英語で使える面白いダジャレ20選!誰かに話したくなるクイズ付
ダジャレと言えば韻を踏んだジョークのこと。日本語には「布団がふっとんだ」をはじめとして、数えきれないほどたくさんのダジャレが存在しますが、字面や音を楽しむジョークは英語圏でもお馴染みです。 英語でダジャレを言うことができ
ダジャレと言えば韻を踏んだジョークのこと。日本語には「布団がふっとんだ」をはじめとして、数えきれないほどたくさんのダジャレが存在しますが、字面や音を楽しむジョークは英語圏でもお馴染みです。
英語でダジャレを言うことができれば、その場が和み、より高いレベルでネイティブとコミュニケーションをとることができるようになります。この記事では、特に代表的な英語のダジャレを20個紹介しますので、ネイティブとの会話はもちろん、英語の豆知識としてもぜひ習得しておきましょう。
英語のダジャレ
日本語のダジャレと同じように、同音異義語などを取り入れたジョークは英語圏でもたくさん使われています。まずは、英語においてダジャレがどのようなシーンで用いられるのか、その意味合いを押さえておきましょう。
英語におけるダジャレの意味合い
英語においてダジャレが用いられる最大の目的は、「場を和ませる」ということです。英語では「氷を解かす」という意味で”ice break”と呼ばれますが、互いの緊張をほどき、お互いが発言しやすい環境を作ることは、英語圏において非常に大切とされています。
ただし、初対面の人や目上の人に対していきなりダジャレを連発すると、相手に与える印象は悪くなりかねません。日本でも、初対面の相手がダジャレを連発してきたら「この人ふざけてる」「おちょくってる」などと誤解を招いてしまいますよね?
それほど親しくない仲であればダジャレは1回に留め、「陽気で話やすい人だな」というポジティブな印象を与えるのがポイントです。
親しい仲ではコミュニケーションツールにもなる
例えば以下のダジャレですが、親しい友人との別れ際には非常によく用いられます。
【ダジャレ】
“See you later alligator.” – “After a while crocodile.”
直訳すると「また後で、ワニ」「しばらくしたら、ワニ」と、意味の分からない文章になってしまいますが、ポイントは”later”と”alligator”、”while”と”crocodile”がそれぞれ韻を踏んでいるところです。”alligator”と”crocodile”がいずれも「ワニ」という意味を持つのも、ポイントとして挙げられるでしょう。
英語圏では、片方が”See you later alligator.”と言ったら、相手は”After a while crocodile.”と答えるのが、一種の定番のようになっています。このように、仲の良い友人であればダジャレをコミュニケーションツールとして使うことも珍しくありません。互いに冗談を言い合って、さらに仲を深める役割も担っているようです。
ダジャレにまつわる英語表現
英語ではダジャレのことを”pun”と言います。日本でよく聞く”gag(ギャグ)”は「悪ふざけ」「軽口」といった意味で、いわゆる「ダジャレ」という意味とは少しかけ離れてしまいますので、混同しないように注意してください。
ダジャレにまつわる英語表現としては、以下のようなものが挙げられます。
- He likes to make a pun
- That’s a dad joke
- Oh sorry, no pun intended
- His joke made people cringe.
「ダジャレを言う」
※”make a punで「ダジャレを言う」”というフレーズ。
「おやじギャグ」
※”dad joke”は日本語の「おやじギャグ」のように、「くだらない」「さむい」といったネガティブなニュアンスを含みます。
「あ、ごめんなさい。ダジャレを言おうとしたわけではありません。」
※自分で口にした言葉がたまたま韻を踏んでしまった時に、恥じらいを紛らわすために用いられる表現。
「彼のギャグに、人々はシラケてしまった」
※cringeは「シラケる」という意味の形容詞。
日本と海外のダジャレの違い
ダジャレ一つとっても、日本と海外では多少の違いが見られます。
海外のダジャレは主に2種類
英語圏におけるダジャレは、基本的に「音を引っかけたダジャレ」と「二重の意味のダジャレ」の2種類に分類されます。
「音を引っかけたダジャレ」は、日本のダジャレのように音だけで楽しむことのできるもの。韻や同音異義語をユニークに用いたものなので、単語の意味さえ分かっていれば音だけでクスリと笑ってしまいます。
一方「二重の意味のダジャレ」は、日本語ではあまり見られないダジャレと言えるでしょう。これは英語では1つの単語が複数の意味を持つことに起因しており、同じ単語が持つ2つの意味をしっかりと理解していないと、何がおかしいのか分からなくなってしまいます。そのため、日本人の英語学習者であれば、高い英語力が必要と言えるかもしれません。
アメリカン・ジョークってどんなもの?
