
【a breadは間違い?】ケーキやパンは数えられない?日本人が知らない英語の数え方
パン屋さんで、「パンを一つください」と頼むとき。カフェで、「ケーキを一つください」と注文するとき。これを英語で言おうとして、”Can I have a bread?” や “I’ll take a cake.” と言ってしまっていませんか?
気持ちは十分に伝わりますが、実はネイティブスピーカーの耳には、少し不自然に聞こえています。なぜなら、`bread` (パン), `cake` (ケーキ), `pizza` (ピザ), `fruit` (果物) といった、日本語では当たり前に数えている食べ物の多くが、英語の文法ルールでは「数えられない名詞(不可算名詞)」-mark>として扱われることがあるからです。

この違いは、単なる文法ルールの問題だけでなく、英語圏と日本での「モノの捉え方」の文化的な違いに根ざしています。この記事では、なぜこれらの食べ物が数えられないのか、そして数えたい時にはどう表現すれば良いのか、その理由と具体的な方法を分かりやすく解説していきます。
結論:イメージは「切り分ける前の塊」か「切り分けた後の一切れ」か
英語で食べ物を数えるか数えないかを区別する、最も重要な考え方。それは、その食べ物が「決まった形のない、大きな塊や集合体」として捉えられているか、「決まった形を持つ、個別のもの」として捉えられているか、ということです。
- 数えられない(不可算):パン生地やホールケーキ、大きなピザなど、切り分ける前の「素材」や「大きな塊」として見ている状態。
- 数えられる(可算):スライスされたパンや一切れのケーキ、個包装されたお菓子など、個別に分けられた「製品」として見ている状態。
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`bread` や `cake` が数えられないのは、英語圏ではこれらをまず「大きな塊」として認識し、そこから切り分けて食べる、という感覚が根底にあるからです。
なぜ数えられない? 具体的な食べ物リスト
ここからは、日本人が特に間違いやすい「数えられない」食べ物と、その正しい数え方を解説します。ポイントは、`a piece of ~` (一片の〜) や `a slice of ~` (薄切りの〜) のような「助数詞」を使うことです。
1. bread (パン)
英語の `bread` は、基本的に食パンのような大きな「パン生地の塊」を指します。そのため、通常は数えられません。
【正しい数え方】
a slice of bread (食パン一枚)
a loaf of bread (パン一斤)
a piece of bread (ちぎったパンなど)【例文】
I had two slices of bread for breakfast.
日本語訳:私は朝食にパンを2枚食べました。❌
I had two breads for breakfast.※例外:`roll` (ロールパン) や `croissant` (クロワッサン) のように、個別の製品として売られているパンは数えられます。(例: `two rolls`)
2. cake (ケーキ) / pizza (ピザ)
`bread` と同じく、`cake` や `pizza` も、切り分ける前の「ホール」の状態が基本イメージです。
【正しい数え方】
a piece of cake / a slice of cake
a slice of pizza【例文】
Would you like another piece of cake?
日本語訳:ケーキをもう一切れいかがですか?❌
Would you like another cake?(←ホールケーキをもう一つ、という意味に聞こえてしまう)
3. fruit (果物)
`fruit` は、リンゴやバナナなどをまとめた集合体としての「果物」という概念を指すため、通常は数えられません。
【正しい数え方】
a piece of fruit / some fruit【例文】
You should eat more fruit.
日本語訳:もっと果物を食べた方がいいですよ。※例外:`an apple` や `three bananas` のように、個々の果物を指すときはもちろん数えられます。また、果物の「種類」を話すときには `fruits` と複数形になることもあります。(例: `I like tropical fruits like mangoes and papayas.`)
4. cheese (チーズ) / chocolate (チョコレート)
これらも、大きな塊から切り分けたり、溶かして使ったりする「素材」としてのイメージが強い食べ物です。
【正しい数え方】
a slice of cheese / a piece of chocolate
a bar of chocolate (板チョコ一枚)【例文】
I bought a bar of chocolate for my friend.
日本語訳:私は友達に板チョコを一枚買いました。※例外:箱に入った個包装のチョコレートは `chocolates` と数えることができます。(例: `a box of chocolates`)
【一覧表】数えられない食べ物と正しい数え方
数えられない名詞 | 正しい数え方の例 |
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bread (パン) | a slice of bread, a loaf of bread |
cake (ケーキ) | a piece of cake, a slice of cake |
pizza (ピザ) | a slice of pizza |
fruit (果物) | a piece of fruit |
cheese (チーズ) | a slice of cheese |
chocolate (チョコレート) | a piece of chocolate, a bar of chocolate |
meat (肉) | a slice of meat, a kilo of meat |
まとめ
今回は、日本人が間違いやすい英語の食べ物の数え方について、文化的なモノの捉え方の違いから解説しました。`bread` や `cake` が数えられないのは、英語圏ではそれらをまず「素材」や「大きな塊」として認識する感覚があるからです。
この感覚を理解し、「一片の〜」を意味する `a piece of` や `a slice of` といった「助数詞」を使いこなすことが、自然な英語への近道です。最初は戸惑うかもしれませんが、このルールを意識して使っていくうちに、ネイティブの感覚が自然と身についていくでしょう。
今日のポイント
- ✅ 英語では、パンやケーキ、ピザなどは「切り分ける前の大きな塊」と見なされるため、原則として数えられない名詞。
- ✅ これらを数えたいときは、`a slice of ~` (薄切り) や `a piece of ~` (一片) のような「助数詞」を使う。
- ✅ ロールパンやクロワッサンのように、個別の製品として認識できるものは数えられる。
- ✅ `fruit` は果物全体の「集合体」なので数えないが、`apple` や `banana` など個々の果物は数える。