ビジネスでも使える英語の住所の書き方とルール【封書の書き方も伝授】

ビジネスにおいて、オフィスの住所などを相手に知らせることは一般的ですが、「住所は英語でどのように書いたらいいのだろう?」と戸惑ってしまう方も少なくないでしょう。 英語における住所の書き方は日本とは全く異なるので最初は戸惑うかもしれませんが、一度ルールを覚えてしまえば迷うことはありません。この記事では、具体的な手順に沿って英語の住所の書き方やルールをご紹介しますので、ぜひ今後のビジネスシーンで活用できるように覚えておきましょう!

ビジネスにおいて、オフィスの住所などを相手に知らせることは一般的ですが、「住所は英語でどのように書いたらいいのだろう?」と戸惑ってしまう方も少なくないでしょう。

英語における住所の書き方は日本とは全く異なるので最初は戸惑うかもしれませんが、一度ルールを覚えてしまえば迷うことはありません。この記事では、具体的な手順に沿って英語の住所の書き方やルールをご紹介しますので、ぜひ今後のビジネスシーンで活用できるように覚えておきましょう!

英語の住所の書き方

日本語にしろ英語にしろ、住所表記で書く情報は基本的に同じです。郵便番号、住所、番地、必要であれば電話番号などが基本となりますので、まずは日本で手紙や荷物を出す際に必要となる情報を、全て手元に用意しておきましょう。

書く順番

英語で住所を書く際に気を付けなくてはならないのが、書く順番です。日本では都道府県、市町村、町名、建物名、部屋番号と言った具合に、大きいものから順番に記載しますが、英語はその真逆。部屋番号、建物名、町名、市町村、都道府県という風に、小さいものから順番に明記していきます。

(例)
〒123-4567
東京都港区新橋1丁目23番地45
セントラルビル607

607 Central Building, 1-23-45, Shimbashi, Minato-ku, Tokyo 1234567 JAPAN

こちらは実在しないサンプルの住所ですが、大きいものからではなく、小さいものから順番に記載しているのがお分かりいただけるでしょうか?ここからは細かい項目についてご説明していきます。

英語の住所表記で書くべき要素

英語の住所表記で書くべき内容は、主に以下の5種類です。日本国内では分かり切った情報は省略することもありますが、英語では念のため正確に記入するのが無難。省略しても基本的には着きますが、大事な書類などは特に慎重になった方が良さそうです。

都道府県や都市名

都道府県や市区町村名を書くときは、日本語で「県」「市」「町」などと書くように、「-ken」「-shi」「-cho」と書くのが一般的です。「都」「道」「府」に該当する東京、大阪、京都、北海道などの地名は、世界的にも有名なのでそのままでも問題ありませんが、そうでなければ忘れずに-ken「県」と表記するようにしましょう。

もし英語表記にこだわりたければ、それぞれ英語に訳して書くことももちろん可能です。英語ではそれぞれprefecture「県」、city「市」ward「区」town「町」village「村」という単語を用いるのが一般的です。

【都道府県名】

東京都Tokyo
北海道Hokkaido
大阪府Osaka
京都府Kyoto
青森県Aomori-ken (Aomori prefeture)
岩手県Iwate-ken (Iwate prefecture)

【市区町村名】

武蔵野市Musashino-shi (Musashino City)
中央区Chuo-ku (Chuo ward)
朝日町Asahi-cho (Asahi town)
朝日村Asahi-mura (Asahi village)

丁目や番地

日本語で「~丁目」「~番地」にあたる部分は、ハイフンでつなぐのが一般的です。わざわざ「-chome」「-banchi」などと書くと逆に分かりづらくなってしまうので、シンブルに記載しましょう。

(例)
1丁目2番地3号 → 1-2-3

建物名や部屋番号

建物名や部屋番号は、「部屋番号→建物名」の順番で記載します。アパートやマンション、ビル名は日本語のとおりにローマ字にしても良いですし、英語や外国語の表記にあわせてローマ字にすることも可能です。日本国内の住所の場合、最後に配達するのは日本人の配達員さんですので、配達員さんにとって分かりやすいよう表記をすると良いでしょう。部屋番号には分かりやすく「#」をつけることも可能です。

(例)
セントラルビル101号室 → 101 Central Building
グランアール202号室 → #202 Gran Aru (#202 Grand Art)

例えば「グランアール」という建物名は、フランス語で正しく表記すれば「Grand Art」となりますが、このように記載すると配達員さんが混乱してしまう可能性もありますね。たとえ間違っていたとしても、日本語の通りに「Gran Aru」と書いてあげた方が親切と言えます。

階を書く場合

部屋番号ではなく階数だけを表記することもあるかと思いますが、その際は地上にはFloor「地上階」のF、地下にはBasement「地下階」のBをつければ問題ありません。

(例)
地上3階 → F3
地下3階 → B3

郵便番号

日本語で郵便番号を書く際は「〒」というマークを用いますが、英語で書く際はこのマークは不要です。また、冒頭ではなく、都道府県名と国名の間に表記するのが英語のルールですので、場所を間違えないように気を付けましょう。

(例)
〒123-4567 東京都港区~

~, Minato-ku, Tokyo 123-4567, JAPAN

住所を書く際の注意点

各項目のご紹介が終わったところで、住所を英語で書く際、全体に共通している注意点をご紹介します。

カンマの打ち方

英語で住所を書く際には、ブロックごとにカンマで区切るルールがあります。基本的には上記でご紹介した項目別にカンマを入れるのが一般的ですが、あくまで分かりやすくするということが目的なので、厳格なルールは存在しません。また、宛先の途中で改行する際には、行の最後のカンマは不要となります。

