海外で道に迷った時に役立つ英語フレーズ

2021年2月24日


慣れない海外を旅していると、「気付かぬうちに迷子になっていた」なんてことも少なくありません。そんな時、周りの人に英語で道を聞けないとなると、不安もさらに膨らんでしまうことでしょう。

そこでこの記事では、もし迷子になってしまった場合に使える便利なフレーズや、英語での基本的な道案内、さらに子供が迷子になってしまった場合の表現などを詳しくご紹介します。
事前に定番フレーズを覚えておくことで、万が一の場合にも焦らず対応できるようになりますので、ぜひ海外へお出かけの前に参考にして下さい。

「迷子になった」の英語表現

まず初めに、「迷子になった」ということを相手に伝えるためには、どのような表現を使えば良いのでしょうか?

ここでは特に代表的な3つの表現をご紹介します。

例文

I’m lost.
私は迷子です。

例文

I got lost.
私は迷子になりました。

例文

I lost my way.
私は道に迷いました。

いずれもほぼ同義の表現ですが、微妙にニュアンスが異なります。「I’m lost.」は現在迷子でいるという状態に、「I got lost」は迷子になったという状態の変化にフォーカスしています。

3つ目の「I lost my way」では、loose one’s way「迷子になる」というイディオムが用いられており、日本語では「道に迷った」というニュアンスを出すことができます。

どれを用いても「迷子になった」という旨を伝えることができますが、最もしっくりくるのはやはり「I’m lost」でしょう。

文法的にも一番シンプルなので、まずはこの表現をしっかりと押さえてください。

道行く人に声をかけよう


迷子になってしまった時の対処法としては、まずは周囲の通行人に声をかけるのが鉄則です。

道の真ん中で地図を広げたり携帯電話を出していると、明らかに観光客であることが周囲に分かり、治安の悪い地域ではトラブルに巻き込まれてしまう可能性も無くはありません
なるべく店の脇や近くの施設などに入り、安心できる場所で地図を確認するようにしてください。

また、観光地の多いエリアだと通行人も観光客という可能性が十分に考えられます。

そのため、ペット連れの通行人に絞って聞いたり、近所のお店の人に聞いたりするのもおすすめです。
通行人やお店の人に話しかけるきっかけとしては、下記のようなフレーズが便利です。

例文

Excuse me. Can I ask you something?
すみません。ちょっとお伺いしてもよろしいですか?

例文

I think I lost my way.
道に迷ってしまったみたいです。

この際に、場合によっては相手が「I’m a stranger here.」と返答する可能性があります。

strangeは「変わった、変な」という意味を表す形容詞ですが、この場合のstrangerは「変な人」という意味ではなく「よそ者(地元民じゃない)」というニュアンスです。

つまり、意味としては「私もこの辺の地理に詳しくないので」ということになります。

単語だけ聞くと「変な人?」と勘違いしてしまいがちですが、道を聞かれた際にネイティブがよく用いる表現ですので、ぜひ覚えておいてください。

現在地を聞く

道を尋ねる際は、まず出発地点となる現在地から聞くと良いでしょう。
もし手元に地図を持っていれば、相手に地図を見せるとよりスムーズです。

例文

Where are we on this map?
この地図だと私たちはどこですか?

例文

What’s the name of this street?
この通りの名前は何ですか?

例文

Is this the right way to ~?
~へ行くのはこの道で合っていますか?

例文

How far is it from here to ~?
ここから~までどのくらい離れていますか?

日本では町名や番地名などを聞くことが多いかもしれませんが、特に欧米諸国では通り名が基本となります。

地図にも通り名が細かく記載されていることが多いので、まずは通り名を頼りに現在地を探し当てるようにしましょう。
通りの名前は人名などの固有名詞が多いため、不安な方はペンと紙を用意して相手に書いてもらうと安心です。

目的地までの道のりを聞く

現在地が分かったところで、目的地までの道のりを聞きます。
電車やバスといった公共交通手段を使う必要がある場合には、「前置詞by ? 交通手段」という形を使いましょう。

例文

Could you tell me the way to ~?
~までの行き方を教えていただけませんか?

例文

How can I get to ~ on foot (by train)?
~までは歩いて(電車で)どうやって行ったら良いですか?

例文

Where is ~?
~はどこですか?

お願いをする際の助動詞Canは、Couldと過去形にすることで、より丁寧な印象を相手に与えることができます。

最後の「Where is ~?」は最も簡単に感じられるかもしれませんが、場合によっては少し無礼に取られてしまう可能性もありますので、できれば避けた方が無難でしょう。

最寄りの駅や案内所などを聞く

周囲の人に道を尋ねても分からない場合には、とりあえず最寄りの駅や案内所に行くのも効果的です。
駅の係員や案内所のスタッフに聞けば、ほぼ間違いなく目的地への正しい行き方を知ることができます。

例文

Where is the nearest station from here?
ここから一番近い駅はどこですか?

例文

Is there any tourist information center around here?
この辺りに観光案内所はありますか?」What’s the landmark of this area?
このエリアのランドマーク(名所)はどこですか?

