例文】
I sympathize with you.
あなたに同情します。

【例文】
It must be tough for you.
それは辛いことでしょう。

“I’m sorry”には「ごめんなさい」という意味だけではなく、「~を気の毒に思う」というニュアンスもあります。相手に同調する際には、まず初めに”I’m sorry”と伝えると効果的です。

また、”poor”は「貧しい」という意味だけでなく、「可愛そうな」という意味も込められています。poor thing「かわいそうに」、poor girl「(女の子に対して)かわいそうに」などは日常的に用いられる表現ですので、併せて覚えておきましょう。

ためらっている人の背中を押す場合

相手の気持ちが少し癒えてきたら、次に向かって踏み出す手助けをしてあげると良いでしょう。最後にこうした言葉をかけることで、落ち込んでいた相手も前向きな気持ちになることができます。

【例文】
Just do it.
とにかくやってみましょう。

【例文】
It’s now or never.
やるなら今しかありません。

【例文】
Things will work out.
きっと上手くいきますよ。

【例文】
You’ll get through this.
あなたなら乗り越えられますよ。

【例文】
You never know until you try it.
やってみなければわかりません。

“Just do it”や”It’s now or never”などは、広告などのキャッチフレーズとして使われることも多いため、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?”It’s now or never”は「今やるか、一生やらないか」という意味で、相手の背中を押すしたり、モチベーションを上げたりするにはぴったりの表現です。

他にもwork out「上手くいく、なんとかなる」やget through「乗り越える、切り抜ける」は、日常的に用いられる重要イディオムですので、ぜひこの機会に覚えてください。

体調を崩している人を気遣う場合

病気やケガによって体調を崩している場合には、気持ちが落ち込んでいる時とは少し違った表現を使わなくてはなりません。相手の体調を気遣うとともに、「無理しないで」、「良くなるように」といった言葉をかけてあげましょう。

【例文】
Are you OK.
大丈夫ですか?

【例文】
You’ll be fine.
きっと大丈夫ですよ。

【例文】
Take care of yourself.
お大事にどうぞ。

【例文】
Don’t push yourself too much.
あまり無理しないで下さい。

【例文】
I hope you feel better.
具合が良くなるよう願っています。

「具合が良くなる」は英語で”feel better”、「大事をとる、自愛する」は”take care of oneself”と表現します。特に”Take care”は「気を付けてね」という意味を持ち、「バイバイ」といったニュアンスで使われることも珍しくありません。

頑張りすぎている相手に「無理しないで」と伝える時には、”Don’t ~ too much(hard)”「あまり~しすぎないでください」という構文を使うと便利でしょう。”push oneself”は「自分自身を駆り立てる、追い込む」という意味で、転じて「無理する」というニュアンスが込められています。

よく使う励まし、応援フレーズ

落ち込んでいた相手が新たなステップを踏み出そうとしてる時には、思い切り背中を押してあげましょう。下記にご紹介する表現は、落ち込んでいる相手に限らず、何かに挑戦している人を応援するフレーズとしてもぴったりです。

今頑張っている人に対して

既に何かしらのアクションを起こしている人には、以下のような言葉をかけてあげるのがおすすめ。いずれも命令形の短い文章で、語尾を高めるように発音するのがポイントです。

【例文】
Do your best.
ベストを尽くして!

【例文】
Keep it up.
その調子です!

【例文】
Hang in there.
踏んばって!

do one’s best「ベスト(最善)を尽くす」、keep up「耐える、維持する」、hang in「踏んばる、持ちこたえる」など、いずれも頻出イディオムが含まれた表現です。

挑戦をしようとしている人に対して

これから新しい一歩を踏み出そうとしている人には、ポジティブな言葉をかけてあげましょう。肩をポンポンと叩いてあげれば、きっと相手も元気を取り戻してくれるはずです。

【例文】
Cheer up.
元気出していきましょう!

【例文】
Good luck.
幸運を祈ります!

【例文】
You can make(do) it.
あなたならできます!

“Good luck!”は日本でも有名な表現。何に対してかを明確にしたいときは、後ろにonやwithをつけます。また、”You can make it”のmakeには「成し遂げる、達成する」という意味があります。

慰めの言葉がNGになる!?

相手を慰めたり励ましたりする英語フレーズをシーン毎にご紹介しましたが、時と場合によっては相手を余計に落ち込ませてしまう可能性も無くはありません。特に頑張りようがないほど落ち込んでいるときには、励ましの言葉がかえって逆効果になってしまうことも考えられますので、言葉選びには十分に気を付けましょう。

【例文】
You should grow up.
成長しなくてはいけません。

【例文】
What will be, will be.
なるようになりますよ。

上記の2文は、一見相手を励ましているようにも思えますが、落ち込んでいる相手に言うべきではありません。”grow up”は「成長する」というポジティブな意味もありますが、「もっと大人になるべきだ」と聞こえてしまう可能性もあります。

同様に、「なるようになる」という意味の”What will be, will be”は、相手の気持ちを突き放す表現として誤解されてしまうかもしれません。ひどく落ち込んでいる相手に対しては、誤解されてしまうような発言はなるべく避けた方が無難でしょう。

まとめ

相手を慰めるための表現を33文ご紹介しましたが、何でもかんでも思い付いたものから口にすれば良いということではありません。日本語と同じように、相手の心情やTPOを見極めたうえで言葉を選ぶことが大切です。

あなたの言葉によって相手が元気を取り戻してくれれば、相手との関係をグッと近づけることもできるでしょう。仮に適切な言葉が思い浮かばなかったとしても、相手の気持ちを推し量って思いやることを忘れなければ、きっと相手も喜んでくれるはずです。

ぜひこの記事を参考に相手を励ますためのフレーズを身に付け、英語を通して友人や仲間と親睦を深めてください。

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