【英語の「〜の間」】for, during, whileの違いとは?もう迷わない使い分け完全ガイド

「3時間、勉強しました」
「夏休みの間、祖母の家にいました」
「シャワーを浴びている間に、電話が鳴った」これらの文にはすべて「〜の間」という時間の経過を表す言葉が含まれています。しかし、これを英語で表現する場合、for, during, while という3つの異なる単語を使い分ける必要があることをご存知ですか?

これらは英語学習者が非常に間違いやすいポイントです。日本語の感覚で使ってしまうと、文法的に不自然な文になってしまいます。

しかし、この3つの使い分けは「後ろにどんな言葉が続くか」で決まる、とてもシンプルで論理的なルールに基づいています。この記事で、それぞれの役割と使い方をマスターし、「〜の間」の表現に自信をつけましょう。

結論:後ろに来る言葉の「形」が全て

早速、3つの単語を使い分けるための核心的なルールをご紹介します。ポイントは、それぞれの単語の後ろに来る言葉の形です。

  • for具体的な「時間の長さ」(数字)が続く。→「どれくらいの時間?」に答える。
  • during特定の「期間やイベントを表す名詞」が続く。→「いつ?」に答える。
  • while「主語 + 動詞」を含む文(節)が続く。→「何をしていた時?」に答える。

for は「長さ」、during は「期間名」、while は「動作」とセットで使う、と覚えてしまえばOKです。では、それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。


for + 具体的な「時間の長さ」

for は、ある行動が「どれくらいの時間続いたか」という具体的な長さ・期間を示すときに使います。そのため、`for three hours` (3時間)、`for ten years` (10年間)、`for a long time` (長い間) のように、数字を伴う時間の単位が後ろに来ることがほとんどです。

「(継続した)時間」を測る定規のようなイメージです。

for を使う具体的なシチュエーション

【例文】
I studied for three hours yesterday.
日本語訳:私は昨日、3時間勉強しました。

【例文】
She has lived in London for five years.
日本語訳:彼女はロンドンに5年間住んでいます。

【例文】
We waited for a long time, but he didn’t come.
日本語訳:私たちは長い間待ちましたが、彼は来ませんでした。


during + 特定の「期間やイベント名」

during は、ある特定の期間やイベントの間に「何かが起こったか」を示すときに使います。`during the summer vacation` (夏休みの間)、`during the meeting` (会議の間)、`during the movie` (映画の間) のように、後ろには特定の期間を表す名詞が来ます。

期間の長さを問題にするのではなく、「そのイベントの開催期間中に」と、出来事が起こったタイミングを示すカレンダーの枠のようなイメージです。

during を使う具体的なシチュエーション

【例文】
I visited my grandparents during the summer vacation.
日本語訳:私は夏休みの間に祖父母を訪ねました。

【例文】
Please remain quiet during the performance.
日本語訳:上演中はどうぞお静かにお願いします。

【例文】
He fell asleep during the lecture.
日本語訳:彼は講義の間に寝てしまった。


while + 「主語 + 動詞」

while は、「〜している間に」と、2つの動作が同時に進行していることを示すときに使います。`while I was watching TV` (私がテレビを見ている間に) のように、後ろには必ず「主語 + 動詞」の形を持つ文(節)が続きます。

2つの歯車が同時に回っているイメージです。

while を使う具体的なシチュエーション

【例文】
My phone rang while I was taking a shower.
日本語訳:私がシャワーを浴びている間に、電話が鳴った。

【例文】
You can read a book while you wait.
日本語訳:待っている間、本を読んでいいですよ。

【例文】
Don’t text while you are walking.
日本語訳:歩きながらスマホを操作してはいけません。


【比較】for, during, while の違い早わかり表

3つの違いを、ポイントを絞って表にまとめました。使い分けに迷ったら、この表を思い出してください。

単語 意味合い 後ろに来る形 例文
for 時間の「長さ」 具体的な時間の長さ(数字) I slept for 8 hours.
during 特定の「期間」 期間・イベントを表す名詞 I slept during the flight.
while 「同時進行」の動作 主語 + 動詞 I slept while my mom was driving.

まとめ

今回は、日本語では同じ「〜の間」と表現されがちな for, during, while の明確な使い分けについて解説しました。難しく聞こえるかもしれませんが、ルールは非常にシンプルです。

次に「〜の間」と言いたくなったら、その後ろに続く言葉が「具体的な時間の長さ」なのか、「特定のイベント名」なのか、それとも「誰かの動作」なのかを考えてみてください。それだけで、自然で正しい英語表現が選べるようになります。

今日のポイント

  • for + 時間の長さ:「3時間」「10日間」など、継続した時間を表す。
  • during + 期間を表す名詞:「夏休み」「会議」など、特定のイベントの期間中に何かが起こったことを表す。
  • while + 主語・動詞:「〜している間に」と、2つの動作が同時に起こっていることを表す。

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