英語の発音を矯正するには?ネイティブに伝わる英語を学ぼう

英語の発音は日本語の発音とは根本的に異なるため、カタカナで相手に伝えようとしても伝わらないことがほとんどです。実際に、「英語は正しいはずなのに相手に伝わらない」「知っている単語ばかりだったのに聞き取れない」といった経験が

英語の発音は日本語の発音とは根本的に異なるため、カタカナで相手に伝えようとしても伝わらないことがほとんどです。実際に、「英語は正しいはずなのに相手に伝わらない」「知っている単語ばかりだったのに聞き取れない」といった経験がある方も多いのではないでしょうか?

この記事では、英語の発音を根本的に矯正し、上手に発音するためのポイントを詳しく解説していきます。一つ一つの正しい音を理解して、ネイティブにも伝わる英語を習得しましょう!

子音と母音の正しい音を知る

ご存じの通りアルファベットは全部で26個ありますが、音ベースにすると英語には44の音が存在します。同じアルファベットなのに発音が何パターンかに分かれるものや、中には日本語には存在しない音も。それぞれの音を明確に理解していないと、正しい英語の発音は身に付きません。日本語のカタカナだけでは決して対応できないのも、そのためです。

まずは以下の動画を参考に、英語の一つ一つの音を聞いてみましょう。カタカナで覚えようとするのではなく、あくまで英語の音として記憶するのがポイントです。カタカナでメモを取るとしても、それは目印程度に留めるようにしてください。

英語学習者にも非常に人気の高い「mmmEnglish」は、オーストラリア人のEmma先生が非ネイティブ向けに英語を易しく教えてくれるチャンネル。初心者でも聞き取りやすいようにゆっくり発音してくれるので、英語の音を理解するには非常におすすめです。

英語のストレスアクセントとリズム

日本語は発音に抑揚のない言語と言われていますが、英語の文章を声に出すときには強弱をつけることが非常に大切です。まずは単語レベルでのアクセントに注目してみましょう。

ストレスアクセントとは?

単語の中で最も強く発音する箇所を「ストレスアクセント」と呼びます。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-file-text-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#FFC107″ color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]例単語[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]coffee [ kɔ́ːfi ]
コーヒー

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例えば、誰もが知る「コーヒー」という単語は、発音記号では以上のように表します。発音記号の中で「‘」という記号が付いている音は強く発音する場所であり、この場合は冒頭の「co」の「o」の音を強く発音するというサインになります。

こうしたストレスアクセントは、基本的に母音にしかつきません。単語を習得する際は必ず声に出し、どの母音にアクセントがつくのかを意識するようにしてください。

ストレスの発音の仕方

「どの部分にアクセントを付けたら良いのか分からない」という方も多いかと思いますが、英語の発音にはある程度のルールも存在します。単語をたくさん習得する中でこのルールは自ずと見えてきますが、事前にルールを知っておくことで効率よく正しい発音を習得できるようになります。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-file-text-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#FFC107″ color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]例単語[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]station(発音記号:stéiʃən)


experience(発音記号:ikspíəriəns)
経験

[/st-mybox]

例えばstationのように「-tion」で終わる単語は、その直前の母音にアクセントが置かれます。この場合は「sta」の「a」の部分にアクセントが置かれていることが発音記号からもお分かりいただけるでしょう。

同様にexperienceのように「-ence」で終わる単語は、その直前の母音が強く発音する場所です。このようにルールをある程度覚えてしまえば、初見の単語でもアクセントを置く場所は一目瞭然になりますね。

同じスペルでもストレスの位置が異なることもある

綴りは全く同じなのに、発音が異なるというケースもあります。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-file-text-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#FFC107″ color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]例単語[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]record
(名詞)レコード

(動詞)記録する

[/st-mybox]

例えばrecordという単語は、名詞ならre’cord、動詞ならreco’rdと発音し、ストレスアクセントを置く位置が異なります。これは英語の「名前動後」と呼ばれるルールで、名詞なら前に、動詞なら後ろにアクセントを置くというもの。他にもconflict「対立(する)」、digest「(消化)する」、insult「侮辱(する)」などの単語がこれに該当します。

英語はリズムが重要

このようにそれぞれの単語で強く発音する場所は決まっていますが、一般的にアクセントが強いところはゆっくり、弱いところは早く読むのが発音のポイントとなります。先ほどのexperienceという単語を例にとるなら「ex?pe?ri?ence」のうち「pe」だけ伸ばすように発音し、残りは早口で発音するようにイメージすると良いでしょう。

こうした英語のリズムを理解していないと、相手に自分の英語が伝わらなかったり、相手の英語が聞き取れなかったりする原因にもなります。英語の発音は日本語の発音とは全く異なるということを、ぜひ肝に銘じておきましょう。

文章の中でのストレスアクセント・リズム

英語では、単語だけでなく文中においてもアクセントやリズムをつけることが大切です。「英語は歌うように発音する」と言われるのも、この性質によるものだと言えるでしょう。

