アメリカンジョークにツッコミたい!英語のツッコミフレーズ
この記事では、アメリカンジョークを日本のお笑いと比較したうえで、英語で使える便利なツッコミフレーズをご紹介します。アメリカンジョークに上手にツッコめば英会話でのコミュニケーションスキルもグンと高まります!
初対面の人と話すとき、ついつい緊張してしまうということはありませんか?日本語ならまだしも、母国語でない英語を話すとなれば、緊張の度合いもさらに高まることでしょう。
そんなときに役に立つのが、アメリカンジョークをはじめとする「笑い」です。実際、初対面でもジョークを口にする外国人は多く、それに上手にツッコむことができればその場を一気に和ませることができます。
そこでこの記事では、アメリカンジョークを日本のお笑いと比較したうえで、英語で使える便利なツッコミフレーズをご紹介します。アメリカンジョークに上手にツッコめば英会話でのコミュニケーションスキルもグンと高まりますので、「英語をスキルアップさせたい」とお考えの方は、ぜひ定番のフレーズを身に付けてください。
日本語と英語のツッコミの違い
「笑い」と一口に言っても、その特徴やスタイルは国によって異なります。特に日本のお笑い文化は世界的に見ても特殊と言われますので、まずは日本語のお笑いと英語のお笑いがどのように異なるのか、大まかな違いを把握しておきましょう。
日本語のお笑いはボケを否定する
日本のお笑いは、「ボケ」と「ツッコミ」の2人で行う漫才が一般的です。「ボケの滑稽な言動を、ツッコミが否定する」スタイルが基本であり、対照的な両者のギャップによって笑いを生み出すのが基本となります。
日本の漫才のスタイルは、英語の「スタンドアップ・コメディ(standup comedy)」という単語が最も近いですが、必ずしもイコール関係にあるとは言えません。「ボケ」は英語で「funny man(おかしい人)」、「ツッコミ」は「straight man(真面目な人)」と表現されますが、日本の漫才のスタイルは海外ではなかなか理解されづらいのが現実です。
また、ツッコミを入れるタイミングが非常に重要視されるのも大きな特徴と言えるでしょう。どれだけ的確でユーモアのあるツッコミでも、言い方やタイミング一つでスベってしまうことも少なくありません。テンポ良くツッコミとボケを繰り広げることで、より大きな笑いに繋げることができるのです。
英語のお笑いはボケを肯定する
一方、英語のお笑いでは、基本的にボケを否定することはありません。日本のように「なんでやねん」や「そんなわけないだろ」などとストレートにツッコミを入れても、コメディとしてはユーモアのないものとして見なされてしまうでしょう。
アメリカンジョークは、ツッコミの代わりに大きな皮肉を込めてボケを肯定することが特徴とされています。相手のボケに対し、ウィットに富んだ返しや意外性のある展開に持ち込むことで更なる笑いを誘うというのが基本スタイルとなります。
こうしたアメリカンジョークで重要視されるのが、「皮肉、嫌味」という意味のSarcasmです。とげのある毒を吐くことで皮肉のニュアンスを持たせることができ、アメリカンジョークにおいては欠かせない存在と言えます。英語の皮肉については『皮肉や嫌味で関係が深まる!?ネイティブが使う英語の皮肉フレーズ』をご参照ください。
アメリカンジョーク×皮肉な突っ込み
アメリカンジョークにおける皮肉とはどのようなものなのか、早速ここでは例をご紹介しましょう。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]A:Why is women’s soccer so rare?
なぜ女性サッカーは珍しいのですか?
B:It’s quite hard to find enough women willing to wear the same outfit.
同じ服を着たいと思う女性を見つけるのが難しいからです。
[/st-mybox]
サッカーでは選手たちがみな同じユニフォームを身に付けることから、「女性は他の人と同じ服装をしたがらない」という意味が込められています。男性同士の間で、少し皮肉交じりに交わされるジョークと考えられるでしょう。
他にもアメリカではブロンド女性を皮肉ったものや、中には人種に関するジョークも存在します。こうしたジョークは非常に繊細なものであり、場合によっては相手の気分を大きく害してしまう可能性がありますので、自分から口にすることはおすすめしません。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]A:Hey! There is a fly in my soup!
すみません!スープにハエが入っているのですが。
B:Don’t worry, fly can swim.
ご心配ありません。ハエは泳げますから。
[/st-mybox]
レストランでの客と店員のやりとりを題材にしています。もちろん客はハエが入っているからスープが台無しだということを言いたいのですが、店員はハエの命を心配しているというギャップが笑いを生み出します。
英語のジョークでは、このようにウェイターをモデルにしたジョークが定番とされています。こうした定番ジョークを身に付けておくと、異文化理解という意味でもコミュニケーションスキルが高まるでしょう。
「なんでやねん」的な一言ツッコミ
日本語でツッコミの定番と言えば、やはり「なんでやねん」でしょう。英語のツッコミでは相手のボケを否定することは多くありませんが、シチュエーションによっては「なんでやねん」というツッコミがしっくりくるシーンも珍しくありません。そこでここでは、英語で「なんでやねん」はどのように表現されるのか、代表的な例をご紹介していきます。
ありえない!
