【学び直し文法】There is構文とは?
There is構文とは「There is」または「There are」で始まる、「存在を表す文法」です。「~がある」という意味で訳され、その場所に何かがある存在していることを表現する際に使われます。
There is構文とは「There is」または「There are」で始まる、「存在を表す文法」です。
「~がある」という意味で訳され、その場所に何かがある存在していることを表現する際に使われます。
There is構文はちょっと特殊な使い方
比較的よく出てくる表現ですが、具体的な使い方はあまり学校で習うことはなく、間違って使われていることが時々見られます。
では、ここで例文です。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]A cat sleeping on the roof.[/st-mybox]
この文章は「猫が屋根の上で寝ている」という意味になり、文法的には何も間違いはないように見えますが、文脈によってはこの表現が正しくない時があります。
「a cat」が文脈上初めて話題に出てくる場合、主語に新しい情報がいきなり出てくるのは、相手にとって唐突な印象を与えてしまいます。
それを防ぐために「There is構文」が使われます。
「There is」は「これから新しい文章が出てくる」合図となるのです。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]There is a cat sleeping on the roof.[/st-mybox]
また、「there」は「そこ」という意味がある単語ですが、「there is構文」で使う場合には「そこ」というような場所を指す意味はなく、「存在がある」というニュアンスに変わります。
There is構文の使い方
ではThere is構文の使い方について解説を進めていきます。
be動詞を使った文
There is構文の基本的な文法は
[st-mybox title=”There is構文の基本的な文法” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
There + be動詞 + 名詞
[/st-mybox]
「~がいる(ある)」という意味になります。
be動詞の後に続く名詞が単数か複数かによって、be動詞は「is」か「are」を使い分けます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]There is a cat sleeping on the roof.
屋根の上に寝ている猫がいます。
There are five cats in the room.
部屋の中には猫が5匹います。[/st-mybox]
be動詞の後の名詞が数えられないものの場合、be動詞は「is」を使用します。
There is構文は文法上、「There」が主語となりますが、意味の上ではbe動詞の後の名詞が主語となります。
[st-mybox title=”注意ポイント” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]・There is構文は「これから新しい情報が出てくる合図」として使われるため、これから出てくる情報は相手にとって初めて聞く情報です。
・「the dog」のような定冠詞がついた名詞句は、既に相手に認知されている状態なので、「There is構文」と相性がよくありません。
・また「my」のような所有格、「this」などの指示形容詞がついた名詞句、固有名詞も「There is構文」で使うことは好ましくありません。
[/st-mybox]
しかし一部例外もあり、「the」が使われるケースもあります。
be動詞以外を使った文
There is構文はbe動詞を使うことが多いのですが、一部存在や出現を表す「There」との関連性が高い動詞を使う事ができます。
【存在に関する動詞一覧】
単語 | 意味 |
---|---|
exist | 存在する |
seem | ~があるようだ |
remain | ~のままでいる |
live | 住んでいる |
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]There exists a rut between us.
私たちの間にはわだかまりが存在している。[/st-mybox]
【出現に関する動詞一覧】
単語 | 意味 |
---|---|
appear | ~の模様である |
arrise | 発生する |
arrive | 到着する |
come | 起こる |
emerge | 現れる |
follow | 続いて起こる |
happen | 起こる |
occur | 発生する |
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]There arose a trouble.
そこでトラブルが発生した。[/st-mybox]
否定文・疑問文の作り方
There is構文を否定文・疑問文にする場合は以下の順番に並び替えます。
[st-mybox title=”否定文の作り方” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
There + be動詞 + not + 名詞
[/st-mybox]
[st-mybox title=”疑問文の作り方” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
be動詞 + there + 名詞 + ?
[/st-mybox]
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]There was not any water in the canteen.
水筒には水が入っていなかった。
Were there any customers in that store?
そのお店にはお客さんがいましたか?[/st-mybox]
助動詞を使った文の作り方
There is構文では助動詞を使うこともできます。
助動詞を使ったThere is構文の文法は
[st-mybox title=”助動詞を使ったThere is構文の文法” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
There + 助動詞 + be
[/st-mybox]
です。
助動詞 | 構文 | 意味 |
---|---|---|
must | There must be | ~があるに違いない |
can | There can be | ~があるかもしれない |
could | There could be | ~があるかもしれない |
may | There may be | ~があるかもしれない |
might | There might be | ~があるかもしれない |
will | There will be | ~があるだろう |
should | There should be | ~があるはずだ |
used to | There used to be | 以前~があった |
まとめ
There is構文は文法上thereが主語であるのに対し、意味の上ではbe動詞の後の名詞が主語として訳されるので、混乱されやすい文法の一つです。
学校の授業では比較的サラッと触れる程度に終わる文法であることが多いのですが、頻出しる文型でもあり、重要度は比較的高いので、是非押さえておいてほしい文法です!
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