英語の発音はプロソディを習得することから

英語の発音においては、アクセントやリズムといった「プロソディ」を習得することが基本となります。イントネーション一つによってニュアンスが変わることも十分に考えられますので、まずはどういった箇所を強く発音するのかということを意識してみてください。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-file-text-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#FFC107″ color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]例単語[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]A:Thank you.
ありがとう

B:Thank you !
こちらこそありがとう
[/st-mybox]

例えばこの文章は、一見お互いに「ありがとう」と言っているように読み取れますが、BさんがThank youの「you」を強く発音した場合、「あなたに感謝します(こちらこそありがとう)」という意味になります。同じ文章でも強く発音する場所が異なれば、ニュアンスも大きく変わってくるということがお分かりいただけるでしょう。

文章の中での強弱

ルールとしては、文章の軸となる箇所や強調したいところは強く、文章を構成するための単語は弱く発音することが基本となります。言い換えると、相手に伝えたい部分は強く、そうではないところは弱く発音することで、文章全体にリズムをつけます。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-file-text-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#FFC107″ color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]例単語[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]The meeting will start at 3 o’clock.
会議は3時ちょうどから始まります
[/st-mybox]

この文章において情報の軸になるのは「meeting」、「start」、「3 o’clock」の3か所です。万が一他の部分を聞き逃したとしても「会議」、「始まる」、「3時ちょうど」という情報さえあれば、文章の趣旨を理解することができますね。何を相手に伝えたいのかを意識すれば、強く発音する箇所は自ずと見えてきます。

文中で強く発音する「内容語」とそうでない「機能語」

慣れないうちや、文章のどの部分を強調すればいいのか分からないという時には、文章の「内容語」と「機能語」に着目するのも効果的です。

内容語:名詞、一般動詞、形容詞、副詞、否定語(not)
機能語:前置詞、冠詞、be動詞、接続詞、助動詞など

以上の分類から分かるように、「内容語」はちゃんと聞き取れないと文章の趣旨が分からなくなってしまうもの、「機能語」は文のつなぎで聞き取れなかったとしてもだいたいの意味は把握できるもの、という性質を持ちます。

先ほどの「The meeting will start at 3 o’clock」という文章で言えば、The(定冠詞)、will(助動詞)、at(前置詞)はいずれも機能語にあたるため、文章の中での重要度は極めて低いと判断できますね。

英語の発音を矯正する練習法

以上の内容を踏まえ、ここからは具体的に英語の発音を矯正する方法を3つ紹介します。いずれもスピーキング上達には効果的な手段なので、お好みの勉強法を選んで実践してみてください。

音読

発音矯正の基本となるのは、やはり音読です。まずはリーディングで内容を正しく理解し、その後声に出して文章を読んでみましょう。自分だけでは判断できない箇所も多いと思いますので、初めのうちは音声付の教材を活用するのがおすすめです。

強く発音するかどうかの分かれ目となるのは、やはり文章においてその単語が重要かどうかです。英語では「新情報」「旧情報」と呼ばれることがありますが、文中において最初に出てくる「新情報」は強くしっかりと、既に述べている「旧情報」に関してはそれほど強く発音しないというのも一つの判断基準になります。

一文一文の強弱を考えたら、今度は文章全体を通してどの文章を強くゆっくりと発音するかを意識できると、ワンランク上の発音を習得することができます。

シャドーイング

リスニングの勉強法として有名なシャドーイングも、発音矯正のためには非常に効果的です。聞こえてきた音声をそのまま声に出す勉強法なので、単語の発音はもちろん、文章のリズムやアクセントも自然と身に付けることができます。

シャドーイングについて詳しく知りたい方は、「シャドーイングが英語力アップの決め手!効果的な実践法とは?」も併せてご参照ください。リスニングや発音のみでなく、文法や語彙といった総合的なスキルを伸ばすことができる勉強法なので、英語を学習するすべての方におすすめです!

好きな著名人のスピーチを真似してみよう

参考書や教材といった形式ばったものではなく、もっと楽しく英語を勉強したいという方は、好きな著名人の英語スピーチを聞いてみるのもおすすめです。声の出し方や緩急の付け方を真似するだけでも、英語特有のリズム感を習得することができるでしょう。

Youtubeの動画には、スクリプトが最初から表示されている動画や、英語字幕を設定できる動画も多数あるので、英語学習の教材代わりにもぴったりです。近年は自分のYoutubeチャンネルを持つ著名人も多いので、ぜひお気に入りの著名人の英語を多聴して、正しい発音を身に付けてくださいね!

まとめ

英語の発音をしっかり習得すれば、聞き取る力と伝える力の両方を伸ばすことができます。特に今まで英文法や長文を読解を中心に勉強してきたという方は、正しい発音を習得するだけで英語力を飛躍的に伸ばすことができるでしょう。

英会話は相手に伝わってこそ初めて意味を持つもの。そのためにはカタカナで対応しようとするのではなく、英語の一つ一つの音を正しく理解することが必要不可欠です。ぜひこの記事を参考に正しい英語の発音やアクセントのコツを身に付け、ネイティブとにも通じる英語を習得してくださいね!

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