【これ、複数形にできる?】日本人が間違いやすい「数えられない名詞」徹底解説!

「彼から良いアドバイスをいくつか貰った」
「旅行に役立つ情報をたくさん集めた」

このような文を英語にしようとした時、”He gave me some good advices.” や “I gathered many informations.” のように、複数形の `s` をつけてしまった経験はありませんか?

日本語の感覚では「アドバイス」や「情報」は一つ、二つと数えられそうなので、複数形にするのは自然に思えます。しかし、英語ではこれらの単語は「数えられない名詞(不可算名詞)」として扱われるため、複数形の `s` をつけるのは文法的な間違いになってしまうのです。

この記事では、なぜこれらの名詞が数えられないのか、そして数えたい時にはどう表現すれば良いのか、多くの日本人が混同しがちな「数えられない名詞」のルールと具体的な使い方を詳しく解説していきます。

結論:なぜ「数えられない」のか?

英語の名詞が「数えられる(可算)」か「数えられない(不可算)」かの区別は、そのものが「明確な形を持ち、一つひとつ分離して数えられるか」という考え方に基づいています。

例えば、`a book`(本)や `an apple`(リンゴ)は形がはっきりしていて、一つ、二つと数えられます。一方で、数えられない名詞は、以下のようなグループに分類されることが多いです。

  • 液体・粉末・素材:`water` (水), `coffee` (コーヒー), `sugar` (砂糖), `paper` (紙) など、決まった形がないもの。
  • 抽象的な概念:`love` (愛), `happiness` (幸福), `knowledge` (知識) など、形のないアイデアや感情。
  • 全体の集合体:`furniture` (家具), `luggage` (手荷物) など、様々なアイテムをまとめた総称。

そして、`advice` や `information` も、この「抽象的な概念」「全体の集合体」と見なされるため、数えられないのです。

数えられない名詞の基本ルールは2つです。
1. `a` や `an` をつけない。
2. 複数形の `s` をつけない。


日本人が特に間違いやすい「数えられない名詞」リスト

ここからは、特に日本語の感覚とズレがあり、誤用しやすい名詞をピックアップして、正しい使い方を解説します。

1. advice(アドバイス、助言)

日本語では「一つのアドバイス」と言いますが、英語の `advice` は、助言という概念全体を指すため数えられません。

【数え方】
a piece of advice / some advice

【例文】
Could you give me some advice?
日本語訳:いくつかアドバイスをいただけますか?

Could you give me an advice?

2. information(情報)

`advice` と同様に、`information` も情報という抽象的な概念です。一つひとつのデータではなく、情報の集合体として捉えられます。

【数え方】
a piece of information / some information

【例文】
I found a useful piece of information online.
日本語訳:ネットで役立つ情報を一つ見つけました。

I found many useful informations online.

3. furniture(家具)

机、椅子、ベッドなどをまとめた総称が `furniture` です。個々のアイテム(`a desk`, `a chair`)は数えられますが、集合体である `furniture` 自体は数えません。

【数え方】
a piece of furniture / an item of furniture

【例文】
We need to buy some new furniture for our apartment.
日本語訳:私たちはアパートのために、いくつか新しい家具を買う必要があります。

We need to buy three furnitures.

4. luggage / baggage(手荷物)

`furniture` と同じく、スーツケースやバッグ類をまとめた総称です。個々のカバン(`a bag`, `a suitcase`)は数えられます。

【数え方】
a piece of luggage / two bags

【例文】
How many pieces of baggage can I check in?
日本語訳:手荷物はいくつ預けられますか?

How many baggages can I check in?

5. news(ニュース、知らせ)

単語の最後に `s` がついていますが、これは複数形ではなく、これで一つの単語です。そのため、常に単数扱いとなります。

【数え方】
a piece of news / an item of news

【例文】
The news is on at 9 p.m.
日本語訳:そのニュースは午後9時からです。

The news are on at 9 p.m.

6. work / homework(仕事、宿題)

`work` は労働という行為、`homework` は宿題という概念を指すため、数えられません。(※`a work of art`(芸術作品)のように、作品を指す場合は数えられることもあります)

【数え方】
a lot of homework / some work

【例文】
I have a lot of homework to do tonight.
日本語訳:今夜はやるべき宿題がたくさんあります。

I have many homeworks.


まとめ

今回は、多くの日本人が間違いやすい「数えられない名詞」について解説しました。単語のイメージが「具体的な形があるか」「概念や集合体か」を考えることが、使い分けの大きなヒントになります。

もし数えたい場合は、`a piece of ~` や `an item of ~` のような「助数詞」を使えば、正確に表現することができます。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、意識して使ううちに自然と身についていきます。これらのルールをマスターして、より正確で自然な英語を目指しましょう。

今日のポイント

  • ✅ 英語の「数えられない名詞」は、明確な形がなく、個別に分離できないもの(概念、集合体、素材など)。
  • ✅ `advice`, `information`, `furniture`, `luggage`, `news`, `work` などは代表的な数えられない名詞。
  • ✅ 数えられない名詞には、原則として `a/an` や複数形の `s` はつかない。
  • ✅ 数えたい時は、`a piece of ~``an item of ~` のような表現を使うと便利。

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