「アメリカン・ジョーク」という言葉を耳にしたことのある方も多いかと思いますが、「アメリカン・ジョーク」とは基本的にトーク形式で、話術によって聞き手を笑わせるもの。「スタンドアップ・コメディー(standup comedy)」と呼ばれることもあり、中には痛烈な皮肉を交えたものも見られます。
ダジャレはあくまでアメリカン・ジョークの一部であり、「アメリカン・ジョーク=ダジャレ」と考えるのは誤りです。アメリカン・ジョークを構成する一要素として認識しておくと良いでしょう。
音を引っかけたダジャレ表現
それではここからは、具体的にどんな英語のダジャレがあるのかご紹介していきます。まずは音だけで楽しむことのできるタイプから。どこがダジャレになっているのか注目しながら読み進めてください。
【ダジャレ】
“I scream” – “Ice cream”
私は叫ぶ。アイスクリーム。
英語のダジャレの中でも、特に有名なフレーズ。発音はほぼ同じですが、区切る箇所を変えるだけでユニークなダジャレが完成します。
【ダジャレ】
All passengers got scared when a guy in a plane stood up and shouted “HI, JACK !”
飛行機にてある男が立ち上がり『ハイ、ジャック』と叫ぶと、乗客はみな恐れをなした。
こちらも英語のダジャレでは大定番。友人に挨拶するつもりで「Hi, Jack」と言ったつもりが、飛行機に乗っていた乗客はハイジャックと勘違いしてしまったというストーリーです。
【ダジャレ】
“How was my omelet?” – “Eggcellent”
私のオムレツはどうだった?ー“エッグ”セレントだよ
オムレツの感想を聞かれた人が、”Excellent”「すばらしい」と”Egg”「卵」をかけたダジャレ。
【ダジャレ】
Bicycle can’t stand on its own because it is two-tired.
自転車は疲れすぎていて、立っていることができない。
two-tired「二輪」とtoo tired「あまりにも疲れている」をかけたダジャレ。Two-tired「二輪」であることがポイントなので、自転車以外にもバイクなどに使うことができます。
【ダジャレ】
“Can I get this strawberry?”-“Sure, thank you berry much.”
このイチゴをもらえますか?ーもちろんです。ありがとうございます。
とある果物屋でのワンシーン。strawberry「いちご」を買うお客様に対し、店員がThank you “berry” muchと答えています。very「とても」とberry「ベリー」をかけたダジャレです。
【ダジャレ】
I built this with my bare hands.
私はこれを素手で建てた。
一頭のクマが森に建てた小屋に腰掛けながらこうつぶやきました。ダジャレとなっているのはbare hands「素手」とbear hands「熊の手」の部分。文字にすると一目瞭然ですが、発音はいずれも「ベアー」となります。
【ダジャレ】
Haste makes waste.
焦りは無駄を生む(急がば回れ)
発音するだけでも楽しい英語の慣用句。”haste”「焦り」、”makes”「作る」、”waste”「無駄」の3つの単語が、それぞれ韻を踏んでいることが分かります。
【ダジャレ】
She sells seashells by the seashore.
