【英語がこなれる魔法】付加疑問文(~, isn’t it?)の作り方と使い方を徹底解説!

“It’s a beautiful day.”(今日は良い天気です)
“It’s a beautiful day, isn’t it?“(今日は良い天気ですね)

上の2つの文を比べて、どちらがより自然で会話らしいと感じますか? おそらく後者でしょう。このように、平叙文の最後にカンマ(,)を打ち、短い疑問形を付け加える文を「付加疑問文(Tag Question)」と呼びます。

日本語の「〜ですよね?」「〜でしょ?」のように、断定的な口調を和らげたり、相手に同意を求めたり、念のために確認したりと、会話をスムーズにする潤滑油のような役割を果たします。付加疑問文を使いこなせると、あなたの英語は一気にネイティブらしい、こなれた響きになります。

しかし、「作り方のルールが複雑で難しそう…」と感じる方も多いかもしれません。この記事では、そんな付加疑問文の作り方を、2つのシンプルな基本ルールに沿って、分かりやすく解説していきます。

結論:付加疑問文は「反転」と「動詞合わせ」のルールで決まる

複雑に見える付加疑問文ですが、作り方の原則はたった2つです。この2つさえマスターすれば、ほとんどの付加疑問文は作れてしまいます。

  1. 【反転ルール】肯定 ⇔ 否定をひっくり返す
    前の文が肯定文なら、後ろのタグは否定形に。前の文が否定文なら、後ろのタグは肯定形にします。
  2. 【動詞合わせルール】動詞の種類を合わせる
    前の文で使われている動詞の種類(be動詞、一般動詞、助動詞)に合わせて、後ろのタグで使う動詞を決めます。

この2つのルールをコンパスにして、具体的な作り方をステップ・バイ・ステップで見ていきましょう。


付加疑問文の作り方①:be動詞の文

be動詞(is, am, are, was, were)の文は、最もシンプルです。同じbe動詞を使い、【反転ルール】を適用するだけです。

【例文】
She is a teacher, isn’t she?
日本語訳:彼女は先生ですよね?

(is [肯定] → isn’t [否定])

【例文】
Those cars weren’t expensive, were they?
日本語訳:あれらの車は高くなかったですよね?

(weren’t [否定] → were [肯定])


付加疑問文の作り方②:一般動詞の文

like, go, study といった一般動詞の文の場合は、`do`, `does`, `did` を使います。ここでも【反転ルール】は同じです。

  • 現在形の文 → `don’t` / `doesn’t` または `do` / `does`
  • 過去形の文 → `didn’t` または `did`

【例文】
You play the guitar, don’t you?
日本語訳:あなたはギターを弾きますよね?

(play [肯定] → don’t [否定])

【例文】
Ken doesn’t eat meat, does he?
日本語訳:ケンは、お肉を食べないんですよね?

(doesn’t eat [否定] → does [肯定])

【例文】
They went to Hawaii last year, didn’t they?
日本語訳:彼らは去年ハワイへ行きましたよね?

(went [肯定/過去] → didn’t [否定/過去])


付加疑問文の作り方③:助動詞や完了形の文

`can`, `will`, `should` などの助動詞や、現在完了形(`have` / `has`)が使われている文では、その助動詞自体を使ってタグを作ります。

【例文】
You can speak Japanese, can’t you?
日本語訳:あなたは日本語を話せますよね?

(can [肯定] → can’t [否定])

【例文】
He has finished his lunch, hasn’t he?
日本語訳:彼は昼食を終えましたよね?

(has finished [肯定] → hasn’t [否定])


【応用】イントネーションでニュアンスが変わる

付加疑問文は、文末のイントネーション(上げ調子か、下げ調子か)によって、相手に伝わるニュアンスが変わります。

  • 下げ調子(Falling Intonation)↘:内容にかなり確信があり、相手に「ですよね?」と軽い同意を求めるとき。(最も一般的)
  • 上げ調子(Rising Intonation)↗:内容に自信がなく、「〜で合っていますか?」と純粋な質問として尋ねるとき。

【便利ワザ】迷ったときの `…, right?`

会話中に、とっさに正しい付加疑問文の形が出てこないこともあるでしょう。そんなときに使える、非常に便利な万能フレーズが `…, right?` です。

前の文の動詞の種類などを気にする必要がなく、どんな文の最後にも付け加えられます。

【例文】
This is your pen, right?
日本語訳:これはあなたのペンですよね?

【例文】
The meeting starts at 10, right?
日本語訳:会議は10時からですよね?

付加疑問文よりは少し直接的な確認のニュアンスになりますが、非常に便利なので覚えておきましょう。


まとめ

今回は、会話をぐっと自然にする「付加疑問文」の作り方と使い方について解説しました。最初はルールが多くて難しく感じるかもしれませんが、「①肯定・否定の反転」と「②動詞の種類を合わせる」という2つの基本さえ押さえれば、ほとんどの場面で対応できます。

いきなり会話で使おうとすると難しいので、まずは日記やメールなどで、肯定文を書いた後に「付加疑問文にするとどうなるかな?」と考えてみるトレーニングから始めるのがおすすめです。ぜひこの便利な表現をマスターして、英会話のレベルを一段階アップさせましょう。

今日のポイント

  • ✅ 付加疑問文は、文末に短い疑問形を付け加え、相手に同意を求めたり確認したりする表現。
  • ✅ 基本ルールは「肯定文なら否定タグ、否定文なら肯定タグ」という反転ルール。
  • ✅ タグに使う動詞は、前の文の動詞の種類に合わせる(be動詞、do/does/did、助動詞)。
  • ✅ イントネーションは、同意を求めるなら下げ調子、純粋な質問なら上げ調子
  • ✅ 迷ったときは、万能な `…, right?` が使える。

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