【学び直し英文法】接続詞とは?

2022年4月19日


接続詞とは「and」や「but」のような、「語」と「語」、「句」と「句」、もしくは「節」と「節」を結ぶ役割を持つ語句のことです。

英語の長文には必ずと言っていいほど見られる語句で、皆さんも見たことがあることでしょう。

接続詞はその数が非常に多く、その意味や使い分けの区別を理解するのが大変で苦労した記憶もあるのでは?

接続詞の役割は、例えば「私は日曜日に早起きをした。私は午前中に家を出た。私はカフェで朝ご飯を食べた。」という出来事があったとして、これでも時間的な連続性があることは理解できますが、非常に読みづらい文章となります。

これを「私は日曜日早起きをしたので、午前中に家を出て、カフェで朝ご飯を食べました。」と接続詞を使って繋げた方がより自然な文章ですよね。

接続詞の種類

接続詞には大きく分けて、等位接続詞と従位接続詞に分ける事ができ、繋ぐ要素同士の関係性をイメージして理解すると良いでしょう。

【等位接続詞】
要素同士を対等な関係でつなぐ

【従位接続詞】
メインの情報の分に補足情報の文を追加する

英語の等位接続詞とは

では早速、等位接続詞から説明していきましょう。
等位接続詞の場合、接続詞でつなぐ前後の要素は文法上、対等な関係にあります。

代表的なものをそれぞれ解説をしていきます。

【and】
●A and B = 「AとB」、「AそしてB」

例文

I got up early and went jogging.
私は早起きをして、ジョギングをした。

He ordered bread and coffee.
彼はパンとコーヒーを注文した。

「and」は「~と」「~そして」と前後の要素をシンプルにつなぐ接続詞で、良く知られています。

【but】
●A but B = 「AしかしB」

例文

He studied hard but did not pass the exam.
彼は一生懸命勉強したが、試験には合格しなかった。

Ken is not from Tokyo, but from Kanagawa.
ケンは東京出身ではなく、神奈川出身だ。

「but」は前後の要素の反意、対立を示す接続詞ですが、2つ目の文のように「not A and B」とすると、「AではなくB」という表現となります。

【or】
●A or B = 「AまたはB」

例文

Do you drink coffee or tea?
コーヒーと紅茶どちらを飲みますか?

When you take notes, do you write by hand? Or do you use a smartphone?
あなたはメモを取る時、手書きですか?またはスマホですか?

「or」は前後の要素に対し、選択を示す接続詞です。AもしくはB、Aでない場合はBというどちらか一方を指し示します。

【so】
●A so B = 「AだからB」

例文

I studied hard ,so I got a perfect score on the test.
一生懸命勉強したので、テストは満点でした。

He was very rude ,so I am angry.
彼はとても失礼な人だったので、怒っています。

「so」を接続詞として使う場合、「A だから B」とAの結果がBであることを述べるときに使われます。
「so」を接続詞として使う場合、AとBの主語が同じ人であってもBの主語を省略することはできません。

【for】
●A for B = 「A、というのもBだから」

例文

I am very angry,for he was very rude.
私は、彼がとても失礼なことをしたのでとても怒っています。

He is very well-liked,for he is very disciplined.
彼はとても律儀なので、とても好かれています。

「for」は前置詞でよく使われる単語ですが、接続詞として使われることもあり、「so」とは逆に「AであるのはBだから」と先に結果を述べるときに使われます。

英語の従位接続詞とは

従位接続詞とはメインの文に、補足情報を追加したい場合に使われる接続詞のことで、より詳細な情報を述べるときに使います。

従位接続詞にも種類が沢山ありますが、その中でも大きく二つの種類に分かれるので、それぞれ解説をしていきます。

名詞節を導く従位接続詞

名詞節とは「名詞の役割をする節」のことで、「節」とは主語・動詞を含む2語以上の塊のことをいいます。

名詞句を導く従位接続詞には3種類あります。

【that】
●that~ = 「~ということ」

例文

I know that he likes Anne.
彼がアンを好きなことは知っている。

I think that John will be here soon.
ジョンがもうすぐ来ると思うんだ。

少しわかりづらいかもしれませんが、これらの文は第三文型(S+V+O)で、「that~」の文が、「~ということ」という名詞の役割を持つ名詞節として目的語の機能を持っています。

【whether】
●whether~ = 「~かどうか」

例文

I will ask his mom whether Ken was home yesterday.
彼のお母さんに、昨日ケンが家にいたかどうか聞いてみます。

I asked her whether she will call me tonight.
彼女に今夜私に電話するかどうかを尋ねました。

whenterをifに置き換えても同じ意味となります。

【if】
●if~ = 「~かどうか」

例文

I asked him if I was right.
彼に私は正しいかどうかを聞いた。

I cannot decide if this is the right choice.
私はこの選択が正しいかどうか判断しかねます。

副詞節をつくる従位接続詞

副詞節とは「副詞の役割をする節」のことで、形容詞や動詞、文などを修飾する役割を持っている節です。

副詞の役割については以下の記事で詳しく説明していますが、

【学び直し英文法】副詞とは

副詞は「どのように」「どこで」「いつ」「どのくらい(頻度)」「どのくらい(程度)」という情報を付加する際に使われます。

時に関する副詞節をつくる従位接続詞

【when】
●when =「~する時に」

例文

It was raining when I left home.
私が家を出た時、雨が降っていました。

My dog was sleeping when I was studying.
私が勉強をしていた時、犬は寝ていました。

【while】
●while 「~している間」

例文

Snow was on the ground while I slept.
私が寝ている間雪が積もっていた。

John slept while I studied.
ジョンは私が勉強している間寝ていました。

【since】
●since=「~から」

例文

I have not seen any of my classmates since I graduated high school.
高校を卒業以来、クラスメイトとは会っていません。

