「Do you mind?」に「Yes」と答えると逆の意味に?日本人が間違えやすい「肯定と否定」の罠
英語の「Yes/No」は、相手の質問の形に関わらず「事実が肯定ならYes、否定ならNo」という一貫したルールに基づいています。日本語のように「相手の意見に合わせる」という感覚で答えると、特に「Do you mind?」や否定疑問文において、自分の意図とは真逆の意思表示をしてしまう危険があります。このロジックの違いを理解することが、誤解のないコミュニケーションの第一歩です。

「Do you mind?」に「Yes」と答えると逆の意味に?日本人が間違えやすい「肯定と否定」の罠
英語を学習していると、単語や文法は合っているはずなのに、なぜか相手と話が噛み合わないという経験はありませんか?その最大の原因の一つが、「Yes/No」のロジックの違いです。日本語では「相手の言葉」に対して同意するかどうかで判断しますが、英語では「事実」に対して答えます。
特に、Do you mind?(気にしますか?)という問いかけや、Don’t you…?(〜じゃないの?)という否定疑問文において、この違いは顕著に現れます。今回は、メインキーワードである「英語 Yes No 違い」を軸に、関連キーワードである「Do you mind 返し方」「否定疑問文 答え方」「英語 肯定 否定」を網羅しながら、直訳による誤解を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
1. 最大の難所「Do you mind?」の正しい返し方
日本人が最も間違いやすいのが、相手に許可を求めたり、何かをお願いされたりする際の「Do you mind…?」という表現です。直訳すると「〜することを気にしますか?」という意味になります。
「Yes」と言うと「嫌です」になる理由
日本語で「窓を開けてもいいですか?」と聞かれ、「いいですよ(=はい)」と答える感覚で “Yes” と言うと、英語では大変なことになります。英語のロジックでは、以下のようになります。
- Yes, I do.:はい、気にします(=嫌です、しないでください)
- No, I don’t.:いいえ、気にしません(=構いませんよ、どうぞ)
つまり、Do you mind 返し方で最も重要なのは、「許可を出すときは No と答える」という点です。
実践で使えるOK/NGフレーズ
| 状況 | 相手の質問 | 返答(OKの場合) | 返答(NGの場合) |
|---|---|---|---|
| タバコを吸っていいか | Do you mind if I smoke? | No, not at all. | Yes.(吸わないで!) |
| 隣に座っていいか | Do you mind if I sit here? | Please go ahead. | Yes, I do.(座るな!) |
【例文】
“Do you mind if I open the window?” “No, not at all. Go ahead.”
「窓を開けてもいいですか?」「ええ、全然構いませんよ。どうぞ。」
2. 混乱を招く「否定疑問文」の答え方
次に厄介なのが、否定疑問文 答え方です。「〜ではないのですか?」と否定の形(Don’t you… / Aren’t you…)で聞かれたとき、日本語は相手の質問の内容が正しいかどうかに引きずられます。しかし、英語はどこまでも「事実」が基準です。
日本語と英語の脳内プロセス比較
例えば、「お腹空いてないの?」と聞かれた場合を考えてみましょう。
【日本語の場合】
空いていないとき:「はい(その通り)、空いていません」
空いているとき:「いいえ(違います)、空いています」
【英語の場合】
空いていないとき:“No, I’m not.”(空いてない事実は No)
空いているとき:“Yes, I am.”(空いている事実は Yes)
このように、英語では相手が「空いてるの?」と聞こうが「空いてないの?」と聞こうが、自分が空いていれば Yes、空いていなければ No という一貫したルールがあります。まさに英語 肯定 否定の核心部分です。
【例文】
“Don’t you like sushi?” “No, I don’t. I’m allergic to raw fish.”
「お寿司は好きじゃないの?」「はい、好きではありません。生魚にアレルギーがあるんです。」
3. 同意の表現「Me too」と「Me neither」の使い分け
相手の意見に同意する際、何でもかんでも “Me too” と言っていませんか?これも直訳の弊害が出やすいポイントです。
否定的な内容への同意
相手が肯定文(〜が好きだ、〜したい)と言ったときは “Me too” で正解です。しかし、相手が否定文(〜が好きじゃない、〜したくない)と言ったとき、日本語では「私も(好きじゃない)」と同意しますが、英語では “Me neither” を使います。
- A: “I like coffee.” → B: “Me too.”
- A: “I don’t like coffee.” → B: “Me neither.”
ここで “Me too” と言ってしまうと、文脈によっては「(嫌いだという意見に対して)私も好きです」という、非常に紛らわしい返答になってしまいます。相手の言葉に not が含まれていたら、反射的に neither を選べるようになりましょう。
【例文】
“I don’t want to go out in the rain.” “Me neither. Let’s stay home.”
「雨の中外出したいと思わないな。」「私も。家にいようよ。」
4. 誤解を防ぐためのコミュニケーション術
ここまで「Yes/No」のルールを解説してきましたが、頭では分かっていても、いざ会話になると日本語の「はい」が反射的に出てしまうものです。誤解を100%防ぐために、以下のテクニックを覚えておきましょう。
文章で補足する
単語だけで “Yes” や “No” と答えるから誤解が生じます。後ろに短い文章を付け加えるだけで、あなたの意図は確実に伝わります。
【例文】
“Aren’t you coming to the party?” “No, I’m staying home tonight.”
「パーティーに来ないの?」「うん、今夜は家にいるよ。」
たとえ “No” の使い方が一瞬不安になっても、”I’m staying home” と言えば、「行かない」という事実は明確に伝わります。
笑顔とジェスチャーを添える
特に「Do you mind?」の返答で、”No” と言いながら首を振ると、相手は「拒絶」されたのか「構わない」と言っているのか混乱することがあります。許可を出すときは、”No” と言いながら笑顔で “Of course!” や “Go ahead!”(どうぞ!)とジェスチャーを添えるのが、最もスマートなDo you mind 返し方です。
5. まとめ:英語脳を作る「Yes/No」のポイント
英語の「Yes/No」は、日本語の「はい/いいえ」とは全く異なるOSで動いています。慣れるまでは、以下のポイントを意識して会話に取り組んでみてください。
■今回の重要ポイント要約
- 事実が肯定ならYes、否定ならNo: 相手の質問形式(肯定・否定)に左右されない。
- Do you mind? への返答: 許可するときは “No”(気にしない)、断るときは “Yes”(気にする)。
- 否定疑問文への返答: 日本語の「はい(〜ではありません)」につられないように注意。
- 否定への同意: “Me neither” を使う習慣をつける。
- 迷ったら文章で: “Yes/No” の後に具体的な内容を付け加える。
英語のコミュニケーションにおいて、最も基本的でありながら最も奥が深いのがこの「Yes/No」です。直訳の罠から抜け出し、事実に基づいた返答ができるようになれば、あなたの英会話はより正確で、より洗練されたものになるはずです。