固有名詞は大文字

ネイティブだと、固有名詞は基本的に大文字で表記します。ただしこちらにも少なからず個人差があるので、大文字表記に慣れないという方は頭文字だけ大文字にすれば問題ありません。ただし、国名は強調する意味も込めて「Japan」ではなく「JAPAN」と表記するのがおすすめです。

会社宛に書く場合

通常の手紙や荷物であれば宛名は「Mr. 」「Mrs.」などで問題ありませんが、宛先が会社となると宛名の書き方にも注意が必要です。ここでは主に3つのパターンに分けて解説しますので、下記のマナーに則って宛名を記入しましょう。

会社名で留める場合

宛名が会社となる場合は、単純に会社名をそのまま宛名にすることができます。必要に応じて会社名に「株式会社」を意味するLtd.やInc.を付けても良いでしょう。Ltd.は主にイギリスで、Inc.は主にアメリカで用いられます。日本ではCo., Ltd.という表現が用いられることもありますが、これは海外では使われることは稀になってきています。意味は通じなくはありませんが、Ltd.やIncのどちらかを使用することをおすすめします。

(例)
ABC Inc.
123, George St, ~
Brooklyn, NY 12345
U.S.A.

部署名で留める場合

特定の部署を宛名にする場合は、会社名の次に部署名を明記する場合と、住所の最後に記載する場合の2パターンが考えられます。その際には「Attention:」と記載することで、宛先を目立たせることも効果的です。

(例)
【部署名を会社名の次に明記する場合】
ABC Inc.
Attention:Marketing Department
123, George St, ~
Brooklyn, NY 12345
U.S.A.

【部署名を住所の最後に明記する場合】
ABC Inc.
123, George St, ~
Brooklyn, NY 12345
U.S.A.
Attention:Sales Department

個人宛に送る場合

特定の個人宛てに送る場合には、個人の名前を先頭に持ってきます。役職名が事前にわかっている場合には、名前の後に明記しても良いでしょう。

(例)
Mr. John Smith, Sales Director
ABC Inc.
123, George St, ~
Brooklyn, NY 12345
U.S.A.

また、「~様方」という意味でCare of ~という表現を用いることもできます。C/Oと略されることもありますので、知っておいて損はないでしょう。

(例)
Care of John Smith

はがき・封筒の書き方

最後に、はがきを出す場合と封筒を出す場合の住所の書き方について解説します。記載する場所が若干異なるため、誤解を招くことのないよう正しいルールを押さえておきましょう。

はがきの場合

一枚のはがきに記入する場合は、まずはがきを横向きにします。左上に差出人、右下に宛先を書くのが基本で、観光地からポストカードを書く際には左上の差出人住所を省略することもできます。

封筒の場合

封筒を利用する場合は、受取人の名前と住所は真ん中から右下辺りに、差出人の名前と住所は左上に書くのがフォーマットです。

はがき封筒に共通している注意点

はがきか封筒かでそれぞれ若干の違いがあることがお分かりいただけたかと思いますが、両者に共通している注意事項を3点ご紹介します。

送付先を大きく書く

基本的に書く場所さえ間違えなければ、郵便物が届かないという事態は避けられますが、念のため送付先を大きく書くということを心がけると良いでしょう。それによりこちらが送付先だということを強調することができます。

TOとFROMで明確にする

もしそれでも不安な場合にはTOとFROMを明記することも効果的です。TOは宛先、FROMは差出人になりますので、これだけは間違えないように注意が必要です。

「航空便」と明記する

近年のはがきや封筒にはあらかじめ「AIR MAIL」と記載されていることが多いですが、もし書いていない場合や自分で封筒を作る場合などには自分で「航空便」という旨を書く必要があります。場所は封筒の際には左下、はがきの際には右下となりますので、こちらも注意が必要です。

また、「AIR MAIL」以外にも「VIA AIR MAIL」、「PAR AVION」と書くことも可能です。 「PAR AVION」はフランス語ですが、フランス語が第一言語となっている郵便業界においては何も問題ありません。

海外の住所へ送る場合

ここまで日本の住所を英語表記する方法を詳しくご紹介してきましたが、最後に海外の住所に手紙や荷物を送る場合の住所の書き方をご紹介します。

基本的に日本国内に送る場合と大きな違いはありませんが、海外へ手紙などを送る場合には以下の情報がフォーマットになります。何か相手の住所で不足しているなと感じる情報があれば、事前に確認しておくと良いでしょう。

Address/Line町名以下の住所
City市に相当
State/Province/Region都道府県に相当
ZIP/Postal Code郵便番号
Country国名
(Phone number)(電話番号)

(例)
〒11201
アメリカニューヨーク州ブルックリン地区
ジョージストリート11番地
ワシントンビル101号室

101 Washington Building, 11 George St, Brooklyn, NY 11201, USA

ルールを覚えて英語で郵便物を出そう!

英語での住所表記などのルールをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?最初は難しく感じることも多いかもしれませんが、書く順番などをしっかりと覚えてしまえばあとは慣れるのみです。

郵便物のやり取りがあるビジネスシーンはもちろん、海外の友人に手紙を出す際や海外旅行の際など、日常的なシーンでも実用性が高いと言えますので、ぜひ今回の記事を参考に英語での住所表記をマスターしましょう!

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