
【He speaks goodは間違い?】形容詞と副詞の違いを徹底解説!goodとwellで迷わない
「彼は上手にテニスをします」
この文を英語にするとき、”He plays tennis good.” と言ってしまっていませんか?
気持ちはとてもよく伝わりますし、日常会話では大目に見てもらえることもあります。しかし、文法的にはこれは明確な間違いで、正しくは “He plays tennis well.” となります。

この違いを生むのが、英語の品詞、「形容詞」と「副詞」の役割の違いです。日本語では感覚的に使い分けている部分も多いため、多くの学習者がつまずきやすいポイントです。しかし、この2つの役割は非常に明確で、一度理解してしまえば、英文の構造がクリアに見えるようになります。
この記事では、形容詞と副詞の根本的な違いと、`good` と `well` のような紛らわしい単語の使い分けについて、分かりやすく解説していきます。
結論:何を「説明(修飾)」しているかで決まる!
形容詞と副詞を見分けるための、たった一つのシンプルなルール。それは、「その単語が、文中のどの言葉を詳しく説明しているか?」を見極めることです。
- 形容詞 (Adjective):名詞(モノや人)の状態や性質を説明する言葉。
→「どんな」名詞?に答える。 - 副詞 (Adverb):動詞(動作)の様子や、形容詞、他の副詞を説明する言葉。
→「どのように」する?に答える。
名詞に付ける「ラベル」が形容詞、動作に添える「コメント」が副詞、とイメージすると分かりやすいでしょう。
形容詞:「名詞」を説明する専門家
形容詞の仕事は、人・モノ・場所といった「名詞」に、色や形、性質などの情報を付け加えることです。`a car`(車)だけではどんな車か分かりませんが、`a fast car`(速い車)とすることで、その名詞が具体的になります。
置かれる場所は、主に名詞の前か、be動詞やlook, feel, seemなどの後です。
形容詞を使う具体的なシチュエーション
【例文】
She has a beautiful voice.
日本語訳:彼女は美しい声をしている。(訳注:`beautiful` という形容詞が、`voice` という名詞を説明)
【例文】
This coffee tastes great.
日本語訳:このコーヒーは素晴らしい味がする。(訳注:`great` という形容詞が、主語である `This coffee` という名詞の状態を説明)
【例文】
I feel happy today.
日本語訳:今日は幸せな気分です。(訳注:`happy` という形容詞が、主語である `I` の状態を説明)
副詞:「動詞(動作)」を説明する専門家
副詞の主な仕事は、動詞が行われる「方法・様子・程度」などを詳しく説明することです。「走る(run)」という動作に、「速く(fast)」や「ゆっくりと(slowly)」という情報を付け加えるのが副詞の役割です。
形容詞に `-ly` を付けて副詞になる単語が多いのも特徴です。(例:`slow` → `slowly`, `careful` → `carefully`)
副詞を使う具体的なシチュエーション
【例文】
He runs very fast.
日本語訳:彼はとても速く走る。(訳注:`fast` という副詞が、`runs` という動詞(動作)を説明)
【例文】
Please speak slowly.
日本語訳:どうぞ、ゆっくり話してください。(訳注:`slowly` という副詞が、`speak` という動詞(動作)を説明)
【例文】
The story ended sadly.
日本語訳:その物語は悲しく終わった。(訳注:`sadly` という副詞が、`ended` という動詞(動作)を説明)
【最重要ペア】`good` と `well` の使い分け
この形容詞と副詞のルールを理解するための、最も代表的な例が `good` と `well` のペアです。
単語 | 品詞 | 役割 | 例文 |
---|---|---|---|
good | 形容詞 | 名詞を説明する | He is a good player. (彼は良い選手です) |
well | 副詞 | 動詞(動作)を説明する | He plays well. (彼は上手にプレイする) |
“He is a good player.” は、`good` が `player` という「人(名詞)」を説明しています。一方で、”He plays well.” は、`well` が `plays` という「動作」を説明しています。だから “He plays good.” は間違いなのです。
※例外:`well` は「健康な」という意味の形容詞としても使われます。
`I don’t feel well today.`(今日は気分が優れません)
まとめ
今回は、英文の骨格を理解する上で欠かせない、「形容詞」と「副詞」の根本的な違いについて解説しました。単語が持つ意味だけでなく、その単語が文中で果たしている「役割」を意識することが、正しい英文を作るための鍵となります。
次に `good` と `well` のような単語で迷ったら、「これは『人やモノ』自体を説明しているのか、それとも『動作の様子』を説明しているのか?」と自分に問いかけてみてください。その答えが、あなたが選ぶべき正しい品詞を教えてくれるでしょう。
今日のポイント
- ✅ 形容詞の役割は、名詞(モノ・人)を説明すること。(例: a beautiful flower)
- ✅ 副詞の役割は、主に動詞(動作)を説明すること。(例: sing beautifully)
- ✅ `good` は「良い」という形容詞、`well` は「上手に」という副詞。
- ✅ 迷ったら、その単語が「名詞」と「動詞」のどちらに掛かっているかを考える。