日本語の「なんでやねん」を最も簡単に表現するなら「ありえない」という意味の英語を使うのが最適。「ありえない」という意味を出すためには、以下のような表現を用いると便利です。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]No way!
ありえない!
Come on!
おいおい!
You must be kidding!
冗談でしょ!
You’re kidding me!
冗談でしょ!
That’s impossible.
それは不可能だ。
That will never happen.
そんなこと絶対に起こらない。
[/st-mybox]
「ありえない」を一番簡単に表現するならNo wayがおすすめ。この場合のwayは「方法」といったニュアンスで、転じて「そんなわけない」、「ありえない」という意味になります。
Come onは直訳すると「来い」ということですが、シーンによっては「おいおいウソだろ、冗談だろ」というニュアンスとなります。また、kidは名詞だと「子供」という意味ですが、動詞にすると「ウソをつく、からかう」という意味にもなります。
どうなってるの?
相手のジョークの意図が正確に掴めない時は「どうなってるの?」という表現が便利です。ツッコミとしての役割だけでなく、相手に返答を求めることもできます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]What’s up with that?
どうなってるの?
[/st-mybox]
日本語にすると「なにそれ?」「どういうこと?」という意味で、相手の意図が分からず説明を求める時はもちろん、相手の意図を理解したうえで「なんでやねん」という意味を持たせることもできます。
一体全体なんなんだ?
相手のジョークをある程度理解したうえでツッコミを入れるなら、「一体全体なんなんだ?」といったカジュアルな表現を用いると自然です。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]What in the world?
一体全体なんで?
What on earth?
一体全体なんで?
What the hell.
なんてこった。
What the f*ck.
なんてこった。
[/st-mybox]
In the world「世界で」やon earth「地球で」は、それぞれ直訳すると意味が分かりませんが、いずれも「一体全体」という意味を持つ慣用表現です。あまりに大きな規模の物を引き合いに出すことで、自身の困惑や驚きを強調していると覚えると良いでしょう。
また、「What the hell」や「What the f*ck」は友人同士などのカジュアルな場では問題ありませんが、フォーマルな場では避けるべき表現です。特に「What the f*ck」は場合によっては非常に汚い言葉ですので、基本的に口にするのは避けて下さい。
HowとWhy
疑問視の「How」や「Why」によって、シンプルに相手に疑問を投げかけることもできます。疑問詞の語順さえマスターしておけば、英語初心者にとっても使いやすい表現と言えるでしょう。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]How could you do that?
どうしてそんなことができたの?
Why on the earth did you say that?
一体全体なぜそんなこと言ったの?
[/st-mybox]
疑問詞はいずれも相手の回答を求めることが基本ですので、軽い感じのツッコミではなく、理由や原因を知りたいという気持ちが強く表れています。顔の表情を組み合わせれば、相手の言動に飽きれていることや驚いていることをストレートに伝えることができるでしょう。
ツッコミをするときの注意点
日本と海外とではお笑いの文化も大きく異なるため、日本と同じ感覚でツッコミをしたのに相手の人には理解してもらえなかったというケースも考えられるでしょう。例えば日本のツッコミでは「ボケ」と言ったり、相手の頭を軽くたたいたりすることが一般的ですが、海外では絶対にこういったことをしてはいけません。
特に相手を叩く行為は、たとえ笑いながら軽叩くものだとしても、暴力行為として相手の反感を買います。まずは日本語のツッコミとは勝手が違うということを肝に銘じ、英語スタイルのツッコミを習得することを心がけてください。
また、自分では上手にツッコんだつもりでも、相手に十分に意図が伝わらず、思わぬ誤解を招いてしまう可能性も無くはありません。その際にはすぐに意図を説明し、相手の誤解を解くことが最優先です。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]I’m sorry, I just meant that~.
すみません、ただ~と言いたかっただけなのですが。
I just wanted to~.
~したかっただけです。
Sorry if I hurt your feeling.
あなたの気分を損ねてしまったならごめんなさい。
[/st-mybox]
「~だけ」というニュアンスを出したい時にはjustという単語がピッタリです。いずれにしても初めのうちはあまりに強いツッコミをするのではなく、優しいツッコミから徐々に相手との距離を縮めていくよう心がけてください。
まとめ
使い方やタイミングに慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、相手のジョークにツッコミを入れることができれば、コミュニケーションの潤滑油になります。特に初対面の人との英会話では、ice break「氷を溶かす(緊張をほぐす)」という言葉があるようにジョークやユーモアは非常に重宝されますので、その後の会話や人間関係も円満に進んでいくことでしょう。
さらにツッコミを身に付ければ、相手から「この人は英語ができるな」という印象を持ってもらうこともできます。「英会話で相手と良好な関係性を築きたい」、「英語のスキルをランクアップさせたい」という方は、ぜひこの記事を参考に英語でのツッコミを身に付けてください!