彼女は海岸で貝を売っている。
早口言葉としても有名なこのフレーズも、音を楽しむダジャレの1つと言えるでしょう。”she”と”sea”は「シー」「スィー」と微妙に発音が異なるため、余計に舌が回らなくなってしまいます。
二重の意味のダジャレ表現
続いては、文面上は同じ単語なのに、二重の意味を持たせているダジャレをご紹介します。二重の意味があることから、英語では”double meaning jokes”とも呼ばれます。
【ダジャレ】
“How is your long distance relationship going?”-“So far, good”
遠距離恋愛はどう?ー今のところはいいよ。
一見すると何がダジャレなのか分かりづらいかもしれませんが、”So far”には「今のところ」「あまりにも遠い」という2つの意味がかかっています。
【ダジャレ】
He got fired from the calendar factory just because he took a day off.
彼は休みをとったという理由だけで、カレンダー工場を解雇された
ポイントとなるのはtake a day offの部分。イディオムとしては「休みをとる」という意味ですが、文字通り解釈すると「1日を取り除く」という意味にもとれます。カレンダー工場で1日少ないカレンダーを作ってしまったら、当然責任は重大。カレンダー工場だからこそ成立するダジャレです。
【ダジャレ】
This record got a new world record.
そのレコードは世界新記録を更新した。
文中にはrecordという単語が2つ出てきますが、1つ目は「レコード」という意味で、2つ目は「記録」という意味で用いられています。
【ダジャレ】
I used to be a banker, but I lost interest.
私は銀行員でしたが、もう興味を失いました。
難解なダジャレですが、ポイントとなるのはinterestという単語。interestには「興味関心」の他に「(銀行の)利子」という意味もあります。
【ダジャレ】
“How was the pizza of the new restaurant?” – “It was so cheesy.”
新しいレストランのピザはどうだった?ーすごくチーズっぽかったかな。
こちらはかなり難解なダジャレ。名詞に”-y”をつけると「~っぽいもの」という意味になるので、表面的にはcheesyは「チーズっぽい、チーズが濃い」というニュアンスになります。しかし同時にcheesyにはスラングで「ありきたりな」という意味も存在し、そのため2つの意味がかかっているのです。
【ダジャレ】
Math book looks so sad because It’s got too many problems.
数学の本は問題だらけで、悲しんでいるように見える。
最後のproblemには、「(困っている)問題」と「(数学の)問題」という2つの意味がかかっています。
【ダジャレ】
Babies are good at soccer because they dribble well.
赤ちゃんたちはよくドリブルするので、サッカーが上手だ。
こちらも難解なダジャレですが、dribbleにはサッカーのドリブル以外に「よだれを垂らす」という意味があります。
英語ダジャレクイズ
以上の内容を踏まえ、最後に英語のダジャレクイズに挑戦してみましょう。気になる問題があったら、明日誰かに出題してみてくださいね。
【ダジャレ】
What ant is the largest?
一番大きいアリってなんだ?
正解はgiant「巨人」です。ant「アリ」とgiant「巨人」をかけた、音を楽しむタイプのダジャレですね。
【ダジャレ】
What is the biggest pan in the world?
世界で一番大きいフライパンってなんだ?
正解はJapan「日本」。pan「フライパン」とJapan「日本」がかかっています。
【ダジャレ】
What are the flowers on your face?
顔にある花ってなんだ?
正解は「チューリップ」。two-lips「2つの唇(上唇と下唇)」とtulip「チューリップ」
がかかっています。
【ダジャレ】
Which is stronger, Tuesday or Saturday?
火曜日と土曜日、強いのはどっちだ?
正解はSaturday「土曜日」。火曜日はWeek day「平日」であるのに対し、土曜日はWeekend「週末」ですね。Week day「平日」には”Weak” day「弱い日」という意味がかかっています。
まとめ
英語のダジャレを20個ご紹介しましたが、音にまつわるダジャレは比較的簡単なのに対し、2重の意味を持つダジャレは難しいことがお分かりいただけたかと思います。
こうしたダジャレが分かるようになれば、あなたの英語力もかなりハイレベルと言えます。ダジャレによってその場を和ますことができ、コミュニケーションを潤滑に進めることができますので、ぜひ気に入ったものは日常生活でも実践してみてくださいね。