【学び直し英文法】冠詞とは?
冠詞とは英語の名詞の前に付く、「a」「an」「the」のことを指します。冠詞は日本語に存在しないもののため、私たち日本人にとってはあまり馴染みがなく、英語に慣れていない人にとっては使い分けが難しいものです。冠詞には不定冠詞「a」「an」と定冠詞「the」の2種類があり、それぞれの使い分けにはルールがあります。
冠詞とは英語の名詞の前に付く、「a」「an」「the」のことを指します。
冠詞は日本語に存在しないもののため、私たち日本人にとってはあまり馴染みがなく、英語に慣れていない人にとっては使い分けが難しいものです。
冠詞には不定冠詞「a」「an」と定冠詞「the」の2種類があり、それぞれの使い分けにはルールがあります。
今回は不定冠詞と定冠詞の使い分けルールについて解説をしていきます。
冠詞の役割
冠詞は日本語にはないものなので、説明するのが難しく、理解をするにはそのニュアンスを掴むほかありません。
説明するとすれば、
「名詞が特定のものか不特定のものか」
を指し示すものだと考えると良いでしょう。
例文を使って分かりやすく訳すると、
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I have a pen.
私はペンを持っています。
I have the book.
私はその本を持っています。
[/st-mybox]
「a pen」はどのペンであるかを特定するものではなく、「(ある)1本のペン」というニュアンスを持っているのに対し、「the pen」は「そのペン」とその存在を特定している意味を持ちます。
不定冠詞、定冠詞それぞれの違いを詳しく解説していきましょう。
不定冠詞のルールを覚えよう!
不定冠詞は「a」と「an」の2種類があります。
[st-mybox title=”不定冠詞を使う時” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 不特定多数の中の一つを指すとき
- 会話の中で初めて話題に上がる時(単数)
[/st-mybox]
不定冠詞「a」と「an」の使い分け
不定冠詞には「a」と「an」があり、それぞれに使い分けのルールがあります。
基本的には単語が「a」「e」「i」「o」「u」の母音字で始まる名詞の場合は「an」、それ以外の単語は「a」を付けます。
anをつける単語例 | apple、egg、orangeなど |
---|---|
aをつける単語例 | car、dog、book、bugなど |
冠詞をつけるルールにも一部例外もあります。
単語の中には母音字で始まるものでも、発音が子音の発音をする場合があります。
そのような単語の場合は「a」をつけます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]uniform【ju?n?f`??m】⇒a uniform
UFO【ju?efo?】⇒a UFO[/st-mybox]
逆に子音字で始まる単語でも、発音が母音の発音から始まるものは「an」を使います。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]hour【???】⇒an hour[/st-mybox]
定冠詞のルールを覚えよう
定冠詞「the」は、日本語で訳すとすれば「その~」とある特定のものを限定するようなニュアンスがあります。
[st-mybox title=”定冠詞を使う時” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 文脈の中ですでに一度登場している名詞を指すとき
- 世界に1つしかないと一般的に知られているものを表すとき
- 自然のものや一部の固有名詞を指すとき
[/st-mybox]
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I spoke to the girl.
私はその少女に話しかけた。
He walked toward the mountain.
彼は山の方へ歩いて行った。
The story is about a trip to the moon.
その物語は月旅行を書いたものです。
[/st-mybox]
冠詞の位置
冠詞は名詞の前に置きますが、「very」などの副詞、「cute」や「cold」などの形容詞がついた名詞の場合は、冠詞は全ての単語の前に置かれ、以下のような順番となります。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold”]
冠詞+副詞+形容詞+名詞
[/st-mybox]
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I found a cute dog.
私はかわいい犬を見ました。
I bought a very expensive pen.
私はとても高価なペンを買いました。
[/st-mybox]
特殊な冠詞の位置
一部の単語の場合、冠詞を置く位置が変則的になることがあります。
「such」や「what」、「too」「so」が名詞に付く場合の語順は、通常の場合と異なります。
例えば「such」の場合、ルールに沿うならば、
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold”]
a such cute dog
[/st-mybox]
としたいところ、suchを名詞につける場合は、
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold”]
such a cute dog
[/st-mybox]
と冠詞の前に置きます。
このように位置ルールが特殊な場合の単語もありますので、合わせて押さえておきましょう。
形容詞の後に冠詞を置く場合
「such」「what」などの形容詞を名詞につける場合は、冠詞よりも前に来ます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I stood in line for quite a long time.
私はかなり長い時間行列に並んだ。
I have never seen such a beautiful sight.
そんなに美しい光景を私は見たことがない。
[/st-mybox]
他にも「half」「all」「both」の場合も冠詞を後に置きます。
副詞の後に冠詞を置く場合
「rather」「quite」などの副詞を用いる場合、これらを冠詞よりも前に置いて使うことがあります。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]His neck is rather a thick.
彼の首はやや太いです。
It’s quite an interesting question.
なかなか面白い質問ですね。
There was only a small child there.
そこには小さい子供がいるだけだった。
[/st-mybox]
「rather」「quite」の場合は冠詞を前に置くこともあります。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]His neck is a rather thick.
彼の首はやや太いです。
[/st-mybox]
一般的には「a rather thick」がよく使われ、「rather a thick」の方が丁寧さを欠く言い方になります。
また、「the」を使う場合は、「the rather~」の語順になります。
副詞+形容詞+冠詞
「too」や「so」を使う場合、too(so)+ 形容詞 + 冠詞の順番に置きます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]She is too serious a girl.
彼女は真面目過ぎる少女だ。
He is so tall a man.
彼はとても背の高い男性です。
[/st-mybox]
名詞に冠詞が付かない場合
そして冠詞がつかない(無冠詞)場合もあります。
無冠詞となるにはルールとパターンがあるので、まずはその基本的なルールから解説をしていきましょう。
冠詞がつかないルールとは?
複数形の場合
まず、名詞が複数形の場合は冠詞をつけません。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I have cats at home.
私は猫を家で飼っている。
[/st-mybox]
不可算名詞として総称する場合
名詞が可算名詞であった場合でも、総称をする場合(限定しない、特定しない)は不可算名詞扱いとなります。
その場合には冠詞をつけることはありません。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I like coffee.
私はコーヒーが好きです。
She always drinks water after waking up.
彼女は起床後必ず水を飲みます。
[/st-mybox]
固有名詞
人の名前や地名、曜日や月などの場合も冠詞をつけません。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I plan to travel to Japan next year.
来年日本へ旅行へ行くつもりです。
[/st-mybox]
冠詞と並べて使えない単語
上記3つのルール以外にも、冠詞と一緒に使えない単語があります。
指示代名詞 | this that theseなど |
---|---|
不定代名詞 | some any everyなど |
疑問代名詞 | whose whichなど |
数詞 | one two threeなど |
人称名詞の所有格 | my your ourなど |
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