もし近所に有名な観光施設があれば、まずはそこを目指すというのも選択肢の一つです。
その際には、landmark「ランドマーク(名所)」という単語を用いると、簡単に質問することができます。

観光施設にはインフォセンターがあるだけでなく、観光客向けのタクシーも多いので、時間の節約にもつながるでしょう。

同じ理由で、大きなショッピングモールなどもおすすめです。

基本的な道案内表現

ここまでご紹介した表現を使えば道を簡単に尋ねることができますが、正しい情報を得るためには相手の言うことを聞き取れなければ意味がありません。
そこでここからは、ネイティブは道案内する際によく使う英語フレーズをご紹介します。

「リスニングが苦手」という方も多いかと思いますが、こうした表現を事前に知り、相手の答えをある程度予測しておけばリスニングの難易度もグッと下がりますので、ぜひチェックしてください。

例文

Go straight this way and turn right(left) at the second corner.
この道をまっすぐ行って、2番目の角を右(左)に曲がってください。

例文

Cross at a traffic light.
信号で道を渡ってください。

例文

Pass by the station.
駅の前を通ってください。

例文

You’ll find it on your right(left) after the crosswalk.
横断歩道の後、右(左)手に見えてきます。

例文

It’s in front of the post office.
郵便局の目の前です。

例文

It’s next to the museum.
博物館の隣です。

道案内に用いられる表現は基本的に決まっているため、以上の表現をマスターしておけばリスニングも決して難しくはありません。

道案内の基本となるのは、go straight「まっすぐ行く」、turn right(left)「右(左)へ曲がる」の2つです。
そこにプラスしてnext to~「~の隣」、in front of~「~の前」といった位置関係を表す表現を覚えておくと、大いに役立つことでしょう。

例文

Sorry, I’m a stranger here.
ごめんなさい、ここは不案内なのです。

「strange」は「変な」「奇妙な」という意味ですが、道を尋ねた時の返答の場合は「不案内」という意味となります。

家族や友人が迷子になった場合

ここまで自分自身が迷子になったケースを想定して解説しましたが、場合によっては一緒にいた家族や友人が迷子になってしまうというケースもあるかもしれません。
そこでここからは、一緒に旅行していた相手が迷子になってしまった場合に使える、便利な英語フレーズをご紹介します。

例文

My son(daughter) is missing.
私の息子(娘)が迷子です。

例文

My friend is lost.
友人が迷子です。

例文

I got separated from my friend.
友人とはぐれてしまいました。

例文

Have you seen him?
彼を見ませんでしたか?

例文

He is ~ years old.
彼は~歳です。

例文

Who should I ask for help?
どこに助けを求めたら良いでしょうか?

自分以外の誰かが迷子になってしまった場合には、その人を主語に取り「~is missing.」という文に当てはめれば問題ありません。
自分自身と同じように「be lost」という表現を用いても良いでしょう。
ただ単に「迷子になった」という事実だけでなく、その人の特徴が分かる写真などを用意しておくと、相手にもスムーズに状況を伝えることができます。

また、観光施設やショッピングモールなどではlost child center「迷子預り所」が設けられているところも少なくありません。
そのため、万が一子どもが迷子になってしまった場合には、この「lost child center」を訪ねるのも効果的です。

例文

Where is the lost child center?
迷子預り所はどこですか?

例文

We have a lost child at ~.
~に迷子のお子様がいます。

迷子預り所に行けば、自分で探すよりも簡単に子供を見つけられる可能性が高くなります。
場合によっては館内放送などで「We have a lost child at ~」と放送されることもあるので、ぜひ注意して聞いてみてください。

特に人混みの中では迷子になりがちですが、事前に「迷子になった場合には~に集合」と決めておけば、そこまで困ることもありません。
事前の対策を十分に練り、万が一の際でも迅速に対応できるように準備しておきましょう。

道に迷った時のために

不慣れな海外の地で迷子になってしまうことは、決して少なくありません。
どれだけ方向感覚がある方でも、ふと気が緩むとどこかに迷い込んでしまうということは十分に考えられます。

対応策としては、1人1枚地図を携帯しておくことが挙げられます。
迷子になってしまった時に地図を持っていないと非常に困るため、家族や友人同士でも全員が地図を持っておくようにしましょう。

近年は、海外でもSIMカードを購入して携帯電話を使用する方が増えていますので、地図やGPSアプリも大いに役に立ちます。
盗難には十分に注意し、ぜひ有効に活用してみてください。

もう一つの対応策としては、「その場を動かない」ということも挙げられます。
複数人で旅行している場合には、互いが互いのことを探すことで、余計に迷子になってしまうということも考えられます。

そのため、なるべく分かりやすい場所に立ち、相手が来るまで待つというのも有効な対策と言えるでしょう。

もし海外で迷子になってしまった場合にはこうした注意点を踏まえるだけでなく、事前に迷子になってしまった場合の対処法についても共有しておくことをおすすめします。
この記事でご紹介したフレーズをしっかりと身に付け、安心して海外へお出かけしましょう!

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長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~
ぶら~りブラジル

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