I have never been late for work since I joined the company.
入社以来会社を遅刻をしたことがありません。

【before / after】
●before / after=「~する前に/~した後に」

例文

I wish I had met you before you got married.
あなたが結婚する前にあなたと出会いたかった。

If you want to play video games, do it after you finish your homework.
テレビゲームで遊ぶなら宿題が終わってからにしなさい。

理由に関する副詞節をつくる従位接続詞

【because】
●because=「~だから」

例文

I am very sleepy because I stayed up late last night.
昨日は夜更かしをしてしまったのでとても眠いです。

I like you because you are very kind.
あなたはとてもやさしいので好きです。

「because」を「since」「as」に置き換えても条件を述べる副詞節として表現する事ができます。

条件に関する副詞節をつくる従位接続詞

【if】
●if=「もし~だったら」

例文

Let's go for a walk in the park if it is sunny tomorrow.
明日晴れたら公園にお散歩に行こう。

You'll learn the language if you go abroad.
海外に行けば語学が身につくよ。

【unless】
●unless =「もし~でなければ」

例文

We do not cancel camps unless it rains.
雨が降らない限りキャンプを中止はしません。

You'll never know unless you try.
物は試しだ。

【in case】
●in case =「~する場合に備えて」

例文

I take an umbrella in case it rains.
雨が降ったときのために私は傘を持っていきます。

Set an alarm in case you oversleep.
寝坊するといけないからアラームをセットしてください。

【as long as】
●as long as=「~さえすれば、する限り」

例文

Please stay as long as you wish.
どうぞ、お好きなだけお過ごしください。

That's all that matters as long as you're happy.
あなたが幸せならそれでいいのです。

【as far as】
●as far as=「~する限りは」

例文

He is the fastest on his feet as far as I know.
私の知る限り、彼は最も足が速い。

We will support you as far as possible.
可能な限りサポートさせていただきます。

as long asと同じように「~する限り」という意味がありますが、

as long asは条件、as far asは範囲の意味を持ちます。

譲歩に関する副詞節をつくる従位接続詞

【although(though)】
●although(though) =「~だけれども」

例文

Although he was born in Japan, he grew up in Australia.
彼は日本生まれですが、オーストラリアで育ちました。

Though he studied very hard, he didn’t score well.
彼は一生懸命勉強したが、良い点数を取れなかった。

「although」と「though」はどちらも「~だけれども」という同じ意味を持ちますが、「although」はどちらかというフォーマルな印象で、「though」は話し言葉で良く用いられます。

【eveb if】
●even if=「たとえ~であっても」

例文

I will not forgive him,even if he apologizes.
彼が謝っても許さない。

The tournament will not be canceled even if it rains.
よしんば雨が降ってきたとしても大会は中止にならないでしょう。

【once】
●once=「いったん~すれば」

例文

My father doesn't come back easily,once he goes out,
父は一度出かけたらなかなか帰ってきません。

It will be fatal,once they try to shy away from it.
一旦、尻込みしてしまうと命取りになります。

【until / till】
●until/till=「~をするまで」

例文

I will stay here until the rain stops.
雨が止むまで私はここにいます。

Please wait here until I come.
私が来るまでここで待っていてください。

同じ意味の接続詞に「till」がありますが、意味の違いはなく、「till」の方がカジュアルなニュアンスがあります。

【whereas】
●whereas=「~に対して」

例文

I like udon, whereas you like soba.
私はうどんが好きですが、あなたはそばが好きなんですね。

My hair color is black, whereas yours is brown.
私の髪の色は黒ですが、あなたは茶色です。

「~だが」という意味を持つ点では「but」とよく似ていますが、「but」は「相反する2つのもの」に対して使われることが多く、「寒い⇔暑い」や「高い⇔低い」などの場合に使われます。

「whereas」は対照、対比という点においては同じですが、必ずしも正反対にあるものではなくもう少し緩いニュアンスです。

英語の接続詞の一覧

等位接続詞用法
and~と、そして
orあるいは、~か
norあるいは ※否定文のみ
butしかし、だが、けれど
soそれで、だから
forというのは、~だから※やや古
yetしかし、けれど
従位接続詞用法
時間when~のとき
while~のあいだ
as~のとき、~ながら
since~して以来、~してから
before~の前に
after~の後に
until~まで、~してついに
as soon as~するとすぐ
once~してしまえば
every time~するたび
原因・理由becauseなぜなら、~なので
since~だから、~なので
as~から、~なので
that~だから、~なので
now that今や~だから
in that~という点において
目的・結果so that~するように、~のために
in order that~のために、~を目的に
such~that…~とてもなので…となる
in case~してはいけないから、
so~that…~だから…となる
譲歩although~だけれど、~にもかかわらず
even though~なのに、~にもかかわらず
even ifたとえ~としても
no matter~~としても
条件・限定ifもし~なら
unless~でなければ、~でない限り
as long as~する限り、~しさえすれば
as far as~する限り

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